フォーラム - neorail.jp R16
発行:2017/6/30
更新:2020/9/6

[3499]

「各駅の搬送装置」のカドにヒザをぶつけてころげまわるはなし(談)


(約5000字)

 6月になると会社要覧を見るひと、いますよねぇ。(恐縮です。)そして、▼鉄道しか見ない、▼鉄道だけ何か特別であるに違いない、などと…とんでもない。

・JR東日本「会社要覧 2016-2017」より「安全」
 http://www.jreast.co.jp/youran/pdf/2016-2017/jre_youran_anzen.pdf

※更新されると、このURLでは見えなくなるかどうかということについては関知しませんので、あしからず。

・同「信号通信」
 http://www.jreast.co.jp/youran/pdf/2016-2017/jre_youran_group_p43-44.pdf

 こう、既に15年ほど、図表が更新されていくのを眺めてきまして、図中のほとんどが緑色になったというのはすごいことですぞ、といって15年ほどシノンデみます。(恐縮です。)

 そして、あえて運行管理システムではなく事務系の回線のほうなど見てみます。(エキナカで「(JRの)WiFi」! といって使われそうなほうの回線と見られます、の意。)

 > 鉄道電話、指令FAX、IPネットワークなどの自営通信網を整備しています。これらは、光ファイバーケーブルなどの伝送路、電話交換機あるいは通信搬送装置などで構成されています。

 …漢字で書いてあると何のことだかわからないなどと(略)。

 > ●光ケーブル整備状況(2016年3月31日現在)
 > ・・・:在来メタルケーブルのみ

・木更津−上総亀山間(久留里線)
・千葉−東京間(総武線)
・蘇我−西船橋・市川塩浜?間(京葉線)
・市川塩浜?−東京間(京葉線)
・成田−佐原−鹿島神宮間(成田線・鹿島線)
・新鶴見−府中本町−南浦和−西船橋間(武蔵野線)
・上野−大宮−?間(東北本線)
・池袋−大宮−川越−高麗川−拝島−八王子間(埼京線・川越線・八高線)
・東京?・両国−高尾間(中央線)
・拝島−武蔵五日市間(五日市線)
・青梅−奥多摩間(青梅線)
・横浜−大船間(根岸線)
・横浜−熱海間(東海道線)
・大船−久里浜間(横須賀線)
・橋本−茅ケ崎間(相模線)
・長野原草津口−大前間

 おお、一般の専用線サービスやNTT回線、それに携帯電話(WiMAXを含む)が『便利でおトク!』だという都心部では、事務系がメタルのみだというエリアがけっこう多いんだとわかります。回線だけでなく居室までの引き回しも考えまして、こう、たいへん込みいった建物に配管せずとも、窓際や屋根上にポンと置けばオンラインだというWiMAXやLTEって、なんて便利なんでしょう!(※あくまで一般的な使用感について述べたものです。)

※込みいった建物ではSDNだといって[3323]を参照。

・「REA関西」(2015年5月)
 http://www.rail-e.or.jp/common/fckeditor/editor/filemanager/browser/default/connectors/php/transfer.php?file=/kansai/uid000001_5245416B616E73616933302E706466

 > SDN技術の概要と鉄道通信への適用 大阪弥生会館 JR東日本 NEC

※もっと具体的に、『東京駅のような』込みいった建物では『NECさん』のSDNだといって[3323]を参照。また、「世に隠れもない」聞き取り調査については[3267]を参照。

 > 計算機システム
 > ヒューマンマシンインタフェースである指令卓・プリンタ、CSC の頭脳であるサーバおよびその付随装置を指します。開発のベースシステムはUNIXですが、本システムはLinuxで構築されており、使われているハードも汎用品を多く使っています。

 > 仕様設計から4年、設置工事から2年半という長期間にわたる工事であり、変電、電灯電力と系統をまたぐだけでなくJR東日本殿、鉄道・運輸機構殿との関係箇所が多く調整に苦労しました。さらに施工側との試験内容の認識の違いに戸惑うことが多く、そのために相手側システムの知識を得ることに腐心したというのが、特に試験期間2年間の総括です。CSCの工事は、致命的なバグ・手戻り等無く完成することができました。これまでの関係各位の協力に謝意を表したく存じます。

 とても率直に書かれてあるように見受けられます。

 > ピタネット機能の実現・・・設計当時(平成23年)山陽新幹線では、マグネットカードを総合表示盤に貼り付けることにより実現していましたが、北陸新幹線では液晶モニタを使用する為、同様の手段は取れません。
 > 写真4−2 山陽新幹線 ピタネット機能
 > 図4−1 北陸新幹線 ピタネット機能
 > COSMOS端末の映像の一部にタブレットでの画面書き込み情報を映像合成装置で合成し、大型モニタに写すことで、ピタネット機能を実現しました。

 これはひどい無理難題だっ…なるほど実現しさえすればいいんですね、わかりますッ。(たいへんメッソウでございました。)

 そして、やっと「通信搬送装置」の用例が出てきてございます。

 > 通信搬送装置は基幹伝送に10GのADMネットワークが千鳥構成で設置され、その配下に600M帯のSDM搬送装置が接続されます。この搬送装置へは音声・データ等の様々なI/F機器が接続されています。また指令所では、各系統の直通電話回線やJR東日本COSMOSとの接続回線がある為、各駅の搬送装置より収容回線数は多くなります。

 とってもおいしそうでした! …じゃなくて、(各駅の)「最新技術を適用したノード」([3198],[3199],[3200])を漢字で書けば「各駅の搬送装置」だと想像されてきそうでした。

 「10G」「600M」なんて書いたらいけませんよ。ええ、何もいっていないようなものですとも。わあぃ「155M」のI/F! 一種「おひざもと」(=指令員がヒザをぶつけるかもしれない、の意)では約4倍に増速されながら、ネットワークの広域化やセグメントの複雑化などによって、バックボーンは爆発的に「10G」だっ…などと(かなり略)。

・NEC「N8504-20A ATMボード(155M SMF)」の一例です
 http://support.express.nec.co.jp/pcserver/detail.php?options=CD1400006617

・住友電気工業「長距離大容量伝送に適した結合型マルチコア光ファイバを開発」(2016年3月25日)
 http://www.sei.co.jp/company/press/2016/03/prs023.html

 > 結合型MCF
 > 複数のコアを"結合"した一体の導波路として用いるタイプのMCF。コア間のクロストークは許容され、MIMO信号処理*8で補償される(元の個別信号に復元される)。

 > マルチモードファイバ(MMF)
 > 大きな1つのコアの中に、複数の光の通り道(モード)があるタイプの光ファイバ。光ファイバ同士の接続などの際にモード間クロストークが生じるため、やはりMIMO信号処理によるクロストーク補償が必要。

 > *8
 > 多入力多出力(multiple-input-multiple-output: MIMO)の伝送システムにおいて、チャネル間で混じった信号を元の個別の信号に復元する計算処理(デジタル信号処理: DSP)のことを、MIMO DSPという。

 スバラシイ。(無線LANが先にわかっているとよくわかるように、)光ファイバーという空間の中でぐちゃぐちゃに複数の信号を飛ばしながら、両端で「アンテナ3本!」とか『4本!』とかいいながらMIMOするんですね、わかります!

・インプレス「8x8 MIMO」のイメージです
 http://www.watch.impress.co.jp/wimax/watcher2_02/mimo.gif
 http://www.watch.impress.co.jp/wimax/watcher2_02/

 > 4X4というのは、送受信あわせて4系統のアンテナを使用する、という意味だ。当初は4X2 MIMOからスタートするが、将来的には8X8 MIMOまで拡張される

 本文と図中では「x」ながら、図のキャプションだけ「X」とは、いかなる担当者間の何かがアレで…などと邪推しそうになります。(あくまで邪推です。)

 3本までは「多重化」「さらに+1!」という感覚ですが、4本にしてもいいんだとわかって「一般化」、8本の次は微細化しつつ64本くらいいけるのではないかといって「アンテナアレイ」とか「アンテナマトリクス」とか、立体方向にも「積層」したいなぁ…などと(きわめて略)。受信レベルを見ながら調整バッチリだなんてキャハハだよねぇ的に結果オーライといって、へにょんへにょんのアンテナをゆらゆらさせておきさえすればオッケーでぇす的な…ゲフンゲフン。(※あくまで一般的なイメージであり、仮に類似の特許などありましても、まったく無関係でございます。)

・それっぽいイメージです(2015年10月1日)
 https://images.nature.com/w926/nature-fs/article-assets/npg/ncomms/2015/151001/ncomms9422/images/ncomms9422-f1.jpg
 http://www.nature.com/ncomms/2015/151001/ncomms9422/full/ncomms9422.html

※まるっと「波動工学(Wave Engineering)」については[3161]を参照して『深めて』ください。

・夢のドリームナントカ! ほぼ全ベンダーそろいぶみっ!「NGN」のイメージです(2007年8月)
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070807/279267/zu8.jpg
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070807/279267/

 > WSSと併用することにより,光送受信機能を提供するカード(光送受信カード)が装置のどこに挿入されていても,ある波長の光信号を好きなポートに接続できる。従来は波長ごとあるいは数波ごとに準備していた光送受信カードが1台で済むので,故障に備えた予備ユニットに対するコスト節約や購入管理改善に貢献する。

 ぬおー!(略)

 > 波長パスを効率的に確立し,維持運用するための技術がGMPLSである。
 > ROADMノード間で波長の利用状況などを互いに定期的に交換しあうことにより,各ノードは,網の構成と各ノードでの波長利用状況を把握できる。これらの情報に基づき,ある通信を収容する入口のノードは,出口のノードまでの最適な波長パスの経路を決定し,その決定された経路上の各ノードが順番に波長の入力ポートと出力ポートとを対応付けしていくことにより,エンド・ツー・エンドで波長パスを確立できる。このようなパス確立などに必要な手順を規定したプロトコル群がGMPLSプロトコルであり,IETFなどの標準化団体で議論されている。

 > 日本国内や北米を中心に,GMPLSの相互接続性の実現を目指した検証実験や公開デモが定期的に行われている。


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