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【研究ホワイトボックス】

研究を楽しく「追体験」! 真っ白のキャンバスに虹色の未来を描く方法、教えます。
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発行:2015/12/3
更新:2017/8/19

[3137]

【研究ホワイトボックス】

研究ホワイトボックス(8) 先行研究を読み解くには〜空気系統とEthernetを例に


技報とは(仮)
「空気系統」とEthernet
はい! こちらトラムでゴザイマッス…
サーベイとは(仮)

(約10000字)

 いまツイッターで「INTEROS」「論文」といって一種「飛び交って」います。

 え゛ー、挙げられているリンク先は技報ですよね、技報と論文は位置づけが違いますよね、わかっておっしゃっていますよね、と再確認されましょう。


●技報とは(仮)


 論文には、論文としての要素や構造があるんです、という話を「メタ目次」と呼んで[3093]でまとめています。技報では、このうち、新規性や有用性の「詳細な説明」を、…えー、その、まあ、いろいろな事情で一種「大たん」に省略し、タンタンと「ご報告」(技術報告)するものです。

 その代わりになるのが特許で、特許では当然、新規性と有用性を示すわけです。しかし特許では、えー、その、端的には「わからないように書け」といわれます。これに対し、一種「都合よく」、さしつかえない部分だけを「たいへんわかりやすく」書くのが技報である、ともいえましょう。…本当でしょうか。

 きわめて大ざっぱには、大学や研究所でいう「論文」が、企業では「技報+特許」に相当し、そして、業績としては、「論文」または「特許」が挙げられ…シビアには「数えられ」るわけです。

※ビジネスとしては特許あってこそですから、特許より前に(発明がオオヤケになる)論文、ということは避けられ、特許の後に論文(新規性がない)、というのも受け付けられず、どうやっても「技報+特許」になる、というより、本来は技報すら必要ないとも言い張れるところ、そうではなく技報を公開するんだというのは、たいへん「貢献的でコミット!」な、ありがたいことだと再認識される気がいたします。

 技報のほうが具体的でわかりやすくおもしろいので、論文のほう…いえ、論文を読まずにもっぱら技報ばかりを読む、という一種「生活」になっていく人も多いことでしょう。しかし、あくまで技報は技報で、たいへん「都合よく」、うまくいった部分だけにフォーカスして、あたかも「できた→動いた!」([3071])であるかのような、つまり、論文には必須の実験や評価([3034]も参照)の部分「やってみた→動かなかった→改良した→これだけよくなった!」(仙台市「科学工作の進め方」[3129])が全然すっぱりちっともまるっと抜け落ちているんです。

※「全然すっぱり