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【研究ホワイトボックス】

研究を楽しく「追体験」! 真っ白のキャンバスに虹色の未来を描く方法、教えます。


by tht

[3169]

研究ホワイトボックス(9) 他分野の知見に学ぶには〜健常者における認知機能の詳細な測定を例に

研究 バス ゲーム 散布図 アスベスト 遅延時間 逆数 一択 合成音声


英数字の視認性:そのワーストを探る
高次脳機能障害に限らない「廃用症候群」のリスクを知る
実験で課す「課題」を見る
表1 数字および英大文字における文字の複雑さに関する指標等
表2 数字および英大文字における文字の複雑さに関する指標等による領域分け


 [3137]に続いて、研究っぽい話題ですが、いえいえ、ここで研究しようというわけではありません。本職のかたにあって、間接的にでも研究の進展につなげていただければと願いながら、あちらこちらを広くサーベイ(文献探索)してみます。

・(参考)大阪大学「大学院等高度副プログラム」
 http://www.osaka-u.ac.jp/jp/facilities/gakusai/student/society3.html

 > ・専攻だけを勉強することよりも社会に出ると視野の広さを求められるため。
 > ・会社では深い知識より広い知識の方がいろんなシーンで役立つ(他分野の人との関わりが多いので)。
 > ・複数学部がある総合大学ならではだから。 社会人になると色々な分野出身者と仕事をすることになるので、他分野の理解が有意義なものになると思う。
 > ・一つの専門性だけでは問題が解決できないと社会に出てから感じたため。
 > ・異分野からの物の見方を理解するため。
 > ・理系の大学院生は研究室のせまい社会で過ごすことになるので視野を広げることに有効
 > ・将来の仕事に適合するかしないかとは別に、広範囲の知識を得られる数少ない機会だから。
 > ・主専攻の幅を広げることや他分野の専門家や受講生とのコミュニケーションができる
 > ・文系理系を問わず、様々な人が参加し見識を深められた。
 > ・専門以外のことについてゆっくり考える機会は貴重なので受講しておくとよいと思う。
 > ・まあまあ面白かったから

 …なんとも「ふりーだむっ!」で「あっとらんだむっ!」な自由記述ですねぇ。明確な理由が述べられているものと、明確に主観を述べたものだけを抜粋しました。そして「知見」ということばそのものの使いかたがココロモトなく感じられます。わざわざ「知見」とまで呼ぶからには、エビデンスがあって…という一種「世界観のようなもの」が感じられない文章が並んでいます。センセイが「知見」といったからといって「知見」といいさえすれば、『自分の中』で『何かが広がったような感じ』がするなどと…いえいえ、それ自体は貴重なことですが、「知見」というのは客観的に確立されるものであって、『自分の中』とは対極をなすものであるはずです。

 では…といって辞書を引いても、現代的な用例が載っていなくて地味に困るのが「知見」ということばだと思います。

・(参考)環境省「十分な知見を有する者について」
 http://www.env.go.jp/earth/0210chiken.pdf

 > フロン類の性状及び取扱いの方法並びにエアコンディショナー、冷蔵機器及び冷凍機器の構造並びに運転方法について十分な知見を有する者

 (冷媒や危険物に限らず)(比ゆ的には)学校の卒業と同時に得られる基礎的な資格に加え、数年の実務経験を前提とした上級の資格を持つことなどが要求されているようです(旅行業のソレ[3098]も参照)。このうち、基礎的な資格が「知識」で、実務経験によって培われ、さらに上級の資格によって認定される、一種「知識と経験をともに持っていると公的に認められた状態」(「人」ではなく「状態」というのもポイントです[3098])を指して「知見を有する」ということがわかります。かなり厳密です。

・「銀行の役員に求められるテクノロジー分野の知見」
 https://www.accenture.com/jp-ja/company-news-releases-20151126

 > 邦銀でテクノロジー分野に造詣の深い役員比率は7.5%、世界平均は上回るも米国16%との差が明確に

 「造詣が深い」の同義語として「知見を持つ」が使われており、辞書通りの用例ではあると思いますが、うーん、いま絶妙に「過渡期」的なことばであるのが「知見」ではないかと思わされ、そうした観点から見ますと(内容は読みません、の意)、実に古びた用例だなぁ、と感じられてきます。

 辞書には(3)まで語義があり、4つ目の語義を、しかし2番目くらいに挿入したいかなぁ、と思ってみます。(あくまで見解は個人です。)

・知見(2):実地での試験や実運用、研究上のえげつない実験([3099])により確かめられた、技術や現象の詳細および、それを総合して得られた体系的な知識や見解。「−を得る」「−を有する」

 研究成果は、研究者個人や研究チームの「財産や得点のようなもの」ではなく、一種「公共財」になるわけです。そうして広く認められた研究成果が、さらに重層的に体系化されていって「知見」と呼ばれつつ、また、足元でも、そうした大きなものに貢献する(と自負する)成果(狭くは「論文の4章」)ひとつひとつを指して「本研究で得られた○○に関する知見(を今後の研究に役立てる)」と述べたり、きわめて「大たん」には「○○に関する従来の定説を覆す大発見!!」とふれこんで『大きな知見』(が得られた=どうだスゴイだろ的なソレ)などと…(略)。

 そもそもかなり大きなものを広く指す「知見」に、大きいも小さいもあるものか、と思います。『大きな知見』は「大きな発見」との混同(誤用の一種?)かなぁ、と思われますが、みなさま、いかが思われますでしょうか。「知見!」といいきらず「○○に関する知見」と、そのくらい「第4種謙きょ」(4歩くらい引いた、の意)でないとだめですよねぇ、たぶん。

※もっとも、こんなことをうじうじと述べると…周りの人が4歩くらい遠ざかっていくように見えるのは気のせいではないでしょう。

 ウェブ上では「…の謎を解明する上で大きな知見になるものと期待されています」という「謎文」…いえ、「『謎』な文章」も見当たりますが、正しくは「○○を解明する上で大きな足掛かり(前進)」とするところとみられ、「○○を解明する上で、大きな前進となる基本的な知見」「○○を解明する上で大きな示唆をもたらすもの」が極端に端折られたか、これまた「大きな発見」との混同であるのか、興味深いところです。(「○○」の部分は具体的に書かなければ意味が通じず、ここに『謎』と書くなんてとんでもない、の意。)

※「○○の解明に(向けての一歩となる:研究の進展を加速させる)新たな知見」という用例もありますね。

・「あっとらんだむ(1)」(本件とは無関係です)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0

・「あっとらんだむ(2)」(たいへん本件とは無関係です)
 http://tabelog.com/osaka/A2707/A270703/27032306/

・「あっとらんだむ(3)」(もっと本件とは無関係です)
 https://twitter.com/tc103_815/status/668777381738381312

※「あっと(驚く)」とかけた、かな混じりの「あっとランダム」は、それなりに流行語であったかもしれません。「プラスアルファ」([3145]リンク先など参照)といい勝負な感じがしてきます。雑誌のコーナー名などで「アラカルト」「トピックス」ともいい勝負…といいますか、たいへん『ベタ』なソレ(べた記事という意味でも)だったはずです。

・「あっとらんだむ(4)」(微妙に本件とは無関係です)
 http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/report/sh_heisei11/denshikoushi/lang.pdf

 > 量子波束の生成・制御の原理的な実証は、分光学的なデータが豊富で位相緩和時間が長い分子を媒質として用いることによって先行的に検証できる部分が多い。平成13年度からこのプロジェクトに参加した東北大多元研の佐藤幸紀教授のグループは、光位相による分子核波束の精密制御を実証した。まず、光二連パルス間の遅延時間を約10アト秒の精度で制御する精密光干渉装置(アト秒位相制御装置、APM)を実現した。この10アト秒精度の遅延時間制御は、世界的にも前例が無い。
 > 通信データのように時系列でランダムにデータが伝送されてくる場合には、単一の光パルスの位相を測定する必要がある。

 なんともスバラシイことに、このPDFに「知見」ということばは出てきません(Adobe Readerで検索して、ゼロ件です!)。「知見」だなんて、恥ずかしげもなく自称するものではないんだと痛感してください、たぶん。(「卓越」[3132]も参照。エクサレント!! 羊を見ながらジンギスカン!! …いえ、自分で言ったらジガジサン!!)

 他方で、(どなたさまも、自分から見ての)「他分野」に対しては最大限の敬意を表しつつ「知見」と呼び、こちらから学びにうかがいますというのが、今回の「他分野の知見に学ぶ」の基本的な姿勢であります。

・(参考)「自分の中で」(2010年7月14日)
 http://www.pref.saitama.lg.jp/f2212/hattatu-siryou/documents/403330.pdf

・(参考)個人のブログ「地味に困る」(2015年11月19日)
 http://ameblo.jp/hanako-in-finland/entry-12097170753.html


 おことわりですが、「健常者」が全面的に健康だなどとは決めつけられません。ある研究テーマに即して、その範囲に限って、「症状あり」と「症状なし」の2群に分けたときの後者を「健常者」と呼ぶわけです。研究上、あるいは医療現場において「障害」とは、人を指して言うのでなく、器官や機能を指して言うもので、では、何か一つでも「障害」があったら、極端には「鼻炎あり」であれば「○○者」であるかといえば、そんな、それは症状の一つであって、その症状だけで人がひとり、まるまるできているかのように呼ぶなんてとんでもないことです。本件では「健常者」「障害」という語を、上記のような背景のもと使います。(改正障害者基本法に関しては[2703]も参照。)


●英数字の視認性:そのワーストを探る


 電光掲示板などで英数字が表示され、しかるべき距離から見るときに、どう見えるか(どのくらい判別しにくいか)を模擬するには、つぶれたりにじんだりして解像度が落ちた状態、すなわち、低解像度のビットマップフォントを考えればよいと仮定されます。

 英数字に限れば、「5x5」が最小(最も解像度が低い=表示が粗い=つぶれたりにじんだりしつつもなんとか判読が可能なワーストの状態)と思われます。

・5x5 ビットマップフォントの例
 http://narudesign.com/devlog/starling-font-mini/
 http://narudesign.com/devlog/files/2012/09/bitmapfont-mini.png

 一般的…とはいいがたいですが(特に数字の字形はヒトクセあり)、「I」や「W」を見るとわかるように、それなりにプロポーショナルで(※)、「Q」ではベースラインより下にヒゲが伸びるなど、たいへんベストを尽くした感のある最小のフォントだと感じました。これを使うことにします。

※等幅でない、の意。だからといって「A」と「W」を続けたときに「W」が「A」の仮想ボディに食い込んで表示できるかというところまでは不明ですのでプロポーショナルだとまでは断定されません、の意。

・ウィキペディア「カーニング」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0

 (といって、このフォントが後年、参照できなくなると、本件まるっと話が通じなくなりますから)上掲のフォントを特徴づけていると感じられた主な文字の字形を以下に示します。

・「0」および「O」
 □■■■□
 ■□□□■
 ■□□□■
 ■□□□■
 □■■■□

・「Q」
 □■■■□
 ■□□□■
 ■□□□■
 ■□□□■
 □■■■□
 □□□□■

・「I」
 ■
 ■
 ■
 ■
 ■

・「1」
 ■■
 □■
 □■
 □■
 □■

・「7」
 ■■■■
 □□□■
 □□□■
 □□■□
 □□■□

・「W」
 ■□□■□□■
 ■□□■□□■
 ■□□■□□■
 ■□□■□□■
 □■■□■■□

※ビットマップフォントなので仮に四角形で示しましたが、電光掲示板のように粒々(円形のドット○●)での表示で、斜め線が細くなる(細く見える)のは自明のことではありますが、それが人の目にはどう見えるのか(斜め線を見るのはつらいことなのか)をきちんと考えるにはヘックスだのハニカムだのといって…ややこしいので割愛します。(恐縮です。)

・個人のブログ「1km四方」(2006年3月31日)
 http://tht.sblo.jp/article/517603.html

・(続報)「250m四方」(2014年7月28日)
 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140728_659789.html

※マス目が四角形である限り、字形でいう「斜め線」のような雨雲を過小または過大に評価しそうな気配があるんですけれども、いかような工夫で対策されているのか興味がわいてきます。しかもドップラーレーダーでは観測範囲が円形(立体としては半球)で角速度の正確な制御が云々…といって測定精度にムラがあったりしそうで、こう、なんといいましょうか、そう! 幾何学的にむずかしそうですね、わかります!! (恐縮です。)

・気象庁「気象ドップラーレーダーによる観測」
 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/tornado2-2.html

・「幾何学的ってこうですか? わかりませーん!」
 http://www.canstockphoto.jp/illustration/%E5%B9%BE%E4%BD%95%E5%AD%A6%E7%9A%84.html#file_view.php?id=5717698
 http://comps.canstockphoto.jp/can-stock-photo_csp5717698.jpg

・「ヘックス」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_%28%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%29

 > ジョン・ナッシュは、このゲームに引き分けがないことを証明している。
 > ヘックスはすべての n×n の盤で先手必勝であることが証明されている。

・富士フイルム「人間の眼のメカニズムに近づいた画期的なCCD「スーパーCCD ハニカム EXR」新配列のカラーフィルターと3つの電荷制御技術により「ノイズの少ない高感度」、「ワイドダイナミックレンジ」、「高解像度」を一つのセンサーで実現」(2008年9月24日)
 http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/article/ffnr0225.html

 文字の複雑さは、見た目(単純な知覚?)としては線の長さ(≒ビットマップフォントにおける黒いピクセルの数)、意味的(認知的?な処理の負荷)には「画数」や、線の分岐や合流、環が閉じてるの開いてるのといった形状などが挙げられましょうが、ここでは、黒いピクセルの数(を5x5=25で割って正規化)と「画数」(の逆数)だけを使ってみることにします。

 少し勉強したり調べものをしたりすれば、すぐに「感覚」と「知覚」と「認知」は別物だといわれます。しかし、説明をうのみにして3者を別物扱いしさえすればよいというものでもなく、できれば実感をともなって理解したいものだといって、よくばってみます。

・「感覚・知覚・認知 −「学習」のはじまり−」
 http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~ttank/hijyokin/osaka/06sensation_perception&cognition.pdf

※この話で錯視などという一種「トリッキー」なものを出して興味を引いても、そこで興味が終わってしまいますよねぇ、たぶん。

 とりわけ「知覚」と「認知」の境目はなかなか自覚的に理解することができるものでもないように感じられます。それでも…とよくばりますと、いま神妙に、ビットマップフォントでことたりるくらいの低解像度で「表示」されたテキストをつらりつらりと、いくら読んでもまるで「刺激」を感じないのに対し、高解像度で印刷されたテキストを読むとたいへん「刺激」を感じる、というくらいがセキノヤマで、たぶん、「刺激を感じている」と思っているのが実は(知覚への)「刺激」ではなく、「認知上の負荷」([2908],[2949],[3001]など)なのだろうと思えばよいのでしょう。本当でしょうか。

※同じ文章を画面ではなく紙で読むと頭がはたらいた気がするのは、その実、頭が(ココチヨク)疲れたということなんだと曲解されます。(あくまで曲解です。)

・(参考)
 http://www.egao21.com/01/alphabet/letter.html

 英数字について、漢字のように「画数」をバーンと示すのはむずかしいのですが、ここでは独断で「ブロック体で書くときにペンが紙から離れるか」「90度くらい曲がるか」などをふまえて、「ストローク数(仮)」を決めて、用いてみます。

※うそーん、「M」や「W」の一種『書き順』って、そんな順だったのぉ!? …と驚きました。

※「S」を「1画」だといって、その実、漢字でいう「画数」が一種『なめらかな連続値』で文字の複雑さを精度よく(precisely)表わしているほどには、英数字の「画数」が、その複雑さを表しているとは言えないことがわかります。

・ウィキペディア「ラテン文字」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%86%E3%83%B3%E6%96%87%E5%AD%97

・世界の特殊文字ウィキ「ラテン文字の筆順について」
 http://seesaawiki.jp/w/qvarie/d/%B4%F0%CB%DC%A5%E9%A5%C6%A5%F3%CA%B8%BB%FA

 > ラテン文字の筆順は本来決められていないが、日本では基本ラテン文字=ローマ字筆順が定められているローマ字初等教育書が多く、海外でもブロック体筆順が定められているものがあるが、国によって画数や筆順がまちまちである。
 > ニンテンドーDSソフト『えいご漬け』(任天堂)の公式HPでは、アルファベット26文字の筆順が画数順が色別で解説されている。
 > イギリスのブロック体は、Amity Reading Clubsの筆順表では《G》や《Y》の筆順及び字形が日本の標準と異なっていて、《Y》は異体字の《У》に近い字形で、2画とされている。

・任天堂「アルファベットの一般的な書き順」
 https://www.nintendo.co.jp/ds/angj/qanda/write.html

※いや〜、「書き順」だの「画数」だのという発想自体が漢字圏のものだということです、たぶん。最大でも「4画」なら、意識しなくて済むわけです。その上で「一般的な」と決めつけるのは、たいへん「大たん」なことだといえましょう。本当でしょうか。

■表1 数字および英大文字における文字の複雑さに関する指標等

文字ストロークピクセルピクセル
/ストローク
1
/ストローク
ピクセル
/25
E4164.00.250.64
B3165.30.330.64
G3155.00.330.60
A3144.70.330.56
R3144.70.330.56
H3134.30.330.52
M3134.30.330.52
F3124.00.330.48
K3113.70.330.44
7382.70.330.32
W2168.00.500.64
52157.50.500.60
D2147.00.500.56
32136.50.500.52
92136.50.500.52
N2136.50.500.52
Q2136.50.500.52
P2126.00.500.48
42115.50.500.44
T294.50.500.36
X294.50.500.36
Y273.50.500.28
211515.01.000.60
611313.01.000.52
811313.01.000.52
S11313.01.000.52
Z11313.01.000.52
011212.01.000.48
O11212.01.000.48
C11111.01.000.44
U11111.01.000.44
V199.01.000.36
L188.01.000.32
J177.01.000.28
1166.01.000.24
I155.01.000.20


■表2 数字および英大文字における文字の複雑さに関する指標等による領域分け

ピクセル
/25
ストローク
1
ストローク
2
ストローク
3
ストローク
4
0.20I
0.241
0.28JY
0.32L7
0.36VT X
0.40
0.44C U4K
0.480 OPF
0.526 8 S Z3 9 N QH M
0.56DA R
0.6025G
0.64WBE


 「黒いピクセル/25」と「ストローク数(仮)」しか考慮していない割には、なんだかもっともらしい分類ができたかのような錯覚がしてきます。(あくまで錯覚です。)きちんとするなら、ピクセルをいくつ変えれば同じ字形になるかという「編集距離」のようなものを、すべての字形のペア(異なる36個から2個を選ぶ組合せ=630※)について求めて…などと考えられますが、面倒ですね、わかります!

・「レーベンシュタイン距離」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%B7%9D%E9%9B%A2

 > レーベンシュタイン距離を計算するためには、一般的に動的計画法によるアルゴリズムが用いられている。
 > さらなる応用として注目を浴びつつあるのがバイオインフォマティクス分野での活用であり、DNA配列同士の類似性を判断するために応用されている。これはDNAが挿入・欠失・置換の3様式によって変化していくことの反映である。異なる生物種が持つ同様の遺伝子を同定したり、またそれらの距離を測ることで種が分岐してから経過した時間を推定するなどを実現している。

※なかなか楽しそうで、思わずハミング…いえ、「青い白衣」で腕組みして…いえいえ、一種『白衣系』の研究室でも動的計画法がどうたらというんですね、わかります!

・個人のブログ「白衣な系と作業服な系」
 http://kentapb.blog27.fc2.com/blog-entry-2285.html

※表1の「ピクセル/ストローク」は、なかば自動的に出してはみたものの、あまり(ほとんど)意味がなかったなぁ、と思われました。よくわからない『簡単な割り算!』([3046])をするくらいなら、素直に横軸と縦軸にして散布図を描けばいいんです。…というわけで散布図を描いた上で、表の形式に書き下したのが表2というわけです。

 表2を見ていると、(縦にも横にも、同じマスの中でも)近くにある文字は見間違いやすそうだと思わされます。「6」と「Z」は見間違わないとは思われますが、「6」と「8」と「S」や、「S」と「Z」、それに「Z」と「2」などは、だいぶ紛らわしいと思われるはずです。

 「3」と「Q」は大丈夫でも「9」と「Q」は(「キュー」という音ではなく、5x5の字形において)見間違いそうに思えてきます。「N」と「H」と「M」も厳しそうですね。白色LEDがまぶしくてにじんで見えるなどすれば、「4」と「K」の識別も危うくなってきそうです。

※36種類の文字を区別できるということは、630通りの区別ができているということです。ワー! …本当でしょうか。ある文字がほかの35種類の文字とは異なるという35通りの区別が36通り=1260通りできるんでは…もっと本当でしょうか。

・(1999年10月)
 http://atos.neorail.jp/photos/photos_led.cgi?mode=detail&id=217
 http://atos.neorail.jp/photos/led/led00217.jpg

http://atos.neorail.jp/photos/led/led00217.jpg


 現在、標準的である、1文字が16x16ドットの電光掲示板で、「NISHI-FUNABASHI」と「MINAMI-FUNABASHI」、それに「MINAMI-URAWA」などを(これら3つを同時に判別せよというシーンはありませんが)7ドットくらいの英大文字(ぜんぶ大文字!)で表示するというのは、なかなか(関東の地理には明るくて駅名は知っていても漢字が読めないのでローマ字表記を頼りにする人にとって)つらいことではないかなぁ、と想像されます。ぜひ、実験で確かめられたいですね。

※余談ですが、「URAWA」をみますと、カーニングされていないことがわかります。「YAMANOTE-LINE」の「N」と「UENO」の「N」で字形が異なるのもすっきりしないところです。同じ画面上で、同じ文字は同じ字形で表示されなければ、それぞれのドットパターンを別々に「これはN」と認知しなければならなくなり、いま端的に、負荷が増えると考えられます。本当でしょうか。

※さらに余談には、せっかく32x160の画面を持ちながら、24x160で「こんど 南浦和 11:09」と表示し、下部に8x160で英文のスクロールを(日本語のスクロールよりも高速に)流そう…などとは、とてもいえる仕様の装置ではなかったらしいとうかがわれます。(あくまで推測ですが[3038],[3070]など。)いま楽しく「LED発車標を自作!」して楽しまれているかたにあっては、そういう本質的な部分での実験につなげていっていければと期待します。


●高次脳機能障害に限らない「廃用症候群」のリスクを知る


 通常、ここまで紛らわしい文字どうしを(そうした文字ばかりを)並べることはありませんから、意識されませんが、なかなかどうして、私たちはなんとむずかしいパターン認識を一瞬でやってのけているのかと再認識されましょう。何らかの障害に見舞われたら、確かに文字が読めなくなりそうだと想像されてきます。(実際には想像を絶する苦労をともなってリハビリや訓練などされたり、それでも改善しなかったりということのはずですから、安易には想像すらできません。)

・慶應義塾大学病院「高次脳機能障害のリハビリ」
 http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000269.html

 > 失語症:脳の中の言葉をつかさどる言語中枢というところに障害を受けると、言葉を話すこと、聞いて理解すること、文字を書くこと、文字を理解することなどが困難になります。
 > (略)この失語症では頭の中ではわかっているけど声に出すと違う言葉が出てきてしまう、聞こえるけれども理解できないといった状態になります。
 > 失語症では、聞いた言葉を理解すること・思った言葉を口に出すこと・書かれた文字を読むこと・文字を書くこと・言われた言葉をおうむ返しにすることなどが様々な程度で障害されます。
 > (略)とかく認知症と誤解を受けがちではあります。しかし、頭の中の洞察力・判断力・知的能力はしっかり保たれていることが多いため、失語症の方は周りとのコミュニケーションをうまく取れないために大きなストレスをためてしまうことが問題となります。

 > 高次脳機能障害の方の動作は周りの方から見ていて歯がゆいように感じます。そして本人はその周りの歯がゆさを感じることにより、あせったり、いらついたり、落ち込んだりしてストレスをためてしまいます。その結果、動作自体を行わなくなることが少なくありません。しゃべると間違えるため、言葉自体を発しないようになってしまったり、何かをしようとするとすぐに周りから注意されるため何もしなくなったりします。しかし、そうなるともともとの障害に加えて、使わないことによる障害(廃用)の要素が加わり障害はより重度になってしまいます。そのため、本人も周りの方々も障害を正しく理解し、何ができて何ができないのかを知った上で本人と接し必要に応じて手助けを行うことが重要です。

 > 半側空間無視:失認や注意障害に症状は似ていますが、目では見えているのに片側にある人や物を無視する、片側にあるものにぶつかる、片側にあるものを食べないといった症状を呈します。これは、別に見えていないわけではなく、視神経の経路の一部に障害を受けて起こる同名半盲(片側の視野のものが見えなくなってしまう)とは別のものです。例えば左側が見えないのであればその人は左に顔を向けるなど注意をして生活をしますが、半側空間無視の方では左側を意識する・注意するという考えそのものが欠けているため何度失敗をしても左側のものにぶつかったりします。
 > 多くは右の脳が損傷を受けたときに生じる、左側を無視してしまう左半側空間無視ですが、まれに右側のこともあります。症状が軽ければ日常生活に支障がないこともありますが、程度に応じて歩く際に左側のものにぶつかりやすく危険であったり、左側に曲がれないために部屋に戻れなかったり、食事の際に左半分に全く手をつけないといった日常生活上の問題を呈することがあります。

・「記憶障害のリハビリテーションのあり方」高次脳機能研究 Vol.23 No.3(2003年)
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbfr/23/3/23_3_181/_article/-char/ja/
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbfr/23/3/23_3_181/_pdf

 > 全提示(ELWF)
 > 手がかり漸減法(MVC)

 > 健忘症にMVCを適応すると,どうしても完全に「誤りなし」にはできない
 > 患者の労力を喚起しようとすればするほど,誤りも誘発してしまいやすく,誤りと労力のtrade off現象が生じる可能性が高い。

 > 誤りと労力のtrade off現象を最小限にした形で,心的処理資源の動員が学習・訓練に及ぼす影響を検討することが不可欠であると考えられる。

 『5章』がなくて困ったのですが、この話(実験)のモチベーションは上掲の箇所でまとめられていると読めました。

 「廃用」についても、脳機能に関連したものに絞って資料を探してみます。

・「廃用症候群の概念分析 −脳神経外科看護の視点からの考察−」
 http://kango-net.luke.ac.jp/pdf/haiyo.pdf

 > リハビリテーション分野では、必要以上の安静により心身機能が低下した状態を「廃用症候群」と呼ぶ。
 > 表1 先行要件を導いた文脈とカテゴリー分け一覧
 > 表2 帰結を導いた文脈とカテゴリー分けの一覧

 表1と表2でキャプションが揃っていない(「の」が入ったり入らなかったり)などと些末なところに思わず目が行ってしまうのはよくないソレだと気づいてハッとしつつ、そして、それぞれ2ページずつにわたる長い長〜い表が見ごたえがあります。そして、たいへんあっさりとした『5章』があり、ちょっと救われます。(自称『忙しい人』は『5章』だけ読みましょう!![3097]

 そして、特に鉄道やバスなど(旅客または貨物の)運送事業者のかた(現場のかたでなく労務管理や研究所のかた、の意)にも読んでゾッとしていただきたいのは、以下の箇所であります。

 > 特別な疾患や外傷は有しない中高年者、高齢者を対象とした論文(黒澤ら.1998、山口ら.1995)も認められ、身体の器官や機能を十分に使用しない人ならば誰でも、廃用性症候群のリスクを持ち合わせていることが分かった。

 じゃあ立ったまま会議だ! …などと、そういう短絡的なことではないのですけれども、仕事の内容(行路など)が毎日、まるで違うとか、勤務が1日単位では完結しないとか(長距離の夜行など)、そういうことが(労働者個人から見て)長年にわたって続くことも、いきなりそうした職場に移ることも、どちらもきわめて深刻な影響がありそうだということは素朴には誰もが認めるところでありましょう([2983]も参照)。運転は、必ずしも身体機能をまんべんなくよく使う活動とはいいがたくあります。

 さらには、(同じ行路の)運転に習熟すればするほど、脳機能は使われなくなっていくと予想されます。さらにわるいことに、自分が何かに習熟したこと、それ自体を認識したり、そのために認識や判断がパターン化していて、突発的な状況への対応や、経験したことのない危険を迅速に察知しようとする意欲のようなものが、もはやほとんど失われているということなどに、自分自身では気づくことができない、ということが心配されるわけです。

 ゾッとしましょう。

[3034]
 > あまりに合成音声ばかりを聴いていると、かえって肉声が聞き取りづらく(聴覚でなく認知のレベルで、相手が言っている内容が頭の中で言語化しにくく)なるなどの悪影響がないとも限りません。

 成長期にあって合成音声や電話越しの音声しか聞かずに成長したら、と考えるとゾッとしますが(倫理上の問題から実験が許されないと思われますから、何か別の検証法が考え出される必要がありましょう)、これが成長期に限らず、あらゆる年代(年齢)で起こり得るリスクだとしますと、もっとゾッとできましょう。

 大人だからダイジョーブ、ダイジョーブ…などといって、その実、全然ちっともまったく大丈夫ではなかったと後年わかるという「超長期的」な「流れのようなもの」が、印刷工場のインクや、アスベストや([2737])、といった話から類推されます。(あくまで類推です。)「リアル倉庫番」…いえ、メッソウもございませんが、物流倉庫で複雑な搬入や搬出を、しかしイヤホンの合成音声で指示されながら来る日も来る日も…というケースにおいて、人の声で生々しく(時にイライラしく)指示されるよりストレスは軽減されるかもしれないですが、代わりに人の声がいっさい生々しくてきもちわるくなってきたりしたら、これは「新型労災」だといわれていいのではないかと思えてきます。(あくまで予想です。)

 余談ですが、線路近傍の工事で来る日も来る日も見張員…といいますと「緩行 下り 接近 緩行 下り 接近 緩行 下り 接近 …」のソレ([2481])がよぎります。同じ音声(上下線で3種類=「上り 下り 接近」を含む)しか繰り返されない分、「倉庫番」よりはマシなのではないかとも思われますが、いえいえいえ、「緩行 下り 接近」と『鳴った』(これ全体がひとつの音として捉えられる?)ので笛を吹いて手旗をあげ…えっ、笛が吹けないっ! 息が…息が苦しいっ…腕も動かないっ! 列車がっ! 列車が…えっ? すぐそこに迫っているのに止まっている!? …といって、冷や汗をかきながらハタと気づけば寝床の中でした(夢でした)ということも、いかにもありそうだといって想像してみます。(あくまで想像です。)

・日本鉄道施設協会「講習会 JR東日本」
 http://www.jrcea.or.jp/course/contents/east.php
 http://www.jrcea.or.jp/course/contents/eastpdf/shikakunituite.pdf

 > 所持する資格によって、他の資格を有していると見なすことが出来る資格は表1の通りです。

※●●管理者や●●責任者が列車見張員を務めることがあるということではなく、列車見張員が持ち場を離れずとも、●●管理者や●●責任者が現場を歩き回れるということですね。

・個人の日記「The 安全点検 Show」(2010年9月3日)
 http://d.hatena.ne.jp/DrMagicMusic940/comment/20100903

※●●管理者が「自分の中」…いえ、頭の中でもともと行なっていること(手順の確認や結果の予測、結果に応じた対策など)を一種「声に出して」のソレですね。しかし、これを「AIと呼ばれる人工知能!」([3099])がやってくれるといいかなぁ、とも思われます。……あのっ!([3163]) 素朴には「声に出す」ことはたいへんコストの高いことで、短い喚呼ならよくても、あまりに長々とあれこれしゃべるというのは、かなり集中力や思考力が奪われると実感されましょう。「危険ですから離れてください」ではなく「離れろ」「逃げろ」と(命令形で)とっさに叫ぶ訓練も必要でしょう。(いきなり『大きな声』を出すのは練習なしではできません、の意。)

・日経トレンディ/日経情報ストラテジー「罰ゲームじゃない、“第2次”立ち会議ブーム到来か」(2014年10月8日)
 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20141008/1060706/
 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20141008/1060706/?P=2
 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20141008/1060706/?P=3
 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20141008/1060706/?P=4

 > キヤノン電子を初めて取材してから約8年。再び、立ち会議の話題に詳しく触れる日が来るとは思わなかった。
 > キヤノン電子の酒巻社長には現在も、日経情報ストラテジーの誌面で連載「マネジメントの風を読む」を執筆いただいている。そこで今回、立ち会議について確認してみたところ、「もちろん今も継続中」とのことだった。
 > 継続中というよりは、もはや「当たり前」になっているとか。役員会議をはじめ、社内の会議は基本的に全て、立ち会議である。

 > 9月4日に開かれた、ネスレ日本とイトーキの共同記者会見会場。食品メーカーとオフィス家具メーカーという異色の組み合わせの会見に参加してみると、そこに置かれていたのは、ネスレ日本とイトーキのコラボレーションで生まれた、立ったままコーヒーを飲みながら、会議もできる専用テーブルだった(写真3)。2015年春までに1000台のテーブル設置を目指すという。しかもテーブルはイトーキの販路を使って、無料で提供する。

※うーん、うーん…、日常的に『罰ゲーム』などというブッソウな単語が飛び交う職場やコミュニティなんて、きっとろくでもない(「草むしり」や「賭け○○」が横行していてもおかしくない)に決まっていると決めつけます。標準「法学B」を一種「落とした」あるいは「切った!(あきらめた!)」でしょ、といって、さらに決めつけます。取材対象が持つ「高度な知見」をきちんと報じられるだけの「知見のようなもの」が(取材する人や、それを編集して送り出す部門の人に)まだ足りていないんだという空気を、記事の見出しだけで漂わせてしまう「残念な一例」かなぁ、と思いました。


●実験で課す「課題」を見る


 2014年の「立ったまま会議」については、これが発端だとする説がマコトシヤカに唱えられているようです。

・筑波大学、中央大学「軽い運動でも認知機能は高まる―短時間の軽運動でも高まる実行機能と脳内神経基盤の解明―」(2014年5月27日)
 http://hhp.taiiku.tsukuba.ac.jp/content/files/press001.pdf

 > 同研究グループは、これまで、鬱病や認知症、糖尿病、注意欠陥障害者などに共通して低下が認められる実行機能に対して、一過性の中強度運動が効果があることを明らかにしてきました。本研究はその成果を発展させ、健康な若年者を実験対象にして、軽運動の効果を検討したものです。

 うーん、うーん…。あきらかに効果の強く出そうな(運動前の状況が顕著に芳しくない)被験者と、運動するまでもなく活発そうな被験者という両極端な状況でしか実験されておらず、まだまだエビデンスが云々とまではいえない「そんなこともあるかもね状態」(前者では「軽運動」に限らず何でも、当人ができることをすれば状況が改善されるんだとか、後者では「軽運動」はほとんどちっとも寄与していないんではないかとか)かなぁ、と素朴には見受けられました。(あくまで感想は素朴で個人です。)

 > 機能的近赤外線分光法はヒトの脳活動を比較的簡便かつ非侵襲的に測定できる装置で、運動直後の測定が可能なことから、一過性の運動効果の検討には最適と言えます。また、その際に認知機能テストとして用いる「ストループテスト」は、色のついた色名単語の色を、その意味に惑わされないように回答するテストです。これは、ある目的を実行するために注意や行動を適切に制御する機能(実行機能)の評価に用いられる代表的な認知機能テストです(図1)。

 > ストループテストでは、パソコンの画面上段の単語の色が下段の単語の意味と一致しているかどうかを判断する。中立課題、一致課題、不一致課題の順で難易度が増していく。不一致課題のように「文字の意味と色が違う色文字」を回答するための情報処理過程に競合が生じる。これをストループ干渉と呼ぶ。このストループ干渉を処理する能力は、不一致課題と中立課題の成績の差から求められ、実行機能の一つとして評価される。

 > 実験参加者はまず運動条件か対照条件にランダムに振り分けられ、別の日に残りの条件の実験に参加した。運動条件は最大酸素摂取量の30%の強度で10分間の自転車ペダリングを行い、対照条件は何もせずに安静を維持した。各条件とも実験前後に2次元気分尺度(TDMS)とストループテストを行った。ストループテスト中には、光トポグラフィを用いて前頭前野の酸素化ヘモグロビン動態をモニターした。

 「パソコンの画面で色」といって、かなりゾッとします。特記ない限り液晶で、とはいえ「EIZO『一択』でしょ!」的な文化圏(CADから医療系まで)であれば、まあ大丈夫だろうとは思われるのですが、DELLやHPの安いモニタ(TN! がんばってもVA! あるいは安いIPS!)や、モニタの特性がよくわからないノートPCで色を使った実験などしていないでしょうか。

 色を色としてストレートに認知できるかどうかという点では、インクで印刷したカードがベストで、次にLEDやレーザー、有機EL、PDP、リフレッシュレートが十分に高いCRTで、液晶はかなりダメなほうに入ると決めつけられます。絶対に用いてはならないのは、カラーホイールで間欠的に色を出し、残像で色を知覚させるタイプのプロジェクター(単板DLP方式)だというのは、みなさま経験的に納得されていることでしょう。

・日経BP「リコー、法人向け単板DLPプロジェクターの新製品」(2015年1月22日)
 http://pc.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/012200195/

※「薄いパワポ」…いえ、パワポの薄い色がぜんぶ同じ色に見えるんです! …しかも、そういうスライドをしれっとつくる人に限って、これまたしれっと「薄いグリーン!」と「薄いピンク!」の厳密な判別を(聴衆に)要求なさるんです!

 そして、右利きが云々…といって、思い出しました。

[3076]
 > サイコロの場合は8000回ちょうどくらい投げると許してもらえる(サイコロを投げるだけの簡単なお仕事から解放してもらえる)

 人を相手に32,800回の実験をする話をまだ紹介していませんでした。本件とは別に参照していたものですが、こちらの発端としては指差喚呼に関して調べつつ、「ロボットの手」([3129])に関して寄り道しつつ、西日本の報告書に到達したのでありました。

・「指差喚呼の効果体感学習システム簡易版」(2013年)
 http://www.psych.or.jp/meeting/proceedings/77/contents/pdf/2PM-130.pdf

・「手を診る力をきたえる」三輪書店(2013年)
 https://www.miwapubl.com/products/detail.php?product_id=1469

 > 手の巧緻性とは何か、手がどのようになれば正常機能に近づいたと言えるのだろうか、手や上肢の動作を関節運動と筋力、動作速度という観点からのみ評価するだけでよいのだろうか。
 > 鎌倉は手を診る視点として、手のフォームと動きのパターンについて提唱している。
 > 「フォームを形成する」という手の“動きのかたちを産出する能力”こそが、実は人の動作を解く鍵である。
 > 患者の手のかたちを見れば、たとえその時、何かをしていなくても、その手の機能をある程度予想することができる。

※傍題ですが「フタを開ける話」([3025])も最後のほうにあるんですね、おもしろそうです。

・JR西日本 安全研究所「ワンマンドア開閉スイッチ誤扱い防止に関する研究」(2009年8月)
 https://www.westjr.co.jp/safety/labs/result/pdf/report02/00.pdf

 >> 47ページ
 > 左右手の使い方における誤扱い発生実験

 手が交差する(例えば、利き手に関係なく左手で操作をしながら右手で、進行方向左側の信号を指差喚呼する=いえ、それがあたりまえの鉄道会社もありましょうが)ような状況では、操作や判断(認知)が鈍る(遅くなる、間違える)のは自明ということなのか(?)、それを除いた4つの条件が設定され、試行回数が32,800回の実験が行なわれています。

 ただし、操作のために両手とも使ってしまう状況下では「暗算」の不正解率が上がるという結果になっています。この実験だけをもっていいきれることではありませんが、従来のツーハンドル型の運転台では、注意が両手を介して運転台に集中してしまい、運転操作以外の思考や状況判断ではエラーが誘発されるおそれがあった、ともいえます。ワンハンドル型の運転台によって、少なくとも片手分の集中力が、周りを見たり状況を考えたりする余力として保持される、より望ましい状況になったといえるのではないでしょうか。…いえいえいえ、そこまで短絡的にいいきることは、できないんでしょう、たぶん。

 本題としましては、実験の目的に対して、被験者に課す「課題」が見あっているのか(適切な検出力があるのか)を、どうやって確かめればいいのか、そこがむずかしそうだということです。

・ストループテストが、「健常者」においても適切に認知的な負荷や処理状況をきちんと反映できるのか、よくわかりません。

・2桁の数字どうしの暗算(繰り上がりなし)は、きっと乗務中に時間などを計算するのに使うのだろうとは想像できますが、認知上の「余力のようなもの」を暗算で使い切ってしまう状況は望まれないと思われます。とはいえ、認知の状況をコンスタントに測りつづけて一種「平均の速度」のようなものを得たいとすれば、暗算くらいしかないんだろうなぁ(非常事態を認識してから非常ブレーキをかけるまでの反応速度…などといいますと一回きりしか測れません:測定の誤差も大きくなるでしょう)、と想像されます。

・「前頭前野機能検査 ストループ課題(modified stroop test with word interference)」
 http://outlandos.blog.eonet.jp/outlandos_damour/2009/06/modified-stroop.html

 (リンク先の)筆者が繰り返し(コメント欄にもわたって)書かれているように、実に、よくわかりませんです。(この検査がもともと意図しているという意味での)明らかな機能の障害は検出できても、「健常者」にあって、認知上の何かを精度よく測って比べられるような、そんな領域ではまるで感度がないのではないかと疑いました。(「CMOS評価」[3034]も参照。)

・箱田裕司(現在は京都女子大学)「認知心理学って?」
 http://www.psycho.hes.kyushu-u.ac.jp/~lab_hakoda/beginner2.html
 http://gyouseki-db.kyoto-wu.ac.jp/Profiles/4/0000363/profile.html

 > ギャーッ!!!

 > 逆ストループ効果とストループ効果は発達的特性が異なっている(7歳から70代までの年齢を横軸にとると,ストループ効果は逆U字型になるのに対して,逆ストループ効果は50代以降は単調減少する)

 > 20代の統合失調症患者群は健常者群に比べて,逆ストループ効果が大きくなる

 > 逆ストループ効果は,統合失調症群の「衝動の制御」との関わりが大きい
 > 精神疾患患者の注意機能を検討する際,逆ストループ効果は,重要な指標となる。(ストループ効果は,精神症状尺度との関わりはみられない)

 > ADHD(注意欠陥・多動性障害)群は,健常者群に比べて,逆ストループ効果が 大きくなる(ストループ効果では,違いは見られない)

 > 海中の高圧下では地上に比べ,逆ストループ効果が大きくなる

 …ギャーッ!!! 健常者群は一種『元気ピンピン』なベストの状態で測り、そうでない群はどうにもこうにも一種『ワースト』な状態で測り、ということでは、有意差が出やすくなりましょう。同じ健常者群の中で、どのくらい個人差があって、それが測定誤差ではなく確かに有意な個人差であるんだと、そこを測る研究はないのでしょうか。


 いま神妙に、研究といっていちばんむずかしいのは、評価法の妥当性の検証や、新しい研究領域を切りひらくような新しい評価法(検査法)の開発だと早合点してみます。極論ですが、既存の評価法を「コレが定評ある評価法らしいので、今回はコレを使います」といって使う、評価法が先にあって、その限界によって研究テーマが『小さくなる』というソレがあるように思えてなりません。

 …開いたフタが閉まらないままで恐縮ですが、研究テーマに大きいも小さいもあるものか、といって一笑に付されたく思います。フタは開けられたっ!! …などと叫びつつ、白衣のポケットからサイコロを取り出してみようではありませんか。

・(参考)「画像と語の視覚的認知過程にみられる促進と干渉効果の分析」(1985〜1986年度)
 http://kaken.nii.ac.jp/d/p/60450011.en.html

・(参考)「自然画像のカテゴリー化における非対称性」(1997〜1998年度)
 http://kaken.nii.ac.jp/d/p/09410027.en.html

 > 本研究では、従来のカテゴリー研究が用いてきた刺激である幾何図形、ドットパターン、略画などではなく、自然画像なかでも生物画像を刺激としてそのカテゴリー化の仕組みについて研究を行った。その結果、生物画像を呈示しその再認を求めると、画像の各構成成分の再認記憶に及ぼす貢献度には顕著な違いがあることが明らかになった。
 > 蝶では前翅の貢献度が高く、蜂では腹部の貢献度が高かった。このことが人間の環境適応上持つ意味について議論された。また、同じ特徴の変化であっても追加変化が削除変化よりも認知されやすいといういわゆる非対称的混同効果は従来の研究と同様認められたが、猫を刺激画像として用いるとその効果は逆転することが明らかになった。
 > こうの交絡

※「この交絡」の誤字でしょうか。電子化されるときに誤字られたと疑います、ごじらぁ。

※模様の複雑さといいますか周波数ですよねぇ、たぶん。猫の場合、トラトラの『警戒色!』…いえ、明暗が50対50の模様(ただし「ぶち」を含む)が基準になって(事前知識といいますか、先入観のようなもの)、見かけ上、効果の逆転が見られるんではないか…などと素朴に思ってみました。

・「トラトラ」
 http://csyukineko.exblog.jp/16968831/

・「ぶち」
 http://tomakeiko.exblog.jp/20408113/

・(参考)「日常認知における領域個有性・一般性の規定要因」(2003〜2005年度)
 http://kaken.nii.ac.jp/d/p/15330156.en.html

・「認知心理学成果を組み込んだストループ検査の現代化」(2013〜2015年度)
 http://kaken.nii.ac.jp/d/p/25380928.en.html

 とっても長い期間をかけて蓄積されてきているのが「知見」であるといって、そのハーベストをたたえます([3161])。あっといえばランダム…いえ、「原始時代」([2947],[3126])が透けて見える…いえ、水面に浮かびあがってきてしまうのが世の常でありましょう。意図して「現代化」を進めるのは、とってもたいへんなことだと実感されましょう。また、研究の流れというものは、同じ人を時間方向に見ていくと、とってもよくわかります。いまから研究したい人も、もれなく、箱田センセイの1985年から追体験して追い越さなければ、先へは進めないといえます。

 「知見」って、ナマモノですねぇ。


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(約23000字)

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