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(約15000字)
[4629]の続きです。
・朝日新聞「「世界一スパコンを使う男」と呼ばれた真鍋さん 頭脳流出と話題に」(10月5日)
https://www.asahi.com/articles/ASPB56SS3PB5ULBJ01W.html
> 東大大学院を修了後、活躍の場を求め58年に渡米。米気象局やプリンストン大などで気候変動のメカニズムを解明する研究に取り組んだ。67年、大気中の二酸化炭素(CO2)が増えると地表の温度が上昇するということを、コンピューターを使い、世界で初めて数値で示した。
1958年から1967年といった時代に実感のないまま「ふーん」と読んでいるだけではにんともかんとも。「コンピューター」といわれてどんなイメージを持つのか。ここをはっきりさせようという話題であります。本日「このフォーラム」。上のほうに「「情報と鉄道」「ユニバーサルデザインと鉄道」「社会と鉄道」がテーマのフォーラムです」と書いてありませんか。…あらやだ本当だわ。(※表現は演出です。)
・[3566]
> 行き場のない話題というものは無理にでも行き場をつくってお収めしてみせる
> 山手線と八高線の話題に数学の話題を無理やり挟む
・[4627]
> > アメリカ超特急
https://d3ukgu32nhw07o.cloudfront.net/article/ogp_file5cde880249562.jpg
これで無理やり「鉄道」要件をクリアした。問題ない。(キリッ
・(♪〜)
https://pbs.twimg.com/media/EMbsOmWUYAEs3xy.png
朝倉書店さんのツイッターが「クリスマスプレゼントに最適!」などとおっしゃる。(※白目)中高生が数学に興味を持っても、そこから「コンピューター」には直結しない。本当でしょうか。
・[4629]
> 日本ではコンピューターが使えなかったときに、コンピューターを使うためにアメリカに行ったという世代である。アメリカだということよりコンピューターである。コンピューターは使うものである。いいやつを持ってるといって自慢することが目的になってはいけない。そういうことをおっしゃりたいはずだとお見受けするけれど、ニュースではうまく伝わっていない感じがもどかしい。コンピューターそのものは存分に使うんですよ。
もっと本当でしょうか。
・[4619]
> 秘書を連れてニューヨーク支店にしばらくいてマンハッタンの街角をぶらぶらして先行するアメリカの宅配便を見て
> このとき(1973年〜1975年ごろ)
・(再掲)ヤマトグループ創業100周年記念誌「第8章 情報システムの物語」
https://www.yamato-hd.co.jp/100th-anniversary/commemorative/54-58.html
> 日立製のハイタック 8210 に決まった。1968年6月の正式導入決定と同時に、社内には電算準備室が発足した。社内にコンピュータの専門家はひとりもおらず、白紙からのスタートだった。
> 1960年代半ば、産業界には、コンピュータでネットワークに接続する、オンライン化の波が押し寄せてきていた。国鉄や日本航空が座席予約用に活用を始めたほか、銀行の預金業務などにも採用されつつあった。ヤマト運輸が、その導入の検討を始めたのは1970年のことだ。オンライン開発委員会が発足し、社長室にもオンライン研究グループが設置された。
そうした動きより、時代が1つ前のことである。また、「コンピューター」といっても、▼情報処理を機械化(自動化=オートメーション!)・オンライン化・リアルタイム化しようというもの(いわゆる「集計機」の発想から進展したものに「電信」が組み合わさったもの)と、▼いわゆる科学技術計算をしようというものとでは、性質がかなり異なる。「電子計算機」より前の計算事情というと、▼数表や計算尺を使ったものづくりや軍事技術(げふ)などあって、用途によっては専用の機械式計算機もあった。
※「コンピューター」と呼びながら見ていくときには、機械式計算機から電子計算機まで連続的に見ていくけれど、「コンピューター」という呼びかたをことさらにするときは、軍事を念頭にする。あるいは宇宙開発である。
・(参考)「川口式電気集計機」(1905年)
https://museum.ipsj.or.jp/computer/dawn/0056.html
・(参考)「小平邦彦」
https://www2.nhk.or.jp/archives/jinbutsu/detail.cgi?das_id=D0009250397_00000
> 大正4年、農商務省の役人で学者の小平権一の長男として生まれる。旧制中学時代に本屋で専門書「代数学」に出会い数学に開眼、独自の勉強法で数学の世界に親しんでいった。
> 昭和10年、東京帝国大学数学科に入学、その後 物理科に進み助教授となる。太平洋戦争で海外の研究動向も入らず発表の場もない中で数学の研究を続けた。この間書き続けた理論は戦後に論文「調和微分形式の理論」としてアメリカで発表する機会を得て高い評価を受け、プリンストン高等研究所に招かれる。19年にわたり米国で数学研究を続け、「小平―スペンサーの変形理論」によって学士院賞を受賞するなど、次々と定理や理論を確立し世界の数学の歴史に名を残す存在となった。
> 昭和42年帰国、東大教授となり、日本が代数幾何学・複素多様体論の世界的研究センターの地位を確立するのに貢献する。
小平邦彦よりは後の世代。昭和42年は1967年です。「怠け数学者の記」に真鍋さんも出てくるのかしら。(※恐縮です。)
・小平邦彦「怠け数学者の記」岩波現代文庫(2000年8月)
https://www.iwanami.co.jp/book/b256268.html
https://www.iwanami.co.jp//images/book/256268.jpg
> (170ページ)
> 一九四九年の九月に渡米した。朝永振一郎先生と一緒であった。
> 当時東大の物理学科の私の研究室にいた斎藤利弥さんに「根本問題は日本に生れたことにある」といったら、斎藤さん曰く「あまり根本的過ぎてどうにもならないじゃないですか!」。
> ゼミで調和テンソル場の話をしてほしいといわれた。英語がしゃべれないから駄目です、と断ったら、いま英語がしゃべれないと英語でしゃべったじゃないか、といわれて、結局毎週一回大学で調和テンソル場の話をすることになった。
「プリンストンだより」には「角谷氏が現われた!」(※直訳)がいっぱい。
・[4294]
> > 四月一七日
> > 研究所も後三週間で夏休みです。夏休みになったらまずケンブリッジへ行きます。先日角谷氏が現われましたが、
> なんと角谷氏が現われた!(ばーん
https://blog-imgs-116.fc2.com/t/a/l/talesof5ch/blog_import_5ac42153bbd8f.jpg
・[4386]
> 親友キャラのご登場だ。これは何か起きるな。(違)
・[4294]
> > この間朝永先生が湯川先生の所から沢庵を貰って来て後藤氏の家へもって行って米の飯を作って貰って食べた所が朝永先生それ以来胃が悪くなって今日は寝ています。
> 朝永先生は寝ています!(どやぁ
そういうのがだいたい1950年です。
http://www.archives.go.jp/exhibition/digital/high-growth/independence.html
> 日本の復興は、ガリオア、エロア両資金など占領地域を対象とした援助資金を受けて進められていましたが、占領の終了により、昭和26年度に両資金の供給が打ち切られました。代わりに日本が頼ったのが、世界銀行からの借款(しゃっかん)でした。日本は、昭和27年8月にIMF(国際通貨基金)及び世界銀行に正式に加盟し、翌年対日借款が始まりました。
> 昭和32年7月から昭和33年12月まで、気象、地磁気(ちじき)、オーロラなど多岐にわたる観測を行いました。
昭和32年は1957年です。ここで冒頭のニュースをもう1度。
・(10月5日)
https://www.asahi.com/articles/ASPB56SS3PB5ULBJ01W.html
> 東大大学院を修了後、活躍の場を求め58年に渡米。米気象局やプリンストン大などで気候変動のメカニズムを解明する研究に取り組んだ。67年、大気中の二酸化炭素(CO2)が増えると地表の温度が上昇するということを、コンピューターを使い、世界で初めて数値で示した。
1958年から1967年は何年ですか。別の言いかたでいえば、同じ時代にはどんな人がいらして、どんな活躍をなされていますか。
・[3638]
> 「空気の動きが極めて複雑だからです⇒それって風のこと?⇒温度差⇒雲が発達⇒もっと発達すると台風⇒遠くの台風を見るには」みたいな流れで「ローレンツ先生のLGP-30」については[3178]、「予報文には用いない「快晴」」については[3584]を参照。
・[3178]
> シュトゥットガルト大学(ドイツ)の博物館に所蔵されている「1958年」の「LGP-30」という「計算機」の電源ボタンを押し
https://youtu.be/7WaYYNUCWMY?t=8s
ちょっと忘れていたけれど、まさに「1958年」だった。
> 1956年に生産が開始され、当時4.7万ドル(現在の40.9万ドル)で売られたということです。「1日20ドル!」の日本人(後述の井深さん)「2350日(約6.4年)分!」となってしまい、とても買えません買えません(=当時の日本で)、と早合点されました。
> 「エドワード・ローレンツ」
> > マサチューセッツ工科大学の気象学者。
> > 1960年に、初期変数を色々変えて初歩的なコンピュータシミュレーションによる気象モデルを観察していたところ、気象パターンが初期値のごく僅かな違いにより大きく発散することに気づいた。
> > ローレンツ・アトラクタ
ここで1960年であります。1956年に生産が開始され、3年目にはそこらの大学で購入されて、5年目にはローレンツ先生がかじりつくといったタイムライン。(※体言止め)
> ぬおー! LGP-30(現在の日本円で4690万円に相当)を「みんなで使おう!」といって『研究センターの予算』(あくまで比ゆですが生々しい『演出!』ですので本気にせぬよう)で買って(≒買いましょう買いましょうといって『合意形成!』に「奔そう」されて)おきながら「私が先に使い方を覚えて、みんなに教えてあげよう!」といって独り占めして、結局、独り占めするセンセイ(43歳=当時)ですね! わかりますわかります!!
> あくまで日本において若い人が理解しやすいようにというための比ゆです。
実際のところ、ここまで初期のコンピューターでは、研究者が自分で使うのでなくオペレーター(操縦者)がいて、紙切れを渡して指示するとやっておいてくれる、終わったら持ってきてくれる、とかいうことだったかもしれない。そういうリアリティのあるエピソードが発掘されてくるとうれしいですな。…まさにですな!(※個人の感想です。)
https://cdn.sanwadirect.jp/images/goods/DCV-MLT3W_MX.JPG
https://ic4-a.wowma.net/mis/gr/135/image.wowma.jp/44082414/akizuki/P1011542.jpg
裁縫も刺繍も編み物もできて機械も使える人(※意訳)がもたらした何かは21世紀にも形を変えて受け継がれている。○か×か。
・NHK「ノーベル賞 真鍋淑郎さん 50年以上前に“温暖化”影響を予測」(10月6日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211006/k10013294041000.html
> 1960年当時、真鍋さんはアメリカの気象局で、温室効果ガスが増えたら気候がどうなるかという温暖化問題に取り組んでいたといいます。
> 地球の気候は、大気と海、そして陸地の間で熱や水蒸気がやりとりされ、次々と変化が起きる非常に複雑な現象ですが、真鍋さんは、複雑な関係を数式化して、世界で初めて大型コンピュータを使って予測したのです。
その時代には「大型コンピュータ」しかないでっしゃろ。大学の研究室と政府機関や軍とで大違い(しばらくお待ちください)豪勢な仕様で複雑なプログラムが動かせる機種だった(?)といったディテールを紹介しないまま「大型コンピュータ」と言いさえすればわかるなんて思っちゃいけない。ローレンツ先生よりはるかにすごいのを好きなだけ使っていたということですか。えー…(てんてんてん)。
> 真鍋さんは受賞が決まったあとのインタビューで「東京大学の地球物理教室にいた当時、天気予報を発展させて気候モデルを作っており、はじめは好奇心でやっていたが、アメリカに呼ばれて、コンピューターも使い放題で、全地球的な気候モデルの開発を始めました。1960年代のアメリカは冷戦を背景とした競争の中にあって非常に科学研究に力を入れていて、電子計算機の導入も盛んで、アメリカに呼ばれたのも幸運だったうえ、計算機が急速な進歩を遂げたというのも幸運で、いろいろな幸運が重なって今に来ている」と話しています。
> またスウェーデン王立科学アカデミーは「60年前、コンピュータ(の処理速度)は、現在よりも10万分の1の速さでした。真鍋さんのモデルは比較的単純なものでしたが、真鍋さんはまさしく重要な特徴をとらえていた」と評価しています。
おおー。(※恐縮です。)
・[3137]
> > 国鉄志望を就職担当教授に止められて
> > 1967年同大学院博士課程修了(工学博士)。
> 1962年にあって、既にそういう、大学の先生が引きとめようとするような何か(国鉄に行っても研究はできないぞ、的なもの)が国鉄にあったということ、なんでしょうか。
https://museum.ipsj.or.jp/computer/dawn/index.html
およそコンピューターというものを1人で好きなだけ使うということではまったくなかった。そんなところで研究ができるかってんだ。…てやんでぃ!(※詠嘆)
・[3106]
> ▼配線とスイッチだけで「計算機」をつくる
> 東京・神楽坂にある大学もびっくりな何か
・[4422]
> 油圧や水銀やタコの足(?)で計算機をつくれないかしら。
・[4615]
> 「アナログ」と「デジタル」の違いを、片手の指の動きだけを使って明快に説明してください。(※真顔)
・[4629]
> 「量子コンピューター」というけれど、生物の体は分子で演算して分子で記憶する『分子コンピューター!』じゃないか。…そうともいう。(棒読み)当然ながら、体の中にも量子のふるまいに基づくことはきっといろいろあって、わかっていないけれどすでにわたしたちの体は『量子コンピューター!』なのだ。○か×か。
> あれがないからできない、スパコンの性能が足りない、量子コンピューターが普及してからやるからいまはやらない(⇔あれがあればたいていのことは解決するといった夢想的な言い分)、そんなことでいいのかという視点。(※体言止め)
・日本経済新聞「日立、量子技術で鉄道ダイヤ最適に 数日の作業を自動化」(10月12日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC102X40Q1A011C2000000/
> 同社が開発した「CMOS(相補性金属酸化膜半導体)アニーリング」と呼ぶ疑似量子コンピューターを使い、
> 2022年度に商用化する乗務員の配置計画では、数日かかる作業が30分に短縮できた。
…キター!(※白目)
・[4628]
> 「黒板のメタファー」に縛られ続ける「学校の数学」と同様に、▼論文やスライドに載せられる(平面の)図表と、▼見栄えのする可視化、それに▼ほんのわずかな時間の口頭発表で発表できてしまうような(わかりやすい=割り切った)内容ばかりが横行するという悪循環。
じぶんのことをいえば、数学で漸化式が出てくるあたりで鉛筆を投げ、そんなのは最初からコンピューターでプログラムしたいよと思ってしまった。そうすると「学校の数学」からは落伍してしまう。しかし、逆にいえば漸化式らへんこそが「手で描ける数学」の“ハイライト”のようなものだ。これを延々と紙と黒板でやってから、おもむろに大型コンピューターの順番待ちに並び、ほんのわずかの持ち時間で手早くプログラムして結果を得て自室に戻ってくる。そのあとはまた紙と黒板である。これが今回の受賞につながった最初期の研究生活の全貌ではなかろうか。(※勝手な想像です。)
※対数は遠近感で数列は如意棒(しばらくお待ちください)漸化式らへんでドロップしてしまったら、(研究活動に使う水準で)コンピューターだって満足には使えないのだ。(※私事で恐縮です。)
・(再掲)「総合学習の一教材「ケプラーの法則の数学的証明」」広島大学附属中・高等学校研究紀要(2001年)
https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/0/433/20141219135040675095/KJ00000049252.pdf
http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/ja/list/HU_journals/AA11466015/--/48/item/433
> ニュートン自身は,ケプラーの法則から万有引力の法則に導かれたが,ここではその逆を行った訳である。
> 微分方程式は高校では扱われていないが,数学の自然科学への応用を含めて高校で扱って欲しい教材である。ただ,線形微分方程式の議論は難しく,今回の講義でも扱うかどうかで苦慮したところである。多くの先生方による改良の努力を経て,高等学校でも扱いうる教材となることを期待したい。
・[3560]
> 高校の数学II・B「数列と対数」からの(工学的な数学もしくは物理学でいう)「遠近感」については[3400]を参照。しかし、(高校での)興味から必ず物理学(自然科学)に向かうとは限らないことにも留意いただき、「工学部で学ぶということ」については[2948]、京都大学「高大連携の行方について」については[3137]を参照。
・めくるめく「漸化式」わあるど
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%B8%E5%8C%96%E5%BC%8F
> 各項がそれ以前の項の関数として定まるという意味で数列を再帰的に定める等式
> 単純な形の漸化式が、しばしば非常に複雑な(カオス的な)挙動を示すことがあり、このような現象についての研究は非線型解析学などと呼ばれる分野を形成している。
とてつもなくおもしろいのに、紙の上や黒板の上では窮屈だと思ってしまったのであった。遠い時代の苦い記憶である。お忘れください。(※詠嘆)
> ロジスティック写像は人口増加モデルに直接使われたり、より詳しいモデルの雛形として使われたりする。
> 無限衝撃応答 (IIR) デジタルフィルター
> 時系列分析も参照されたい。
偉大な先人たちがすでに打ち立てた応用をいきなり使って何かを濁す。(棒読み)
・(再掲)「破産の確率と漸化式」
https://mathtrain.jp/hasan
> 答えがおもしろいので,導出の前に結果を書いてしまいます!
> たくさんの回数勝負する場合は勝率が1/2より大きいかどうかによって「ほぼ確実に勝てる」か「ほぼ確実に破産する」かが決まります。
「ほぼ確実に温暖化する」みたいな漸化式なんですよ。たぶんですけどね。そもそも漸化式とはそういうものだ。(※白目)
・[3952]
> わからなくなってきました。…これは成立しますか。……しますねぇ。(違)
> ブックメーカーのスクリプト! 「わからなくなってきました」というのは、(五分五分だから=うらみっこなしの)よい賭けになるといって喜ぶ表現です。(もっと違)
・[3581]
> > 「彼自身は自身の統計学的研究をあくまでも心理学研究の副産物と考えていた。」については[3524]を参照。
・[4309]
> 統計学も情報検索(探索)も、それそのものは研究の道具でしかない。
・[4265]
> 最初から「(ライバルが少ないと聞いて…きらーん☆)統計数理研究所に就職したいから統計学を専攻しました(キリッ」みたいな人が出てくるようになると「話が違う」ということである。
・朝日新聞「ノーベル賞の真鍋さん、日本に帰らない理由語る 印象的な発言を紹介」(10月6日)
https://www.asahi.com/articles/ASPB63G40PB6ULBJ007.html
> 「今はコンピューターに使われている人が多い。若い人に言いたいことは、コンピューターに振り回されるな、と。ポピュラーな、はやっている研究に走らずに。自分の本当の好奇心ですね」
ここでいうコンピューターとは、まず▼(国家プロジェクトと呼ばれるような)スパコンのことである。せっかくスパコンがおもしろいと思っても、スパコンの施設でスパコンのお守りをするような役にされてしまう。あるいは、スパコンの性能を誇示するための、無意味とも思えるような精度のシミュレーションを実行させられる。そこにおもしろさがあるか。…てやんでぃ!(棒読み)
・「エンドユーザーコンピューティング」
http://p-www.iwate-pu.ac.jp/~shotaka/oa.new/sec10.html
> 「エンドユーザコンピューティングは、データ処理スタッフであるシステム専門家の手を借りた間接的な利用ではなく、エンドユーザによるコンピュータの直接的・実施の利用である。」
・[4033]
> 「4月1日の0時」とか「3月31日」とかにならないで「4月0日」(いわば『4月ぬる日!』)という、年月までしか定めませんよみたいなデータ形式がほしい。じぶんのシステムで便宜的にそう扱うだけでなく、インターネットでふつうに使える形式としてね。
・[3418]
> > 情報システム部門が関与していないEUCツールや、利用者が無断でインストールしたソフトの障害については、そもそも情報システム部門が管理していないため回答できない。従って、あれこれ調べる前に「対応できない」旨を回答するようにした。
> > 利用者は小回りのきくEUC的なやり方を常に求めている。
※すばらしいスパコンが使えるところでポストが得られても情報システム部門を自演しながら使うようなことになってしまう。そんなことには煩わされず使いたいだけ使うだけでいい「ただのユーザー」(※意訳)でいられるならすばらしい。ある意味ではEUCの鑑ではないか。(※考えかた)
次に、▼「コンピューター」という言葉でおっしゃるけれど、実は研究用のデータセットやデータベース、あるいは処理や分析を競うコンペのことをおっしゃっているという理解。寄らば大樹とはいわないけれど、主流の研究の片棒を担ごうとか、じぶんでは何も考えずに与えられたデータ(≒すでにあるデータベース)で何かしようとか、とかく他人に影響され過ぎ(もっといえば支配されてしまっている)ということ。(※恐縮です。)
・[4629]
> 偶然の発見(※試行錯誤の中で、これまで考えてもみなかったことに気づくことを含む)を延々と待つのでなく、こちらから出歩いて行って偶然の発見に早く出くわすようにする(※膨大な試行錯誤を計画的にやる)。それを「好奇心」と呼びたい。
・朝日新聞「「家族のことのようにうれしい」ノーベル化学賞共同研究の北大も歓喜」(10月7日)
https://digital.asahi.com/articles/ASPB764GDPB7IIPE005.html
> リスト氏が特任教授を務める北海道大学(札幌市北区)
> リスト氏は北大の化学反応創成研究拠点(WPI―ICReDD、通称アイクレッド)で、主任研究者として在籍している。同拠点は、世界から第一線の研究者を集めて高い研究水準を目指す文部科学省の事業拠点のひとつ。計算科学や情報科学などを用いて化学反応を効率的に開発することを目指した研究機関で、2018年10月にできた。リスト氏は創設時から在籍し、コロナ禍以前は年に数回は北大を訪れ、研究や講演をしていたという。
> 化学反応を効率的に開発する
> 化学反応を効率的に開発する
まさに「延々と待つのでなく」「膨大な試行錯誤を計画的にやる」。これもまた「好奇心」の現代的なありようであり、そして、こちらでもノーベル賞。(※恐縮です。)
・[3572]
> じぶんの研究のためにじぶんでデータを採るばかりが研究ではないという意味での(整備されたデータコレクションを使って複数のチームが独立に研究を進めるなどの&ひいてはSSHと呼ばれる高校でこそ実験よりデータ処理であろうとの)「スーパードライ!」については[3512],[3564]を参照。(※お酒ではありません。)
それも重要ではあるけれど、だれもかれもがそれだけしていれば安心みたいに力を抜いてしまったり、未知のテーマを探しに行かなくなってしまうのではいけない。▼「遊撃手」については[3349]を参照。
・[3349]
> > 日本においては明治時代の野球が伝わってまだ間もない頃に、正岡子規によって「short=短く」「stop=遮る」の直訳である「短遮」(たんしょ)、もしくは「短遮者」との訳語があてられた。その後、明治時代の教師・中馬庚が「ショート・ストップは戦列で時期を見て待機し、動き回ってあちこちを固める『遊軍』のようだ」と説き、「遊撃手」という名称が広まった。
> 「日本人遊撃手はメジャーで通用しない?」
> > メジャーの選手はそうした感性を磨くべく、試合前の練習から素手で捕ったり、アクロバチックな動きを試したりしています。一見すると、おふざけとしか見えないのですが、こうした遊び心が芸術作品を生むのです。
> 研究所にも、メジャーリーグでいう遊撃手のようなポジションがあっても、いいんではないですかねぇ。
・[3387]
> 単なる「レッテル!」の1つとして「国際会議!」
> 国内をぜんぶ無視して国際会議にしか投稿しない、そして1本でも通れば、幕末に洋行でもしたかのような待遇で処する
ぎぶぎぶ(※擬音)でピアレビューという務めを果たさず、すでに確立されたトップカンファレンスの威光に“ただ乗り”するような感じがある、の意。どこにも「ホーム」を持たないまま、ふらっとやってきて賞金だけ稼ぐような感じともいう。
・[3742]
> 修士了で技術者として非常に優秀なひとに、わけもわからせないまま「トップカンファレンス」へ投稿させ、なまじ優秀なので通るんですけれど、そうして通ったものを会社として数えて「うちはなんとかマインドみたいなものを持っている」みたいな宣伝に使ってイメージのバブルを起こすのをわるいことだと思わないふーちょーにはまったく感心しない、あと5年くらいはだまされてあげるけれど、その先は目も当てられないことになるに決まっていると予想するものです。先に博士号をちゃちゃっととりなさいよ、とれないはずはないから、の意。2024年を過ぎたら答え合わせみたいなことをしませうか。はい☆ピッピッのピーっさ。予約完了ですぞ。2024年8月1日に馬車で手紙が届くから待っていてくれたまへ。
・…できます! エリンの「ピッ」
https://www.erin.jpf.go.jp/jp/lesson/21/onomatopoeia/
https://www.erin.jpf.go.jp/materials/onomatopoeia/lesson/im_21_01.jpg
「ピッ」のイメージを動画にてご覧いただきました。本日は「ピッ」の動画でした。
・[4085]
> A/Bテストを何らかのゴールかトロフィーのようにとらえておられるけれど、それはたぶん違う。実験計画法やらクロスバリデーションやらというまっとうな単語が出てこないまま「A/Bテスト」と「学術」という単語が出てくる。信用ならない。(※見解です。)まず、国際会議に投稿して採録になることをトロフィーのようにとらえるのがそもそも間違いだ。『強い敵!』(※意訳)を探していたら国際会議しか見えなくなるだろうが、最大の敵はじぶんである。
ビデオボードのベンチマークテストみたいなことしかやらない国際会議に何の意味があるか。(※反語)
・…ジト目で「大宮駅の停電で電光掲示板の組み込みOSがWindows2000と発覚しざわつく皆さん」とは(10月11日)
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1786625
> VB6ランタイムはWin10のサポート期間中はサポートされるのでまだまだ安心(?)
ぎゃー。(※見解です。)
※10月12日に「このフォーラム」を「ATOS, The Future」のほうから開いて「Windows」と検索したあと「発車標」と検索していったかたがおられたけれど、この記事に「Windows」とも「発車標」とも書いていなかったので、見つけてもらえなかった。あれ(LCDなどの)を「電光掲示板」とはいわないし、むこう(LEDの)を「Windows」かどうか気にするというのも(システム構築の)レイヤーを無視した態度にしか見えない。このフォーラムに「ATOS」と書くの自体が久しぶりである。えー…(てんてんてん)。
・ざわ…(てんてんてん)
https://neorail.jp/forum/navi.cgi?word=Windows2000
・「PC-8044 COLOR RF ADAPTER」ほか
https://img.aucfree.com/u354830184.1.jpg
https://bb.watch.impress.co.jp/cda/static/image/2004/10/25/bw1301.jpg
https://auctions.c.yimg.jp/images.auctions.yahoo.co.jp/image/dr224/auc0304/users/6/7/1/3/aki5760mh-img600x450-1430465796s54wnp9963.jpg
※LEDのほう(の、ごく初期の)は、こういう技術(がベース)じゃないのかと疑っている。
https://www.mirai-school.jp/app/contents/uploads/2019/11/doujiku.png
https://nou-tore.com/img/digital-signage/main-img.png
※配線はそのままで変えていける。○か×か。(※勝手な想像です。)
https://pbs.twimg.com/media/DZWvsVnW4AEQ-2B.png
…ばちこーい!(※謎のかけ声)
https://stat.ameba.jp/user_images/20190824/18/sdm48hikari/f6/d3/j/o1600120014549680465.jpg
「4倍角」とは、このことだ。(ばーん
・[3944]
> > “盗用”と“尊重”、その違いとは
> > “盗用”と“尊重”、その違いとは
> > 異言語、異文化をもっときちんと知り、リスペクトすべきという考えを持つ人が増えてきたということだ。
> > いくらブランド側がアート表現の一つであり、リスペクトを込めた文化へのオマージュですと言っても、見る人によっては「盗用のレベル」と批判されてしまうことがある。
> > もともとの趣旨や意図、意志に反する形で勝手に使うことであり、そのルーツは植民地主義や帝国主義にある。
・[3138]
> 技術者やそのタマゴにあって、真っ先に落ちる『落とし穴』的なものとして、技術面だけ(いわゆるICT技術だけ、その次には、鉄道車両の技術だけ)に視野が狭まってしまう、ということがあろうかと思います。
・[4227]
> プロ棋士の頭の中を、(ありきたりの=高専生が書いたのを文系の人が遊ぶような=)コンピューター・プログラムの発想だけで理解しようとしてはダメだ。棋士を称えるつもりでもダメだ。
> 称えるつもりでもダメだ
> 称えるつもりでもダメだ
・[4627]
> 天体の命名という自然科学の文脈で深谷市の街おこしなど割り込んではならぬ。深谷市の街おこしは“従”でなければならぬ。話の軽重が釣り合わない命名だとは思った。深谷市が勝手に渋沢栄一を安売りしたという構図だ。
・[4597]
> 光るおじいさんが5人で(違)
> 新500円玉はいくらですか。
・[4551]
> タダほど安いものはない。
お手持ちの500円玉を新500円玉と無料で交換!(※超白目)
・[4409]
> > 阪急電鉄を発展させた小林一三イズム、渋沢栄一の多摩田園都市構想を東急電鉄で実現した五島慶太たちが描いた夢を再現する経営ゲームでもある。
> > 小田急電鉄の箱根、東武鉄道の日光・鬼怒川など、観光という新たな需要も創出してきた。寺社参拝のレジャー輸送を当て込んで成立した鉄道もある。京成電鉄(成田山)、京急電鉄(川崎大師)、南海電鉄(高野山)、近畿日本鉄道(伊勢神宮)は、前身の鉄道会社が参詣目的で建設している。
> 「Switch版に阪急の電車は出てきますか」みたいな検索にひっかかるための記事である。メーカーが直<ちょく>にそれを連呼すると(許諾を受けていないので)不正な競争になるが、ファミ通さんやライター氏を使って固有名詞を連呼させれば問題ない。
・NHK岡山「ノーベル物理学賞・真鍋淑郎さんの方程式 岡山のホテルの壁に」(10月6日)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20211006/4020010566.html
> 岡山市北区にあるホテル
> 建築に携わったニューヨーク在住の現代アーティストが、真鍋さんの研究に感銘を受けて取り入れたもので、木造2階建てのホテルの外壁に気象に関する方程式が描かれているほか、室内にも額に入れられた方程式が35点飾られています。
・朝日新聞「真鍋さんの方程式、刻まれた意外な場所 「ホテルの形したアート」」(10月6日)
https://www.asahi.com/articles/ASPB65T2GPB6PPZB00N.html
> ホテルを運営する公益財団法人「**財団」の担当者は「科学、アート、建築が三位一体となったこのホテルは、まさに未来志向であり、ホテルの形をしたアートだ」と語る。真鍋さんの受賞決定を喜び、「このホテルが地球温暖化について考え、世界の人が岡山を訪れるきっかけになれば」と話している。
なにをかいわんやとはいわないけれど(…いってるし!)、岡山だからしかたない。公益財団法人ではあるけれど、本件法人の公益性(公共性)についてNHKのニュースでは民間の商売扱い、紹介はするけれど商売には加担しませんということで名前は伏せる、そして担当者の個人名を出して、(フロントというか末端の)個人に責任を負わせるかたちとなっている。えー…(てんてんてん)。
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