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[3142]

インプレス「「スタバでMac」は都内だけ?」を読み解く(仮)

指数 ドスパラ TOP デル BCN エコノミスト レッツノート 鵜呑 ビジネスマン


データの『季節変動』を考える
『直販』が含まれない
中小零細企業が『量販店で小口購入』か
みすみす『データをよごして』いませんか?
ツイッターかく語りき


 恐縮ですが、ヒトコト的なものを呈さずにおられましょうか。

・インプレス「「スタバでMac」は都内だけ?」(2015年12月17日)
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20151217_735797.html

 > 昨今では、「スタバでMac」と言われるように、モバイル環境でMacを利用するユーザーの増加が目立ち始めている。

 > 都内のスターバックスを始めとするカフェでは、MacBook Airなどのアップル製品の利用率が高いといった声も挙がっており、実際、そうした光景はよく目にする。だが、その一方で、大阪や名古屋では、東京ほど、「スタバでMac」の姿は見かけないとの声も聞く。そこで、Macの売れ行きを地域別に算出してみたところ、興味深い結果が出た。

 > BCNの調べによると、PC(デスクトップ+ノート)の2015年11月のエリア別販売台数シェアでは、東京圏において、アップルが18.8%のシェアを獲得。NECに次いで、第2位となった。首位のNECとの差も4.5ポイントにまで迫っている状況だ。都内の量販店でもアップルコーナーの拡充に取り組んでいる例が見られ、需要の広がりを下支えしているとも言える。

 「ノート」だけのデータを使わなくてよいのでしょうか。また、BCNでは「ネットブック」が別のカテゴリに分けられているようです。本来、「ノート」+「ネットブック」を見なければ、所望の相関は明らかにできないといえましょう。

 …と、「ヒトコト」では終わらないことがわかります。

[3088] 「ドスパラ調査」を読み解く(仮)
 > 調査を外部委託すれば、それなりに(調査パネルや登録モニターが「PC自作」に興味があろうとなかろうと)そこそこの男女比で上がってくるはずですから、極端に女性が少ないということはないはずでありつつ、とはいえ直近の購買データや市場調査なども加味して、男女半々ということもないだろう(男性が多いという実態に合わせて調査サンプル数も決めるだろう)、と見ることができます。

 > 委託されたとみられる調査会社の名誉のためには、こんなの、調査結果を受け取った側のリテラシーの問題だろう、こんなもの(※)、などと言い放つこともできそうですが、いえいえ、現実には、一般にこれが標準的な水準ではないでしょうか。本当でしょうか。(調査というものは、たいへん難しいものなのだということ自体が、そもそも一般にはあまり知られていません。「調べるだけの簡単なお仕事」とすら、思われているかもしれません。決してそうではありません、ということを、まずは知っていただきたく。)

 似たような話で、調査会社から買ってきたデータを使う側のリテラシーといいますか、記事の質いかんによってBCNランキングまでもが疑われかねない、ひいては、BCNランキングへのPOSデータの反映を「お客さま」が意識して、すなわち、ただちに悪意とまではいえずとも意図的に販路を選ぶような「お客さま」が大半を占めるような状況が万一にも生まれてしまっては、BCNランキングは成り立たなくなります。データを使うということは責任重大です、と実感されましょう。


★データの『季節変動』を考える


・なるほど統計学園高等部(総務省統計局)「季節的な動きを除去」
 http://www.stat.go.jp/koukou/trivia/careers/career9.htm

 > 季節変動はなぜみられるのかというと、世の中のモノの動きには天候や社会習慣等に起因する以下のような季節的な要因(季節要因)が含まれているためです。

 「PCの販売台数」についても、同じですね。

 一般にPCのシーズンは8〜9月(グローバルにフレッシュマン)、12〜1月(グローバルにホリデー〜ニューイヤー、日本でボーナス)、3〜4月(日本でフレッシュマン)、7月(日本でボーナス〜夏休み)といわれますし、みなさま身近にも実感されましょう。

 PCを「11月」に買うだなんて、▼よほど切羽詰まって急に買う必要が出た(故障にあっては、予防的[2565]に買い換え…などという考えはしていない)、▼よくわからないのでよくわからない時期に買う、▼新製品やセールに飛びつかず底値を狙って買う、等々、うーん、全体の傾向をつかむには適しそうもない、ちょっと特殊な購入事例が、他の月よりも相対的に多くなっていたり、しないでしょうか。

・インプレス
 > 全ての地域で首位となっているNECは、中でも、その他エリアにおいて、39.2%と圧倒的な強みを見せている。長年に渡って、日本市場向けのPCを開発、販売してきた安心感は、地方においては絶大なブランド力に繋がっているようだ。

 NECさんにウラミはありませんが([3135])、しかし、え゛ー、と疑います。大いに疑います。

・定価(メーカー希望小売価格)では「お高い」
・(どうしてもNECのPCを買いたければ)「底値」になるのを待って買う
・「(NECでないメーカーを一種「新規に選定」する理由の)説明が面倒くさい」といってNECにする

 (台数ベースで)売れているというのは確かですが、11月のランキングだけを見て「ダントツ(首位)」だと言いきる(読者に「年間を通して首位である」と受け取られる)のは、たいへん語弊があるかと思います。

 3〜4月には、日本エイサー、ASUSがダントツ(新入生が買う、または贈られる)、7月や12月には(私物として社会人が買う)パナソニックやバイオ(ソニー)が上位に出てくるようでなくては、身近な実感と整合しません。そして、7月や12月、あるいは9月であれば、東京圏でなくてもアップルがかなり上位に入ってくるのではないかなぁ、と、全国から人が集まるようなイベント(ただしお堅い)において、ざっと見渡しての実感のようなものからは推定されましょう。

 季節変動からは離れますが、インプレスの記事中で一種「特筆!」(これを指して『第1種特筆』などと…略)されているNECについて、「その他エリア」をいきなり「地方」とひとくくりにするのは雑すぎないでしょうか、という心配もありましょう。これまた身近な実感では、学生(ただし新入生でない)や「地方」の人ほど、いきなりアップルを買う(※)(NECでいう『過去のソフトウェア資産』([3129])があるでもなく=依存関係なく最新のものをいきなり買える、の意)、あるいは見栄えを気にせず日本エイサーやASUSを(新入生でなく、お堅い人やお高い人が:ちょっと不相応な感じで)買うということが、結構あるように見受けられます。本当でしょうか。

※そしてプロジェクターとの接続に苦戦される…と、そこまでセットで、いわば『もがく楽しみ』をセットで買っているのだと…わかっていたら、なかなか買えないですよねぇ。なお、これはアップルに限らず、端子類が大胆に「削減!」されているネットブックにもいえることです。あしからず。


★『直販』が含まれない


 BCNではネット通販のデータも扱っています。しかし、扱っていないネット通販があります。そこをきちんと見ないといけません。

・「BCNランキングとは」
 http://bcnranking.jp/info/index.html?ref=products

 > 「BCNランキング」は、全国の量販店のPOSデータを日次で収集し、アイテム(製品ジャンル)ごとに集計した実売データベースです。集計対象は、パソコン本体、デジタル家電など計134品目(2014年6月現在)。JANコード別に販売台数・金額を集計し、一部のアイテムはカラーバリエーションなどを合算したシリーズ別での集計も行っています。

 > POSデータ提供店(50音順) 2014年1月現在
 > アベルネット(ボンバー各店舗)、アマゾン ジャパン(Amazon.co.jp)、エディオン(エディオン、エイデン、デオデオ、ミドリ)、NTTレゾナント(NTT-X Store)、ケーズホールディングス(ケーズデンキ)、サンキュー(100満ボルト)、上新電機(上新電機)、スタート(onHOME)、ストリーム(ECカレント)、ソフマップ(ソフマップ)、ZOA(ZOA)、ドスパラ(ドスパラ)、ナニワ商会(カメラのナニワ)、ビックカメラ(ビックカメラ)、ピーシーデポコーポレーション(PC DEPOT)、ベスト電器(ベスト電器)、三星カメラ(三星カメラ)、ムラウチドットコム(ムラウチドットコム)、MOA(A-Price)、ユニットコム(パソコン工房、Faith、TWO TOP、FreeT、グッドウィル)、ラオックス(ラオックス)、楽天(楽天ブックス)=(50音順)の22社

 逆に、この22社でないお店で、いくらアップルの製品が売れていようとも、BCNランキングのデータには反映されないということです。発売前日に新幹線で銀座へ行って並んで買うのがアップルである、ということであれば、これはもう、全然ちっともまったくデータに入らないということになり、BCNランキングをもって「シェア(市場占有率)」だとみなすのは明らかに問題がある、といえましょう。

 仮に、アップルの直営店のPOSデータを買う契約が(アップルとBCNとの間で)行なわれたとしても、売り上げが銀座で計上されることとなり、地域ごとのユーザーの割合はわからない(「東京でのアップルユーザーが多い」というデータになる)わけですね、わかります!(バイオや、PCからは離れますが一眼レフカメラなどメーカー直営店で買われるものはことごとく、同じことになります。いえ、逆にいえば市中のランキングに数字が出ないように直販や直営店にしているんだとも読み解かれましょう。本当でしょうか。)

※この22社でサンプルが十分だといえるのは、いわゆる「周辺機器」に限られます。そもそも、もともとBCNランキングといえば「プリンター」「外付けHDD」「無線LAN」など…いえ、そうしたものに特化したランキングだとすら思っていました。「PC本体」の販売台数をBCNランキングで云々…などとは、いままで考えたこともなかったような…いえ、考える必要がないので考えなかっただけですが、考える必要があったとしても、BCNランキングではうまくいかないことがわかっただろうと思えてきます。

※割合が大きいかどうかはわかりませんが、白石さん…いえ、学割で「おトク」な(こともある)大学生協のPOSデータも入っていません。PC全体では割合が大きくなくても、「スタバでMac!」したい若い人の間でのPCの販路として無視できないだろうと素朴には思われましょう。え゛ー! 聞きまして?([3045])「スタバでMac!」には年齢制限があるんですってばよ、あらあら([3136])。たぶん「R25」…いえ「U29」くらいですね、わかります!!

・「R25」
 http://r25.jp/about/

・「U29」
 http://www.nhk.or.jp/u29design/
 http://www.ur-net.go.jp/kanto/u29/

 同じく、直販のHPやデルなど、それなりにボリュームのありそうなチャネル(販路)についても、BCNランキングには含まれていないことがわかります。「スタバでMac」には影響しない部分も見渡しますと、「むかしNEC」だった人たち(や業界:小さな役所や学校など)の需要の主な受け皿となっていそうな「EPSON Direct」も含まれません。

・「ホワイトボックスPC」
 http://www.keyman.or.jp/it-word/61001425/

 その昔「ショップブランド」と呼ばれていた「ホワイトボックスPC」についても、「iiyama」さんや「マウス」さんがまったく含まれず、「ドスパラ」さんは含まれているという、ランキングで見る時にはいずれも少ないので大勢には影響せず、しかしホワイトボックスPCにおけるシェアを云々したいとあらば、BCNランキングではだめだということがわかります。

 また、ランキングにパナソニックが出てこないのも意外ですが、これも、レッツノートを直販で買う、というケースが多いのであれば、BCNには出てこない、ということになるでしょう。

・日経BP「モバイルPCでシェア4割!パナソニックのレッツノートが好調な理由」(2014年5月2日)
 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140502/1057323/

 > 国内モバイルPC市場においては、約4割というシェアを獲得。圧倒的な「新幹線シェア」と呼ばれるように、新幹線で移動するビジネスマンが最も多く利用しているPCがレッツノートなわけだ。

 > 13インチ未満のMini Notebookを除くノートPCにおけるレッツノートのシェア
 > (IDC Japan調べ)

※あるいは私物ではないんだという…なんということでしょう! いわゆる「適正執行」に努めていただいたら、これはもう、全然すっかりガラリとシェアが変わるんではないでしょうか。本当でしょうか。「経費」や「公費」で購入する物品に趣味や嗜好を持ちこんではなりません、と固く命じられましょう。たぶん本当です。

・いわゆる「適正執行」
 https://unit.aist.go.jp/cpiad/ci/torikumi/torikumi.html

 > 複数の者によるクロスチェックを機能させる等により、予算の適正な執行に努めるものとする。

※誰もが「買うならレッツノートでしょ」と思っている組織内では、いくら「クロスチェック」しようとも、経費が高止まりする…などと、いえいえ、メッソウもございません。

・日経BP「アカデミック市場で「レッツノート」を拡販せよ」(2011年12月12日)
 http://bizacademy.nikkei.co.jp/management/breakthrough/article.aspx?id=MMACa2000008122011

 > 日本のモバイルパソコン市場で圧倒的な存在感を持つパナソニックの「レッツノート」。12インチ以下のウルトラポータブル分野では、7年連続でシェアNo.1をキープしている(IDC Japan調べ)。

 > レッツノートは長時間駆動や軽量性などの面でも評価が高い。特にビジネスパーソンを中心に幅広い人気を集めている。一方で、学生向けのマーケットでは当初出遅れ気味だった。

※学生は買わないでしょう。それに、学生も買うようになったら、「新幹線な人たち」が買わなくなるでしょう。学内では「コンセント使い放題!」といって、バッテリーなど気にしなくていいんです。たぶん本当です。


★中小零細企業が『量販店で小口購入』か


 デスクトップPCも含んだデータであることがどのくらい影響しているかはよくわかりませんが、▼中小零細企業が量販店でデスクトップPCを3〜7台くらい買う、▼大手でないパソコン教室やネットカフェが同、▼定価が高いものほど、閑散期に大安売りするので販売台数の計上が11月に偏る?、などと想像できましょう。「積もり積もれば」([2997])NECがダントツだというのは、そういうことなんではないかなぁ、と想像されてきます。(あくまで想像です。)

 他に、業界としては見たくないことかもしれませんが、中古品の流通状況も考えなくては、「スタバでMac」は完全には読み解かれません。アコガレのソレを「一度やってみたかった」、ソレを中古品や借り物などのソレで実現するというのも、最終の目的が「SNSに写真をアップ!」であるのなら、まっとうな選択肢の一つです。

・朝日新聞「猫が犬を逆転か?ペット数見通し 散歩不要など背景に」(2015年10月26日)
 http://www.asahi.com/articles/ASHB85RWSHB8PTFC00G.html

 > ペットフードメーカーの業界団体「一般社団法人ペットフード協会」(東京都)は1994年から全国調査を実施し、犬と猫の推計飼育数を発表している。昨年の調査では、犬は1035万匹、猫は996万匹だった。調査対象を5万人に増やした過去5年で見ると、犬は12・8%減少する一方、猫は3・6%増えている。飼育世帯数では犬が上回るが、このペースだと今年の調査で猫の数が初めて犬を抜く計算だ。

 > 今年の調査は今月9日で終わり、来年初めに発表の予定。

 おお、これは気の早い「速報値のリーク!」を速報されたんですね、といって来年の発表が待たれます。

・読売新聞「外国人も熱狂 フクロウからヘビまで 動物カフェブームの理由」(2015年11月17日)
 http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20151117-OYT8T50071.html

 東京は「ごった煮」ですから何でも早い(廃れるのも早い)ということに他ならず、(自覚されての)「地方」にあって、これから何かをしようとするときに「東京」を参考にしようというのは、とってもリスクっぽい気がします。(あくまで気のせいです。)

・博報堂コンサルティング「生活者パラダイムの転換(10) ― 拡大する猫市場」(2015年12月2日)
 http://www.hakuhodo-consulting.co.jp/blog/marketing/marketing_20151202/

 > SNSのタイムライン上で、猫の写真がアップされているのをよく見かけるようになりました。
 > 猫の写真や動画の魅力は、犬のようにカメラに向かってリアクションを取ることもなく、まったく関心を示さず何を考えているかわからないミステリアスなところにあるという説もあるそうです。

・NHK「日本に福を招くにゃん!旋風!ネコノミクス?」(2015年12月13日)
 http://www.nhk.or.jp/sakidori/backnumber/151213.html

・『イラッとする』SNSに関する週刊誌の記事(2015年5月7日)
 http://news.livedoor.com/article/detail/10085919/

※…お宅を伺ってみたら猫なんていなかった…これが本当の『猫だまし』ですね! わかります!!


★みすみす『データをよごして』いませんか?


・「POSデータが描き出すネット通販の実像」(2006年8月7日)
 http://biz.bcnranking.jp/article/serial/eye/0608/060807_99476.html

 > ネット通販といえば、低価格な商品が売れるチャネルというイメージだが、実態をみると意外に高付加価値型、つまり高額な商品が売れている。実際に販売された全商品の単価を比べると、店頭の1万600円に対して、ネットのほうが1万6300円と高い。POSデータの集計から、そうした結果が浮かび上がってきた。

 > BCNランキングに、この7月からアマゾン ジャパン、サクセス、ストリーム、ムラウチドットコムなどのネット通販専門企業のデータが加わった。従来の店頭販売データと、ネット通販データを比較することで、これまで正確に把握できなかったネット通販の実像が明らかになってきた。

 業界に通じたプロの目からしても「意外」と評されることが、データには出てくることがあるものだ、と共感されましょう。

・(参考)ロイター「コラム:「ビッグデータ」に潜む落とし穴」(2013年11月12日)
 http://jp.reuters.com/article/l4n0iw1nf-column-bigdata-idJPTYE9AB03M20131112
 http://jp.reuters.com/article/l4n0iw1nf-column-bigdata-idJPTYE9AB03M20131112?pageNumber=2

 > 私自身のビッグデータに関する最大の懸念は、分析結果を正しく解釈ができるかどうかだ。マッキンゼーの報告書もこの点に言及している。同報告書によると米国では、データの取り扱いに慣れた統計の専門家が14万─19万人足りないという。こうした専門家の不足はビッグデータ普及の障害になるだけではなく、潜在的な危険要因でもある。人はしばしば、情報通と言われる人たちでさえ、数字の裏にあるマジックを正しく理解せず、データが導く相関関係を鵜呑みにし、それを基に意思決定することがあるからだ。

 > データを分析する際に注意すべきなのは、先入観(過大評価や過小評価)を持たず、相関関係を因果関係と取り違えないことだ。間違ったデータと不適切な判断はどちらも偏った結果につながる。

 > データ分析のプロセスは人間が複雑にしていると言える。分析の結果が自分の予想と一致すると、人はそれをいとも簡単に鵜呑みにしてしまう。

 > ここまで挙げてきたのはごく単純な例かもしれないが、実際問題として、データの見極めは経験を積んだ専門家にとってでさえ難しい。だからこそ学術界では、統計的研究には同僚たちによる厳しいチェックが入る。とはいえ、データ分析の専門家がいちいち同僚のチェックを受けるのは、データが広く入手可能になり、商業利用されるようになったことを考えると現実的ではないだろう。十分な経験を積んでいない人が、無意識のうちに偏った結果を導きだし、それを基に重要な決断を下す可能性があることは留意しておくべきだ。

 > *著者は米コロンビア大の経済学博士号を持つエコノミスト。これまでに英エコノミスト誌などにも寄稿。
 > *本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

 データに基づくジャーナリズム(データジャーナリズム[3045])…と、そこまで肩ひじ張らずとも、しかしデータに対して十分な準備を持って迎え撃たないと、ひどい返り討ちに遭います。たぶん本当です。

・「BCNランキング-PROとは」
 http://mkt.bcnranking.jp/aboutpro/

 > 新製品の価格をどのくらいに設定すればよいか、発売時期をどこに設定すればよいか分析できます。

 なるほど、いまや「発売時期」すらもデータドリブンで一種「最適化」する時代なんですね、とうならされます。鉄道の需要追随([3139])とも似た話で、目先の製品の発売時期を決めるあなた、目先の輸送計画をたてるあなただけが、データの世界の外側にいる(自分だけが外側からデータを見て施策を決めている)というのは、錯覚です。あなたの施策もまた、即座にデータの一部になるのです。

 これがどういうことかというと、あなた以外は誰も「最適化」をしない、一種「自然」な状態のデータ(平たくは正規分布に従いそうなソレ、の意)を仮定して「最適化」を行なう(そういうアルゴリズムを使う、の意)、しかし実態としては、あらゆるプレーヤー(他のメーカーや、過去や未来のあなた)が各々に「最適化」して、結果としてはノイズだらけの一種「汚いデータ(不自然なデータ)」になってしまっているとなれば、そこに対して「最適化」をしようとしても、トンチンカンな『解』が出されかねない、そのことをわかっていますか? と、シビアに問われましょう。

 BCNランキングが「最適化」に使えますといって売り出すことは、めぐりめぐって、BCNランキングのデータがぐっちゃぐちゃになっていくことを加速するんだという心配を、もっとされたほうがよいのではないでしょうか。(あくまで見解は個人です。)

 余談ですが、データをキレイにすることは「クレンジング(洗浄)」といいますが、(意図せずとも人為的に)よごすほうは…決まった呼び方って、あるんでしょうか。

・(参考)日経BP「釣りとMDMは人生を楽しくする」(2011年4月27日)
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110427/359888/?rt=nocnt

 > 「マスターデータが運用につれて汚れていくのは、人間が年をとるのと一緒で、やむを得ない」ということである。運用するなかでマスターデータがきれいになっていくことはない。「分かっちゃいるけど名寄せできない」データがあるからだ。

 > 【こんな業務ルールがマスターデータを汚す】

 そんな表層的なことを「汚す」などと表現するのは場違いにも思えます。ましてや、この例では「原料コード」ですが、別の場ではもしかして「お客さまコード」を指してゴミだのノイズだのと…いえいえいえ、メッソウもございません。

 ここでいう「データをよごす」とは、分布が不自然なものになることや、予測不可能あるいは予測ミスを誘発するような突発的なピークを頻出させる、という意味であります。データそのものをよごすという、名寄せどころのソレではない一種「深刻な事態」だと受け止めていただきたくあります。

※ベンフォードの法則([3081])も参照。

 そして、順序が逆になりますが、このたびインプレスの記事に際して契約されたとみられるのは「有料データ提供サービス」の、さらに「有料オプション」の「エリア別集計データ」ですね。

・「「BCNランキング」有料データ提供サービスのご案内」
 http://mkt.bcnranking.jp/dataservice/info.html

 > 集計対象アイテム
 > パソコン本体から周辺機器、ソフトウェアのほか、薄型テレビ、レコーダーといったデジタル家電など計160品目(2014年6月現在)
 > ※「BCNランキング-PRO」では、一部のアイテムを分割し、別アイテムとして集計しております。

 > 提供エリア区分
 > 全国:47都道府県
 > 東京圏:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
 > 名古屋圏:愛知県、岐阜県、三重県
 > 大阪圏:大阪府、京都府、兵庫県
 > その他地域:上記を除く37道県
 > ※オンラインショップは本社所在地で分類しています。
 > ※エリア別集計データは、有料オプションです。

 デスクトップとノートが分割されていないデータしか提供されない契約とみられ、え゛ー、アップルといって実は、都内に所在するオンラインショップで購入された「iMac」が大半でした、などということはないでしょうねぇ。


★ツイッターかく語りき


 ツイッターな界隈も参照いたします。

・ツイッター
 https://twitter.com/smkw/status/677346288799649792

 > 勉強会とか行くと最近はノートPCを持ち込む人の大半がMacのような気がする。あとはLet's noteとか。

※ですよねぇ。見栄えを気にする、あるいは、性能と見栄えを同じくらい重視する人にあっては、事実上、この「2択」かもしれません。

・ツイッター
 https://twitter.com/delphinus35/status/677336105201483776

 > 面白い。ドヤリングは関東の文化だったのか。/レノボはこれからどんどん減るだろうな……

※ですよねぇ。…いえ、ですよねぇ(略)。ずっとThinkPadだった人たちが、選択に困っていそうです。64%くらいがデル、16%くらいがアップルに流れると予想します。(あくまで勝手な予想です。)

・ツイッター
 https://twitter.com/Stocker_jp/status/677347866462052352

 > NECって個人で使ってる方あまり見ないけど法人かな?

※「最軽量!」の機種だったときに一気に増えた…ような気がしました。(あくまで気のせいです、たぶん。)ただ、それだけでは販売台数を説明しきれないようにも感じられ、上述のように(データの内訳が)大いに疑われます。

 ギークなかたにおすすめ! といって、以下を示しますが、うーん、自力ではちょっと、いきなりは読めません。

・総務省統計局「消費者物価指数に関する検討資料について」
 http://www.stat.go.jp/data/cpi/8.htm

 > 1996年12月4日に公表された同委員会の最終報告書では,同国の消費者物価指数は,4つのバイアスにより実際の物価上昇率を平均1.1%過大評価しているとし,消費者物価指数の作成を担当している労働統計局(BLS)と大統領及び議会に対して,こうしたバイアスを是正するための勧告を行っている。

 > 同報告書は,店舗バイアスなどに関して,概して,注意深く質の高い議論を行っている反面,品質・新製品バイアスなどに関して,BLSが反論しているように,概して,大胆過ぎるか,不適切な推計が目立つほか,懐疑的な意見が多い“消費者の選択の幅が広がることによる効用の増大”に関する大胆な推計を含めるなど,問題点が散見される。

・「ヘドニック法について」日本統計協会「統計」2006年11月号
 http://www.stat.go.jp/info/ronbun/pdf/cpi0611.pdf

 > 品質調整法の中で、ヘドニック法は価格と機能の関係を明示的に捉える方法であり、平成12年基準から商品の種類が多様で変化が著しく、機能と価格の関係を把握しやすいパソコンなどに適用している。

※いま、そうともいいきれなくなってきていることが、陰に陽にBCNランキングにも表れているやのようにうかがわれます。そして、そうした変化に無頓着なまま、一種「例題」として、この手のデータを使わせるような(経済学でなく工学の)センセイ、いないでしょうか。

・「最近の物価の実感に関する定量的評価」日本統計協会「統計」2008年10月号
 http://www.stat.go.jp/info/ronbun/pdf/sanko17.pdf

 > 実感と指数の乖離は、(1)政府への信頼の喪失につながる、(2)通貨政策にも連動する、(3)生活必需品には新品目が含まれるので指数は変動しやすい、(4)メディアの役割は非常に重要である等の意見が述べられた。

 [3081](貨幣価値を「アダプティブにコントロール!」)とも関連しそうな話題につながる、よい『入口』を提供いただいたという意味で、インプレスの記事に感謝いたします。


この記事のURL https://neorail.jp/forum/?3142


(約13000字)

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