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発行:2017/11/19
更新:2018/5/22

[3564]

【実例に見る総合評価】

実例に見る総合評価(3) K府立大:高校生懸賞論文の審査


K府立大「高校生京都理系論文賞コンテスト」(2005年11月)を読み解く(談)
「募集内容についての詳しい説明」(2005年)それに「2006年度予告」(2006年)を読み解く
下関市立大学「小論文の出題意図と採点基準」(2003年)を読み解くココロミ(試)
(一社)日本貿易会を遠い目で眺めながら「ハインリッヒの法則」で『採択率』を斬ってみる(談)
いわゆる「公立大学あり検」を遠目に読み解く(談)
明治大学「5つの評価項目」を「決定木」で読み解く(仮)
わたしたちが「相関表」とはにわについて知ることになるのはいつごろだろうか(談)
表330 「ハインリッヒの法則」による「群を抜くバツグン」の応募作が応募される確率の推定(※独自に作成)
表25.0 採択率ベースで決める優秀賞の選定数(※独自に作成)

(約35000字)

 (前略)みなさま(略)[3543]に続いて「実例に見る総合評価」と題して(略)できますことは(略)にございます。(※省略は演出の一部です。実際には省略されていませんのでご注意ください。)

[3543]
 > 「実例に見る総合評価」としては、[3398]までの一連の記事と[3420]の続きです。しかし今回、「総合評価」とはいいましても「評価じゃないやい」的な内容を読み解いていくことになりますので、あらかじめご承知おきください。

 前回([3543])に比べれば、今回はちゃんと「総合評価」の話題ではあるとの認識にございます。(※恐縮です。)

※「総合評価」:たがいに補完的な関係にある複数の評価項目について調べ、各項目の重みや優先順位を決めて、全体として何らかの判定・判別(合否・適否などの判断・線引き)をすること。有力で合意の取れた絶対的な単一の評価項目が確立されていなかったり、そのような評価では不都合が生じる場合に取り組む。

・もっとも、狭い意味での「総合評価」とは「総合評価落札方式」のことだよ。きょうび「総合評価」といったら「総合評価落札方式」。これだね。(棒読み)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8F%E5%90%88%E8%A9%95%E4%BE%A1%E8%90%BD%E6%9C%AD%E6%96%B9%E5%BC%8F

 この記事に続いて、▼[3565]で「Scilab」、▼[3566]で「○○行列の固有値分解」から「ランダムフォレスト」まで、▼[3567]で「SVM」、それに▼[3568]で「RST試行調査」について(きわめて大ざっぱに)概観しながら、「総合評価」とは何かを深めていきましょう。[3569]では、「K府立大」の当事者が2005年4月にインターネットを使って先行事例を調査していたならば発見できたであろう「高校生懸賞論文」岡山県内での実施例を紹介します。

※このフォーラムの記事では、結論に達さずに記事が途中で終わる感じというものを意図的に演出しています。このフォーラムの記事をそのまま『コピペ!(ぺっ)』してもまるで有用性が出ないように「コピーすると『無効 VOID』と書かれたパターンが浮かび上がってくる!」みたいなのをしこんであるわけです。しかし、このフォーラムの記事でご紹介した資料などをごじぶんで参照いただいて、結果的にこのフォーラムの記事と似たような流れや論旨になるということは、まったく問題ないのでございます。「できる! パスファインダー」については[3213]を参照。

 引用部分も含め、一連の記事はあわせておよそ116,000字にのぼるということです。(※後日の追記により増える場合がございますが減ることはございません。)「実際の講義を聴いているような語りかけ口調!」([3401],[3534],[3557])ですから「400字/分」、実際に耳で聞くよりは速く読めるでしょうから「600字/分」としまして、およそ『193.333分!(「特急くろしお」で3時間14分)』でお読みいただけるという計算になります。…本当でしょうか。

※3時間14分(るるぶ調べ):新大阪から串本までの所要時間です(6,460円)。

※記事が長いということにつきましては[3570]にて補足ございます。…余計に長くなるとはこのことだよ。いえいえいえ、だからこそ[3570]に分けたのだと、こういうわけです。


★K府立大「高校生京都理系論文賞コンテスト」(2005年11月)を読み解く(談)


 …うーん。「K府立大」などと伏せる必要がない上に伏せたことにもなっていないのですが、この一連の記事ではこういう見出しをつけないといけないようではあるとの感触にはございます。(※表現は演出です。)

[3512]
 > いいですか、「理数」なんてものはないんですよ(=すぐに「理」と「数」に分解してしまう弱い結びつきでしかないんですよ)。
 > 「観察や実験が楽しい(数学は苦手だけど。…数学は苦手だけど!!)」などとのたまう生徒を量産せぬよう細心の注意を払っていただいてですね(中略)

 そのようなココロがまえでわたしたち、おおいにギクッとしようではありませんか。

・K府立大「環境情報学科創設10周年プレイベント「高校生京都理系論文賞コンテスト」入賞論文集」(2005年11月)
 http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/info_environ/envinfo_hspc/envinfo_hspc_aw_paper.pdf

 > 高校生懸賞論文コンテストを行うのは、本学では初めての試みでしたが、多数の優秀な論文の応募をいただき、高校生の志向や夢を直に知ることもできました。主催者として、大変実り多いコンテストであったと喜び、また励まされてもおります。コンテスト実施の概要は京都新聞にも記事として取り上げられ、広く府下全域に紹介されました。
 > 多くの高校生にこの入賞論文集を読んで「理系の魅力」を実感していただければと願っています。

※学部レヴェルでのイヴェントだということです。大学全体のソレではないとのことですから、あしからず。

 > 「高校生京都理系論文賞コンテスト」

 うーん。…うーん! どうも釈然としないコンクール(のネーミング)って、こうですね! 英語でおっしゃっていただけるかしら&どこからどこまでかですって? ここからここまでぜんぶよ。(※一般に演出は表現であり、すべての個人は感想です。)

※きっと京大(仮名)の『向こう!』をはってですよ(中略)「Kyoto Junior Science Prize(高校生のための京都科学賞)」みたいなのにするんですかねぇ。…そのくらいしか思いつきませんよねぇ。「N体シミュレーション大寒の学校教科書」については[3546]を参照。メダルをかじって…いたたた。かじるんだけどかじらないでくれる?(※メダルはイメージです。)

 (あくまでいまとなっては)参考文献も挙げさせず、図表も書かせず、のうのうと「理系」だなんて、とんでもない!(※個人の見解です。応募者は一生懸命ですけど、ダメなオトナのせいで要らぬことに一生懸命にさせられているという印象ですよ&大人って、じぶんで思うよりもはるかに責任重大なんですよ。…たぶん。)

[3449]
 > > 「久米さんは通りすがりに“ニュースを読んでるんだけど、読まないでくれる?”みたいなことを言って去るんですよ。

[3560]
 > 「飲むんだけど飲まないでくれる?」みたいなのーっ。

・「むこうをはる」
 https://kotobank.jp/word/%E5%90%91%E3%81%93%E3%81%86%E3%82%92%E5%BC%B5%E3%82%8B-641260

 > 「競争相手の―・って安売りする」

 「むこうをはる」などというアレな行為に及んだ時点でこちらのほうがつまらぬものだと決まるんですよ。…実にお安いはなしですのう。(違)「本場に負けない(=本場というものを認めるならば自動的に負けるんですけど=)○○をわがまちにも1つ!」については[3548]を参照。

※いわゆる「人間環境学部」で『理系!』などとことさらに…いえ、ほとんど「その他」とか「この前まで短大でした」とか「教職のための理科のセンセイ」が集められて「人間環境学部」といわされている感もなくはない(=当時)ので、お気持ちは察しようではございませんか。実際、その後さらに改組されたようですよ。むずかしいですのう。(※むずかしいというのは本当です。)

・高校生は“ジュニア”なのか…じゃなくて「高校生になったら」岩波ジュニア新書(10)の見解です(1979年11月20日)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b269009.html
 https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/4198DY4KDBL.jpg

 > この本は,高校生にはもちろん,これから進学する中学生にとっても必読の書です.教師として三○年間高校生とつきあってきた著者が,勉強,友人,クラブ,生徒会,読書や大学受験など,高校生が日常つきあたる多くの問題をとりあげて,高校生活の中でいちばん重要な目標を明らかにし,そのための学び方,過ごし方を語ります.

 いや〜せんせい、1979年11月に発刊された著書で「30年」とおっしゃる、遅くとも1948年くらいから高校の教員だということですね。

・「国語の田代三良先生」ほか“個性的”な教諭陣のイメージです
 http://www.magazine9.jp/morinaga/110309/

 > 戸山高校があまりに自由で、欲求不満がなくなってしまった

 > 学校の目の前にあった雀荘に入り浸っていても、誰からも文句を言われなかった。

 > 当時、都立高校の教諭には、週に一日の研究日というのがあった。週に一度は、平日に教諭が校務から離れて、自由な研究をできる日を作っていたのだ。「研究日は何をしているんですか」と有賀先生に聞くと、「いつもは本を読んでいるんだけど、最近は妻に言われて朝からスーパーに並んで、トイレットペーパーを買っているんだ。一人一パックしか売ってもらえないんだ」。石油ショック後のトイレットペーパー不足の時代だった。いまなら、糾弾されてしまうような発言だが、私はその発言で経済に興味を持ち始めた。有賀先生は、英語の教諭だったが、最初に我々に教えたのは、何とスペイン語だった。

 > 国語の田代三良先生は、いかにも学者然としたタイプで、岩波新書から「高校生」という本を出していた。教科書どおりの授業などするはずもなく、その時々の先生の関心にしたがったプリントで作って、授業時間に配布して、講義をした。生徒は、「まあこんなもんでしょ」くらいの気持ちでプリントを受け取ったのだが、そこで先生が切れた。「お前ら、このプリント一枚を作るために僕がどれだけの本を読み、どれだけの時間をかけたか分かっているのか。できるものなら、作ってみろ」。

 「生徒としては口を開けて待っていさえすればせんせいが「プリントみたいなの」を持ってきて配ってくれる」([3520])も参照。生徒としてはほかのどのせんせいのプリントとも違いがなく、やはりプリントであったと…ゲフンゲフン。

 > 戸山高校で一番勉強になったのは、定期試験の答案が返された後だった。私を含めて何人もが、採点で納得できないところを、すぐに先生に抗議した。考えさせる問題が多いので、正解が一つではなかったからだ。「何故、この回答にバツをつけたのか。これでも正しいじゃないか」と私は必死で食い下がった。点数が復活することも、そうでないこともあったが、そうしたやり取りが授業よりもずっと頭に入る実践的な講義だったのだ。

 > すでに都立高校では、教諭の研究日は廃止されてしまったという。

※小学校高学年からの岩波ジュニア新書については[3328]を参照。

 改めまして『K府立大』(2005年)でございます。

・「ダンゴムシ」の人は具体的で(≒じぶんで取り組んだことをじぶんのことばで述べていて)いいですね。概数ではありますが実験結果のデータ(「半分以上」「中には」)が示されつつ、「半分」というところで分かれるような結果というのはランダムなのではないかなぁ…などと深めていけそうです。

・入賞作の中では「AED」の人だけが(新聞などで調べたのでしょう)具体的に数字を書いています。じぶんで行なった実験や調査でなくても数値(割合)を正確に言及しようという姿勢は好感されましょう。

※といって、この2編に講評しているのは外部の審査員で、…うーん。いえ、ま、その、…うーん。

 翻って、▼じぶんたちにコンクールを設計する能力があるか、▼『助言を仰ぐ』ことができるか、▼じぶんたちより圧倒的に高度な知見を持つ者や、思いもよらない視点を持つ者(※SF作家やSF歌人、それにSFメトロカード(パスネット含む)などを含む)を審査員に招くことができるかなど、(外部から、ひいては後世の者から)たいへんシビアに問われるのだという覚悟のようなものがですね(略)…なんだかなぁ。きわめてなんだかなぁ。(※SFメトロカード(パスネット含む)は無関係です。)

 > 趣旨の文章については、学内や京都府教育庁の関係者にご助言をいただき作成しました。

 それは(府立大の1学部からみて)身内であって、『助言を仰いだ』うちには入りません&入るわけがありません。身内だということすら理解できていないというのですか。…きわめてなんだかなぁ。「上下関係には2つ上や3つ上もあれば、2つ下や3つ下もある。」については[3174]を参照。そもそも「文章」は『作成!』とはいわないのであってだなぁ(略)そこからですかっ。(棒読み)

※じぶん国語の成績は下から数えたほうが(中略)みたいな、本人にとっては謙遜のつもりでも、傍から見ると見てられないよ(そんなことは公の場でいうものじゃないよ=ましてや後世に残る公的な文書に書くことではないよ)的なげふんではあろうとの…ぎゃふん。府立大が対外的に発表した文書はウェブを含め「みなし公文書」であるとの理解でございます。

 > 高校でまとめられて応募された論文数が158(97%)、個人での応募が5(3%)でした。

 応募者そっちのけ(後回し)で学内での学長への謝辞を述べるとはナニゴトか的なぎゃふんのほうなど…わたしはいえないので誰かいってくださいオネガイシマス。…えーっ。

[3461]
 > > もう一つ、シンポジウムに参加しながら考えたことがあります。それは実践者と研究者の考え方の違いということです。実践者(だけの立場)の時は、私も「私はこう思う」という言い方に疑問を感じたことはありませんでした。しかし、研究者の世界を垣間見た今は、「こういう根拠からこう言える」と言わ(書か)なければと心がけるようになりました。つまり、データなり、先行研究なり、説得的な論理がなければ、実践報告ではあっても研究とは言われない世界を知ってしまったのです(実践報告がダメだということでありません。それでは価値観を共にする仲間内にしか伝わりにくいということです)。

[3530]
 > ポスター(掲示物や「展示物」)のうまいへたで賞を決めるのは、あくまで発表技術(プレゼンのうまいへた)に対する賞なのであって、研究(内容)に対する賞は、全員がまったく同じスタイルでパソコンで打って出力したソレだけで選ばなくてはなりません。名前がカワイイですって? 字がきたないですって? …研究の本質とは、ぜんぜん関係ないじゃないですかぁ。

 > 「梗概」というのは、論文を書いた本人が、まず「第1の読者」になったつもりで、「フーン、この論文って、こういうことをいいたかったんだね(いや、じぶんで書いたんスけど。)」ということをまとめるステップなのですよ。

 > 何の研究なのかわからなくなるようなタイトルをつけてはいけません。
 > 論文を「ストーリーじたて!」にしてはいけません。

 > 何もしなかった日に「きょうは何もしませんでした(家族でさわやかに行きました)」みたいなことは書かなくていいですよ。念のため。しかし、さわやかで自由研究のヒントが得られたのなら、それはきちんと野帳に書かなければなりません。だからといって、できあがりの論文でさわやかに言及する必要はなく、もし口頭発表の場があって聴衆や審査員から質問が出れば、さわやかでヒントが得られたというエピソードを紹介してもいいでしょう。(※さわやかはイメージであり、実在のさわやかとは無関係です。)

 > 児童・生徒の状況にあわせて、無理のない研究計画とすることは必要ですが、少しでも楽をしながら入賞を目指そうという矛盾した態度を(周囲の大人が)取ってはいけません。自由研究の難易度を下げたり負担を減らしたりするのは、そのようにすることで、確実に学習上の効果を得ようという目的あってこそなのです。賞に基準を置くのでなく、本人の学習上の達成に基準を置いて評価しなければ、学習への意欲によからぬ影響を与えると心配されましょう。

 > 賞を選ぶ側も、単に倍率(競争率)のみに頼って選考するのでなく、ある程度は広くコンセンサスのとれた絶対の基準を共有して、単に選ぶだけではない、授賞理由を明文化するという意味での「審査」を行なえる態勢を確保しなければなりません。ある部門で応募が少ない上に質が低いとあらば、(少なくとも上位の賞について)『該当なし』という審査結果を厳かに言い渡さないといけないこともあってよいのですよ。

 ここでいう「明文化」とは、あらかじめ明らかにしておくということをいっています。そうはいっても実際に作品が応募されてみないとわからないこともあろう…なるほどしかし、よくわからない投票で決めた入賞作だけが先に目の前にあって、その作品がいかにすばらしいかを、あらすじを紹介しながら力説する…それは読書感想文ですよね。まったくもってシステマティック(体系的で総合的)なレビュー(あらかじめ決めておいた観点について網羅的に述べ、それ以外は述べない)になっていないですよね。…ギクッ。ひとのことはいえないなぁ。(棒読み)

・同(2006年12月4日)
 http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/info_environ/envinfo_hspc/envinfo_hspc_paper2006.pdf

 2006年度にも行なわれたということです。

 > 昨年に引き続き、高校生懸賞論文コンテストに多数の優秀な論文の応募をいただくことにより、この時代の高校生の志向や夢を生の声で知るという大きな収穫を得ることができました。

 「高校生懸賞論文コンテスト」、…「高校生懸賞論文コンテスト」。うーん。「高校生京都理系論文賞コンテスト」という名称に決めたのでしょ&本文中では一貫していないといかんでしょ。省略するときは「本コンテスト」。これだね。(※見解です。)

 > 主催者としての喜びは大きく、また教育者としても励まされております。

 小町的にカワサキ「じぶんでじぶんを○○者とか○○家とかいっちゃうひと低〜い!!」のほうなど…ゲフンゲフン。空港第2ビルから一路「ナリタニストロード」については[3189]を参照。

 > コンテスト実施の概要をとりまとめた記事は8月2日付けの京都新聞に掲載され、広く府下全域に紹介されております。

 記事を書いたのは京都新聞殿なのに、あたかもじぶんが「とりまとめた」かのように…しつれーしちゃうワ。(外部のひとの仕事に対して「とりまとめた(=じぶんがしたのは「とりまとめ」だけなんです@いや〜、それほどでも!)」などと謙譲的な表現は使えませんよね、の意。)それに、京都新聞に載るということは自動的に「広く府下全域」なんですから、わざわざ繰り返さなくてもねぇ。(※個人の感想です。)

 …じゃなくてですね。(目上の者が)賞を懸けて(目下の者の)論文の出来栄えを競わせて高みから見物する(※)イヴェントのことを(もっぱら文系でいう)「懸賞論文」というのですよ&「論文コンテスト」というとテクニカルすぎる印象が出ませんかねぇ。『理系を目指す高校生の「わたしと研究」エッセイコンクール』(※なぜにフランス語だし)くらいがいいのではないんですかねぇ。(※私見です&しかもいまさら…きわめてメッソウではございます。)

・「とりまとめ」とはにわ
 https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8567630.html

 > 物事を望ましい状態にしてきまりをつける。「縁談を―・める」

 「望ましい状態」などと決めつけて動く差し出がましさをお許しいただこうなどと(違)この場合、「とりまとめ」ただけなんですといって「主役は本人たちなんですよ!」みたいなニュアンスがついてくる、そこを指して「謙譲的な表現」だという理解でございます。そういう、本来じぶんや身内(ここでは教員)に対してしか使えない表現を、よく考えないまま部外の第三者(ここでは京都新聞殿)の動作に対して使ってしまうのがアレだと、こういうわけです。

 一読してここまで多数のアレな表現が見つかるような文章が公開されてしまう(※ふつうは公開前に修正される機会がある)ということには、単に文章のできがよくない(※ふつうはできがよくなくてあたりまえ=修正を重ねてようやく、所定の完成度と品位を獲得できるのですよ=ひとに見てもらう前にじぶんでどれだけできるかというところも問われます)ということではなく、(公開される文書としての品質が『文章力!』みたいな属人的なものによって決まってしまわぬよう=一定の基準に達していなければ公開せず差し戻すための)チェック体制がない(=2005〜2006年当時)ということを疑わざるを得ないというものであります。

※国立大学の法人化以降、「民間企業で広報業務の経験がある者(※英文メール応対ができればなお可!)」という感じの求人がどかっと(中略)その動きが全国の公立大学に波及するにはタイムラグがあったかもですが、2017年現在、どこの(国公立)大学もきちんとしているだろうとの漠然とした安心感のようなものを…持ってよろしかったでしょうか&本当でしょうか。(※あくまで一般的な動向です。)

・「なお可」こもごも
 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1443040164
 http://10.fan-site.net/~greathelp/Column/column001.html

 > 2000年以前の日商簿記検定2級合格、という応募者の履歴書は、2級のレベルに達していない、と私はみなしている。

 > 「尚可と書いてあるものは、その組織にとって、後で必要な資格になる可能性が極めて高い」

 「英文メール応対ができれば」というところに「なお可」ラインを引こうという、ちょっとよくばりな求人ではあろうかとの…そっちですかっ。

[3346]
 > 「人から頼まれたのでこの原稿を書いているところだ。いま、外は雨である。」とか「何を書いたらよいのか皆目見当がつかぬ。デスクに備え付けの広辞苑をパラパラとめくってみると、こんな言葉が目に留まった。」とか「ちょうどいいタイミングで三毛猫がニャアと云った。」とか、そういうのと並んで「ダメな作文の例」として「稿を閉じたいと思う。」を挙げて稿を閉じたいと思いまーす。

 再び『K府立大』ただし2回目となる2006年の審査結果を見ているところであります。

 あくまで「コンテスト」というのであればですよ(大巾に中略)取り組みを通して達成すべき単元の体系を明確化しながら(=それがそのまま採点の基準にもなる※=)「課題部門」と「自由部門」を並べて設定されたいと思えてきそうです。

※教育委員会も後援や協賛する「コンテスト」である限り、教育的な観点から開催し、教育に資するように講評する=賞を選ぶことよりはなるべく多くの応募者や応募校にコメントを返すことのほうが望まれるのだと、たぶんこういうわけです。(際立つ作品がなかったという意味での)「学校賞」という形で、指導者に向けてコメントを返すというのも有用なことでございます。

 > ここに、コンテストを記念して、入賞論文集を作成し、京都府内の高校など関係先にお届けするものです。ご高覧いただければ幸いです。

 「コンテストを記念して」…「コンテストを記念して」ッ。なんだかなぁ。実になんだかなぁ。入賞作および残念ながら選外となった応募者の労を称えず「本事業」と「関係先」を労ってどうするんですか&そもそも面と向かって『関係先!』などと(略)さらにしつれーしちゃうワ。(※表現は演出です。)

 > 京都府教育委員会教育長賞

 この応募作品には、数字ならびに数式が出てきますが図表は一切ありません。なんと、京都府教育委員会教育長賞を受賞された作品には数字ならびに数式が出てきますが図表は一切ありません。

 > 優秀論文賞

 この、優秀論文賞を受賞された作品には(略)1092℃っ。

 > 審査方針と審査手順

 > 予備審査
 > 各委員が10点の論文を推薦、いずれかの委員から推薦があった論文を本審査対象とする。

 > 本審査
 > 各委員が1点の論文を推薦、推薦理由を説明する。議論の後、投票により最優秀論文1点を選ぶ。
 > 各委員が残りの本審査対象論文から3点を推薦し、議論の後、いずれかの委員から推薦された論文を対象に3点を選ぶ投票を行い、票数上位3点を京都府教育委員会委員長賞および優秀賞の候補とする(票数から判断して、2〜4点としてもよいことにする)。これら3点の中で、教育委員会から出た審査委員が推薦する論文を京都府教育委員会委員長賞とする。その他の2点を優秀賞とする。

 うーん。

 > 高校でまとめられて応募された論文数が134(97%)、個人での応募が4(3%)でした。

 > 本審査委員

 県紙の支社次長、全国紙の大阪本社科学医療部長、京都府教育庁の者と、主催者から10名(教授4名、助教授4名、ほか2名)との内訳になってございます(=肩書は2006年当時)。

 > 予備審査を環境情報学科の4名の教授で行い、30に絞りました。

 うーん。4名とも同じ10編を挙げる場合の「10」から、4名とも完全にばらばらの10編ずつを挙げる「40」まで取りうる中の「30」とのことでございます。全体的にはそれぞれの専門分野に立脚して選んでいただいて(⇒だからばらける)、しかし「これは!」と思うようなのは、あまり分野に依存していない(⇒だから複数人が同じ作品を推す)というようなことでしょうか。超幾何分布もしくは対数正規分布みたいなのを思い浮かべながら、みなさんで推理してみてください!(棒読み)

※超幾何分布の説明で多用される「不良品の検出」と操作は同じで意味は逆みたいな…げふ。このとき、不良品の検出だといわれれば見逃しがあってはならないといって検査の最初から最後まで目を光らせるでしょうが、「10編を挙げてください」という方向からの指示では、手持ちの『ライフ!』…いえ、選べる残り数が減るにつれ、見かたが雑になっていく(=作品側からすれば、選ばれる基準が不当に高くなる)ことが心配されましょう。あまつさえ締切を待たずに到着順に予備審査を開始するなどの…えーっ。

・「1092℃」の用例です(1977年4月)
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/denkiseiko1925/48/2/48_2_107/_pdf

 > Cuの融点である1083℃を越えるγ領域での焼結過程では,黒鉛添加により異常膨張は抑制され,

 > 昇温過程の1020℃付近から,Cuを添加した試料はすべて一斉に異常膨張となり,最大膨張量はCuの添加率の増加にともなって増大し,6.0%Cu以上では完全に飽和する。上記の異常膨張終了後,添加銅量が4.0%以上の試料では,すべて1090℃をわずかに越えたあたりで膨張の最大を示した後に収縮する。

 > 前述のFe-Cu-C 3元系混合圧粉体の焼締に関係のある不変系反応は2種類である。第1はFig.23(a)に示す1092℃の包共晶反応であり,第2は(b)に示す1095℃の偏共晶反応である。わずか3℃の差に過ぎないが,いずれかが示差熱分析の第2のピークに一致すべきものである。

 この分野は勉強していなかったわたしにも「1092℃」がとっても特異な温度だということがすぐにわかる明快な文章が書かれていたということなのですよ。さすがですのう。しかし、「1092℃」そのものが「理系の魅力」なのか、先人の実験をうまく再現できた喜びが「理系の魅力」なのかは(応募者の中では)判然としていないかもなのですよ。本当でしょうか。

※(高校の教員を含む)他人から言われたことをそのまま繰り返していると疑われる箇所は完全に無視して読むと「1092℃」を自力で達成しましたというところだけが残るんですけど、いえ、そこがスバラシイんですよ。とってつけたように「これが理系の魅力だと私は思う。」などとおっしゃらなくていいんですよ。(※あくまで感想です。)自力でサーベイをできるようになるのが「理系」への第1歩ですね、わかります。「せんせいが「プリントみたいなの」を持ってきて配ってくれる」については[3520]を参照。

[3520]
 > 生徒としては口を開けて待っていさえすればせんせいが「プリントみたいなの」を持ってきて配ってくれると、「参考文献」は書いてあるけど、それを実際に手に取って読んだりはしないのだと、そういうことで(SSHなのに)いいんですかねぇ。

 > 化けるほうの化学に偏重していませんかねぇ。あまつさえ「数理探究(仮称)」を『理数探究!』などと言い換えて理科室を充実させようだなんて、きわめてとんでも([3363],[3512])…あ、いえ、それは別の話題でした。

 化けるほうの化学は(反応が)色とりどりでキレイ! …それだけなら小・中学生のうちにも体験できることであり、一方、本格的な実験は大学に入ってから存分に取り組めるのですから、特に高校生のうちには抽象的な思考力を養うべく『数理』のほうを勉強しないとですよね。(※当座の見解ですが、見解は変わる場合があります。…えっ、変わっちゃうんですかっ。)

[3512]
 > > 特別チームでは、理数探究を開設する高校には、理科室や実験器具など、相当な環境整備が必要だとしており

 > とんでもない!(棒読み)RやScilabを使う、一種「オフライン!(スーパードライ!)」でのデータ整理こそが「探究」なのであって、ほんのわずかな実験など、大学に出向いて体験させてもらって、後は、大学が持っているデータを貸してもらって「探究」の部分こそを勉強いただきたいのですよ。違うんですかねぇ。大学との間でセキュリティを確保してテレビ会議できるような環境の整備とか、そっちですよね。うん。

 > ウェットじゃない上に実験そのものじゃない(あくまで演習である)という意味で「スーパードライ」などと…ゴクリ。あっ、キミたちには**だね。(違)

 さあさあ高校の理科部(=部活動です)の部室には「スーパードライラボ」との表札を高々と掲げてみせるのですよ。

[3345]
 > > 三年あるいは四年くらいの児童になると(略)簡単な論理のすじをとって考えることができるようにはなるが,なお行動によって物事を知ろうとする傾向は著しい。

 > > 五年以上では(略)説明を聞くとか,調査をするとか,話し合い(討議)をするとかいうような―によって学んで行くことを,指導の方法に取り入れることができるようになる。

 > 同じことは、「2巡目」としての中学校・高校でも6年かけて行われ、さらに、「3巡目」として、学部から大学院にかけて9年にわたって行われます。学部1・2年くらいまでの××はいわゆる****的で…ゲフンゲフン。修士課程が3・4年くらい、博士課程は5年生なんですよ! …その発想はなかった!!

 中高一貫校で6年間をどっしり過ごせるとあらばなおさら、高校生の時分には「(じぶんではやらないけど=そこまで本格的な設備もないし研究費もないし)研究計画書だけたくさん書いてみる」「既に完成された先行研究の論文から遡って研究計画書を書いてみる」みたいな取り組みが、たぶん重要になるのですよ。…たぶんですけどね。(※エビデンスはありません。)

※逆にいえば、現に利用可能な設備や研究費だけで研究課題を考えるようではいけないのだと、こういうわけです。(※…諸説あります!)

・(ひとくちふくむだけでキレッキレとひょーばんの)スーパードライラボはここですか(違)
 http://www.asahigroup-holdings.com/research/labgarden/event/report/2017/11/09/038431.html
 http://www.asahigroup-holdings.com/research/labgarden/event/report/2017/11/13/IMG_7817.JPG

・「ひとくちふくむだけでキレッキレ」とはにわが知りたい(違)
 https://www.weblio.jp/content/%E4%B8%80%E5%8F%A3%E4%B9%97%E3%82%8B
 https://www.weblio.jp/content/%E4%B8%80%E5%8F%A3%E7%89%A9%E3%81%AB%E9%A0%B0%E3%82%92%E7%84%BC%E3%81%8F

 > ちょっとした食べ物で口中をやけどすることから
 > 金もうけの話や何人かでする仕事に
 > ちょっと手を出したために,意外な失敗を招くことのたとえ。

 えーっ…(違)。「何人かでする仕事」で「意外な失敗」がなぜ起きるのかについては「ブルックスの法則」([2984])を参照。

・「ドライラボ」
 http://www.f.u-tokyo.ac.jp/~utdpm/drylab.html

 > 表1 日本の薬系大学の「ドライラボ」 (ver.2.1 2013.12)
 > 本ver.2.1は, ver.2.0 (2013.7)公表以降、『薬学教員名簿 平成25年度版』(2013.8発行)と、web調査(2013.12.24-7)を基に改訂されたものである。

 ぬおー…(略)。ばーっと目を通すだけで研究のトピックが総覧できましょう。むしろ高校生のかたこそ必見ですぞ。(※個人の見解です。)

 > 医薬品経済評価
 > 災害時における救急医療に関する薬学的調査研究
 > 医薬品の医療情報解析に関する研究
 > 大量計算を前提とするコンピュータ集約型検定法による多重比較法と回帰分析の検定法の研究とその薬学データ解析への応用
 > 薬に関わる医療過誤裁判等から本来薬剤師が果たすべき法的責任を検証し, 実務に活かすための研究
 > 数理科学や計算科学をペースとした診断支援
 > 薬学教育

 じぶんがこれから大学で受ける教育について研究しているセンセイがどこかにいる、そのようなメタなこともだいたいわかった上で、目先の講義や演習に取り組むという『2枚舌!!』…じゃなくて、ここにあってここにあらず的な何かを意識していくことが「オトナ」の入口でありましょう。本当でしょうか。センセイが何をいつ勉強してどのように準備してくるとああいう講義や演習になるのか(…ギクッ)推定しながら、ふーん! ほー! へー!!(※あくまでイメージです。)そこにもの足りなさを感じて独習で補えてこそ大学をきちんと卒業できるのですぞ。思う存分、センセイを“使って”あげてくれたまへ。センセイに「頼る」のではないよ「使う」のだよ。(棒読み)


★「募集内容についての詳しい説明」(2005年)それに「2006年度予告」(2006年)を読み解く


 再び「K府立大」です。

・「高校生京都理系論文賞 コンテスト」(2005年8月)
 http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/info_environ/envinfo_hspc/envinfo_hspc.html

 > 最優秀論文賞 (1点)
 > 優秀論文賞(5点程度)
 > 学校賞

 > テーマ:理系の魅力
 > 副題例
 > 「ぼくならこうする温暖化対策」「こんなロボットをつくってみたい」
 > 「宇宙へいってやってみたいこと」「地震予知にはこんな方法もある」
 > 「クローン人間ができたとしたら」「コンピューターにできること」
 > 「未来のお医者さんにできること」「わたしが大好きな科学者」
 > 上記の例以外でも応募できます.

 > 募集内容についての詳しい説明(ワード版、pdf版)

・「募集内容についての詳しい説明」(2006年6月13日)
 http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/info_environ/envinfo_hspc/envinfo_hspc.pdf

 ファイルの日付は2006年6月ですが、2005年の内容のようでございます。本当でしょうか。

 > 自分の将来を考えている高校生の生の声に耳を傾け,「何に夢や希望を感じられるのか」を知ることから始めて,夢や希望をもち実現しようと若者が思える社会にするには何をなすべきかを真剣に考える必要があります.このため,**府立大学人間環境学部として,『京都から日本に元気を』を合言葉に,高校生懸賞論文賞コンテストを行い,高校生の声を社会に発信する場を提供するとともに,大学教育を考え直す機会といたします.

 えーっ。

※「夢や希望」と「元気」と「理系の魅力」がすんなりつながらないのは気のせいでしょうか&ぜんぶ「若者=イコール=活力!」との…ゲフンゲフン。

 ここ、段落の途中などからの抜粋ではなく、きっちりかっちり最初から、冒頭からの引用でございますが、これ、いきなり「耳を傾け」「ことから始めて」「真剣に考える必要があります」という1文が、『募集要項』と題された2ページの文書の、冒頭から唐突に始まっているのですよ。信じられんですばい。

※まことにセンエツながら…えー、コホン。「**府立大学では、人間環境学部の設置10周年を記念して、高校生懸賞論文を開催します。京都で育ち京都で学ぶ高校生のみなさんが考える「理系の魅力」を、京都から全国に発信します。」みたいなのを(法人として)そつなく書いてほしいんですよ。ええ。(※見解です。)

 > 2000字以内
 > 応募締切:2005年8月31日
 > 受賞者および受賞の高校には,9月15日(木)17:00までにお知らせします.
 > 10月1日(土)に授賞式を**府立大学で行います.

 えーっ。実質的には1週間もかけずに(例えば前の週の水曜日とか、その1日だけで)審査を終えると想像されます。(あくまで想像です。)

・同「2006年度予告」(2006年)
 http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/info_environ/envinfo_hspc/envinfo_hspc2006.pdf

 > テーマ:わたしが感じる理系の魅力

 > 副題例:
 > (1) ストップ!地球温暖化
 > (2) どこでもコンピュータの未来社会
 > (3) ますます拡がる宇宙のフロンティア
 > (4) 平均寿命150才をめざして
 > (5) ロボットが友達になる社会
 > (6) 地球全体を健康・福祉社会にする
 > (7) 地球から飢えが無くなる日
 > (8) わたしならこうして情報倫理をはぐくむ
 > (9) こんな科学技術をつくってみたい
 > (10) 未来の科学技術でこんな仕事をやってみたい
 > 上記の例以外でも応募できます.

 2005年の募集要項それに審査結果も見たわたしたちには、もはや何とも思われないところではございますが、2006年になって「テーマ」と「副題例」の『乖り!』はカワサキはげしくなったとわかります。「理系の魅力」というテーマに対する副題としては、▼「理系」というところをつついていくものと、▼「魅力」というところをつついていくものとに2分され、それぞれ▼「高校での得意科目を活かして取り組みたい研究課題や仕事」や▼「わたしの憧れ」「わたしが思う理想の○○像」などに具体化されていくのだと、たぶんこういうわけです。

※高校までの科目の分けられかたと大学以降のソレとがうまくつながらない(ので、高校生にとって学部学科選びは至難の業である)という問題については[3345],[3512]などを参照。ま、だからこそ「難関大学を目指す」というブラックボックスではあるけれどもまったく見当外れでもない無難なチャレンジのほうなど…げふ。とりあえず(無理のない範囲で)難関を目指しておれば、後から何とでもなるよ。うん。(棒読み)だからといって、「K府立大」などの都道府県立の大学の存在意義(国立でも私立でもないということの意義)を(予備校や模試でいう)「偏差値」だけで見て過小評価したり過大評価したりしてしまってはいけないよ。うん。(※見解です。)

 そして、…うーん。番号を振っちゃいますかっ。(※前から1番、2番の順で、いちばんうしろが10番です!=1番と10番は選ばれにくくなるとか、1番か2番しか選ばれなくなるとか、そういう何らかの現象みたいなのが起きそうだよね、の意。そういう何らかの現象みたいなのを起こしたいならそれでいいんですよ。)2005年は8つだったのですが、増えたのはどれでしょうか。そういう単純なことではなくて、「わたしが大好きな科学者」がなくなって「こんな科学技術をつくってみたい」と「未来の科学技術でこんな仕事をやってみたい」になり、「コンピューターにできること」が「未来社会」と「情報倫理」に分けられたということですね、わかります。

 > 自分の将来を考えている高校生の生の声に耳を傾け,「何に夢や希望を感じられるのか」を知ることから始めて,夢や希望をもち実現しようと若者が思える社会にするには何をなすべきかを真剣に考える必要があります.このため,**府立大学人間環境学部として,『京都から日本に元気を』を合言葉に,高校生懸賞論文賞コンテストを行い,高校生の声を社会に発信する場を提供するとともに,大学教育を考え直す機会といたします.

 うーん。募集要項のこの文を起草した者に対して、誰も「朱っ」できないというのがアレなんですよ。

・主語(「考える」「行う」などの動作をするのは誰かという情報)がない([3461]も参照)
・「学部」は主語になりえません(「法人相手に「内容の透明性のために、論文で公開する意思はないのか。」と質問してしまうひと」[3521]も参照)
・「するとともに」は「OR」ではなく「AND」ですからね(どれか達成できたらいいのではなく、ぜんぶ達成できないとアウトになる(未達成とみなされる)という意味で、じぶんの超えるべきハードルをじぶんで高くしていることになるんですからね、の意)
・(形式的には)まったく主語が書かれていないけれども、これぜんぶ、(2005年の)実行委員長の頭の中そのものっぽいですよね。…ギクッ

※「学部」が主催できるのは学内のイヴェントだけという理解でございます。対外的にはすべて「大学(本学)」が主催者ですね、わかります。

 おっしゃりたいのは「自分の進路を考えている夏休みの高校生に本学を見てもらおう」といって、その実、「選ばれる学部になるために必要なものは何か考える必要がある」のだということであってですね(中略)「教員として危機感をもって対応していく」みたいなのーっ。文章(というより発話そのもの)の骨格がそのまま、文言を差し替えただけではいかんですばい&だだ漏れですばい。(※だだ漏れは感想です。)

[3461]
 > 本人が主語となる文が数えるほどしかなく

 > じぶんの気持ちを適切に言語化できる能力は、何歳までにどのくらい身に着くかといって、実は大人になっても発達や学習が続いていく部分ではないかとの感触もありませんでしょうか。(あくまで私見です。)
 > ひいては、じぶんの気持ちでなく登場人物の気持ちを演じてみせる、落語家の修行に何年かかるのか、エラくなれば稽古が要らないかといって、たぶんとんでもない。

 実行委員長(個人)の達筆な署名入りで「みんながんばれ」はさくせんじゃないなどと…じゃなくて、ここは「みんながんばれ」でいいんですよ。…その発想はなかった!(棒読み)えー、コホン……。(がさがさ)(ボン)(キーン…)『ほんじつはおあしもとの』…コレジャナイ。(※あくまで演出です。)


★下関市立大学「小論文の出題意図と採点基準」(2003年)を読み解くココロミ(試)


 「高校生懸賞論文」といって、その実、「小論文」の出題から採点までと、実はかなり共通しているよね。…その発想はなかった!(ありますってば!!)入試としても単位認定としても「通常業務!」であるので、大学が主催するイヴェントとして「高校生懸賞論文」というのは実にまっとうなイヴェントであるといえます。

※実施にあたり、専門性や経験に過不足がなくぴったりだ、の意。

・下関市立大学「小論文の出題意図と採点基準」(2003年)
 http://www.shimonoseki-cu.ac.jp/nyuushi/ss/2003/saiten-03z.pdf

 > スローフード宣言を通して,「これからの食のあり方」を探る
 > 参考文を読み、
 > 課題性を整理しながら、
 > 明確な主張に結びつけているか

 うーん。

 > 単なる本文にのみ追随した感想文やありふれた一般論や賛否論に終始させず、課題の大きな広がりの中から(略)自分が設定した主題

 これだね。課題文(参考文)は読むけれど、問いをじぶんで立ててじぶんで答えるんだよね。(棒読み)そして、小論文はテクニカルなんですよ。参考文の論旨や著者の生き様が気に入らないとしてもなお、参考文に沿って展開しないといかんですばい。んだんだ。(もっと棒読み)

 > 参考文を無視したり、なぞるだけだったりのもの、あるいは抽象的・形式的一般論にとどまるものは、低く評価している。

 同じ意味で、あなた、仮に下関市立大学の採点基準が気に入らないとしても、下関市立大学ではこのような採点基準なのだということは理解しないといけないのですよ。…えーっ。

 > 読解力
 > 結論的な主張内容の明確さ
 > 論述展開度

 > 減点対象
 > 段落構成がなく、また、でたらめだったりして、読みづらいもの
 > 論の構成、筋立てが混乱して主張が通らず、読みづらいもの
 > 漢字の間違い、誤字・脱字・当て字が目立つもの
 > て、に、を、は、句読点のミスが目立ち、字が汚く読みづらいもの
 > 全体の字数が、制限字数の7割以下のもの

 この、試験会場であざとく大きなせきをしてみせるひとが隣にいたりすると悲劇なんですけど、そういうことなしで、Wordのファイルをメールで送ればよいというコンテストは実に本質的なところで安心して競えると思われましょう。受賞するとスピーチを求められる(あまつさえバンケットでにこやかに歓談しながら事実上の口頭試問も受けるのですよ)とあらば、代作などあるまいて。んだんだ。

・一般化「バンケット」のイメージです
 http://www.knlab.msl.titech.ac.jp/news/detail_140.html

 > ****君(M2)の発表がベストポスター賞を受賞しました。
 > 右からProf. **(****)、**君、エヌ村:授賞式のあったバンケットでの写真

[3094]
 > 事実上、一種の口頭試問でもあり、代作であれば見破られます。
 > 仮に発表が苦手でも、質疑応答を通して「確かに本人が取り組んだ」ということは容易に確認できるものですから、そこは安心してよく、発表が苦手だということはまったく苦にする必要はないでしょう。

[3246]
 > 研究内容を説明するときの身振り手振りで、「確かに本人が取り組んだ」ということが簡単にわかると実感されましょう。

 メールや電話ではぜんぜんわからないんですけど&壇上でスピーチいただくだけでは不安なんですけど、同じフロア(=床)でまったくフラットに(ソフトドリンクのグラスを傾けながらサンドイッチのほうなど…じゃなくて)歓談すればすぐにわかるよ。んだんだ。(※見解です!)

 2006年「高校でまとめられて応募された論文数が134(97%)、個人での応募が4(3%)でした。」からの「各委員が10点の論文を推薦」「予備審査を環境情報学科の4名の教授で行い、30に絞りました。」とのことで、138編の応募作から各委員が10編(=7.2%! 応募総数にかかわらず10編! この場合は7.2%!)を推す過程では、そのほとんどは迷わず選外になるような、下関市立大学でいう「減点対象」のようなのが、わかりやすくあったのだろうと想像されましょう。

 特に、3年生で18歳を迎えている者から1年生で15歳の者までいるので、学校ごとや学年ごとの教科書の進度もありますけれども、それ以前に月齢([3543])でいって大きな差がついているというところが大きいとうかがえます。いえ、「K府立大」では募集要項に「2000字以内」と書いてあられるので、「『2000字以内』だよ☆うそじゃないもん」的に「7割以下のもの」がのうのうと送付されてきそうではあると心配してみます。…そっちですかっ!(棒読み)

 我々じぶんの両手をしげしげと興味深そうに眺めながら「「木は10種類あればいいかな」みたいなのからの「7対3でいいかな(どやぁ」みたいなの」については[3540]を参照。我々の手には片側あたり5本の指があって、つごう、両手には指が10本あるのだと、こういうわけです。言葉や文字として数量を扱うようになるよりも前から、身体的な感覚でわたしたち、量感というものを知覚しながら(中略)おなかすいたー!(違)片側5本の指が独立に動かせるのにじゅうぶんな発達をもってわたしたち、かずのおべんきょー(以下略)。手を「にぎる」「はなす」の2値でしか制御できない段階では、数の知覚も「あり」「なし」しかできないのではないんですかねぇ。本当でしょうか。(※この段落はすべて演出です。)

[3540]
 > 「身近な環境にはどんな樹木があるかな」からの「調べてみよう」する前に、いきなり「木は10種類あればいいかな」みたいなことを決めつけてしまう、すなわち、(考えるより前に染みついているという意味で「身体的」な感覚として)指を使って数えながら指を使いきりさえすれば「もう食べられないよ」([3099])…コレハヒドイ。わたしたち、「ふわコレ」([3473])というものを「収集したモノやデータを集計、分析して、因果関係などの仮説を導き出す自由研究。」と仮に定義したところでありました。ま、これに従って、まずは収集してみることですな。いくつあるのかなんて、実際に集めてみないとわからないじゃないですか。

 > Tと称するゲームでは樹木は自然に増えて自然に減ります。…なんと、Tと称するゲームでは樹木は自然に増えて自然に減ります!(※2回いいました。)ゲーム開始時に樹木のなかったところに勝手に生えてはきませんが、プレーヤーがゲーム内で植樹すれば、それなりに周りにも種が飛ぶ感じなんですよ。とはいえ、プレーヤーの思い通りの樹種が(競争に勝って)残るとは限らず、最終的には荒地に戻ってしまうこともあるんですよ。…とってもリアルだなぁ。うん。

※そいやー!! 原作者としては「ゲームのプログラムを書いている」のでなく「スケッチしてる」んですよ。プログラムの書きかたより前に、こう表現したい(しないとリアルじゃない)という欲求があるのですよ。どう表現すべきかについては、現実(※観測値、実測値)がゼッタイのお手本なのですよ。現実の複雑さというものを説明しているわけではないんですけど、ありのままに見てなるべくそれらしく(=情報量を温存して)ゲームの中で表現してみせるということには非常に長けているのですよ。

 再び下関市立大学です。

 > IT普及の影響に関する意識調査の図表を通して、「コミュニケーションのあり方」を探る

 うーん。

 > 携帯電話およびPHSをいう

 2003年ですからね。そして、参照させる図表のテーマは「家族のあり方」ということになっているところがポイントではありますよね。

 > 図の読解力
 > 内容の整理と要点・論点およびそれらのつながりの明確さ
 > 論述の展開度

 > ほとんど図と図相互の関連を読み取らないまま、自分の関心事のみに限定して、あるいは、特に図4などで使いやすい項目のみを取り上げて、勝手な論述を行ったもの

 「(集めたデータの)「つまみ食い」はダメ! たぶんゼッタイ!」については[3254]を参照。…おかしいなぁ。つまみ食いだけでおなかいっぱいになるなんて。(棒読み)

 > 基本的に重要なことは、素直に資料を読み(与えられた素材に立ち向かい)、各要素を関連づけながら、ある一つの自分なりの主張(自分が考えうる対応策)につなげていく能力である。

 翻って、「高校生京都理系論文賞コンテスト」にあって、素材(参考文)は京都新聞の記事やNHKのニュースから用意するなどの(略)それなしに「副題例」(これまた「10つでいいかな(どやぁ」みたいな)をあげつらっても、なんだかなぁ。


★(一社)日本貿易会を遠い目で眺めながら「ハインリッヒの法則」で『採択率』を斬ってみる(談)


[3091]
 > 「878ヶ所」から「10数ヶ所」(当時)に絞り込み、そして1ヶ所には絞らせず、複数の世界遺産をきちんと比較させようという一連のプロセスが、いま、それなりにエレガントなのではないかなぁ、と思います。10数ヶ所のうち「興味を持った」4ヶ所と、残りのものとの違いは何だったのか、も考察されていれば、完ぺきです!

[3092]
 > 3つや5つあるものに1から3(5)まで順位を付けよ、というと難しいですが、いちばんいいのを1つ選べ(しかもいまなら超オマケして、選んだ理由までは問わない!)、となれば、それなりにできましょう。「イタリア(の世界遺産だけ)!」と、迷わず決めた「長男」くんにならって、その勢いで最後までまとめましょう。

 「K府立大」にあって予備審査で10編を推すときに、まったく理由を問わないということはないでしょうが、では簡潔でいいのでコメントつき(=キーワードだけでもいいですから)で推してくださいみたいなの(※「予備審査マニュアル」みたいなのの明文化ならびに審査過程を文書で残す)をしているのかといって、していない気配が濃厚かなぁと想像してみます。ふだん、あなたがた文章をぜんぜん書かないでしょ。メールすらも「ちょっと来てくれる? いますぐ!!」(※意訳)みたいな本文を(件名なしで)いきなり送っちゃうんでしょ。(※偏見です!! しつれーしちゃうワ!!)

 再び「K府立大」2005年の記述を検めます。

 > 本審査を、京都新聞社の****様、朝日新聞大阪本社の****様、京都府教育庁指導部高校教育課の****様、および環境情報学科の10名の教員で行いました。各委員が最優秀論文の推薦を行い、議論をした後、投票し最優秀論文を決定しました。

 口頭でのみああだこうだと、それもいいんちょーいいんちょー…実行委員長殿が説明する予備審査の過程を追認するような発話しかなされないまま挙手のほうなど…えーっ。(※挙手は想像です。)

 > 各委員が1編の論文を推薦、推薦理由を説明する。投票により最優秀論文1編を選ぶ。しかる後、各委員が残りの本審査対象論文から5編を推薦し、いずれかの委員から推薦された論文を対象に5編を選ぶ投票を行い、票数上位5編を優秀賞とする(票数から判断して、4〜6編としてもよいことにする)。

 (本審査だけに駆り出され…いえ、『お呼ばれにあずかる』一種『お客さまお客さま!』みたいな委員としては)全体としてどんな応募作が集まったのかもよくわからないうちに「最優秀論文の候補はこれだっ」みたいに4編だけ見せられてからの、まっさきに「最優秀論文」を決めつけたのち、あとはもうむにゃーっと「優秀賞は4〜6編くらいでいいかな」のほうなど…えーっ。「最優秀」って、そうやって決めるんスか。さいですか。

 いいかえれば「最優秀論文」の決定は「満場一致!」が望ましいのだと、そこに「死票!」があるのはケシカランのだと、こういうわけです。ふつう、明らかに群を抜くバツグンの…いえ、それを抜群というんですけど、そういう応募作が1点あるかないか、応募総数に対して「ハインリッヒの法則!」([2958],[3097])みたいな割合で自然と出てくるのだという世界観にございます。なるほど応募総数が330あれば「明らかに群を抜くバツグン!」が1つ、138しかなければ「0.4つ!」だと、こういうわけです。せめて「0.7つ!」になってほしければ、何が何でも応募総数が231を超えるようにしないといかんですばい。…そっちですかっ!!(※一部の表現は演出です。)

■表330 「ハインリッヒの法則」による「群を抜くバツグン」の応募作が応募される確率の推定(※独自に作成)

応募総数
(件)
優秀賞の
候補数
(件)
最優秀賞
1件を
採択でき
る確率
138120.4
16514.50.5
23120.30.7
29726.10.9
330291.0
49543.51.5
660582.0


■表25.0 採択率ベースで決める優秀賞の選定数(※独自に作成)

採択率
(優秀賞の
 候補数に
 対する)
応募総数優秀賞の
選定数
(件)
1/31384.0
1/33309.7
1/349514.5
1/41383.0
1/43307.3
1/449510.9
1/51382.4
1/53305.8
1/54958.7


※表番号はイメージです。

 採択率の数字をパーセントで表示した上、カワサキこまかい変動をああだこうだと…それはたいへんむなしいことですよね&分数で書いてみるとはっきりするよね。うん。(棒読み)きっと「150〜200件くらいの応募!」といってアリガトウするつもりで(優秀賞の選定数を)「4〜6編」と想定されていたけど138件しかなかったということなんですよね。…ギクッ。150件くらいと見込んでも138件、しかしばーっと募集すれば120件は手堅いといってやはり138件、ならばコンテストの名前そのものの賞すなわち「ジュニア京都賞!(※仮名)」を3件、序列化せずに選定の上、スポンサーというか冠というか副賞として「京都新聞賞!(USBメモリ!)」「○○書店賞!(図書カード!)」「○○測器賞とか○○理化賞みたいなの!(実験器具の消耗品や試薬の詰め合わせ!)」みたいなのを3種類1件ずつ(応募作の内容ともマッチさせて)お選びになればよろしいのだと、こういうわけです。

 なお、あくまで「ハインリッヒの法則」はもっと桁数の多い大きな標本で得られた経験則ですから、それを「既に既約された約数みたいな整数の比!(※分数でいう分子が1)」(=それを「既約」というんですけど)で表して「330人に1人!」というのは、実際に330人しかいないときにはもっと(4〜6桁くらい?)不確かになるのだと、こういうわけです。応募総数が495件あれば、それなりに安心して「最優秀賞」を選ぶことができるのではないか、翻って、『現代の水準!』で新規わたしたち、じぶんたちが開催するコンクールで495件の応募を見込めないとあらば最初から「最優秀賞」を設定してはならないのだとわかります。…えーっ。

※「高校生懸賞論文」で495件も応募いただけるように開催するのは「至難の業!」であるという理解でございます。参加賞をおつけしても、そこまで増えますかねぇ。そもそも何を書けばいいんですかぁ&そこからですかっ。

・(一社)日本貿易会の実施例です
 http://www.jftc.or.jp/discourse/archives/statistics.html
 http://www.jftc.or.jp/discourse/archives/images/img-statistics-2016-4.png

 > 134
 > 118
 > 90
 > 153
 > 146
 > 161
 > 186
 > 216
 > 186
 > 195
 > 174
 > 189

 > 学生47%
 > 社会人49%

 もし「学生だけ」もしくは「社会人だけ」に限れば半減しうるとの理解でございます。本当でしょうか。

・同「講評」(※日本語です)
 http://www.jftc.or.jp/discourse/archives/2016/remarks.html

 > 応募点数の6割近い109件が海外を中心に10歳代、20歳代の方々の応募である。

 > 今回の日本貿易会賞懸賞論文の論題は「いま問われる貿易と日本企業の役割」であった。世界貿易の伸びが鈍化している現状に鑑み、相対的に高い伸びを維持しているサービスや知的財産などのサービス貿易を一層拡大させ、世界の持続的繁栄を可能にする新たな「貿易と日本企業の役割」について論考を期待したものである。

 > この論題に対しては、サービス貿易の重要性を指摘した上で、日本企業がもっと知財力やブランド力の向上に注力すべきことを示す論文が多かった。また、ブランド力に日本の象徴的存在である富士山や新幹線を活用すべきとする論考があったのも興味深いところである。さらに、日本企業の対応では、その人材への外国語学習の必要性を指摘する論文が多数あったのも特徴的であり、貿易やグローバルな投資が他の主要先進国ほどには進んでいない日本の課題と処方箋を突き付けられた形である。

 > 今回の論文選考では、優秀賞に4点そして審査委員長特別賞に1点が選出された。これだけ優秀賞が揃うのもそう多いことではなく、今回の応募では粒が揃った力作が多かったことが示されていると言える。もっとも、残念ながら大賞に該当する論文はない結果でもあった。

 > これだけ優秀賞が揃うのもそう多いことではなく
 > これだけ優秀賞が揃うのもそう多いことではなく

 > 大賞に該当する論文はない
 > 大賞に該当する論文はない

 第12回を数えるほど回を重ね…いえ、それを「回を重ねる」というんですけど、さすがです。

 ほかの観点では、「懸賞論文」の文字数というものは内容にも対象にもよるところが大きいでしょうけれども、(年齢に対して相対的に)むずかしい内容に取り組んでいただくときほど、短めにするものではないんでしょうかねぇ。「2000字程度」というのは「高校生「わたしと研究」エッセイ(※仮題)」としては中途半端に長いといって、京都新聞でいう天声人語みたいなのみたいな長さ(600字程度)で書いていただく(短くまとめていただく)という方法もあるのかもですよ。…その発想はなかった!(棒読み)

・研究実績報告書(奨励研究)「600字から800字程度でまとめること。」(※原文ママ)
 http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/11_shourei/data/download_yoshiki/pdf/03_kinyu.pdf

 > ○研究目的:何を解明しようとしたのか。
 > ○研究方法:どのような方法で研究を進めたのか。
 > ○研究成果:成果としてどのようなことが明らかになったのか。

 > に、分けて記入していただくと読みやすいものとなります。

※段落を分けたり、あわよくば小見出しをつけよという指示ですね、わかります。

 あわせて「K府立大」2006年の記述です。

 > 各賞に選ばれた論文を推薦した委員のいずれかが受賞理由の文章を作成し、論文集に付記する。

 ぐふっ…。あとは書いておきますんで(=『うちの者に書かせますんで』)本日はありがとうございました(おなかすいたー!)みたいなのーっ。(※空腹感には個人差があります。)


★いわゆる「公立大学あり検」を遠目に読み解く(談)


 そもそも公立大学というのはむずかしいものだという認識をわたしたち、ポヤンと共有しておこうではありませんか。

・「地域における国立大学の役割に関する調査研究」国立大学協会 政策研究所(2014年7月)
 http://www.janu.jp/report/files/2013seisakukenkyujo-chiiki-p-all.pdf

 国立大学の側からの調査で、公立大学について述べられている箇所に注目してみます。

 > 地域の大学への期待の大きさには驚くものがある。過疎を抱え財政基盤の弱い地域では、大学の誘致など若者が地域に残れるような街づくりや、付加価値性の高い地域の地場産業の活性化が政策課題となった。国立大学しかなかった地域では、自治体が自ら設置者となって公立大学を設立し、あるいは公私協力方式による私立大学の設立が認められてからは、大学の創設資金や土地を提供するようになった。
 > 国立大学にはない学部を設置し、大学に対して地域課題の解決を迫るようになったのである。

 > 平成26年度現在、公立大学は90、私立大学は606を数える。とくに、公立大学については新たな設置や短大からの昇格が相次ぎ、数の上で国立大学の86よりも上回っている。公立大学の多くは法人化し、これまで以上に自治体の管理下に置かれる。

 > とくに広島県では、広島大学が東広島市に統合移転期間に広島市立大学が設立され、尾道市や福山市も自前で小規模の公立(市立)大学を擁するようになった。

 > 長崎大学の社会貢献の現状評価について県内公立大学(長崎県立大学)と私立大学と比較してみよう。このことで長崎大学の貢献度を相対化する。

 そのような経緯で現在の公立大学があるとわかります。

・Google ストリートビュー 「県立大学駅」付近の「複線ワイドラーメン架線柱」のイメージです(※降雨あり)
 https://goo.gl/maps/XQQW4JBSZcP2
 https://goo.gl/maps/ckQKWDsFur12
 https://goo.gl/maps/iy4j23SoK522

 相模湾からの温かい水蒸気が急斜面を駆け上がりながら山を越え、いかにも急に雨が降る感じが横須賀ですね、わかります。(※推定です。)

・Google ストリートビュー 風雲! 衣笠城の支城「小矢部城跡はここですか」付近(※ブリヂストンあり)
 https://goo.gl/maps/3dQ88qphfnS2
 https://goo.gl/maps/H6fsKoZpMrs
 https://goo.gl/maps/UkhoGeLneXw
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%A3%E7%AC%A0%E5%9F%8E

 > 数字を選ぶ宝くじ
 > 1252
 > 3635

 うーん…。…うーん! あえていおう! なにもいわないでおこうと!!(棒読み)

・「公立大学に関わる人材の育成に関する課題」公立大学協会(2015年6月25日)
 http://www.kodaikyo.org/wp/wp-content/uploads/2015/06/291b49066698d28000d0acfe50446578.pdf

 > 県からの派遣職員も有能であり、大学での経験を将来どう生かすかの視点も必要。

 > 3〜4年で異動するため、大学運営に係る特殊な事情が継続されない部分がある。
 > 教育・研究にかかる費用が他部局の予算と同様の発想で削減されるなど、自治体の教育改革に対する財政的支援に理解が少ないと感じる。
 > 設置自治体が現場の実情を知らずに規制をかけてしまいがちな印象もある。
 > 公立大学間でディスカッションする機会が少ないため、他大学の取組みを知ることが難しい。

 県庁のひとが入れ代わり立ち代わり、あくまで県庁内の部署の1つであるかのように、公立大学(県立大学)にも回ってこられるのだと、こういうわけです。当然ながら、県庁に採用されたひとなんですから、なんでもこなせるじゅうぶんな素地を備えつつ、しかし、異動が慌ただしいので何もできないとおっしゃっておられるのだと、これまたこういうわけです。じゃあ(※)7年いられるならもっと何かできるとおっしゃるんでしょうか&本当でしょうか。4年でできないなら7年でもできない気がするよ。…ギクッ。

・「熊本県立大学あり方検討会議報告書の概要」(2003年10月15日)
 https://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=9157&sub_id=1&flid=7818

 > 博士課程設置の検討
 > 社会人再教育や高度職業人の養成
 > 看護・福祉系、公共政策系

 自治体にとって便利でおトクな事実上の企業内大学みたいなのになってしまっては、…なんだかなぁ。「約550ページ!」事案については[3092]を参照。公立大学で博士論文の審査ができるだなんて思わないほうがいいのですよ。公立大学の務めは、国立大学の博士課程に(公立学校の教員を含む、自治体の職員を)進学させるための予備校みたいなもので、いいのではないんですかねぇ。(※かなり私見です。)▼地域に根差した問題意識でそういう研究課題をどん欲に見つけて取り組もうというのと、▼博士論文を厳正に審査しようというのとでは、必要とされるコンピタンスがかなり異なると思われましょう。国内でも一種『留学みたいなの』だと思っていただいて(中略)博士課程は都会の国立大学に行きなはれよ&んだんだ。(※現時点での私見ではございます。)

 京都工芸繊維大学([3126])もあれば美大もあって、もとより京都大学も私大もあり、あまつさえ京都府立医科大学附属病院を擁する京都府立医科大学、なんと京都府立医科大学附属病院を擁する京都府立医科大学までもが揃っている京都にあって、「K府立大」はいかなるミッションを掲げるべきかといって、なるほど、研究分野そのものの重複があろうとも関係なく、他大学と競争するでもなく、京都府に責任のある文化財調査や府下の自治体職員の養成に資するなどの(略)改組を重ね、落ち着くべきところに落ち着いているというのが現在の姿でありましょう。…本当でしょうか。(※一般的な期待をストレートに表現しています。実際とは異なる場合があります。)

・「【お気軽にお越しください】」とのこと付近
 http://www.kpu.ac.jp/contents_detail.php?co=kak&frmId=28

 > 【お気軽にお越しください】
 > 【お気軽にお越しください】

 いわゆる『お茶漬けのプロトコール!』みたいなものですよね。本当に「【お気軽にお越しください】」とは、言っていないんですよね。(棒読み)

・Google さくら☆すとりーと 「白川疏水通」付近
 https://goo.gl/maps/ASrafMGdTxD2
 https://goo.gl/maps/H68Y6miKPuG2
 https://goo.gl/maps/XXaEd9Efpx32
 https://goo.gl/maps/jQp5ABsy5FJ2
 https://goo.gl/maps/2L8LsX8jogJ2

 角の電器屋にたばこ屋が入ってるんですけど。…なんと、角の電器屋にたばこ屋が入ってるんですけど!!

・Google ストリートビュー 京都府「職員研修・研究支援センター」付近(※「K府立大」とは無関係です)
 https://goo.gl/maps/gxan8XgxPvw
 http://www.pref.kyoto.jp/info/gyosei/soshiki/008/index.html

 > 市町村等の職員の受託研修に関すること。

 村役場で管理職になるにもここまでおいでなさいってこったみたいなのとの理解にございます。(※恐縮です。)


★明治大学「5つの評価項目」を「決定木」で読み解く(仮)


 私立大も見てみましょう。

・明治大学「専門科目(論述問題)・小論文の採点基準」
 https://www.meiji.ac.jp/ggjs/marking.html

 > 「問題理解力」「説得力」「構成力」「文章力」「知識力」の5つの評価項目を参考にして、評価を行います。

 さすが受験生が多いだけに、採点業務をアウトソースするべくマニュアル化が行きわたっておられそうですよね。(棒読み)「「問題理解力」「説得力」「構成力」「文章力」「知識力」の5つの評価項目」までは、誰でも揺らぎなく判定できて、そこだけで大巾に絞り込めると想像されます。その上で、しかし最終の評価としては大学の教員の責任で、「参考にして、評価を行います。」とのこと。「5つの評価項目」の素点みたいなのだけで合否(そのうち特に合格させるほうの判断)を決めたりなんてしませんよと、こういうわけです。

 以下は想像ではございますが…ゲフンゲフン。(※あくまで想像です。明治大学とは無関係です。)

・「問題理解力」:問題文の指示に従っているか
・「説得力」:説得的表現を適切に用いているか、またその水準
・「構成力」:仮説や問いを提示する導入部、論拠を示す展開部、じぶんの主張をまとめる結論部が明確に分けられているか
・「文章力」:※下関市立大学でいう「減点対象」を参照
・「知識力」:問題文に例示されていない知識を回答に含めているか、またその水準

 アウトソースできる部分とできない部分があるのはあたりまえですけれども、その峻別はさほどむずかしくはないということが想像されてまいりましょう。また、「5つの評価項目」の並び順が、そのまま何らかの決定木みたいなの(仮)を構成していそうだとの…えっ!? これ『××事項です♡』ですって?(※表現は演出です。)

・(1)「問題理解力」は2値判定だよね:ここでアウトならただちにアウトだよね
・(2)「説得力」「構成力」は加点方式かなぁ
・(3)「文章力」は減点方式だよね:ある程度を超えたらただちにアウトで、ほかの評価項目での挽回は許されないよね
・(4)「知識力」の判定は総合的だよね:『(2)-(3)』みたいな素点で『拮こう!』したときだけ参照される評価項目っぽいよね

※「日本語版D-Level」について[3404]を参照。

・NHKの見解です(2013年9月30日放送)
 https://www.nhk.or.jp/hanamichi/p2013/130930.html

 > 「イエスかノーかを明確にすること」
 > 4部構成シートのダウンロードはコチラ▼

 https://www.nhk.or.jp/hanamichi/ref/p2013/130930_dl_1.jpg

 この「シート」のままでは、各部の分量や表現の重み(どのくらい強調すべきなのか、さらっと書いてもいいのか)の配分がよくわからないなどの(略)デスヨネ〜…。

 > 実体験を盛り込むことでより「説得力」が増すぞ!

 そういうことだけどそうじゃないんですよっ!(※見解です。)

・なんと東進ハイスクール「加点方式、減点方式」関本担任助手の見解です
 http://www.toshin-tsudanuma.com/%E5%8A%A0%E7%82%B9%E6%96%B9%E5%BC%8F%E3%80%81%E6%B8%9B%E7%82%B9%E6%96%B9%E5%BC%8F/

 > 明日の更新は
 > かっこよさげな稲荷田担任助手!
 > わーキラキラ感でてますね〜

 わー。(棒読み)

 …じゃなくてですよ。「加点方式」と「減点方式」の両方とも同時に使いつつ決定木するんですよ&それが「総合評価」というものですよ。…その発想はなかった!

・各社「決定木」のイメージございます付近
 https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/wp-content/uploads/sites/2/2014/09/column02_fig04.gif
 https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/decisiontree/
 https://www.macromill.com/service/data_analysis/d007.html

 > SA(単一回答)、MA(複数回答)、数値回答など、様々な設問タイプの調査結果から分析が可能です。
 > カイ二乗統計量
 > 平均情報量(エントロピー)

 試されるでっかいどう!! 決定木は大きければ大きいほどいいぞ(かんろくっ!!)★…違うよね。

※木(構造)が大きい:分岐数(グラフでいう各ノードの次数)が多い、の意。

・Google ストリートビュー 「川古の大楠公園」(佐賀県武雄市)付近ならびに(一社)佐賀県観光連盟の見解です
 https://goo.gl/maps/8RXNyf2Qtyo
 http://www.asobo-saga.jp/search/detail.html?id=74

 > 緑の国勢調査「巨樹・巨木林調査」によれば全国で第5位にランクされる巨木で、国の天然記念物に指定されています。高さ25m、根回り33m、枝張りは東西・南北27mもあり、樹齢は3,000年以上ともいわれています。
 > 武雄市には、この他、全国第7位の巨木で武雄神社にある「武雄の大楠」や県内第3位の「塚崎の大楠」などがあります。ぜひ見比べてみてください。

 (単に愛でるという意味での「鑑賞」でなく「観察」をしたいというと)観察のしかたがよくわからなくてむずかしいですのう。ただ大きいだけじゃないの? しかも5位だし。…ギクッ。(棒読み)

 明治大学「5つの評価項目」くらいが(決定木みたいなのですたぱーんできる)限度だと思われましょう。じぶんが(じぶんの責任で)意思決定するのに使う(※どんなにややこしくて未確認でも進行形で意思決定しないといけない、の意)ならともかく、他人の行動や志向を分析しようという複雑な目的を掲げながら決定木などと(略)あまり多段・多分岐のソレをうのみにするのもいけないことだとは思われましょう。んだんだ。(※見解です。)

[3454]
 > 券面全体をスタンプみたいにしたのを「みなし1文字!」としてがちゃこらがちゃこらしながらすたぱーん!!

 > すたぱーん:速乾性の油性インクが乾かぬよう勢いよくスタンプが紙にたたきつけられ、ただちに引き離されるようす。

 いわゆる「競技かるた」における所定の動作みたいなのを「すたぱーん」と形容すればよいのだと、こういうわけです。

[3460]
 > (わかっているだけで)300〜400種類の細菌がいて、表面積は「テニスコート!」との説明がなされたらしいと、…えー、番組は見ていないのですが、そういうことらしいと、ゲフンゲフン。しかし、原理を考えれば(※)、これは無限大と考えてさしつかえないとも思われないでしょうか。本当でしょうか。

・「広義積分」はイメージです
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E7%BE%A9%E7%A9%8D%E5%88%86

 > この値は(存在する限り)b の取り方によらない。

 > こうして、この分野における基本的な問がどんなものか分かる:
 >  極限は(解析学的な意味で)存在するか?
 >  存在するとして、その値を計算できるか?

 「イエスかノーかを明確に」(⇒イエスかノーで答えさせる問いに書き換え)したからといって簡単ではないとはこのことだよ!(棒読み)


★わたしたちが「相関表」とはにわについて知ることになるのはいつごろだろうか(談)


・なんと「年間受験者数合計12万人!北海道最大の公開模擬試験 北海道学力コンクール」より「内申点・学習点評価相関図」のイメージをご覧いただくことになろうとは思ってもみなかったよみたいなの付近(…長っ!)
 http://www.do-con.com/nyushi/judge.html

 > 入試では、学力点と内申点の両方を総合的に判断して合否が決定されます。その際の評価の仕方は次の通りです。

 > 内申点・学習点評価相関図

 > なお、(2)・(3)の場合の重視比率や、(2)・(3)の選抜のどちらを先に行うかは、高校ごとに異なっており、毎年6月ごろ、翌年の重視比率が発表されます。

 http://www.do-con.com/nyushi/img/04img_01.png

 「総合評価」の中ではかなり単純っぽい感じではありますよね&あまり「総合」した感じはしないですよね。しかし、この単純な仕組みでもじゅうぶんに、受験生の利益になるよう配慮された総合評価がなされているといえましょう。…ま、その、いえるということにしておきましょう!(棒読み)

・「本サービスは各都道府県で実施している高校入試向け模擬試験を自宅で受験することができるようアレンジしたものを東京書籍が販売するものです。」のイメージです
 https://shop.tokyo-shoseki.co.jp/jitakumoshi/01_hokkaido.php

 > 入試ってどんなものだろう
 > 自分はどの位置にいるのだろう
 > あの高校に合格するにはどうすればいいだろう

 > 全道で一学年あたり1〜2万名の受験者の成績をコンピューター処理し,君の得点と内申点から,4校までの志望校の合格可能性を判定します。グラフィカルな相関表で,同じ志望校の受験者のなかでの君の位置も明確にします。

 ぬおー(略)。中学生のかたにいきなり『グラフィカルな相関表!』といって、そのありがたみが正確に通じるのかなぁ。…ギクッ。

・ただいま、約、5分…じゃなくて、「相関表」は高等学校「数学I」への配当となっております(棒読み)
 https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/topics/2011/data/math_keitouhyo.pdf

・埼玉県「数学I」の実践です
 https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/documents/500319.pdf

 > ・ワークシートを配布する。
 > ※データ引用
 > 「データで学ぶ!統計活用授業のための教材サイト」より
 > http://estat.sci.kagoshima-u.ac.jp/data/
 > サイト上の「スポーツ」→「5科目の成績データ(散布図,相関係数)」にあるデータ

 かわって、もう一方の学習指導案(az3)です。

 > 使用機器:コンピュータ(教師用・生徒操作用),2次元の度数分布表をかく用紙(生徒配布用)

 > コンピュータを用いて積極的に散布図や相関係数を求め,データの相関の把握に努めるとともに事象の考察に活用しようとしている。

 > ○本時の題材に関する話題の提示
 > 膨大なデータになると,散布図や相関係数を手計算や電卓で求めることが困難になる。そんな際には,コンピュータが有用である。

 > ・Excelファイルの「データ(1)」を使う。これは,前時に扱ったデータの元データである。前時はデータ数10,本時はデータ数50であることから,得られた結果について,比較してみるとよい。

 > ・同じ値の組が何個もあるなど,散布図から傾向が読みにくいときに,2次元の度数分布表(相関表)を作るとデータの傾向をつかむことができることを伝える。
 > ・エクセルで作ることができればよいが,煩雑になるため,手作りでもよい。

 > まとめ5分
 > 散布図・相関係数・2次元の度数分布表(相関表)について,意味,求め方を確認する。

 おなかすいたー!(違)「キターっ!!」と叫びながら目薬を貸し借りする生徒たち。(※CMは一般に演出です。医薬品の貸し借りはさせないでください。)


 [3565]に続きます。


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