|
(約2000字)
横浜線の続報です。
・ツイッター(2015年6月7日PST)
https://twitter.com/agendateam/status/607513415502856192
https://twitter.com/agendateam/status/607472561081884672
橋本、町田などで、出発時機表示器の「右上1ドット」が点灯しているとのことです。なるほど、故障していないことがわかるよう、「常時消灯」から「常時点灯」に転じたわけですね、わかります(※)。
※従来の「試験」の表示が、乗務員のじゃまになる等の理由から、試験の時だけ「右上1ドット」の点灯にしているのかもしれませんが、もう、このまま「常時点灯」でいいではないですか、の意。
・(参考)「常時切」「常時入」
http://dl.mitsubishielectric.co.jp/dl/ldg/wink/ssl/wink_doc/m_contents/doc/SETSUMEI_IB_IPPAN/CGC-01450G.pdf
・(参考)「常時消灯」
http://dolphin.va.panasonic.co.jp/ideacontout/2013/11/08/2013110800020007.PDF
> 階段通路誘導灯として使用される場合、常時、連続点灯してください。
> 常時、消灯して使用される場合は、事前に所轄消防署の了解を得てください。
> 自動火災報知設備との連動が必要なため、誘導灯用信号装置等を用いて消灯してください。
・「常時点灯」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E6%99%82%E7%82%B9%E7%81%AF
> 灯火に独立したスイッチを設けず、運行中に運転者の任意で消灯できない構造
> 1998年には日本の保安基準において、オートバイは国産車か輸入車かを問わず走行時に消灯できない構造であることが定められた。
※「常時消灯」=一般的な表示灯や機械の類で「常時切」にあたる概念のようなもの(設定方法や回路図などでなく、考え方や問題点など)を簡潔に説明したページを見つけられず。初歩的といえば初歩的なので(わざわざ説明されない)…ということでもあるかもしれません。
鉄道の信号や標識としては例外的な「常時消灯」のものとして、出発時機表示器、出発合図器、非常発光信号、…ぐらいしか思い当りません。かなりイレギュラーな扱いだったといえます。故障がわからない(「指示がない」ことを現示しているのか、故障して何も表示できなくなっているのか、区別できない)という問題があります。
※踏切の「こしょう」([2979])も参照。
非常発光信号と出発合図器は、もともと、それぞれ発煙筒やカンテラ(合図灯)を模した(人が持つのでなく固定の装置とした)ものであることから、発煙筒やカンテラと同様の取扱いとするため「常時消灯」にしたとみられます。
※駅や線路際での「フラッシュ使用禁止」の理由ですね、わかります。
※発煙筒やカンテラもまた、それ以前の「(光らない)手旗」を「光る化」したもので、導入にあたっては従来の手旗と同じ(≒近い)扱いとすることが求められたはずです。
そして、発煙筒は故障率がたいへん低く、あるいは予備があればよく(※)、カンテラは使用者が確かめてから使用するので問題なく、といったことが前提でした。その前提が通用しない出発時機表示器で「常時消灯」とすることは、著しく合理性のないことといえます。本当でしょうか。そして「いざとなれば無線で指示すればいい」というのであれば、何のための出発時機表示器なんでしょうか。もっと、本当でしょうか。
※発煙筒だけでなく、軌道の短絡も併用、後の時代には防護無線もあり、発煙筒に求められる信頼性は相対的には下がっています。だからといって、発煙筒を備えていなくてよいとはいえません。発煙筒以外が全滅ということも、ありえなくはないからです。発煙筒まで全滅なら、あとは自分の上着でも燃やすんでしょうか。
・「合図灯」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E5%9B%B3%E7%81%AF
出発時機表示器が「常時消灯」となったのは、システム開発のどの段階で起きたことかといいますと、出発時機表示器という表示器を設計する段階ではなく、出発時機表示器を組み込んでシステムとする段階で、いかなる表示の仕様にするかという、ソフトウェアの面で起きた(ソフトウェアの設計者が起こした)問題とみなすことができましょう。
[2907]でも触れましたが、いま(いまさら)、あえて出発時機表示器を全面的に設置しただけあって、いろいろな部分がブラッシュアップされているのかなぁ、と感じます(一種の「見直し」圧力=隅々までの合理性の説明を求められた上での設置とみられます)。それならそれで、しっかり活用されていきたいところですね。
※設計と信頼性については、たいへん素人で恐縮ですが[2984]も参照。
|