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[3467]

「アーラン分布」(1980年7月)を遠目に眺める(談)

列車 研究 数学 自由研究 測定装置 38kHz 電気試験所 今時 符号化


 [3466]の続きです。

 他人のソレにアレするという『後ろ向き!』で、いま端的に「楽しくない」話ですから「研究ホワイトボックス」とはせずおきます。(きわめて恐縮です。)

※そもそも、現在の水準では研究とはみなされないだろうとの空気も、あくまでいまとなっては感じられないでしょうか。(私見です。)

・「列車ダイヤ作成の見地よりする待避線の機能の解析とその計画原則」土木学会(1980年7月)
 http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00037/299/299-123778.pdf

※いまとなっては、ひどいタイトルですのう。

 > 単線における列車時隔の分布
 > アーラン分布

 > 昭和50年3月ダイヤによる東北本線宇都宮駅の上り列車の到着時隔(略)あてはめの検定を行ったところ,有意差はなかった.
 > 時隔の和の逐次たたみ込み

 > 急行列車群に対する到達時分差(略)停車時分として0.5分,加減速時分による差としてほぼ1分,計1.5分を増減すればよい.

 > 追つき現象
 > 列車ダイヤにおける待避現象
 > 任意の高速列車に着目し,定速列車の先行分に追つく現象の生ずる確率
 > 追つき制限の確率

 > 明らかにアーラン分布である.

 人が作為的に計画したソレを「分布」「現象」といって観察しようというのは、アレですぞ。この1報のうち、どこからどこまでが著者自身の(しかも単著で)独創性を示しているのか([3076])といってですね(略)まあまあ、むかしのひと(※)にそんなことをいってもですね(略)。(『うまい棒のキャラクター』は「四次元ポケット」を有するのだろうか的な意味で)『若干のモヤモヤ!』([3371])って、こうですね! わかりますッ。

※1979年の時点で公団の東京支社次長、その前は鉄道総研の停車場研究室長とのことで、1970年ごろに公団ができるとすぐに公団に移られたくらいの世代のかたではないか、ひいては1964年よりもだいぶ後に停車場研究室長であろうと(諸事情により略)東海道新幹線をつくった先人たちの功績が大きすぎたのですよ。うん。(※表現には演出がございます。)なお、曽根センセイを引き留めたセンセイについては[3137]を参照。

[3355]
 > > 尤もいわゆる玄人は時刻表など野暮臭くつてと例のダイヤを取り出してみることでしよう。
 > > お互に少しでも寝坊してしかも遅刻はしたくないという虫のよい魂謄なので始末が惡い。

 > > 横須賀線の人工故障試験
 > > 測定装置がたりないので、国鉄外から応援を求め電気試験所、東京大学、東京工業大学及び東芝、日立、三菱等の製作所、測定者及び測定装置が参加して非常な御苦労を願つた。
 > > なお部外の主な測定協力者として東大の藤高、鳳教授、東京工大の大槻教授、電気試験所の森氏等がある。
 > > オッシログラフ寫眞も2000枚を超過しておるので(略)結論を得るのは3箇月位を必要とするので10月頃に其の成果が發表されるとになろう。

 > あくまで測定器が足りないだけなんです、装置を借りたら人もついてきたんです的なニュアンス(国鉄と部外とをきわめて鮮明に区別しようとするニュアンス)が伝わってくるような気がするのは気のせいでしょうか。部外の4名を挙げながら、何ら明示的に謝意が示されていないといって時代をシノビます。(あくまで時代は当時です。)
 > (国鉄の)研究所のほうのかたから、論文の執筆の形式に準じるものとして、貢献のあった4名をきちんと挙げなさいといわれながら、実務者である筆者としてはその意味を理解していなかったかもしれないと疑ってみます。もっと本当でしょうか。

 国鉄の研究所で地道に研究して室長になれるのかはよくわかりませんけれど、最初から室長としてやってきた人なのであれば、まさに[3355]のような空気で臨まれていたはずだと決めつけるところにございます。

・(たぶん再掲)「さまざまな確率分布」のイメージです
 http://www.biwako.shiga-u.ac.jp/sensei/mnaka/ut/statdist_relation.gif

 (故障や遅延など)起きるか起きないかわからないけれども統計はあるよ、というときに使うのが確率分布であって、「昭和50年3月ダイヤによる東北本線宇都宮駅の上り列車の到着時隔」で『確率分布』を云々…えーっ。

・ウィキペディア「ガンマ分布」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%9E%E5%88%86%E5%B8%83

 > 形状母数 k、尺度母数 θ の2つのパラメータで特徴づけられる。主に信頼性工学における電子部品の寿命分布や通信工学におけるトラフィックの待ち時間分布に応用される。また所得分布にも応用される。
 > ガンマ分布は再生性を有する。

 「ガンマ分布どうしは足しても引いてもガンマ分布ですのん」からの「だから(時間方向で見た時など)どこで区切っても大丈夫なのん」とのことで、だからこそ、来るか来ないかわからないけど統計はあるよという客の待ち行列に使おうといって、形状母数 k を正の整数に限った(離散っぽくした)のが「アーラン分布」であるということでした@いま初めて読みました。(恐縮です。)

※列車のダイヤは、「来るか来ないかわからない」という『現象』ではなく、「来ますよ」という「計画(=お客さまとのお約束!)」なのですから(中略)…うーん。

・ウィキペディア「アーラン分布」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E5%88%86%E5%B8%83

 こう、7つの海の…じゃなくて、アーラン分布を使いこなしてORの専門家にオレはなるっ!! そういう意気込みのないまま、部下に持ってこさせたORの教科書を丸写ししながら一種たどたどしく書いたような感じ(自信のなさそうな感じ)という印象が、模擬データなどなくいきなり実際のダイヤを「観察」したり、先に方法を述べれば後は結果だけ示せばよさそうなところ、最後のほうまで数式ばかり(≒じぶんが提唱するわけではないのに数式ばかり)という紙面からは生じてしまっているかと思います。(※個人ですが見解です。)

※本報が書かれたのは1979年とのことですから、だいたいのところは本人が手書きならびに口頭でアレして、秘書がアレして、印刷所で表を組んでもらったのを添付して原稿を土木学会に提出すると、そして年度をまたがって修正が求められた表は(印刷所に出す予算がとれず?)手書きで修正だと…本当でしょうか。あるいは、本報の採録(もしくは採録見込)をもって東京支社次長だと(公団としては、前職での論文の修正にかかる費用など出せないよ!)…えーっ。事実上の昇進試験のようなものに対して、ORの教科書にくびったけ! …じゃなくて、教科書にたよりきりで乗り切られたと、いや、まあ、そういうこともございますよね。ニンゲン、切羽詰まらないと勉強なんてできませんですことよ。…ギクッ。

 なお、専門用語が(当時)どのようなニュアンスで使われているのかというのは興味深いところで、例えば「ネットダイヤ」という語が否定的に使われていたりします。

・「くびったけ」
 http://thesaurus.weblio.jp/content/%E3%81%8F%E3%81%B3%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%91

・「たよりきり」
 http://thesaurus.weblio.jp/content/%E9%A0%BC%E3%82%8A%E3%81%8D%E3%82%8A

 最後に、本報であげられている参考文献でございます。

 > 1) Harris, G.:Fundamentals of Queuing Theory, WILLY, pp. 223〜250, 1974.
 > 2) 西田俊夫:待行列の理論と応用, 朝倉書店, p. 125, 1974.

 本当に教科書だけなんですよ。「やってみた!」の技報(技術報告)ならまだしも、これで「論文」扱いでございます。うーん。うらやま…いえいえいえ!

・「待ち行列関連書籍(和文)」
 http://www.orsj.or.jp/queue/contents/jbooks.html

 > 待ち行列研究会編, 待ち行列に関する数表, 岩波書店, 1970.
 > 西田 俊夫, 待ち行列の理論と応用, 朝倉書店, 1971.
 > 待ち行列数表, 日本電信電話公社武蔵野電気通信研究所, 1980.

 こう、1970年代は「数表」を使う時代だとうかがえます。そして、マニュアルや社内研修の教材の改訂時期とコンピューターの普及とがうまくあわないと、1980年になっても「セカイの数表を集めた本!」が新たに刊行されると、このような理解にございます。

 そして、1976〜1978年ごろに教科書を探したとして、ベストを尽くせば見つけられたのではないかとの本はこちらかなぁとの感触にございます。(…といって、その実、書誌事項しか見ていません! なんと、書誌事項しか見ていません!)

 > D.R. コックス, W.L. スミス著; 磯野修訳, 待ち行列, 日本評論社, 1966.
 > G. F. ニューエル著; 森村 英典, 森 雅夫訳, 待ち行列論の応用: その新しい方法, サイエンス社, 1973.
 > 小和田 正, マルコフ連鎖, 白日社, 1973.

 正確な訳書があるなら訳書を読んだほうが早いし、それはハズカシイことではないのですよ。

 しかし、現在のわたしたち、既に『答え』を知っているからこそ、過去の図書の中からよさげな本を選べるというのであってだなぁ(略)リアルタイムでわかる(広く知る、深く理解する)ということの実にむずかしいことよのう。(たいへんメッソウでした。)

 > 森村 英典, 高橋 幸雄, マルコフ解析, 日科技連出版社, 1979.
 > 小和田 正, 確率過程とその応用, 実教出版, 1983.

 この著者らが、1979年や1983年にこのような本を出されそうだという気配は、きっとORの研究者であれば(≒何を考えているかが手に取るようにわかる、同じ研究コミュニティに属する者としては)1978年までに察知できたはずだと決めつけます。

・「タイプライターは『女の子』の仕事」付近
 https://togetter.com/li/1080979

 > 「ある時、大阪から視察に来た職員が3時のお茶汲みを見て『驚いた!今時まだそんなことしてるんですか!?』って大笑いしたんです。その翌日あたりになくなりました」とのこと。

・安岡孝一「タイプライターに魅せられた女たち・第102回」三省堂(2013年10月17日)
 http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/wp/2013/10/page/2/

 ぬおー!(略)いつかどこかでテレタイプの話題([3177],[3294])が『詰んで!』ましたよっ@なんてこったい。

・「詰んでる」
 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1349948378

 いまからテレタイプについて勉強したところで何の役に立つであろうか…いやいやいや、見るものすべてが『新鮮でフレッシュ!』だといってワクワクしようではありませんか。(※見解です。)

 > 文字コード研究のかたわら、電信技術や文字処理技術の歴史に興味を持ち、世界各地の図書館や博物館を渡り歩いて調査を続けている。著書に『新しい常用漢字と人名用漢字』(三省堂)、『キーボード配列QWERTYの謎』(NTT出版)、『文字符号の歴史―欧米と日本編―』(共立出版)などがある。

 このあたりは既に先人としての安岡センセイがぜんぶ仕上げられているようなものですから、安岡センセイとは違う側面から迫りたいなぁ。…そんな余地、残っているんでしょうか。『謎』です。

・キーボード配列をつくる『追体験』:実際に新聞記事で文字の頻度を数えてみよう!(…えーっ)
・符号化と圧縮の『追体験』:数学の教材でそういうのがあるそうです([3282],[3298]
・変調の『追体験』:「38kHzでゼロフィル!」([3299])に加え、マイコンを使わずに([3102])数ビットのデータ通信(「150bpsで20bit」[3123])をしてみよう!(…うへぇ)

[3107]
 > ・日立評論「磁気式列車自動制御装置」(1963年)
 >  http://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/1963/07/1963_07_05.pdf

 > > さん孔テープに標準運転曲線のプログラムをさん孔しておき,これをテープリーダにセットし,車軸とテープリーダの間をシンクロ送受信器で接続し,車軸の回転によりテープを送りプログラムを判読する。

[3106]
 > スイッチをたくさん並べて複雑な回路をつくるということの延長に、▼人が操作するスイッチに代わって、電気でスイッチを切りかえる「リレー(継電器)」を使う、▼配線とスイッチだけで「計算機」をつくる、といった方向で「歴史的計算機」の「追体験」をば、という、東京・神楽坂にある大学もびっくりな何かも考えることはできますが、これをきちんと「自由研究」の枠内でマネージしようなどというと、え゛ー(略…、の意)、といって「にげる」を選びたくなります、ごめんなさい。

[3294]
 > > 私、どうなっちゃうのかな!?見逃さないでね!

 > いっけなーい! 見逃さないように「うまふわ食パン」を買ってこなくちゃ!!([3233],[3213]

 まだ見てないんですけど。…まだ見てないんですけど!!

[3393]
 > 2階で望遠鏡にはりついているひとのほうがいいな。立ち位置には足元の数字…じゃなくて、ビニールテープで「×印」のほうなど…ゆうしゃだ、ゆうしゃがくるぞう。5秒前っ!([3371]

・ウィキペディア「スパゲティプログラム」のイメージです(1977年)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%B2%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0
 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d1/Computerplatine_Wire-wrap_backplane_detail_Z80_Doppel-Europa-Format_1977.jpg

 > プログラミングがワイヤラッピングで行われていた時代のスパゲティコード(1977年)

 いや、まあ、その、継電連動装置や「結線入力式と呼ばれる電子連動装置」([3296])って、こういうことですよね…ちがうんですかっ!? 「レッツダイオードマトリクスボードキット! お客さまが「赤い目」をしてハンダ付けっ!!」については[3202]を参照。


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