フォーラム - neorail.jp R16

Googleの「AIによる概要」で誤った内容が表示される事象について


発行:2017/12/3
更新:2018/5/22

[3578]

【アンデスメロン】「スーパーサイエンスハイスクール事業の俯瞰と効果の検証」(2015年3月)を遠目に眺める(仮)【最小二乗法】

主成分分析 二次元表 種子 記述統計 消耗品 共分散構造分析 最頻値 バラ 回帰木


表 SSH効果とはにわ(仮)

(約8000字)

 [3572]の補足です。

[3572]
 > 「理科室に消ゆ!」というのは本当でしょうか。

 「理科室に消ゆ!」というのは本当でしょうか。『理数探究!』のほうはそういうことらしい([3512])のですけど、SSH=スーパーサイエンスハイスクール事業もそうであったかというのは確かめないといけないと思いました。(※恐縮です。)

・広島県内の実施例です(2008年)
 https://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/pub/career_path_18.pdf

 > この5人は,大変“しぶとい”連中で,いずれも大学の理系学部に進み,現在もそれぞれの研究に励んでいる.長期休業中には必ず母校の実験室を訪れ,後輩の指導を行う姿には頭が下がる思いである.
 > 当時の理数ゼミ生物班1期生も,現在大学4年生となり,地元広島大学を始め,九州大学,三重大学,山口大学で分野こそ異なるがそれぞれ高校時代に学んだことを礎として研究に励んでいる.5名とも共通して大学院を目指し,将来は研究職に就くことが目標であるという.

 おおー!(略)

 > 教科書に載っているようなすべてが準備された実験からは,なかなか探究する能力は生まれてこないのではなかろうか.

 > ある国立大学文系学部の学生に聞くと,高校時代に理科の実験をしたことがほとんどないと答える学生が少なくないことに気づく.実験のない授業が理科の授業といえるのであろうか.実際に,生徒たちは理科の授業に入試の点だけを期待しているわけではない.文系学部を志望する生徒も,解剖実験に大きな興味,関心を示す.その体験から,正しい生命観や探究心なるものが育まれていくのではないだろうか.我々教員は,理科の授業には,実験が必要不可欠であることを肝に銘じなければならない.

・「スーパーサイエンスハイスクール事業の俯瞰と効果の検証」(2015年3月)
 http://data.nistep.go.jp/dspace/bitstream/11035/3047/5/NISTEP-DP117-FullJ.pdf

 まずは先に(…『まずは先に』!)きわめてメッソウなアレですけど確かめさして(…『さして』!)…えーっ。

 > SSHの研究開発についての各種経費支援(備品・消耗品、講師謝金、交通費等の経費執行事務)

 これをJSTが担ってきたということでございます。なお、ここでいう「研究開発」とは(高校の教員における)「カリキュラムや教材の開発」「指導法の研究」を指していますので、あしからず。

※希望する生徒に消耗品をじゃぶじゃぶ使わせながら「課題研究」していただくと、生徒にどのような教育上の効果があるかということを(教員が)「研究」するということですよ、の意。

 > 1校あたりの予算額は平成14年度約2,800万円であったが、平成26年度にはその半分の約1,400万円となっている。予算額を単純に指定校数で割った金額であるため、一概に評価することはできない

 (各校の)実際の配分額の中央値と最頻値(※ただしヒストグラムにしてからの度数でもよい)を見せてよ@えーっ。(※感想はイメージです。)

 (SSHとはいいながら「実践型!」などと称されるに至って)仮に700万円くらい…700万円っ。希望者を定員50名(各学年)として3年生までやる(計150名)とすれば、1名あたり4万円ですぜ(これだけで計600万円ですぜ)。…えーっ。実験助手を(追加で)雇用するなどの…げふ…毎回「謝金」といって、毎回「人選」したというタテマエで同じかたに来ていただくなどの…げふ。(※一般的な推察のほうになります。)

※5名×4分野×3学年で60名なら600万円でも10万円ですぜ! 仮に1,500万円なら25万円ですぜ! しかし、これでもまだ国際会議には行けないかなぁ。(棒読み)

 > 当時、研究開発学校への予算配分は数十万から数百万円程度の額であったが、SSHの場合、年間数千万円という大きな予算が、全国のごく一部の高校に配分されることになる。実際、開始当時はこのような多額の予算執行が、本当に各校で可能なのかが繰り返し議論されていた。

 > SSHは「英語での理数授業、講義、プレゼンテーション演習等」といった活動と共に、海外研修もSSHの企画として認められるようになった。

 > SSHでは低学年時に全員を対象にした講演会などを実施し、高学年については一部の生徒を対象にした取組を行っていることが分かる。

 > SSH全体としての取組内容は大きく変化している。特別講義や観察実験、プレゼンテーション、英語表現など、全生徒を対象にした取組が増える一方、学校指定の理数科生徒への取組の比率などは減少している。

 > 課題研究については、連携対象を「自校教員/大学や研究機関/他校の教員・生徒」とした3つの設問があるが、ここではこれらを集計した結果を示している。課題研究はSSHにおける代表的な取組の1つであり、1,2年生を中心に、週1回程度実施しているところが多いが、実施していない学校も多い。

 > 将来、海外留学を志すような優秀な科学技術人材を養成するためには、中等教育の段階から国際的なイベントやシンポジウムへ参加するなどの経験をすることが望ましいだろう。

 参加費と旅費を支出するというのは有意義ではございます。(棒読み)

 > 学習指導要領の重視度と理系学部進学意識と効果は、単純な正の相関に無い
 > 学習指導要領の重視度と理系学部進学意識と効果は、単純な正の相関に無い

 > データおよび記述統計
 > データおよび記述統計
 > 次章ではこのデータを用いて各校の取組内容等の差異が進学率に与えた影響を回帰分析によって検証する。

 うーん。分析したい内容と分析方法が見合っていないのではないかとの…本当でしょうか。(※いえいえいえ! 分析方法しだいで、その分析方法に見合った分析結果はちゃんと出てきますのでご安心を! …えーっ。)

 > 本稿分析データは学校レベルのミクロパネルデータであるため、各校の教育達成度や属性・取組の変遷を経年で追うことができる。
 > 本章推計では、具体的に下記の関係を回帰分析(最小二乗法)により推計を行った。
 > ただし、本稿推計においては、上記の関係について、データの制約等から厳密な因果関係を推計するには多くの課題を残している。

 > 前節のA)〜D)の仮説について、最小二乗法により回帰分析を行った結果
 > 国公理系進学率と10%有意でプラスの相関関係が確認される

 …えーっ。

 SSH事業の効果って、▼それを高校のうちにしますか(『先取り』)、▼そこまで予算をじゃぶじゃぶしますか(圧倒的に『スーパー』じゃないかっ)という2点に大別されるという認識ではございますが、このそれぞれについて、▼効果の生存時間みたいなの(時間方向のインパクト)とか、▼『ガラスの天井つきやぶり度(仮)』みたいなの(効果そのものの縦方向の大きさ)を調べたいという、二次元表を書いてから4マスを埋めていくような問いかけ(※仮説)ですよね、わかります。このとき、何と何の間に差があるか(※検定)といって見比べるのは、「SSH群」と「非SSH群」ですよね。

 > 教育効果とは教育達成度の「伸び」であり、経年の達成度変化量と言える。

 同じ学校・同じ生徒(年度)・同じ教員・同じ取組内容(活動)で「SSH指定」の有り無しを比較…できるわけがないので、(かなり抽象化して)「同じ規模」「同じ傾向」の学校などを都道府県を問わず(あるいは東名阪と京都を除くなど)に混ぜて、そこから「SSH指定」の有り無しとか、そういう分け方をしながら「検定」していくんですよねっ。(棒読み)

※SSHな学校で「文系クラス」というような群については、この調査で深く検討すべき対象ではなさそうですよね。(相対的に)立地が不利な県の県立高校だけど理系の教育活動が充実したというような、そこですよね。(恐縮です。)

 > 指定を繰り返し、SSH事業を長期にわたって継続している高校ほど、国公理系進学率が高い傾向が頑健に見出された。

 (1度受けたけど)指定を受けなくなった学校を「みなし非SSH群」としたということですか、さいですか。1度も受けたことのない学校(ただし規模や進学率などが同等の)と比べたいところですよね。データが利用可能な状態ではなかったとですか、さいですか。…むずかしいものよのう。(棒読み)

 (探索的な分析ではなく、最初から)「効果(を明らかにせよ)」といわれての(※じぶんたちで決めたかもですが、いずれにしてもそれを先に決めてしまってからの)分析のきゅうくつさみたいなのをしのびつつも、もう少し探索的にできないものかと思えてきます。(※個人の感想です。)

■表 SSH効果とはにわ(仮)

『先取り』『スーパー』
短期効果・(理系)進学率・(難関)進学率(留学を含む)
長期効果・学部在学中の受賞など
・発明や起業など
・都市部の大学院への進学率
・教員志望率(仮)
・博士課程進学率
・25歳英語力(仮)
・(公的)研究機関への就職率
・生涯を通じての研究上の生産性(仮)
・融合的研究力(仮)


※受賞:すごい賞じゃなくていいんです。サンプル数がじゅうぶんに多い、卒論の内容で口頭発表して賞をもらってきましたぐらいのを数えてみていただきたい、の意。教員志望:SSHの『先取り』側面ばかりが過剰に効いてしまうと「じぶんもSSHの先生みたいになりたい」みたいな“短すぎる”目標にとらわれてしまったりしないでしょうか。最初のうちは15歳のひともいますからねぇ。

 ちょっと書いてみるとわかってきますけど、「『先取り』と『スーパー』」とはいいながら、あまりすぱっとは分かれない感じなんですよ。(※「『先取り』と『スーパー』」という軸を単独で考えたときには「うまく分かれた!」ような気がしたのに、です。)

 二次元表に書いて分けにくいということは、少なくともあと1次元はほしいということではないかと思えてきましょう。そして、だいたいそのような次元の数になってくると「(影響の)大中小」みたいに3値で見ないといけなくなってきて、仮に3次元でよいとしてもつごう、「33」からの「9ボクセル!」で見ていこうと、たぶんこういうことになるわけです。

※もし、どの軸から見ても中央値みたいなボクセルの重みが大きいとなれば、それって「SSH」という(名称や目的を掲げた)事業じゃなくても、予算がつきさえすればなんでもよかったというような…えーっ。(※分析されるまではわからないことです。)

・「ボクセル」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%AB

・「多変量正規分布」のイメージです
 https://jp.mathworks.com/help/stats/multivariate-normal-distribution.html

 生徒の(成績や関心など=広い意味での)属性に起因する(SSH=スーパーサイエンスハイスクール事業の)効果(や、スーパーサイエンスハイスクール事業の効果を妨げる要因)を分析したいのならクラスター分析が『最低ライン!』で、因子分析もしくは共分散構造分析するのがふつうではないんですかねぇ。

 分析者らは(数理的なバックグラウンドとしては)経済学だという理解でよろしかったでしょうか。本文中でみずから断っているように、「SSH入学前の成績」のデータが利用できないとわかった時点で経済学としての分析(事業効果そのものの検証、特に「人材育成」の面)はすぱっとあきらめていただいて、SSH=スーパーサイエンスハイスクール事業の複雑な実態(※1つは各校での予算執行、もう1つは卒業生の追跡)をありのままに、しかし詳細に迫るような分析というものをですね(略)…なんだかなぁ。

※ほぼ個票を集計しただけ! …これ自体はすごい労力なんですよ。しかし、データの厚みに対して分析が薄っぺらすぎないでしょうか、ということです。別の機会に改めてじっくり読もうと思いました。(恐縮です。)

 > 本研究は、若手理系人材育成事業の一つであるスーパーサイエンスハイスクール事業の検証を目指し、当初、独自の調査を実施することを検討していた。しかし独立行政法人 科学技術学術振興機構 理数学習推進部とのディスカッションの中で、スーパーサイエンスハイスクールに関する『活動実績調査』や、『意識調査』が毎年実施され、相当量のデータが蓄積されていることを知り、これを活用させて頂くこととした。

 うーん。むずかしいものだなぁ。(※感想です。)そして、「理科室に消ゆ!」という事実を確認できなかったことを申し添えさしていただいて稿を閉じたいと思いまーす。(…『さして』!)

・閉じたーといいながらサカタのタネ「園芸用語集」を開くー!
 http://sakata-tsushin.com/oyakudachi/words/

※「(資料集や地図帳などを)開くー!」とは、おおらかな気持ちで命令形であります! うわぁ…あわててロッカーにとりにいくひとー…うーん。(違)

 > 移植 「苗が大きくなってきたから、そろそろ移植をしよう」
 > 株間 「畝間○cm、株間○cm」などと栽植間隔で表記することもあります。
 > 順化 「そろそろ地植えしたいから、順化させよう」
 > 活着 「先月植え替えたこの苗、無事に活着したね!」
 > 誘引 「つるバラは花付きをよくするために、なるべくつると地面と水平になるように誘引するといいよ」
 > 拮抗 相互に張り合うことです。
 > 疎植 「ずいぶん粗植にした花壇だね。土の部分がたくさん見えてるよ」
 > 浅植え 「乾燥を好む植物は浅植えにするといいよ」
 > 切り戻し 「秋ナスをたくさん収穫するために、そろそろ切り戻しをしよう!」「実付きが悪くなってきたから、更新剪定した方がいいよ」
 > 根詰まり 「根詰まりをさせないようにすると、果樹などの実なりもぐんとよくなるよ」
 > パオパオ 「不織布」のことです。
 > ロゼット 「冬になったかなり寒くなったから、ミントの葉がロゼット状になって冬越しモードになったね」
 > 緩効性肥料 「野菜や花を植え付けるときには、緩効性肥料を使うといいよ」
 > サカタ交配 「アンデスメロンはサカタ交配だから味もよくて育てやすいね。しかも、アンデスメロンってアンデスのメロンじゃなくて、安心ですメロンって意味なの知ってた?」
 > ぴーぶいぴーひんしゅとうろく 「この植物はPVP品種登録だから、挿し木して増殖させて販売したらだめだよ」
 > こぼれダネ 「この花、去年のこぼれダネから咲いたんだよ」
 > 輪作 イネ科の作物は地力のアップ、マメ科作物はチッ素固定による土壌中のチッ素量の増加、根菜類は収穫作業で土を深く掘り起こす作用があります。

※▼「冬になったかなり寒くなったから」は原文ママ。…冬になったかな。▼「粗植」は原文ママですが「疎植」ですね。▼「PVP品種登録だから」は原文ママですが「登録品種だから」ですね。

 「****はSSH出身だから*もよくて育てやすいね。しかも、****って**の**じゃなくて、安心です**って意味なの知ってた?」などと(略)…ギクッ。

・「融合的研究力(仮)」のイメージです
 http://www.nins.jp/ura/files/basic_policy.pdf

 > 我が国の大学等の研究力強化のための方策に関する議論と情報交換を行う「大学研究力強化ネットワーク」の構築を図る。

 > 異分野間の双方向的なコミュニケーションをもとに、「シーズ」探索型の共同研究の推進
 > 自然科学における新分野開拓、異分野連携の一層の強化

 > 異分野間の融合的研究の原動力となる若手研究者の育成

・「融合的研究力(仮)」のイメージです
 http://cpis.soken.ac.jp/Lab_note/Kimura.html

 > 研究ノートはとても身近なものですが、これまでそのあり方について研究分野を越えて議論されることはほとんどありませんでした。そこで、**大では、「よい研究ノートとはどういうものなのか」、「研究ノートを教育や研究の場にもっと活用しよう」など研究ノートのあり方について考える研究プロジェクト「研究記録を通じて融合的研究をすすめるための研究会」が始まりました。

 > どの研究分野でも共通する研究ノートを切り口として議論をすることは、異分野の相互理解を深めることにつながると**先生ら研究会メンバーは考えています。また、議論の成果を、研究者をめざす大学院生などへの効果的な指導方法につなげていくのが目的です。「IT技術が目覚ましく進化していますから、記録の仕方も電子記録に変わっていく可能性があります。電子化が進めば、研究記録を容易に公開することができ、科学のありかたが変わるかもしれません。新しい科学のあり方も模索していければいいですね」

 このような指導が院生になってから(研究室に配属されてから)で間に合うのかどうかは、よくわからないところにございます。(※間に合っていないという問題意識があるのだろうということです。)

・「商標法自体が品種の表示は本来的に自他商品識別機能を有することを首肯しているということはできない。」の用例です(2008年6月30日)
 http://shohyo.hanrei.jp/hanrei/tm/7755.html

 > 仮に指定商品の一つである「メロンの種子」に使用する場合に本願商標が特別顕著性を有するとしても,指定商品の一方である「メロンの苗」については上述のとおり特別顕著性を有しないことが明らかであり商標法3条2項を適用する余地がない以上,本願は全体として商標登録を受けることができないというべきである。

 「AND」と「OR」の違いを意識していない感じの世代のひとって、こういう感じの「見解の相違!」みたいなのを『素』で起こされるという印象って、ありませんかねぇ。「するとともに」については[3564]を参照。

[3564]
 > 「するとともに」は「OR」ではなく「AND」ですからね(どれか達成できたらいいのではなく、ぜんぶ達成できないとアウトになる(未達成とみなされる)という意味で、じぶんの超えるべきハードルをじぶんで高くしていることになるんですからね、の意)

[3461]
 > 「ついでに水道水も頼むよ! いちばんおいしいやつ!」などとですね(略)

[3487]
 > 引用の要件を満たしながら人間が書いた記事の中で「アレとソレを同時に参照」(≒このフォーラムがそういうことになってます)というのは正当なソレですが、これをプログラムや機械に自動で行なわせてはいけないのです(人間がやらないといけないのです)。

[3297]
 > ついでに「**の見地」「片足を残す」を読み解く(談)
 > こう、あたかも「**の見地」を***の研究に取り入れることなど考えたこともなかった的なコメントだと感じられましょう。


 「主成分分析+回帰木」については[3573]に続きます。


この記事のURL https://neorail.jp/forum/3578/


この記事を参照している記事


[3572]

研究ホワイトボックス(26) 商用製品に頼らずに「PLS回帰」を理解して使いこなすには

2017/12/3


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