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by tht

[3148]

柵のない場所で(1) 5千円で「マイ踏切」を

GPS 世帯 コンプライアンス 防犯カメラ 防護柵 トレ 候補地 輸送障害 警笛


 [3023]の傍証となるような記事が出ました。

[3044]
 > 沿線に民家が迫りながら防護柵がない(民家の側にブロック塀などがあることでよしとしている)箇所について、民家の工事などにあわせて防護柵を整備できる態勢を整えることも要望されています。だいぶ前だと思いますが、佐倉市内で沿線の民家の小さな子どもが成田エクスプレスにはねられる事故があったように記憶しています。いま、八高線などで幸いにも事故がない(ほとんどない)のは、単に確率の上で少ない(運転本数が少ない、速度が低いなどにより事故の確率が低い)ということに過ぎず、防護柵がないままでは増発も危ういということですね。

[3023]
 > ・同「4 輸送障害に関する事項」
 >  http://www.mlit.go.jp/common/001060507.pdf
 > ・F 「線路内立入り等による輸送障害(部外原因)」(「自殺によるもの」および「動物によるもの」を除く):974件
 > Fが974件もあるというのは多いように感じますが、柵や高架によって「立入り」が防がれている都心部でFは少ないのではないかと思います。したがって、都心部を除く全国各地で、路面電車の直前横断や、田園地帯などで、同じ人が1日に何度も、何度、注意されても、「近道だから」といって線路を横断するようなケースが想像されます。それらが「積もり積もれば」([2997])974件にもなるということなのではないかと思いますが、本当でしょうか。とはいえ、同じ人が別の輸送障害を引き起こせば人数も延べ人数として数え上げられていくこととなります。想像が当たっているか確かめられるような統計は、どこにもないでしょう。

 統計がない、という部分はいかんともしがたいですが、このような事例が「300」あって、ヒヤリが「29」あった上で、「1」の死亡事故が起きてしまっている、ということを示す記事が出ました。

・読売新聞「踏切まで回り道「おっくう」、線路進入し事故」(2015年12月15日)
 http://www.yomiuri.co.jp/national/20151215-OYT1T50034.html?from=yrank_ycont

 > 高松市で踏切のない線路を横切ろうとして電車や列車にはねられる人身事故が、1か月半で3件相次いだ。

 > 13日午前10時25分頃、高松市牟礼町のJR高徳線古高松南―八栗口駅間で、近くの無職女性(80)が徳島発高松駅行き特急「うずしお8号」(2両)にはねられ、即死した。乗客約70人にけがはなかった。
 > 女性は夫(85)と買い物に行く途中で、運転士は先に線路を横断する夫に気づき、警笛を鳴らした。夫は急いで渡りきったが、続く女性はそのまま線路に進入。運転士の急ブレーキは、間に合わなかった。香川県警高松北署によると、女性は難聴で、警笛が聞こえなかった可能性がある。同署では、夫婦が近道をしようとして事故に巻き込まれたとみている。
 > 事故現場となった線路へは、生活道から歩いて進入することができる。最寄りの「薬師川踏切」までは、約200メートル。現場には「通行危険」と書かれた看板が掲げられるが、近くに住む女性(65)は「犬の散歩で毎日渡る人もいる。わざわざ踏切まで回り道するのは、確かにおっくうかも知れない」と話した。

 「1」ではなく3件でした。記事では「歩いて線路に進入した市内の中学2年の男子生徒(13)」「自転車を押して線路を渡ろうとした市内の女性(76)」が挙げられています。(記事で着目されている「1か月半」の期間において)この背後には、少なくとも87件くらいの「ヒヤリ」(「急いで渡りきった夫(85)」を含みます)、900件くらいの日常的な線路横断(「犬の散歩で毎日渡る人」を回数で数えます)があると推定されます。

 記事では「1か月半に相次いだ」といって注目しているわけですが、では年間で24件も起きるかといえば、そこまで多くはないはずです。地元の感覚(支局に駐在の記者を含みます)として「相次いだ」のは珍しいことだと感じられるということで、しかし事故そのものは珍しくない、ということからは、2〜3ヶ月に1件は起きても驚かない、というくらいの感覚ではないかとみられます(※)。

※もちろん、事故が起きてよいということではありません。

 このとき、年間で4〜6件くらい、と見積もられ、背後のヒヤリは116〜174件くらい、日常的な線路横断は1200〜1800件くらい、と見積もられるわけですが、しかし、その大部分が「犬の散歩で毎日渡る人」のように、同じ人が何回も、ということであるはずです。特定の人の行動を変えることができれば、大きく減らすことが可能である数字であることがわかります。

 読売新聞の同じ記事の続きを読みましょう。

 > 市財産経営課によると、踏切を通らず横断できる場所は市内で無数にあり、全てを管理するのは難しいという。

 > 市は近く、危険を知らせる看板や柵設置の可能性について、JR四国や近隣住民らと話し合う。ただ、県警によると悪意なく線路に進入すること自体を法的に規制するのは難しいという。

 > (エトキ)
 > 13日の人身事故現場。「通行危険」の看板はあるが、進入防止の柵などはない(高松市で)

※赤字の縦書きで「通行危険」その下に黒字の横書きで小さく「高松保線区」とあります。なんと、JR四国が設置している看板でした。…うーん(後述)。

・YouTube 屋島→古高松南→八栗口(2013年5月28日)
 https://youtu.be/fdVdGj2_vCg?t=9m44s




※学校や公園の近くでは(たぶん、優先的に)柵が設けられているようすが見えます。決して「無策」であるということではないのです。

・YouTube 古高松南→八栗口(2015年9月27日)
 https://youtu.be/nbfIKnInSNo?t=13m10s




※映像の13:29において当該地点を通過していますが、このとき「103.5km/h」(投稿者のスマホ速度計アプリによる)が示されている(精度は不明)ことがわかります。約100km/hとして、毎秒27.7mほど進む速さです。(本来は600m手前で気づかれるべきところ、運悪く)300m手前で視認されたとして、1秒遅れて警笛…という場合、警笛から通過まで(ほとんど減速される間もないとして=まったく減速しないとして)9.8秒しかありません。さらに、鳴り続ける大音量の警笛の中で、自分の置かれた事態(=身の危険)を理解するには、自分で標識や信号を見て判断するときよりも有意に長い反応時間が必要となると考えられますから、警笛が聞こえ始めてから2〜5秒くらいかかるとして、もう3.8〜7.8秒しかありません。この怖さをわかれば、もはや線路は横断できないはずですから、怖さが伝わっていないということなのでしょう。

・「建築限界」
 http://bunken.rtri.or.jp/PDF/cdroms1/0004/2012/0004005691.pdf

 > 3,800mm

・(参考)「横断歩道を青信号の間に渡りきれる速さ」
 http://www.health.ne.jp/library/5000/w5000648.html

 > 秒速0.8m以上とは、目安として「横断歩道を青信号の間に渡りきれる速さ」と考えられます。健康な成人の歩行速度は秒速1.5mほどであり、一般的に横断歩道は秒速1mであれば渡りきれるように設計されています。

※ワーストで、3.8mを3.8秒で渡りきれる(建築限界に完全に立ち入ってすぐの状態から、反対側の外側へ完全に出終わる)ために秒速1m=自分なら渡れると過信されるかもしれませんが、横断歩道のように平たんではありませんから、「渡りきれない」と認識いただく必要がございます。

・矢作建設「鉄道技術研修センター」
 http://www.yahagi.co.jp/group/center/introduction.html

 > 建築限界確認
 > 実物大の建築限界定規(電車正面のお面)を使用して建築限界を確認し、触車事故防止訓練を実施します。

・第一建設工業「研修施設「亀田研修センター」」
 http://www.daiichi-kensetsu.co.jp/recruit/newgraduate/person/institute.html

 > 線路関係実習設備
 > 在来線、新幹線の実習線や建築限界定規が配備され、本格的な実技訓練を行うことができます。

※どこの会社にもありそうなコレを可搬式そして組立式にして、「出前講習」できないんでしょうか。

・ユニオン建設「事故の学習館」
 http://www.union-k.co.jp/company/gakusyu.html

 > 建築限界確認設備
 > 建築限界表示器により建築限界を体で覚えます。

 > ぶら下がり体感設備
 > 安全帯を着用してぶら下がり、安全帯の着用位置の重要性を認識します。

※この怖さ、わからない人は最初、笑うと思います。そして叱られるんですね、わかります。交通安全も、高圧的にはならず、しかし「正しく叱ってくれる人」がいてほしいなぁ、と思われます。

・Google ストリートビュー 薬師川踏切
 https://goo.gl/maps/4LMso51VcwB2

・Google Earth 香川県高松市牟礼町牟礼付近(西側から俯瞰)
 https://goo.gl/maps/UBCqAg817pn

・ローソン「高松牟礼町」
 http://store.lawson.co.jp/store/156854/
 https://goo.gl/maps/TF75sMCx2SL2

 ローソンなど大手チェーンは、踏切などの利便性も機械的に考えて(=本部がGISなど使ってバババババと数値化して候補地をランキング! などしていそうです、の意)出店されていそうだと想像されますが、昔からある個人商店(が後年、大きくなった類の店)や、小規模な地場スーパーでは、(旧「大店法」→大規模小売店舗立地法が適用されないため=いえ、適用されないように小さな店を建てるということもあるかもだ、ですが)必ずしも近隣の交通の計画までは考慮せず「千客万来!」(客がどこを通って来るかなんて考えない! 現に来店した客がすべて! へい、らっしゃい!! =だから安いよ安いよ、の意)ということがあろうかと思われます。

 ▼踏切が新設できないこと、▼大店法が適用されない店舗の来店客の交通、と、2つの面から、起きるべくして起きている事故だと痛感されます。どういうことかといいますと、▼若い世代で、自動車を使うなら、自動的に踏切しか通行できないので避けられますし、徒歩での買い物となれば個人商店より大手コンビニが志向されて、結果的に踏切を通るよう暗に誘導されることから、いずれにしても避けられるところ、▼古い世代で、畑への『出勤』には軽トラックや『ヤンマー』を使いながらも買い物には徒歩で、しかも昔ながらの店に、線路を横断して向かう、そして荷物持ちとして「夫」が活用される、といったところに、事故の「芽」があるということだと読み解かれます。

※『ヤンマー』で地場スーパーの駐車場に乗り入れるわけにはいきませんですし。いえ、昔は乗り入れていたかもしれませんが、舗装された公道(「舗装率」[3116]も参照)が増え、沿道も市街地化していく中で、音や砂ぼこりなどから、乗り入れが遠慮されましょう。

※防災的には、大きな冷蔵庫で3週間分ほど買いだめ(ストック=備蓄)、というのが推奨されてはいますが、これ、かなり計画性を要する知的作業(工場や店舗並みの在庫管理のソレ)であって、忙しいのにそんなところに頭を使っていられるか、という切実さがあります。となると、買い物をほぼ毎日、従って、ほぼ毎日、往復で2回、線路を横断することになるというわけです。これだけで年間660回くらいとなり、2回に1回は2人連れだとしますと、延べ回数は990回となります。こうした習慣を(ただし1名に着目して、年660回としまして)仮に20歳から80歳まで60年間、続けたとしますと、39,600回、そして死亡事故1回という痛ましい事態が起きてしまったわけです。たいへん痛ましいですが、しかしあくまで数字だけを(保険屋さんの発想で)見ますと、1/39600=0.0025%の確率で事故が起きたと、きわめて形式的にはそろばんが弾かれるわけですが、しかし「中学生(13)」も死亡事故に遭うんです。旅客機の『安全性』を、単に運行回数で割り算して「自動車より安全!」などと、そういう数字にどれだけ意味があるか、かなりギモンです。

・「美しすぎるヤンマー」
 http://clicccar.com/2015/05/08/305987/2/
 https://www.youtube.com/watch?v=ei6jqmjcEFQ




 > 最初にあらわれる強烈なメッセージ「さあ、農業に誇りを」からはじまり、美しく撮りおろされたフォルムは、さすがケン奥山デザイン。どう見ても田んぼよりも公道がお似合いです。

 > 山形出身のケン奥山氏の実家は兼業農家。デザインコンシャスだけのトラクターではなく、機能にも優れていることは容易に想像できます。

 > 全国の農家の方と実際に会ってインタビューして得られた「トラクターのなかで8時間以上過ごす」といった実態には、エアコンの吹き出し口を大きくしたり、ドリンクホルダーも増設するなど、フィールドワークで得た発想が反映されているといいます。

※…うーん、クルマ(自動車)の雑誌を出している「三栄書房」(1947年に創業で「創業68年!」)の系列のサイトだということなんですが、もうちょっとちゃんと書けるんじゃありませんこと? といって首が傾げられます。映像に出てくるフレーズは「PROUD さあ、農業に誇りを。」という、大文字の英単語混じり、「。」にもこだわっているのですから、きちんとぜんぶ引用されたくあります。そして「最初にあらわれる○○からはじまり」は、「『PROUD さあ、農業に誇りを。』という強烈なメッセージで始まる44秒の映像では」などと「朱っ☆」されます。「美しく撮りおろされたフォルム」は、ここまで全体でクルマにおける「紋切型」なんだろうとは思いますが、よく読むと「意味不明」です。新製品なんですから「撮り下ろし!」なのはあたりまえ、言いたかったのは「クローズアップ」だの「フォーカスシフト」だのという映画的な表現を駆使した映像が「きわめてクーーーーール!!!」だということでしょうから、そして、映像が美しくてフォルムは美しくないとも読める、おかしな文章になっています。その後の「どう見ても〜お似合いです」とのソレ(コロケーション)で「農機具のくせにナマイキだ(ほめ言葉でなく本当に批判している)」という文章になってしまっています。こんな失礼なことがありましょうか。「『漆黒の暗闇<Finsternis>』に少しずつ浮かび上がってくる『赤いフォルム』は」などと、マントを羽織って片目を隠しながら陶酔的に吟じてみせる(『14歳』[3096])とか、「公道でこそ見せつけたくなること請け合いだ。」…いえ、「田んぼに閉じ込めておくのはモッタイナイと思わせられる。」「農作業の合間に本機でドライブスルーに乗りつけても『画<え>になる』こと請け合いだ。」などと、『ドーロムービー』([3126])もかくやのソレをにおわせるのがスジ(デザイナーやメーカーに対する、雑誌としての社交辞令のようなもの)というものでしょう。

・「唱える」「誦する」「吟ずる」
 http://dictionary.goo.ne.jp/thsrs/10851/meaning/m0u/

・ウィキペディア「モーターファン」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3

※経営者の『代』だけで云々できることでもないと承知していますが、しかし世間的には「いわゆる3代目」の手腕が注目されている、たいへんな時期(会社としてのライフステージのようなもの)を迎えているんですね。ムショウに応援したくなってきます。しかし余談でした…恐縮です。

・(参考)日経BP「オーナー経営の死角(前編)」
 http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/special/02/index1.html

・ヤンマーのFAQ
 http://ymrweb2.yanmar.co.jp/group/inquire.nsf/FAQ_agri.html/F7AB9B7023566D1C49257784002EF5B1

 > 農耕用作業車(トラクター、コンバイン、スピードスプレーヤー、乗用装置の付いたティーラー)は道路運送車両法上、小型特殊自動車(一部大型特殊自動車)として規定されており、公道を走行することができます。
 > 上記作業車で公道を運転する際は次の免許が必要になります。
 > 小型特殊自動車・・・・小型特殊自動車運転免許証
 > ※普通自動車免許をお持ちの場合は新たに取得する必要はありません。

 農業用のトラクターで公道を走行するには免許(実質的には「要普免」のソレ=普通自動車免許)が必要とのことで、『ヤンマー』を使ってはいても免許は持っていないという(高齢の)農家さんも多そうですね。

 何が何でも踏切の新設はまかりならん、という中央省庁の一種「机上」での発想が、現実と調和していないということだといえます。維持費を町内会が払えるくらいの低廉な技術で、「新しい簡易踏切」(仮には「既存の踏切と『同一設備』の扱い」で『戦略的踏切!』などと)を実現できるよう、関係者が動くことはできないものでしょうか。

※「軌道回路のない区間」では踏切の制御も「列警」も難しい(だからGPSにする)という話([3110])も参照。ほとんど「GPS列警」そのままで、「新しい簡易踏切」の警報機がたいへん安価に実現できそうです。いっさい電線を敷くことなく、太陽電池(と充電式のバッテリー)で動いてほしいですね、わかります! 電池切れが近いときには、利用者に「手回し!」で充電していただけばいいんではないでしょうか…などと「自由工作」([3091])っぽく発想してみます。

・「スーパー防犯灯の柱を再活用……横浜駅西口に防犯カメラ一体型LED防犯灯を設置」(2015年12月3日)
 http://www.excite.co.jp/News/it_g/20151203/RbbToday_137554.html

 > スーパー防犯灯は警察への通報、防犯カメラ、サイレン、インターホン通話などが盛り込まれた街頭緊急通報システムだが、設置後10年程度を経過した現在では費用対効果が低く、老朽化などに伴い、全国的に撤去が進められている。一方で、せっかく建てたスーパー防犯灯を何らかの形で再利用しようという動きもある。

・個人のページ(東京新聞の記事の転載)
 http://sky.geocities.jp/bunka_so_on/shinbun116.html

 > 1基あたりの費用は、設置場所や機種によって異なり、100万〜1000万円ほど。
 > 維持管理費が一基当たり年約十八万円かかる

 あくまで都内での費用ですが、▼車道に面しているかいないか、で柱の強度の要件が異なり、どれだけ大がかりに基礎を工事するか(費用が最大となるのは、車道で、支障物移転あり、舗装をひっぺがし、また舗装し直し、白線など道路標示も描きなおし、と、この手の「高止まり」なソレをいわば「フルコース」で必要とする場合だとみられます:モノ自体は安いということです)、▼私有地である場合、借地料を払い続ける、▼電気料金、▼通信料金(古くはDoPa網)、▼定期的な点検の費用、などとみられます。(あくまで「私算」ですが、誰が「私算」しても、だいたい同じになるでしょう。)

 仮に100万円として、半額を自治体の補助金で、半額を町内会で負担と、そして、維持費についても、半額を自治体の補助金で、半額を町内会で負担と…なれば、毎年9万円!(初期費用50万円!)で、うちの目の前に「新しい簡易踏切」が実現されると見込まれます。本当でしょうか。

 これはもう、「受益者(だけ)が負担するべきだ」といって町内会が「紛きゅう」するのが目に見えています。無人販売のソレと同じように、踏切に維持費の寄付を入れる箱、あるいは電子マネー読み取り機でもつければいいんではないでしょうか、などと言い放ってみたくなりますが、いえいえいえ、そこまでは申しません。

 現実的には、設置費用はJRと地元が折半(そのうち、地元負担の半額を自治体の補助金とする:町内会が負担する初期費用は25万円!)、維持費は全額、地元に求める(そのうち半額を自治体が補助して…やはり9万円!※)、といったあんばいでいかがでしょうか、といって一種「根回し」(「第1種根回し」などと…略)されるんではないかなぁ、と、マコトにイカンながら勝手に想像されてしまいました。(あくまで勝手な期待です。)

※町内会が負担する9万円のうち、半額を踏切至近の世帯(ただし人数割)で負担、残りを町内会の予算から支出、と、4.5万円を、仮に5世帯9人くらい(未就学児を除く)で負担するとしますと、1人あたり「年間5千円!」と、だいぶ現実感のある数字に近づいてまいります。

 つまり、柵をつけても乗り越えて渡りたくなるほど、そこは「渡りたい!」場所だということです。柵を付けることは解決策にならず、ましてや現状の「通行危険」の看板は、「注意して通行すればOK!」と、(厳密には)間違ったことを推奨する、「マチガッテイル看板」(※)になってしまっているわけです。

※看板のお値段は文字数で決まりますから、極端に文面が端折られて、意味が通じなくなるんです。

 きちんと踏切の新設を目指すほうが正攻法だと、いいたいのです。でも、「コンプライアンスを遵守」する中では、法令の改正を目指すことは、法令を守らないことと同じくらい『いけないこと』だとみなされてしまうのです。それって、正しいことなんでしょうか、と問いかけてみたいです…ちょっとだけ。

・「田舎暮らしはじめました うちの家賃は5千円」メディアファクトリー(2009年11月18日)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4840131163

※ここでは簡便のため、モノのお値段としてのみまとめていますが、実際には、▼機器はリースだ、▼リースに手数料が要るんだ、等々ありましょう。そこは、こう、なんとか、JR四国さんが設備全体をきちんと管理されたうえで(あくまで踏切なんですから)、費用を申し受ける、そこに手数料は盛らないと、そういう方向で『勉強』いただけたらなぁ、と「夢」を見てみます。(あくまで「夢」です。)

・「危険! 通行注意」(9,720円)
 http://sankyo-anzen.co.jp/store/products/detail.php?product_id=76

・「通行禁止」(1,111円)
 http://ec.midori-anzen.com/shop/g/g4066391126/

※いえ、「禁止」できないというのは県警の理屈であって、JR四国さんとしては、敷地内の任意の範囲を私的に「通行禁止」(「立入禁止」)に設定できるわけですが、しかし、新幹線でなく建造物でない以上、民事上のソレでしかなく、実効性がないと判断されていそうですね。とはいえ、「通行危険」では通行を容認している上で、通行者の安全への配慮を怠っている、とも判断されかねません。たいへんむずかしいことだと思います。

・(むずかしいですが参考)「民法改正と安全配慮義務」
 http://repo.lib.ryukoku.ac.jp/jspui/bitstream/10519/498/1/skk-np_039_008.pdf

 > 直接の契約関係がなくても一方に安全配慮義務が課せられる根拠は何か。前掲最高裁昭和50年2月25日判決の説明は、安全配慮義務が信義則に基づく義務であると述べているが、これは当事者の合意に基づくものではないことを意味する。

※判例を検討するのは、一個人や一民間企業、あるいは国の機関であっても一省庁(の一出先機関等)ではいかんとも手に余る、という面がありますが、だからといって、現に明文化された法令だけを「遵守」するのが「コンプライアンス」だとは、言ってほしくないと感じます。

・(やさしいですが参考)「ビジネスにかかわる法」LEC東京リーガルマインド
 https://online.lec-jp.com/images/template/goods_parts/bijihou/pdf/businesslaw03-03.pdf

・JR東日本「どこトレ」
 http://doko-train.jp/

 スマホの速度計アプリが速度計の代わりにならないように、「どこトレ」が「列警」の代わりにはならないことは、「鉄道に詳しいかた」にとっては自明のことですが、しかし、一般には「どこトレ」を「列警」代わりに用いて、線路を横断しようとする(そして「自分は安全に横断できている」とすら誤認される)人が出るものだと、そこまで想定しておかなくてはなりません。

・同「列車運行情報サービス「どこトレ」のご利用にあたって」
 http://doko-train.jp/pc/notice.html

 > 列車運行情報サービス「どこトレ」(以下、「本サービス」と記載します)は、当社が無料で提供しているサービスです。本サービスを介して得た情報の活用は、利用者ご自身の責任において行っていただき、ご了承いただいたうえでご利用ください。
 > (1)本サービスは、運行中の列車情報を提供することで、列車をご利用いただくお客さまの利便性を高めることが目的ですが、移動体管理のため当サイト上の表示と実際の列車の運行に違いが発生する場合がございます。
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 > (3)本サービスの掲載には様々な注意を払っておりますが、当サイト上に掲載された情報の内容・欠陥・一時停止・変更・終了等に関して生じたあらゆる損害について、理由の如何に関わらず当社では一切責任を負いません。

※うーん、「ろくろ」な人たちと、サービスな人たちだけが考えた規約に見えます。いえ、「規約」とも呼ばれず「記載事項」とのみ記載されており、この文書は何かっ、何なのかっ! …などと、うーん、かなり「抜け道」的な印象が出てしまっていませんか? …と心配されます。

・ゆうちょ銀行「ゆうちょ銀行賞『貯金で渡れるマイ踏切』」
 http://www.jp-bank.japanpost.jp/aboutus/activity/csr/39concours/abt_act_csr_39ccr_3_10.html


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