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[3136]

Re:[3135] アークネット(ARCNET)を読み解く(仮)

車両 発想 研究 アークネット 電気連結器 TIMS コミット 拍手 Ethernet


 [3134]のINTEROS、そして[3135]のTIMSに関して補足です。

・Wikipedia「ARCNET」
 https://en.wikipedia.org/wiki/ARCNET

 > It was originally developed to connect groups of their Datapoint 2200 terminals to talk to a shared 8" floppy disk system. As microcomputers took over from the Datapoint, ARCNET was re-purposed as LAN.

※いまでいえば「Thunderboltが高速な割に安価なので、何でもThunderboltでつなぎましょう!!」みたいな話でしょうか。IEEE1394が結局、デジタルビデオカメラでしか使われなかったのと…似ているとまではいえないかもしれませんが近そうです。本当でしょうか。

 > Original ARCNET used RG-62/U coaxial cable of 93Ω impedance and either passive or active hubs in a star-wired bus topology. At the time of its greatest popularity, this was a significant advantage of ARCNET over Ethernet. A star-wired bus was much easier to build and expand (and was more readily maintainable) than the clumsy linear bus Ethernet of the time. The "interconnected stars" cabling topology made it easy to add and remove nodes without taking down the whole network, and much easier to diagnose and isolate failures within a complex LAN.

※coaxial cable:同軸ケーブル、clumsy:扱いにくい。

※あくまで、「当時のイーサネット」=「同軸ケーブルでバス型配線(両端にターミネータ!)」に対しての優位性ということです。

 > Another significant advantage ARCNET had over Ethernet was cable distance. ARCNET coax cable runs could extend 610 m (2,000 ft) between active hubs or between an active hub and an end node, while the RG-58 (50Ω) 'thin' Ethernet most widely used at that time was limited to a maximum run of 180 m (600 ft) from end to end.

※あくまで、「当時の『細い』同軸ケーブルを使ったイーサネット」との同。細いんですから伝送距離が短いのはあたりまえで、比べるのはおかしい(使い分けるものである)ともいえます。

 > ARCNET was eventually standardized as ANSI ARCNET 878.1. It appears this was when the name changed from ARCnet to ARCNET. Other companies entered the market, notably Standard Microsystems who produced systems based on a single VLSI chip, originally developed as custom LSI for Datapoint, but later made available by Standard Microsystems to other customers. Datapoint eventually found itself in financial trouble and eventually moved into video conferencing and (later) custom programming in the embedded market.

※eventually:結局は、ついには、やがては。eventuallyを3回も続けるとは、それだけ「過去のモノ」扱いだということですね。

 > Even though ARCNET is now rarely used for new general networks, the diminishing installed base still requires support - and it retains a niche in industrial control.

※diminishing:減りつつある、niche:ニッチ。奥様、聞きまして?([3045]) 鉄道はニッチですってばよ。あらあら、まあまあ。

 > RFC 1201
 > Transmitting IP Traffic over ARCNET Networks

 とのことで、なるほど、後年、いわゆるひとつの「ワンチップ」(a single VLSI chip)で「便利でおトク」の恩恵に浴し(アークネットでいいのかなど考えずにアークネットを使えばよろしい、といわれて育ち)、また『IP over ARCNET』に化けてからのアークネットだけを勉強したとすると、アークネットがアークネットたりえている特徴や、オリジナルのプロトコルが(フロッピーディスクドライブの読み書きに使える程度に)持っていた(とされる)リアルタイム性は無視され、ならばEthernetを図太い電線で…などと発想されるのは自然なことかもしれない、と思えてきそうです。

・ぎずもーどっ「Thunderbolt vs. USB 3.0どっちが上? 5本勝負」(2013年3月5日)
 http://www.gizmodo.jp/2013/03/_thunderbo.html

 > 結論から言うと...技術って性能だけじゃないのね...。

※「汎用」といいさえすれば「何か、いいこと。いますぐできる。」的なソレが醸し出されるという幻想が、かつてあったかのように記憶されます。まさか、いま、それをやっているとは思えませんが…大丈夫ですよねぇ。

 そもそもニッチ!なニーズなんだという自覚のもとでは、汎用のEthernetの側の規格にいまさら図太い電線をば、というのは何だかズレた話のように聞こえ、むしろ、ANSIなARCNETにおいて、伝送速度の劇的な引き上げに資する、何十年ぶりかの新しい規格(ただしARCNETの上位互換となる)を「提案してコミット!」することを目指すほうが、自然で無理のない、一種「真っ当な」技術開発なのではないかと思われる方も、いらっしゃるのではないでしょうか。その上で、例えば「IP over ARCNET2」などといえばいいんです、たぶん。

 こういう話は、どこの大学にも必ず一人はいらっしゃる(そしてネットワークを管理されている)、インターネットの黎明期やEthernetの普及の経緯を熱く語る系のセンセイに投げかけてみると、軽く6時間くらいは「楽しく昔話」できそうです。とりあえずビール…いえ、コーヒーサーバー(!)を持参して聴いてみては、いかがでしょうか。

※あと数年もすれば、LANケーブルなんて、そんなもの、壁の口と無線LAN親機の間をつなぐ「きしめん」みたいな短いのでしょ、といって全然ちっともまったく疑わない人が「現役世代」になりそうです。

・インプレス「「Windows 95 20周年同窓会」レポート」(2015年11月24日)
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20151124_731864.html

 > 「今回から、ファイル名には256文字が使用できるようになりました」との声には笑いが起きた。

 > そして、「Windows 95ではとてつもない機能が追加されました。それがプラグ&プレイです」と説明。大きな歓声と拍手の中、「ディスプレイやモデムなどの機器をPCに挿すだけで瞬時にデバイスドライバをインストールし、すぐに使えるようになる。初めて見る人もいると思いますが、これを実際にご覧いただきたい」と語り、PCMCIAカードを用意。これが認識されると笑い声と拍手が沸いた。

 > ノリ始めた会場からは、「Windows 95はマルチタスクを実現しています」というと「エーッ」とわざとらしい驚きの反応。続いて「Windows 95は、これまでの16bit OSから進化した32bit OSです」というと、また「エーッ」という反応。「タスクバーからアプリケーションを切り替えることができます」というと、「オオーッ」という声があがる盛り上がりをみせた。

※エーッ! エーッ! オオーッ! 『初めて見ました』っ!! しかし実際には、割とすぐにNT 4.0に移りましたです=当時。そして、ちょっと改訂が遅れたマニュアルに「LANに接続するにはLANカードが必要です」という記述が残ったまま、その実、LANポートを内蔵したPCが増えてきたころ、LANポートを内蔵しているのにLANカード(PCMCIAの)を買ってしまった…というケースが散見されていたかと思います=当時。

 このような「ノリ」(「ごはんがうまいWelcome」[3098])も、「楽しい昔話」も、単に「エリンできます!」(標準的な教科書があるから人材が潤沢[3129])でない一種「真のギーク(笑)」(第1種ギークなどと…略)を目指すためには必須の、しかし「ねばならない」的な強迫っぽさはなく、楽しみながら学べるソレ(「楽しめてこそ本物」[2948])だと実感されましょう、たぶん。


 余談はともかく、逆に、本当に「汎用」という部分で恩恵に浴したいというのであれば、電線でなく光ファイバーで、曲げや振動にきわめて強い割に比較的『軽量』で『細い』光ファイバーケーブルを、ケーブル専業のメーカーとともに開発するとか(海底ケーブル[3091])、電気連結器に「光コネクタ」を実装すべく(もはや「光連結器」とでも…略)、光とも電波ともいいがたい波長で行なう局所的な超広帯域無線通信(UWB:Ultra Wide Band)とか、手ブレ補正のソレ(空間光伝送)とか、もっと、共同開発する相手を能動的に探し出さなければ、実現できないことでしょう。

・住江織物「光発電布」(2015年5月)
 http://www.suminoe.jp/ir/meeting/pdf/201505_4Qkabunushi.pdf

・東レ「自動車内通信用途」
 http://www.toray.jp/electronic/raytela/ray_003.html

 > 近年、自動車の高機能化や情報化に伴って、自動車への車載ネットワークの導入が急速に進みました。例えば情報系ネットワークには、AV機器、カーナビゲーション、ITSなどの機器が接続され、自動車内で取り扱われる情報量は年々増大しています。プラスチック光ファイバは、従来のメタル線に比べ伝送速度が速く、電磁ノイズの影響を受けないことや軽量であることから、車載ネットワークに最適な通信媒体として注目されています。

・「車載通信ネットワークの標準化の動向 −FlexRayとMOSTを中心に−」(2011年9月)
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/ssrc/result/memoirs/kiyou23/23-07.pdf

※(査読のない)紀要論文であり、タイトルの文系っぽさに一種「キョウキョウ」としますが、その実、デンソーの「室長」が第一著者で、経営学部のセンセイ2名が加わっており、なかなか読みごたえがありそうです。…が、まだ読んでいません。恐縮です。鉄道としては、自動車産業の来た道を何年か後から追いかけていく面がありましょうから、たいへん参考になりそうですし、こうした内容の、よその業界の文献を、きちんと参考文献に挙げることができるような、きちんとオープンな研究文化のようなものを、業界内に築いていってほしいものです、たぶん。

・情報通信研究機構(NICT)「高速赤外光空間通信技術の研究」(2006年4月13日)
 http://www.nict.go.jp/publication/CRL_News/0001/ir.html

・同「高速・大容量通信を実現した新しい光無線通信装置を開発 光ファイバ敷設が困難な場所でも1km圏内では高速・大容量の通信ネットワークが構築可能に」
 http://www.nict.go.jp/publication/NICT-News/1005/01.html

 > NICTでは、10年以上にわたる衛星間光通信の研究で蓄積したレーザ光を高精度に捕捉、追尾する衛星通信技術を、光ファイバの敷設が困難な場所でも、高速・大容量の通信ネットワークが構築できる光無線通信の実現に活かす研究を進めてきました。

 1km離れて、光の軸が高精度に云々(そして10Gbps!)、といって10年以上もウンウンされてきた研究チームからすれば、それを電気連結器に応用するのは一種「御茶ノ水」…いえ、「お茶の子」なのではないかとすら錯覚されるかもしれません。(あくまで錯覚です。)

※もっとも、いずれは車両システムのネットワークも、車両と地上との通信のうち大容量であることが求められる部分も、まるっと「オール光」化するんだという見通しなり予測なりの上で、あくまで現時点では、互換性も考えつつ、Ethernetを「昇圧!」して使うんだというのも、それはそれで合理的な考えかたではありましょう。

・「光ルータ」で巻き返し(2008年)
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/05/dl/s0527-3l_0002.pdf

・「フォトニックネットワーク技術」(2012年)
 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc256210.html

・NICT「光パケット・光パス統合ネットワーク」
 http://www.nict.go.jp/photonic_nw/OpticalPacketandCircuit.html

 > 様々な開発テストベッドなどを用い実証・運用実験を重ね、技術の実用性や性能などを検証し、2020年頃のサービス実現に向けた研究開発を行います。

 とのことで、2020年が待たれます。


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(約6000字)

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