フォーラム - neorail.jp R16
発行:2018/3/30
更新:2021/11/3

[3628]

【新幹線の「宿題」】

新幹線の「宿題」(4) 東海道貨物線と「電車特定区間」


寒川(倉見)−小田原間は「並行在来線」にならないのか
「3セクが保有、JRまたは小田急が運行」はできないのか

(約11000字)

 大磯町の道路に関する話題である[3625]に関連して、神奈川県の新幹線と道路の話題です。

※新幹線に関しては「博多南線と「都市高速鉄道」(都市計画法)」([3439])の続きです。

・いわゆるウィキペディア「並行在来線」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%A8%E6%9D%A5%E7%B7%9A#%E4%B8%A6%E8%A1%8C%E5%9C%A8%E6%9D%A5%E7%B7%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C

 > 1964年10月1日に日本初の新幹線「東海道新幹線」が開業したが、それまで新幹線がない時代には「在来線」という言葉や定義はなかった。

 > イギリスなどヨーロッパ諸国では元々ほとんどの幹線鉄道が標準軌で建設されており、軌間が同じ高速新線と在来線の直通運転も珍しいことではなく、日本の新幹線と在来線ほど運行形態が厳密に分離されていない。
 > ドイツではICEを用いた高速運転も在来線の改良で実現している例が多く、新幹線と同様な定義における高速新線はごく限られた区間にしか存在しない。

 日本ではうっかり「在来線」という言葉ができてしまったので「問題」として取り上げられるのだという側面もあって、もっと実体に着目して考えよう(「紋切型」ではなく、個々の課題に分解しよう)という機運の醸成が待たれましょう。

 > 並行在来線(へいこうざいらいせん)とは、整備新幹線に並行する在来線をさす。したがって、東海道新幹線に並行する東海道本線や山陽新幹線に並行する山陽本線、東北新幹線(盛岡駅以南)に並行する東北本線(盛岡駅以南)、上越新幹線に並行する上越線などは、各々並行する新幹線が整備新幹線ではないため、並行在来線とは言わない。ただし、整備新幹線に並行していても並行在来線とならない場合も存在する。

 国費で建設・維持する路線を1本化するということですね、わかります。維持する責任は都道府県にあるというのが、「3セクに転換」という意味での並行在来線です。そちら側だけを言えば、東海道新幹線だから並行在来線ではないとは言いきれなくなってくる場面も出てこないでしょうか。また、「3セクに転換」ということが(「“切り捨て”だ」「見放された」と情緒的に受け止めるばかりでなく)地元にとって、かえって好都合になるということは本当にないのでしょうか。

・(まったく参考)ゆめ先生かく語りき(2015年12月21日)