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[3349]

Re:[3287] 「ぜんぶマナーのせいだ」をエレガントに疑いたいはなし(追)

列車 研究 香辛料 アフォーダンス 連続量 ショート BMK 座面 ブザー


「第一義的」には疑念を差し挟む余地がなく完ぺきに見えるのだけれど。
「鉄道利用者等の理解促進による安全性向上に関する調査」報告書(2010年3月)それに「発車メロディーの短縮化が駆け込み乗車行動に及ぼす影響」(2008年7月)を読み解く(暫定BMK)


 続報といいましょうか、改めてきちんと流れを追い直してみようと思います。このフォーラムとしては、[2860]あたりから継続中の話題であります。

[3287]
 > 「小委員会」の中では、**センセイが心理学っぽいこともカヴァーされていそうですが、しかし土木のセンセイです。

 こう、(特定のセンセイではなく、あくまで一般に)「ぜんぶマナーのせいだ」といって「したり顔」の人や、心理学を修めた人(コロキーを持つ人[3312])に信号通信のレクチャー([3312])を十分に行なわないまま発車メロディーに関する実地調査をしていただくようなソレ(後述)って、こう、「徳島県出身者」にもれなく「阿波踊り」をリクエストする人っぽいと思いました。

・朝日新聞デジタル「(葦)徳島県人の憂鬱」(2016年9月6日)
 http://www.asahi.com/articles/ASJ92577MJ92PLZU006.html

 > 当時、接待や宴席が憂鬱(ゆううつ)だった。初対面の人に出身地を口にすると、「じゃあ阿波踊り、踊ってみせてよ」とたまにむちゃぶりされるからだった。

 > 生まれ育った県北東部の市は阿波踊りと無縁だった。「しらけさせちゃ悪いなとは思うんですけど、無理してやると余計にしらけちゃうし」。心優しい彼はそのたびに「すみません。不調法でって謝ってました」。

 (あくまで一般には)まあまあ、そういうこともアラアナ的なソレでいいんですけれども(よくないですけれどもいいんです、の意=結局、どっち?)、以下、研究や調査をして論文や報告書をまとめるという立場で、そういう非合理的な態度(≒態度が明確でない態度)は徹底して脱しなければならないといって、いま端的に、どちらさまも背筋が伸びることでしょう。×××の上に足を投げ出すなんて、とんでもない。誰も見ていなければいい(『見られたのは運がわるい』)ということでは、まったくないんです。うん。

[3252]
 > (略)ドア閉めランプが点くのをいまかいまかと待ちながらブレーキをブホーッと…いえ、「赤い目」をして背中を丸めながら運転台にかぶさるようにしつつダダダダとビンボウにユスリながらハンドルなど指でたたいて「ただちに眠気とまではいえない」ソレを追い払おうと、ケンメイで(略)

・「運転台設計のための運転士姿勢テンプレートを作る」(2014年)
 http://bunken.rtri.or.jp/PDF/cdroms1/0004/2014/0004006032.pdf

 > 背骨が省略されたマネキンは背中の丸まりを再現しない

 テンプレート=いわゆるテンプレ。運転士の身長の差を吸収しながらテンプレっ。それでも疲労するというテンプレの限界をストレートに表現してい…コレジャナイ。

※「○○の××をストレートに表現しています」については[3306]、「近年テンプレ」については[3233]を参照。もっと、こう、身長の差をグループに分けてしまわず、連続量のまま組み込んだ動的解析式の設計法というものをだなぁ([2989])。ついでにカロリーハウスに通い詰めながら特定保健指導([3314])…いえ、腹囲や筋力、それに座面にかかる体重(⇒足にかかる体重、運転台に置いた腕などにかかる体重との比)なども取り込んでだなぁ(略)。「視点を定めず全体をポヤンと見ると自然と浮かび上がってくる」([3168],[3187])も参照。もっとエレガントなモデルを目指したいですね、わかりますわかります。何も考えず、所定の位置に立って腰を下ろしさえすれば、ベストな調節が同時に完了するような「究極のイス!」って、できないんですかねぇ。(あくまでイメージです。簡単にできるなら既にできているはずだ!)…ICカードに直近の検診で計測された体格データを書きこんで自動調節すれば(=個人による好き勝手な調節を許さなければ)いいんですよぉ。勝手な思い込みで「少し低めのほうが楽だ!(その実、足が疲れる)」というようなことを『教育!』だけで完全に防ごうだなんて、無理っぽいではありませんか。


●「第一義的」には疑念を差し挟む余地がなく完ぺきに見えるのだけれど。


・RRR(2005年)
 https://www.rtri.or.jp/publish/rrr/2005/rrr01.html

 > 特集:快適な鉄道空間の創造
 > 旅客のマナー・モラル意識を測る

 > リサーチダイジェスト
 > 鉄道利用者のマナー意識の向上に有効な対策
 > 接客が旅客の快適性・満足感に及ぼす影響
 > 衛生・清潔に関する利用者意識の実態と要望の分析
 > 50音検索による切符購入方法のユーザビリティ評価
 > 通勤車両の車内設備に対する利用者意識の分析
 > 振動が車内でのパソコン作業に及ぼす影響
 > 規程・マニュアル類の評価・管理手法

 こう、研究所としての5か年計画と、その分担者とが1対1で対応しているようすがうかがえます。2005年度から2009年度にかけて、あくまで「旅客のマナー・モラル」「鉄道利用者のマナー意識の向上に有効な対策」として、一連の研究や調査が進められたとみられます。最初から「マナーのせいだ」と予断が持たれていた(研究者が、というよりは、受託っぽい面があるので、発注側っぽいほうが「マナーのせいだ」と勝手に決めつけて「BMKに資する調査をお願いしたい」的なソレ)ということも疑われます。(あくまで外部からの決めつけです。そして「BMK」はJRではなく京成の用語です。あしからず。)

 そして、まったく別の組織ではありながら、こう、2009年度までのソレを受けたかのようなソレが2010年の秋に報告されています。こう、鉄道総研での「鉄道利用者のマナー意識の向上に有効な対策」に関する一連の研究が、研究者自身にとっては研究上の限界なども自明でありましょうが、そういう研究の本質的なところとは無関係に、(発注側っぽい側が)「5年かけて研究した(=させた)からこれでいいだろう」そして(別の受託っぽいところに向かって)「次は実施に向けての調査をよろしく頼む」という、予定通り進めるための外形的なエビデンスとして使われていったやのような印象もあります。(あくまで印象です。)

※個人的にはですね、なんといいましょうか、こう、(「予定通り完了した」と強弁させられる体制の)それを研究とはいいたくないし、地道な研究(1人で一貫して担う「本格研究」[3091],[3097])に取り組まれにくくするソレだとも思いますが、鉄道総研や運輸政策研究機構は(文部科学省が所轄である)研究機関ではないのでそういうこともアラアナということなんですよ…たぶん。(サイエンスの場ではなく、実務のための調査や開発の場なんです、の意。「きちんと説明するとちょっと恥ずかしい(よそより低く見られそう、と心配される?)という何か」[3099]も参照して、これは恥ずかしいことや何かが劣ることではなくて「あたりまえのこと」だと再認識します。)サイエンスは、最終的に役立てられてこそサイエンスなんです。うん。

・「鉄道利用者等の理解促進による安全性向上に関する調査」運輸政策研究 Vol.13 No.3(2010年)
 http://www.jterc.or.jp/kenkyusyo/product/tpsr/bn/pdf/no50-08.pdf

 > ホーム上での接触やホームからの転落事故は人身障害事故の半分を占めており(図─3),利用者等が不適切と知りつつ行っている白線の外側通行,駆け込み乗車等の防止(図─7,8)は重要な課題である.そのためには,利用者等の正しい理解が具体的な行動に結びつくような情報伝達等の工夫が必要であり,また,列車との接触等の危険性に加えて,列車の遅れ等につながるということも併せて利用者等の理解を深めていくことが重要である.

 「人身事故を減らしたい」⇒「白線の外側通行,駆け込み乗車等」を防げば減るはずだ(ほかにも原因はあるのだけれど、仮にこれらをゼロにできれば、確実に人身事故を減らすことができる)、という、そこまでは誰も疑わないと思われます。しかし、「白線の外側通行,駆け込み乗車等」を防ぐ方法として、「利用者等の正しい理解が具体的な行動に結びつくような情報伝達等の工夫」といって、これ、書いている人や、原稿にOKを出した人、じぶんでちゃんとわかっていますか、と疑いたくなります。

 「利用者等の正しい理解が具体的な行動に結びつくような情報伝達等の工夫」といって、長いのでなんとかしたいです。

・「利用者等の正しい行動に結びつく工夫」
・「利用者等の正しい理解に結びつく情報伝達等」

 この2つに分解できる気がしてきます。

 前者は、理解する必要すらなく、その場で自然に正しい行動がとれるようにする、(建築における音響、視覚に関する配慮による)アフォーダンスの話題だと思いました。後者は、アフォーダンスでは行動が制御しきれない場面で(または複合的で、何らかの選択が迫られる場面で)、じぶんで考えて適切な行動(選択)をとってもらうための事前学習(や啓発)の話題だと思いました。

 そして、「列車の遅れ等につながるということも併せて利用者等の理解を深めていくことが重要である」って、どういうことなんですか&それもあなたがたの仕事なんですか(責任を負っているんですか)、と疑いたくなります。タイトルからは「事故の防止」という意味での「安全性」が本件のテーマだとわかり、ならば、そこに絞らなければいけません。ここで「列車の遅れ等」に言及する必要がまったくないにも関わらず言及してしまうというところが、研究や調査の骨組み(=結果としての論文や報告書の構成)として甘い(散漫である)とみなされ得ます。

※あれもこれも気にかけているワタクシ、といって隙の無さアピールだという面もあるかもだ! …ですが、それは口頭での発表や、研修での講師など務めるときのポライトネスであって、書き言葉におけるポライトネス(…えっ、そんなものあるんですかっ)ではないという、そういう見かたもできそうです。(あくまで私見です。「万事よろしく」なされれば、第一義的には問題ないんです、の意。)

※「列車の遅れが事故に直結」とまではいわずとも、いまなお「列車の遅れ等」が「事故の遠因になる」ということを(運行管理と信号通信の面で)言い続けるということは、これまで進められてきた「機械化」「自動化」「システム化」を、(同じ業界の者が)自ら否定することを意味します([3253],[3254])。他方、列車間隔のばらつきによって滞留が偏ってホーム上が危険になるという文脈であれば、それを個々の利用者の責だといって責め立てるのは、なんだかなぁ…というはなしであります。出発時機表示器って、何のために導入されたんですか? 導入したということは、事業者が責を負うといって取り組んでいるということです。

・「第一義的(primary)」
 https://kotobank.jp/word/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E7%BE%A9%E7%9A%84-316125
 http://ejje.weblio.jp/content/primary

 …いえいえ、そういうことではなくてですね、きっと筆者らとしては、もっと何も考えないまま、常識的なことを述べただけだと思っているのではないかとも想像します。(じぶんたちが思う)『良さげ!』なことをいろいろ並べておくと、おお、なんだか文章がキラキラしてきたような錯覚がしてくるではありませんか。なんということでしょう! 「手作り」で「国産」で「顔の見える」…そういうキラキラしたもの(誰も反論しようと思わない)を並べさえすれば『牛肉コロッケ』なんです。

・個人のブログ「牛肉コロッケ」(2007年7月14日)
 http://tht.sblo.jp/article/4703858.html

 > ただの(いわば「無印」の)「コロッケ」と「牛肉コロッケ」とが同じ値段で売られていたら、何となく得をしたような気分になって「牛肉コロッケ」を選ぶ。自分が豚肉より牛肉のほうが好きかどうかということなど考えもしない。そんなことはどうでもいいのだ。

 > 本当に牛肉が好きなら、牛肉の割合が低い合い挽き肉に物足りなさを感じたはずだ。買う側はそこまで「牛肉」であることにこだわりはなかったことになる。

 > 原材料名の表示は割と見るほうだが、単に「メンチカツ」と書いてあるだけなので見る意味がない。パッケージにも「メンチカツサンド」「カラシを使用しています」ぐらいの控え目な表示しかないので、冷凍コロッケのような「牛肉だというのに騙された」というようなこともない。要するに、かろうじてメンチカツの態を成していれば十分なのである。

 > ・コトノハ「吉野家の牛丼より豚丼のほうが実はうまい!」

※「牛丼と豚丼」については[3312]でも言及しましたが、いえいえいえ、コトノハの楽しさを否定するわけではありません。コトノハはコトノハだから楽しいんですよ、の意。「「ピュアセレクト(R)」専用の「えさ」と「契約農場」で育てたニワトリから生まれた「とれて3日以内の国産新鮮たまご」。」については[3171]を参照してZwei! 台風による大雨の影響で鶏卵の入荷が滞ってもマヨネーズの生産ラインは止まらないっ。そのためのマージンが「3日以内」だといって、無謀な看板を掲げているとはみなされないので、安心ではあります、の意。しかし、わざわざ掲げるまでもない(掲げていなくても、同業他社もだいたい同じようにしていそうな)ことを強調するのって、どうなんでしょうかねぇ、と疑います。いえ、製品は文句なしに自然なおいしさがある(『Q社』の製品に感じる強めの辛味とゴテゴテのうま味がない)と認識いたしております。パッケージのあざとさだけがあざといなぁ、というはなしでした&草々。

・(参考)「クセになる味、苦手な味」
 http://www.health.ne.jp/library/5000/w5000530.html

 > 新生児は、酸味や苦味を嫌う。食中毒を起こす腐敗物は酢っぱく未熟な果物も酢っぱい。また、多くの毒物は苦い味をしているので、動物は苦味を避ける。しかし、酸そのものは体に悪くないし、苦いものがすべて毒とは限らない。人間は、長い間の経験で、酢の物や梅干のような酸っぱい料理や、コーヒー・ビールなどの嗜好品やサンマのワタなどといった苦い料理も好む習慣ができた。本能的に避ける味を「おいしい」と思うのは、学習したからだ。

・(参考)ウィキペディア「マヨネーズ」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%A8%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%BA

 > 日本のメーカーが販売しているマヨネーズは全卵タイプのものも存在するが、最もシェアの高い*****の製品は卵黄タイプである。一方、世界では全卵タイプのものが主流である。また、日本人の好みに合うよう菜種油、大豆油等のくせのない植物油と米酢を主原料にしており、この点でも欧米のものとは風味が異なる。欧米の人々には日本でマヨネーズを使用したピザが売られていることや何にでもマヨネーズを使用するマヨラーの存在は奇異に映るが、日本製のものを使用すると理解を示すという。

・『J社』(仮)
 > 食用植物油脂(菜種油、コーン油、大豆油)、卵、糖類(水あめ、砂糖)、醸造酢(醸造酢、ぶどう酢、穀物酢、米酢)、食塩、香辛料、濃縮レモン果汁/調味料(アミノ酸)

・『Q社』(仮)
 > 食用植物油脂(大豆を含む)、卵黄、醸造酢(りんごを含む)、食塩、調味料(アミノ酸)、香辛料、香辛料抽出物

※『J社』としましては、『Q社』ほどには辛味を感じないということから香辛料は少なく、アミノ酸は、香辛料よりもさらに少ないと推定できましょう(主に水あめによって「まろやかさ」が優位になって、感じられないだけ、ということもありそうですが)。『Q社』では、香辛料よりもアミノ酸が多いと、これはもう、生み出されるべくして『マヨラー』が生み出されている(自分の意思ではやめられないレヴェル!)と曲解できそうです。(あくまで曲解です。)しかし余談でした。

 いわば、報告の本題に寄与しない「飾り」でありつつ、しかし、その「飾り」があることによって筆者らの適格性…のようなものが追認される…ようなメカニズムが陰に陽にありそうな…気がしてくるかもしれませんが、それは気のせいでなければなりません。(報告書を読んだり使ったりする側も合理的でエレガントそして『第4種謙きょ』[3169]でなければなりません、の意。)

※じぶんたちと同じ常識を筆者が共有していることを確認して安心するとか、そうでない筆者らの報告は低く見るだとか、そういうことがあってはいけないのですよ、の意。「医師の見地」([3297])も参照。(今までの感覚でいえば)『よその分野』から受けた指摘に、きちんと答えていかなければならないという「セカイが1つになっちゃった」的なソレを迎えつつあるんです。

・「適格性(competence)」
 http://thesaurus.weblio.jp/content/%E9%81%A9%E6%A0%BC%E6%80%A7
 http://ejje.weblio.jp/content/%E9%81%A9%E6%A0%BC%E6%80%A7

 まだ浮いているのが「利用者等が不適切と知りつつ行っている」です。これほど断定的で非難めいた文言をわざわざ報告書に入れるということは、このこと(単独)に関して自ら調査したり、先行研究を挙げたりしなければなりません(そうでなければ、ひどい決めつけですね、の意)が、そういうことのないまま、この文言だけが唐突に挟まっているという印象があります。

※筆者は書いてなかったのに「利用者等が不適切と知りつつ行っている」と、上長が好き勝手に「朱っ★」して、『混ぜすぎて黒くなっちゃいました★』的なことも疑いたくなってくるんですが無理ですやめておきます。「ケーキ納豆」事案については[3181]を参照。逆にですね、上長としては、何がなんでもどこかに「朱っ」しないと、監督してないといって責められるかもしれないといって恐々とするわけですよ。「朱っ」できるためには、第一著者よりも当該のテーマに詳しくなければならず、しかし、大学で学生と教員というくらい明らかに差があればともかく、実務上は、実際に取り組んでいる部下のほうが詳しいということが往々にしてありましょう。かくして「ケーキ納豆」事案は『構造的!』に生じているのです!(避けられないことなんです!) …ぎゃふん。


●「鉄道利用者等の理解促進による安全性向上に関する調査」報告書(2010年3月)それに「発車メロディーの短縮化が駆け込み乗車行動に及ぼす影響」(2008年7月)を読み解く(暫定BMK)


 脈絡もなく千葉駅の話題です。

 千葉駅の緩行線ホームでは、「まもなく〜発車します」の放送が流れ(階段では絶妙に聴こえないのがミソ!)、割とすぐにドアが閉められ、スムゥズに発車とあいなります。駆けこみ乗車「させる」スキがないといっては「過言」でしょうか。

 ここに、(車掌の操作によって鳴動時間が一定でないという意味で)手動の発車ベル(メロディーを含む)が差し挟まれるとなりますと、確実に「発車時刻過ぎてまァす」になってしまいましょう。そのあたりの検討がなされた上でないと、発車ベルの導入はむずかしいとみられます。千葉駅のような連動駅で発車が遅れるということは、次の列車のための進路構成に「待った」をかけることとなるため、非連動駅とは異なり、発車時刻を厳守せよということに技術的な背景があるとわかります。

※「ちょっとくらい待ってくれたっていいじゃない」というのは、非連動駅だけにしてくださいオネガイシマス。たぶん。

・個人のブログ「新宿駅7、8番線発車メロディー省略」(2009年2月1日)
 http://blog.goo.ne.jp/turfee/e/936bf02d95fe570fefb8f46f9a5c4e6c
 http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/b7/a570aceb93d8d62ddb291d03a76feba4.jpg

 > 新宿駅の中央線快速上りホームである7、8番線の発車メロディーが駆け込み乗車防止の調査を目的として省略されています。期間は1月13日〜3月6日までの予定。

 > メロディのみが省略でアナウンスのみが流れる。
 > 車掌から駅員への合図・確認用としてメロディの代わりにホーム中程にランプが設置され運用されている。

 > 発車ベルSW ON→メロディの代わりにランプ点灯(駅員への発車合図)
 > 発車ベルSW OFF→ランプ点灯から点滅に変わり、同時にアナウンスが流れる

 おおー、このような調査(試行)がなされ、その結果がどのようにまとめられたのか、よくわかりませんが、東京メトロが「JRタイプ」ともいうべき「発車メロディー」を続々と展開していったことからして、こう、「発車メロディーが遅延の原因」とする「説」が棄却された(乗降が多ければ必ず一定の遅延が生じる⇔発車ベルの有無と相関はなかった!)と見てよいのでしょうか。…本当でしょうかッ。

 そういう調査結果を読み解くのを後回しにしていたような気がするのですが、どの調査でしたっけ。

・「○○○○○○○○○○○○○○に関する研究」(2011年)
 http://app.hus.osaka-u.ac.jp/nishioka_2011.pdf

※「○○○○○○○○○○○○○○に関する研究」は、PDFのタイトルママ。

 > 駅環境が旅客の駆け込み乗車行動に与える影響

 …たぶんコレジャナイ。

・国土交通省「鉄道利用者等の理解促進による安全性向上に関する調査 報告書」(2010年3月)
 http://www.mlit.go.jp/common/000120234.pdf#page=20

 > 駆け込み乗車等の防止
 > ドアが閉まる合図には、駅等による違いもあるが、例えば「ドアが閉まります。ご注意ください。」という放送の他、メロディーの終止で伝える方法、短時間のブザーで伝える方法等がある。なお、発車前に時間的な余裕をもって鳴り始めるメロディー、ベル、チャイム等の鳴動自体は乗車促進合図であって、ドアが閉まる合図ではないが、その終止をもってドアが閉まる合図としている駅等もある。

 > Q18:発車ベル、メロディーなどは何を意味してならされていると思いますか。
 > Q19:ベル、チャイム、放送等の列車のドアが閉まるタイミングが駅ごとに様々ですが、分かりづらかったり、迷ったりすることがありますか。
 > Q20:ここ1ヶ月で列車のドアが閉まりそうになっているときに、駆け込んだり、再開扉させるためドアに手や物などを挟んだことがありますか。
 > Q21:ここ1ヶ月で「ドアが閉まります。ご注意ください。」などという放送等の後に、駆け込み乗車をしたことはありますか、また、そのとき、周りの人たちに迷惑をかけている認識はありましたか。

 > 3)利用者の認知状況等
 > 発車ベル等について、95%の人が発車ベル等をドアの閉まる前の注意喚起と認識していた。55%の人が発車ベル等からドアの閉まるまでのタイミングに違和感を覚えたことがあった。
 > また、聞き取り調査によると、「発車ベルが鳴ることで駆け込み乗車をあおっているように思える」、「間もなくドアが閉まるので急いで乗車するように促しているか、ベルが鳴ったら乗車してはいけないというメッセージなのか分からない」との意見もあった。
 > 駆け込み乗車等の影響について、時刻通りに発車できなくなってしまう等により、大幅な遅れにつながることであると思っている人は79%、同様にドアに挟まれたまま列車が動き出すことであると思っている人は79%と多くの人が遅れや危険性の影響について認識している一方で、約2割の人にそのような認識がなかった。
 > また、聞き取り調査によると、「他人への迷惑を意識しつつやってしまう」との意見があった。

 うーん。確かにわからないことがわかります。そもそも、考えたことすらなかったというひと(聞かれたので初めて考えた)、多そうです。しかし、設問はかなり誘導的とも感じられ、うーん、最初から「マナーの問題だっ(ケシカラン)」という決めつけが専門家の側にあるのかなぁ([3287])とも心配します。

※ニュートラルに調査せずして何が調査ですか、といいたいですが無理ですやめておきます。

・東京新聞「地下鉄ドアに潜む危険 閉まる間合いをつかめず ベビーカー事故」(2016年4月6日)
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201604/CK2016040602000144.html

 > 東京メトロ半蔵門線九段下駅(東京都千代田区)でベビーカーが挟まれたまま電車が走行した事故は、電車の扉が閉まるタイミングが分かりにくかったことが原因だった可能性が出てきた。
 > 国土交通省が二〇一〇年に全国の主な鉄道事業者の利用客を対象に行った調査では、ベルやメロディーの場合、ドアが閉まるタイミングについて「分かりづらい」などとする回答が55%を占めた。

 この調査が、上掲の調査であります。このフォーラムをご覧になるようなみなさまにおかれましては、当然のようにAC電源につないだPCを用いてサクサクとPDFを閲覧するものだと期待しつつ、さらにPDFでございます。わあぃPDF。***PDF**き。

・「駆け込み乗車行動に関する基礎的研究」土木学会(2008年)
 http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00061/2008/35-04-0035.pdf

 わあぃ参考文献。***参考文献**き。

 > アフォーダンスの構想 2001
 > 1号館の建築 2003

 …にょほほほっ([3117])。キャンパスの建て替え([3344])って、生きた教材ですねぇ。

・「発車メロディーの短縮化が駆け込み乗車行動に及ぼす影響」(2008年7月)
 http://bunken.rtri.or.jp/PDF/cdroms1/0001/2008/0001003064.pdf

 > 本研究は(略)続報である。

 …おおー。2005年度から2009年度のうちの、第2報だと理解しました。

 > 今回は(略)の協力を得て,従来の発車メロディーを使用した場合と,それよりも短い発車メロディーを使用した場合で,利用者の駆け込み乗車行動が低減するかどうか調べた。

 1章に結果が書かれていないことがわかった時点で、本稿全体が「メタ目次」に準拠していないだろうと予想しつつ、続きを読みます。

※ふり返ってじぶんの[3340]を見直しますと…ギクッ。1章に結論が書いてないではないですか。まだまだ完成稿に至るには遠そうです。

 > 淵野辺駅と橋本駅で実験
 > 両駅の選定理由は(略)頻度が比較的高い駅であると認識されていたことなどである。

 うーん。「比較的高い」という外れ値っぽい駅は除外して、もっと「普通の駅」を選ばないと、駅固有の事情に左右され過ぎたりしないんでしょうか。駆けこみ乗車するにも体力や瞬発力が必要とみられますから、若い乗客のかたや外回りで健脚なかたなど多い駅で駆けこみ乗車が多いのでは…ゲフンゲフン。もっとも、(駆けこまずとも)乗車する客の流れが途切れない(ので発車が遅れる)という意味での新宿駅や山手線でなく横浜線を選んだ時点で、そこはクリアーされているともみなされましょう。うん。

 > ドアの開きが1分以上あった列車は(略)除外した。

 橋本駅で始発ということですね、わかります。そして、除外された「ドアの開きが1分以上あった列車」でこそ、遅延が深刻な問題となるのでは、ないんですか? ここで取り組まれたいのは、全体的な統計でなく、局所的な問題のメカニズムの解明であって、たいして影響のない駆けこみ乗車をいくら大量に分析しても、結局、「ドアの開きが1分以上あった列車」の発車間際に起きる問題(=連動駅ならではの問題そして「発車時刻過ぎてまァす」[3152]、「連動駅にあって、押すまで流れず、押してすぐに切って走って発車」[3252])はいっさい手つかずのままということに、なるのではないですかぁ。…やだなぁ。

※今後の課題がかなり無謀っぽく感じられましたことを申し添えます&草々かしこかしこ。

 そして、新宿駅7・8番線での試行は、もはや鉄道総研な案件ではなく完全に事業者側(現場)の取り組みであって、どこにも報告や論文など出ていないのかなぁ、と思いつつ、ちょっと探しきれませんでした。申し訳ございません。

 今回は読みませんが、以下も参考になりそうですね。

・「ヒューマンファクターと安全・安心」第22回鉄道総研講演会(2009年12月)
 http://bunken.rtri.or.jp/PDF/cdroms1/0009/2009/0009000154.pdf

 室長さんが部内の研究を俯瞰的にレビューされていて、部外者にもわかりやすいと期待されます。そして、この講演によって、2009年度までの5年の研究が、この部においては総括されたといって…ゲフンゲフン。そういうメタなところも、それなりに気にしながら(気にしすぎるのも本質的ではないのですが)読んでいきましょう。うん。

※こう、みんなでいっしょに「今年度が5か年計画の初年度! しまっていこー→」「今年度が最終年度! しまっていこー→」というのは、強くもありもろくもある(最終年度と初年度の2年間には研究が滞る恐れ&タイムリーなテーマが浮上しても中間年度には着手できず常に先送りになる恐れ)といって、『スクラム』で『高速リリースサイクル』([3174])のほうなど思い浮かべてみます。どうするのがベストなのかなんて、決めようがないとも思えてきそうです。なお、科研費としては毎年度、始まるものも終わるものも継続のものもあるのですよ、と申し添えます。そこまでの多様性を1組織の中でマネージしようと…いえいえいえ、それができてこそダイバーシティーというものですよ(個々の研究者が、いつ、休暇を取ってもダイジョーブ)。…たぶん。

・(参考)「しまっていこー→」
 http://www.asahi.com/koshien/feature/growth/

・ウィキペディア「遊撃手」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8A%E6%92%83%E6%89%8B

 > 日本においては明治時代の野球が伝わってまだ間もない頃に、正岡子規によって「short=短く」「stop=遮る」の直訳である「短遮」(たんしょ)、もしくは「短遮者」との訳語があてられた。その後、明治時代の教師・中馬庚が「ショート・ストップは戦列で時期を見て待機し、動き回ってあちこちを固める『遊軍』のようだ」と説き、「遊撃手」という名称が広まった。

・日経電子版「日本人遊撃手はメジャーで通用しない?」(2014年10月5日)
 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO77795120R01C14A0000000/

 > 花形ポジションである遊撃には「オズの魔法使い」ことオジー・スミス選手(カージナルスなど)、オマー・ビスケル選手(インディアンスなど)らのスーパースターがいました。
 > しかし、彼らが特別強い肩を持っていたかというと、必ずしもそうではありません。この数年のジーター選手もそうなのですが、決して鉄砲肩といわれるほどの強肩ではありません。それでいて遊撃が務まるのはバックハンドのテクニックに象徴される手順の簡素化と時間短縮のすべを身につけているからなのです。
 > 日本の教え方がきまじめというか、お堅いというか、とにかくミスを最小限に抑えよう、という思想の上に成り立っているからです。
 > 「ゴロを正面で捕る」ことは日本では疑いようのない鉄則とされているので、たとえばどこかのコーチが「無理せずバックハンドで捕れよ」と教えたら「いいかげんなことを教えてもらっては困る」と周りのコーチや、フロントの人にもいわれるでしょう。この部分の「思想」の根本的な転換がないと、日本の内野手がメジャーのショートの定位置を取る日は残念ながら来ないと思います。
 > メジャーの選手はそうした感性を磨くべく、試合前の練習から素手で捕ったり、アクロバチックな動きを試したりしています。一見すると、おふざけとしか見えないのですが、こうした遊び心が芸術作品を生むのです。

※(鉄道に限らず)研究所にも、メジャーリーグでいう遊撃手のようなポジションがあっても、いいんではないですかねぇ。(メッソウでございました。)レッツみんなでガムを噛みながら地下鉄<メトロ>に乗って即興芸的な研究成果を出そうッ…ゲフンゲフン。(野球の)「エラー」については[3152]を参照。

[3152]
 > 「error」が「道徳的にケシカラン!」に転じる過程では、まるでヨタロウ! …いえ、誰もが知る「放蕩者の物語」でもあって、目的なく歩き回ることを指して「ケシカラン!」というニュアンスが定着していったのだろうと想像されますが、あくまで勝手な想像ですので、あしからず。のぼーる…いえ、『やきう』の「エラー」といって、その実、「ミスを責めたてる」のが日本語の「エラー」で、もともとの「error」には「あっ、ボールが転がってっちゃったよん☆」くらいの、状況を見たままにいうくらいの強さしかなかったのではないか、などと想像されますが、これまた勝手な想像にすぎません、『たしからず』。


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