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【研究ホワイトボックス】

研究を楽しく「追体験」! 真っ白のキャンバスに虹色の未来を描く方法、教えます。


by tht

[3129]

【自由研究】ロボットいろいろ(機械・制御) / 仙台市科学館「科学工作の進め方」

発想 研究 バス 自由研究 キット 共立エレショップ リバースエンジニアリング ハサミ 科学工作


紙でつくるロボット(の手)
制御とプログラミング、そしてマニュアルの質と「人材」
機構を学ぶ:プーリーとベルト
「標準10歳」が自力で見つけた「マイ教科書」


 これまで何度か、(一種「教養」としての=専門ではない)ロボットの話題をいたしております。


★紙でつくるロボット(の手)


[3106]
 > > 「家の材料だけで買わないで作れるリモコンロボット」

 こんどはなんと、「モーターを使わない身の回りのものでできる簡単ロボット」との検索問合せをいただきました。「高価なサーボモーターを使わない」という意味であれば、ぜひ「タミヤ ミニモーターセット」で取り組んでみてください。

 「モーターを使わない身の回りのものでできる簡単ロボット」で検索しますと、段ボールと釣り糸を用いて「ロボットの関節」を模擬する例が出てきました。なるほどです。

※小さな子ども相手のワークショップなので「関節」とは呼ばず、単に「手」と呼んでいるようですが、大人としては「関節(のメカニズムがわかる教材)」といったほうが理解がはやいと思います。

・「かみロボット研究室」東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野
 http://kamiroboken.com/

 > ダンボールでできるロボットを使った子供向け科学教育プログラムに関する研究

 うーん、ロボットといって、その実、どの部分に注目するかというのは、分野によって本当にぜんぜんちっとも違うんだなぁ、と改めて実感されます。(逆にいえば、そのようにして非常に多くの分野の知見が積み上げられて、ロボットが成り立っているんだなぁ、ということです。)

 > 目の前にある「電動デカダンテ」の動きに心を弾ませながら、大きくなった一本指をつくります。
 > ワークショップが終わるとみんな一斉に前に置かれた「電動デカダンテ」に集まり、リモコングローブをはめて5本の指を動かすことに目を輝かせていました。

 子どもに手作りさせているほうの「手(電動でない)」は、まさに(航空機や重機などでいう)油圧系のソレ=「機械」(電気・電子・機械のうちの機械)の勉強だと感じます。そして、デモンストレーションしている「大きな手(電動)」のほうは、いきなり「電子」(電気・電子・機械のうちの電子)で、子どもにとってはブラックボックスです。その場では「大きな手(電動)」の魅力によって、お手元の「手(電動でない)」への注意が持続すると期待されつつ、しかし、「手(電動でない)」を家に持って帰った後には、ウンともスンとも…放っておかれ、忘れられるのではないかと心配されます。

 > 身近にある素材を使って、基本的なモノのしくみが分かれば、いろんなアイデアの組み合わせで、どんどんオモシロいモノがつくれることを改めて体験頂けたと思います。

 機械って、(子ども自身が構想し設計し製作するには)とっても難しいと思っていました。そして、「自由研究」という観点では、用意されたパーツがパチッとはまったり、できあがりがピシッと決まる「キット」を使うなんて考えられない、と考えていました。かといって、ゴールが見えない、完成したかどうかわからないという状況下(いっさい指導のない「自由研究」を思い浮かべてください)に、最初から放り込まれるのでは、たいへん「ブラック」な「チャレンジ」だと心配されます。

 工程の全体もそうですが、まず、段ボールだけが与えられフルスクラッチで、カッターは使えずハサミだけで、となると、部材を切り出すだけでもヨレヨレのナミナミ、クシャクシャのペーペケペーと(子どもの年齢によって、手の発達の段階によって)ならざるをえないと、最初から決めつけて心配します。

 「かみロボット」は、誰でも一定のクオリティの完成品に到達できる「キット」であり、これに、さらに指導役が付くというワークショップは、全体としてたいへんすばらしいチュートリアルになっていると見受けられます。ただ、この「体験」から「自分なりに工夫」(狭くは開発、そして発明)するところへ至るのは、まだまだかなり大きくジャンプしないといけない、むずかしいことだと思われます。


★制御とプログラミング、そしてマニュアルの質と「人材」


・アライエンジニアリング「機構のアニメーション」
 http://www.kumagaya.or.jp/~tarai/anime5.htm
 http://www.kumagaya.or.jp/~tarai/21.htm

 「機構」ということばも「第1種はぐらかし」([3095])といいますか、初等教育では出てこないことばですね。一般には「メカ!(mechanism)」と総称され、「変形!」したり「合体!」したりするのかもしれません。きちんと勉強するのはむずかしく感じますが、機構の動作のアニメーションを見て概要(機構によって実現したい動作の内容と、そのための具体的なリンクの方法)をわかる、というレベルでなら、それなりに容易に、しかも楽しく勉強することができそうです。

 > N88BASICプログラムをWindows95,98,2000,ME,XPで実行可能なプログラムに変換します。ドライバーを組み込んだ形で翻訳しますので即実行できます。

 ぬおー、と、いえいえ、まだまだそういう状況であるということが日経にも出ていました。

・日本経済新聞電子版「生産現場で現役の「PC-98」 移植サービスでWindows機に」(2015年11月5日)
 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO92656850Z01C15A0000000/

 > このサービスは、PC-98の標準的なOS(基本ソフト)である「MS-DOS」のエミュレーション環境をWindows機に構築し、PC-98による生産設備や計測機器の制御をWindows機で再現するというもの。

 > PC-98では、外部機器との接続インターフェースとして、シリアル通信の「RS-232C」、パラレル通信の「IEEE 1284」(いわゆるセントロニクス仕様)、拡張スロットの「Cバス」などがある。これらのインターフェースがWindows機でもリアルタイム性を確保しながらきちんと動作するように、三保電機では各種ドライバーのエミュレーターを独自に開発している。

 > 現在、PC-98は機械加工ラインや半導体製造ラインの他、製鉄所、化学プラントといった幅広い業種・用途で使われており、その数は「10万台近くに達する」(三保電機東京営業所所長の坂本一登氏)という(図2)。

※ここにある「現在」とは2015年のことです、念のため。

 > これが“一時しのぎ”であることは、ユーザーも三保電機も重々承知している。パソコンに比べて生産設備や計測機器は耐用年数が長く、20〜30年にわたって稼働するものも少なくない。ユーザーの意向としては、2000年ごろに稼働を開始した生産設備や計測機器が寿命を迎えるまでの今後10〜15年をこのサービスで乗り切り、その間に制御システムの刷新に向けた計画を練っていくことになる。

 > こうした付加的な情報システムの開発・構築については、夢工房(本社東京)と協業する。ユーザーによっては、「プログラムの中身が分からない」「当時の設計資料が残っていない」「技術的な内容やプログラミング言語を理解できる人材がいない」といった問題を抱えている。そうしたユーザーに対し、夢工房はシステムの開発・保守を支援するためのCASE(Computer Aided Software Engineering)ツールを提供するという。このCASEツールを使うことによって、もともとの制御システムにネットワーク機能やデータベース機能を付加できる。

 いえいえいえ、「理解できる人材がいない」といっても、その実、(PC-98の全盛期に)何か非常に難解なことをしていたというのではなく、(ドライバーからOSの挙動まで)いっさいがっさい「コミコミ」で、要は「レイヤーフリー」の「何でも屋」として開発していた当時のようなスタイルで開発できる人材がいない、ということですね、たぶん。ドライバーできる人が、ドライバーしかできなくなっている、というようなことなのではないかと想像します。(そのくらいしか想像できず恐縮です。)

 > MS-DOSはシングルタスクOSなので、ものづくりの現場に必要なリアルタイム制御に適していたからだ。
 > 「当時のPLCはそれほど使い勝手が良くなかったので、非常に細かい制御が要求される半導体製造装置などでは、PLCでラダープログラムを組むことが敬遠される傾向にあった」(三保電機東京営業所課長の小堀秀男氏)。
 > PC-98による生産設備や計測機器の制御システムが現在まで残ってきたのは、こうした長所があったからに他ならない。

※「長所」とひとことで済ませるには複雑な、しかし、いまでいうJavaくらいに「人材の確保が容易」だという、そちらの事情が先にあっての話だった…はずです、たぶん。いまは、既に「市場」があるので、みなさんクロウしてJavaのオマジナイを勉強するわけですが、Javaが使われなくなった後の時代に、誰がわざわざあんなオマジナイを勉強するでしょうか。…いえいえいえ、現にJavaできている人はスゴイ、と一種「そん敬」いたしております。

・個人のブログ「プログラミング初心者にもわかるようにJavaでHelloWorldするのは難しい」(2009年12月21日)
 http://voidy21.hatenablog.jp/entry/20091221/1261391518

 > 初心者「なにこれこわい」

※プログラミングが難しいのでなく、Javaの言語が難しいということで、より平易で直感的な言語があって、実用上、不都合がなければ、そして「人材の確保が容易」でありさえすれば、工作機械のプログラムをPHPもしくはRubyで書いたって(それをリアルタイム動作するシングルタスクのOSで動かすのであれば)、いいのです。(N88-BASICとトントンだと、実感をともなって思います。)

・「N88互換BASIC for Windows95」(2000年11月27日)
 http://www.vector.co.jp/soft/win95/prog/se055956.html

・日本電気、日本電気ホームエレクトロニクス「NEC PC-8801mkIIMR N88-BASIC / N88-日本語BASIC GUIDE BOOK」(1986年)
 https://archive.org/details/NECPC8801mkIIMRN88BASICN88BASICGUIDEBOOK1986K

 > AB海老
 > 鬼が島BASIC

 > カセットテープ
 > 「600ボー」でセーブ,ロードを行ってください.

 > 音響カプラ
 > 接続するコンピュータの仕様を十分に調べた上で使用してください.

 > この分周においてTp=0とTp=1は同一値となります.

 > ?!

※ひとつひとつ読み解こうというのも無粋だとは思いますが、▼ン十万円もする「高価な機械」を前にして、それでも「AB海老」などとダジャレを発していていいんだといって肩の力を抜かせ(当時、仕事でやむなくコンピューターに初めて触れることになったような人はたいへん緊張したはずです)、▼「1200ボー」の設定もあるけれどもシカジカの理由で「600ボー」にしなさい(よくわからなければ「600ボー」にしなさい)と具体的に指示され、▼いわずもがなともいえそうなことも漏れなく(本文には入れずとも、キャラクターに吹き出しでしゃべらせるという形で)示され、▼載せてはあるけれどもわからなくていいんだという箇所には「?!」と(吹き出しで)示されてあるということです。

 マニュアルの丁寧さや親切さが、これまた「人材の確保が容易(エリンできます![3103])」を下支えしていたともうかがわれます。これには、マニュアルを書く人材(プログラマーにあらず)において、言語の仕様を一種「完ぺき」に理解できるだけの平易さが(言語側に)ないと、達成されにくいことだともいえそうです。

 ほかに、リアルタイムといいますと、埼京線でのATOSへの切り換えが1週間延期される原因になった地震([2261])で、地震計のデータが都道府県のサーバで滞った件が思い出されます。似たようなことはいま、特定のCMSを利用したい(それこそ「人材の確保が容易」あるいは「教科書が豊富」であるため選ばれる)といって「データベースサーバー!」を用意したものの処理が追いつかない、というようなことが全国各地で起きていると想像されます。(あくまで想像です。)

・日経BP「システム能力不足で政府の地震対策が出遅れる 都から気象庁へのデータ配信がネックに」(2005年8月18日)
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NC/ITARTICLE/20050808/166039/

・さくらインターネット「東京大学がさくらで「WEB PARK」を刷新。サービス利用者が増えて満足度も向上。」(2015年10月28日)
 http://case.sakura.ad.jp/case/tokyodaigaku

 機械にあっても、似たような産業構造(「人材」を「下支え」できる「親切な教科書」や、それを用いた手厚い教育・研修の体制)あってこそ、安全性や利便性、生産性に貢献していけるのだろうとうかがわれます。

・NHK「エスカレーター逆走 定期検査基準の見直しなど求める」(2015年11月9日)
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151109/k10010299031000.html

 エスカレーターやエレベーターの普及度(それだけたくさん、保守の「人材」が必要とされる)に対し、きちんと機械の人を育てられる環境になっているのかどうか、そこに一種「不均衡」のようなものがあるとしますと、今後に向けての不安な何かであるようにも感じられます。(あくまで主観は個人です。)


★機構を学ぶ:プーリーとベルト


 本題ですが、「カム」といって、その実、実に多様な設計がされうるんだということが、アライエンジニアリングさんのページからわかりやすく伝わってきます。機構というと「(精密な)歯車」(スイスの時計職人!)のイメージが強いですが、いえいえ、山が1つ、谷が1つの「カム」で、こんなおもしろい動作が実現できるのかと、たいへんウロコです。

※オルゴールの突起、とも発想が近く感じられてきます。いかなる突起を配置すれば…などと、プログラミングそのものだと、機械は学ばずにプログラミングを学んだ身としては感じられてきます。(あくまで感想は個人です。)

 がんばれば、▼釣り糸でつくったぜんまいのような機構、▼段ボールで自由な形状に加工してつくる「カム」、などを組み合わせて、いろいろ遊べるかもしれない、とワクワクしてきます。むしろ、小さいもので強度や精度を確保するのは難しいですから、「軸といってラップの芯」などと、先に強度を確保でき工作を省くことができる部材を決定して、そこに合わせたスケールで(できあがりとしては、それなりに大きく)作るほうが、子どもには取り組みやすいかもしれません。

※欲を出しますと、釣り糸の代わりにたこ糸をば、そして糸の結び目をつかって、データともプログラムともつかない「処理」をば、などとワクワクしてきます。ほとんど「さん孔テープ」([3107])ですよねぇ。糸を取り換えれば、別の「プログラム」を「実行」できるんです、たぶん(別途まとめます)。

 もっとも、材質が紙やゴム、がんばって木材やバネだという外観からは、何をどのように作っても、最終的な見た目が「ピタゴラナントカ」のソレだといって、誰に見せても「ナントカスイッチみたい!」という感想をもれなく頂戴できるという、そういう状況が「リアルに想像」されます。(勝手な想像で恐縮です。)

・何を作ってもモーターとプロペラ
 http://www.f-plan.co.jp/solargoods/motorset-craft.html

・仙台市科学館「科学工作の進め方」
 http://www.kagakukan.sendai-c.ed.jp/event/kagakukousaku.pdf

 > 優秀作品では特に次のことがいえます。
 > ■身近なものをうまく利用している。(段ボール,ペットボトル,ビニール袋など)。
 > ■工作がうまく,確実に動く。(配線がしっかりしている,穴の位置が左右そろっているなど)
 > ■自分で考えた工夫が見られる。(デザインや動き,使い方など)
 > ■写真やデータなどの記録がある。
 > ■作るまでの努力のあとが見られる。(様々な動きの組み合わせ,細かい作業の積み重ねなど)
 > ■だれが見ても楽しい,おもしろい,きれい (動き,デザインなどの工夫)

 > ア 作ろうとする物の科学的な原理がわかって作ること。
 > イ 作っていく途中で,工夫したり喜んだりする努力がいる。
 > ウ 何かの形にさえなればよいというものは作らない。(動かすことを目的に作るものは,動かなくてはいけない)

 > 家族のみんなの知恵を借りよう
 > 設計図をかこう
 > 材料をきめよう

 > いつまでに何をするか計画を立てよう
 > いつまでに何をするか計画を立てよう
 > いつまでに何をするか計画を立てよう

※ぐさっと、いえ、かなり(3回くらい=当社比)刺さります(締切[3092]も参照)。

 > やった! 完成したぞ!!

 いいたいことぜんぶいわれてます。そうですよねぇ(成果のまとめかたについては[3093]も参照)。

・マブチモーター「回転と力の伝わり方」
 http://www.mabuchi-motor.co.jp/motorize/tech/t_0100.html

 > プーリーとベルト
 > 構造が簡単なので工作に最適です。ベルトには輪ゴムをよく用いますが、すべりが生じるので調整が必要です。大きな減速比や大きなトルクを伝達するには不向きです。

 > プーリーの特長
 > 1. ゴムベルトの長さを変えれば、モーターを遠くにはなすことも簡単にできます。
 > 2. ベルトをクロスにかければ、2つのプーリーは逆回転になります。

※逆回転…といって、いえいえいえ、別に火花が散ったりバナナが消えたりなんてしませんよね、…たぶん。

 そういえばプーリーというものがあった、と、マブチモーターのページにたどり着いてようやく思い出したくらい、機械(あくまで電気・電子・機械のうちの機械)には疎くて恐縮です。

 工作の本や雑誌「コカ」こと「子供の科学」でも、段ボールを円形に切りだして、数枚貼りあわせて、中心に竹ひごなり割りばしなりを通して軸として、プーリー(滑車)をつくるというような作例が多々あったように思い出されてきます(詳細はいろいろ異なると思いますが、あくまで雰囲気として、の意)。

・子供の科学のWEBサイト「コカねっと!」誠文堂新光社
 https://www.kodomonokagaku.com/
 http://www.kodomonokagaku.com/houkagotantei/character.php

※漫画の絵柄がきちんといまふうに「アップデート」されていっている(30年に1回、大幅にリニューアルするのでなく、連続的になめらかに、の意)のが、さすがです。(きちんと作者が世代交代していけるということです。)

・「驚異の極限生物ファイル」誠文堂新光社
 http://www.kodomonokagaku.com/library/?21cefa42e360f892c5a3c7431c1b741f
 http://ecx.images-amazon.com/images/I/51RM59xabnL._SX351_BO1,204,203,200_.jpg
 http://ecx.images-amazon.com/images/I/61xn3q2OUwL._SY445_QL70_.jpg

※まったく関係のないことですが、この表紙、どうみても「マイライン東京時刻表」に見えてしまいます…見えませんか? そうですか。

 輪ゴムといって、幅が5mmくらいある太めのものを使うんですね。自転車のチェーンのようにも見えてきて、身近なものへの関心を高めるきっかけにもできそうです。しかし、いま、この手の機構がしっかり見えるものといって、自転車くらいしか思いつきません。

・マブチモーター「手回し発電機の作り方」
 http://www.mabuchi-motor.co.jp/motorize/factory/f_gn.html

 > 部品代 約500円

 うーん、確かに画材屋さんとホームセンターをはしごして部品は揃いましょうが、これ、きちんと完成させられるのは、マブチモーターのかたや、こうしたものを自作して慣れている理科教室や博物館のスタッフくらいだと思われます。

・スチレンボードをきちんとカットするための道具を揃えなければなりません
・寸法ぴったりの穴を開けるのも同
・CDにネジ…慣れていないと危険です

 他方、「網戸ゴム」という手がありましたか、といって思わず手をたたいてみたくなります。さすがですね。

[3102]
 > ありふれた(安価で、そして入手もしやすい=安いだけでは不十分で、販路が身近にあることが重要です)

 さらに、加工がしやすい、子どもが安全に加工できる(できる限り子ども自身で工作できることが望まれる)、など、追加の要件があることに気づきます。そしてなお、単に「できた! 動いた!」で終わらせず、次なる興味へと連続的に橋渡しできるような内容であってほしいと期待されます。本当にむずかしいことですが、それをまた、むずかしいとも感じさせずに学んでいただけてこそ、よい教材だという評価がなされるわけです。

 共立エレショップさんに頼ってみます。

・「ロボット・メカキット特集」
 http://eleshop.jp/shop/pages/specialplan04robo.aspx

・「ミニ二足歩行ロボットキット」(1,200円)
 http://eleshop.jp/shop/g/gD8D411/

 こういうおもちゃが昔ありました。しかし、ここまでカチッとしていると工夫の余地が少なく(何か付け加えるとバランスが崩れて歩行できなくなり)、「自由研究」には向かないように思えます。

・(個人のブログ)トミーの「オムスビー」と「コムスビー」
 http://korekau130.exblog.jp/19775316/

 これです! 四角い「コムスビー」のほうを昔、持っていました。

・「コムスビー」
 http://robotstart.co.jp/news/robot-start-collection-koms-b.html
 https://www.youtube.com/watch?v=j0frDxa0xoQ




 腕を無限に回転させながらユラユラと、転んでもぎゅわーんと起き上るんです。こうしたおもちゃは、おもちゃとしてきちんと強度を持っていますから安心ですが、1,200円のキットは、机の上から落ちたらぐしゃっと、それっきりです、たぶん。

 そして、動きは映像を見るまで忘れていましたが、そういえば元の場所へ戻ってくるんでした。机の上からなるべく落ちないように、というわけでもないでしょうが、たいへんいろいろと配慮されていることが伝わってきます。左右の腕は、好きな角度に変えられますので、左右を違えてヨイコラヨイコラと大げさに歩かせることも、左右を揃えてホイサッサとひょっとこ…いえ、一種「珍妙」な歩きかたをさせることもできるのでした。

 いま、現物はなくとも映像のみから、一種「リバースエンジニアリング」として(いえ、業務としてはイケマセン:たいていのモノは契約でリバースエンジニアリングを禁じています)機構を推定し、いかなるパーツをいかにリンクさせれば、これだけの動きが実現できるのか、紙の上で検討してみるというのも勉強になりそうです。モーター1つ(!)が延々と回転するだけでありながら、▼進む、▼曲がる、を交互に繰り返し、四角形の軌跡を描くわけです。いかなる電子部品も、ましてやマイコンも使わず、制御が実現されていて、さすが機械だといって(機械を学ばなかった身としては)たいへん感動されます。

・(個人のブログ)「コムスビー」
 http://kagou13.jugem.jp/?eid=139

・岐阜県情報技術研究所「2足歩行ロボット「ながら」」報告書(2001〜2005年)
 http://www.imit.rd.pref.gifu.lg.jp/research_nagara2.php

・Gigazine「3Dプリンターで自作できる機械式計算機「The Turbo Entabulator」」(2013年6月15日)
 http://gigazine.net/news/20130615-the-turbo-entabulator/

 頭が計算機から離れず、モーターを使わず機械、といっても計算機にたどり着いてしまいます。恐縮です。機械式計算機をアレンジして、段ボールと輪ゴムで手作りできたら、(電気・電子・機械・情報と並べたうちの機械と情報の=電気も電子も使わず情報です)たいへん勉強になると思います。プーリーともダイヤルともつかない数字の書かれた円盤に、輪ゴムをかけ替えて「掛け算」ができるような、そういうのをつくれないでしょうか。もっとも、博物館にある「掛け算」の計算機といえば、▼伸び縮みする定規のようなのや、▼コンパスみたいなのを開いたり閉じたりするようなのといったものであり、「掛け算」くらいではプーリーやベルトの出番はなさそうです。むずかしいですね。


★「標準10歳」が自力で見つけた「マイ教科書」


[3106]
 > > 「家の材料だけで買わないで作れるリモコンロボット」

 別の方向からも補足いたします。

・個人のブログ「ロボット本&ピンポン玉を飛ばすロボット」(2008年12月)
 http://robo-tadakun.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-76ec.html

 > この本は、***が自分でパソコンで検索して探し出した。「これは絶対に役立つから、買って買って」とねだられたが、一般の書店には置いてないし、ネットで取り寄せるのは中身を確認できないのであまりやりたくなかった。しかし***があまりしつこいので、「ではテストでいい点をとってきたら」と苦し紛れの条件をつけたら、なんと***、それまでテストはほとんど壊滅状態だったのに突然いい点のテストを持ち帰り始めやがりました。こんなに簡単に点がとれるなら今までの点はなんだったのよ、と、ふつふつと湧く怒りを抑えながら仕方なく取り寄せたのがこの本。

 > しかし今の彼にこの本はピッタリだったようだ。いろいろなロボットの作り方や考え方が、丁寧に図入りで載っている。「ピンポン玉を集めるロボット」「ピンポン玉を高所に入れるロボット」など、いずれ挑戦したいと思っているスパイダーにつながる知識もいっぱい。

 > やはり小4男子の考えることは、質より量?「もっともっといっぱいピンポン玉を飛ばしたい」と、だんだんロボットは巨大化・・・最終的に21回ピンポン玉を飛ばせるまでに。

・「この本」こと「初めての人にも作れるリモコンロボット製作実例集 実体配線図付き」パワー社(2003年10月1日)
 http://www.powersha.co.jp/book/b94197.html

 「標準10歳」のすばらしい直感的検索力! といって「感たん」されます。各種の学習用キットを、(業務でロボットっぽいことをしなければならなくなったが基礎が不安であるというような大人から見て、業務で選定する部品を模擬して学習するという意味で)安価なモジュールだとみなして「いろいろ買い揃えて作るリモコンロボット」という意味では、たいへん好適な教科書のように見受けられます。とはいえ、(専門でない)大人としてはあまりにもいきなりな話なのは確かです。買うのが心配であれば、買う前に図書館にないか探してみる、その次には古書店にないか探してみる、そして、古書店での値段を見て評判をうかがい知る、などと、いろいろなステップがあろうかと思います。

 そして、「標準10歳」としては、いま(=2008年当時)、文句なしにおもしろいと感じられることでしょう。その後どうなったかと見ますと、高専にご進学とのこと。おめでとうございます。他方で、その先、本来の意味で博士を目指されるとなると、たいへん厳しくも見受けられます。(おもしろいから作っている、というところに留まってしまう恐れがあるかと思います。いつまでも「競技」の舞台が用意されているというわけでもなく、あと数年のうちに「卒業」することが迫られます。)ここまで、おもしろがって横からああだこうだといってきた大人が、かえってうらめしく思われるかもしれません。翻って、大人のひとこと(自称「アドヴァイス」)は、たいへん吟味の上で発せられなければならないと痛感させられます。

・東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 玉村研究室「周囲からもらったアドヴァイス」
 http://tamamura-tmd.sakura.ne.jp/message/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%8C%E3%81%86%E3%81%BE%E3%81%8F%E9%80%B2%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%84%E6%99%82%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E4%B9%97%E3%82%8A%E8%B6%8A%E3%81%88%E3%82%8B%EF%BC%81/
 http://www.tmd.ac.jp/i-mde/www/guidance/index.html


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(約13000字)

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