・アクリル製とみられる保護カバーを探る ・勉強のために何を見ていけばよいか
(約14000字)
同じものを見て、どこを見ているか、人によって違うんだなぁ、と実感させられます。「LED発車標」の話題でございます。[3169]の続きかもしれません。
・[3169]
> いま楽しく「LED発車標を自作!」して楽しまれているかたにあっては、そういう本質的な部分での実験につなげていっていければと期待します。
たいへんキビシクは、実験でも学習でもないなら『きわめてお高いおもちゃ!』と断じられそうですが、まあ、そこまでキビシイことをいうのは一種『出資者』など関係者(ただし保護者を含む)の役割でしょう。
ぜひ、「フォント!」をポチポチと、いつかどこかで見たような「外字エディタ!」や「アイコン エディタ!」のようなソレで多大な時間を費やされるのはモッタイナイことですから、こう、フォント(字形)のよしあしや、スクロール表示や交互表示などの知覚や認知、それに判断など、しかるべき被験者実験に基づいて議論できるようなところを目指されたく期待されます。(マコトに勝手でイカンですが非常に期待されます、の意。)
・いつかどこかで「夢と魔法の『アイコン エディタ』は時間どろぼう」
http://island.geocities.jp/cklouch/column/pc98bas/img/8b2b980cbf1a814d2dd1e37f1bf74a43.png
・NTTコムウェア「人間の感性に近い判定が可能な画像識別システム ディープラーニングを用いた画像識別技術の開発」
http://www.nttcom.co.jp/special/innovator/eighth/iv2/
※「温熱はネコに聞け!」([3162])とも似ていますが、人に言葉で聞くといい加減なところ、反応時間で見るんだというと属性の影響も排除できず、「ディープラーニングと呼ばれる深層学習!」で、潜在的に人が見間違えたり、同じなのに違いを見出して余計な情報処理をして疲れているんではないかといったところを明らかにしていくのもおもしろそうです。ご注文は卒論ですか…いえ、卒論にいかがです?
・読売新聞「とめはねっ!」(2016年2月10日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160210-OYT1T50028.html
> 文化庁の文化審議会漢字小委員会は9日、漢字の手書き文字について、「はねる」「とめる」など細かい違いで正誤はなく、多様な漢字の形が認められていることを説明する指針案をまとめた。
> 指針案では、点や線の「長短」「方向」「つけるか、はなすか」「はらうか、とめるか」「はねるか、とめるか」など、違いがあっても同じ漢字として認められる事例を示した。
> 学校のテストなどでは、指導した字形以外の字形であっても、柔軟に評価するよう求めている。
それはそれとして、おもしろくてたまらないのは認めます。(これはもう、大いに認めますとも、の意。)
・デイリーポータルZ「極めろ! 電光掲示板」(2015年10月29日)
http://portal.nifty.com/kiji/151029194926_1.htm
http://portal.nifty.com/2015/10/29/a/img/pc/top.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=dwFNtCLjULs
うーん! うーん! あと一歩!!
アクリル板といいますか、低反射しつつ、たぶん紫外線をカットしつつ、マイルドに見せつつ、消灯のドットをきちんと黒く見せるためのソレ(LEDマトリクスの手前にかぶせる板)の販路が知りたくなってきますね。そして、表示面はやさしく傾斜して、見る人の首の負担を軽減してエルゴノミクス!! そこまで「完徹!」されないと「極めた!」とまではいえないと思います。
※「仰角10度」については[2926]を参照。「自作!」したものを見て、「何か足りないなぁ」とは感じないのでしょうか。「わあぃLED発車標! ***LED発車標だーい好き!」の一種『重力圏』を脱するには、それなりの『宇宙速度!!』みたいなのが必要だけれども、その速度を得るために必要なエネルギーは素朴に考えられるよりははるかに小さいんだ…などと(略)。
☆アクリル製とみられる保護カバーを探る
まずは、てんで的外れかもしれないところから大ざっぱに見ていきます。その過程で、「よく見るアレって、こういう名前(商品名など)だったのねん☆」といって、さらに探していくわけです。
・古河電気工業(古河電工)「超微細発泡光反射板 MCPET山形反射板」
https://www.furukawa.co.jp/mcpet/lineup.htm
https://www.furukawa.co.jp/mcpet/light.htm
https://www.furukawa.co.jp/mcpet/use.htm
https://www.furukawa.co.jp/tukuru/pdf/mcpet-senkei_p217.pdf
> 微細な気泡により、入射光は各々の界面で反射を繰り返す。
なるほど! 気泡が均一で、小さければ小さいほど気泡の形状も(あくまで実用上のスケールで見れば)均一になりそうで、たいへん理想的に光が拡散されそうだといって、一種「実感的!」に理解されるような気がします。
> 看板:厚さ60mm LED:サンドブラスト処理 ピッチ50mm 消費電力:0.05W/ 個 乳半アクリル:三菱レイヨン製 #430
白色LEDをバックライトとして使うときの拡散用の板とのこと。このムラのなさ、スバラシイですね!! といって驚きました。
LEDのレンズもガサガサにしてあるということなんでしょうか。
・日本ブラスト加工研究所「樹脂系への加工」
http://www.mars.dti.ne.jp/~jbr/index.html#resin
> LED光拡散・防眩処理
> LEDに使用するアクリルカバーにブラストしたものです。
> ブラストで防眩処理することによって、LED特有の眩しさを低減できます。
レンズというか、LEDが見える穴のところに、そういうアクリルをかぶせてあるんでしょうか。ちょっと説明が簡潔すぎて、よくわかりませんが、とにかくまぶしくなくて、均一なんだということはわかりました。
> 切り文字のフロスト加工
> アクリルの切り文字をフロスト加工したものです。
> 看板等に使用します。
> ブラストすることにより、はっきりと視認出来るようになります。
> LED用拡散処理
> アクリル板にブラスト加工することで、上記のようにLED光が拡散されます。
……これはオシャレな表札ですね、下から照らせば、彫ってある部分だけ乱反射して、文字や絵柄が浮かび上がるということですね。(わかるのにちょっと時間がかかりました。)
・「低反射アクリル デラグラス 950x1500x3mm」(64,800円)
https://www.pgi.ac/cart/product/p-1398.html
> アクリル板に反射防止の特殊フィルムを貼り合わせた高性能の反射防止アクリル板です。UVカット、帯電防止、飛散防止などの優れた特長があります。化学ぞうきん、酸性、アルカリ性の洗剤、研磨剤入りのクリーナーなどは使用しないでください。
> 厚さ3.3mm
> (お取り寄せ品)
あ゛ー、それなら「エレ○ム」や「○ンワ○プライ」のソレ(液晶モニタ用のフィルム!)を買ってきて「自作!」すればいいですね!! (自作できる大きさには限度があります、の意。)
※そして、実際の駅のLED発車標で、おおっと、化学ぞうきん(もしくはアルカリ性の洗剤)で拭いてしまったよどうすんべ的なソレ(拭いた「跡」)が見られることから、ああ、そういう材料なんだなと推測できます。
・凸版印刷エレクトロニクス「反射防止フィルム」
http://www.toppan.co.jp/electronics/display/anti_reflection_film/
> 光の反射を防止する原理(LR)
> 反射防止層とベースフィルムの界面で反射する光が、反射防止層の表面で反射する光と、同振幅、逆位相になるようにフィルムの構造を設計。2つの光が干渉により打ち消しあい、反射を抑制しています。
> 画面のギラツキを防止する原理(AG)
> ベースフィルムの表面に形成されたハードコート層のなかに、微粒子が配置され、表面凹凸が形成されています。
> この凹凸が外光を散乱させることで、外光などのディスプレイへの映り込みを解消します。
アクリル板の、表側にはソレ(液晶モニタ用のフィルム!)を貼るとして、ウラ側には、うすーく、うすーく、スモークされたいなぁ、といって、最初からスモークなアクリルってあるんでしょうか。
・菅原工芸「アクリル板 (乳半、スモーク、ブラウン)2カット無料!」
https://www.hazaiya.co.jp/category/akuriru_5.html
> アクリル板スモーク(グレー・ブラウン)
> 用途 : カーポート屋根材、フェンス板、階段目隠し、パーテーション
どのくらいの濃度のにすればいいのか見当もつきません。しかも、濃度のバリエーションはないようです。カーポート屋根材といえば、この濃度でしょ、というわけですね。
2色LED(3色表示)のLED発車標(概ね1995〜2001年くらいまでに設置されたもの)では実はスモークブラウンではないのか、といって、なるほど、赤も緑も、ちょっと妙な色に見える(ことがある)、そして橙と黄緑の色の差が小さく感じられる(気がする)のは、そういうことかと早合点してみます。(あくまで早合点です。)
そして、一例として「パラグラス」という商品名の商品があるとわかります。
・クラレ「パラグラス」
http://www.paraglas.jp/paraglas/
カミオカンデって、あのカミオカンデですか?
・読売新聞「梶田氏、ライバルの快挙祝う「かぐらも重要に」」(2016年2月12日)
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160212-OYT1T50091.html?from=ytop_ylist
・(参考)YouTube 「KAGRA(かぐら)」(2012年7月11日)
https://www.youtube.com/watch?v=sEiNsIFygd0
・クラレ「特殊銘柄版(カミオカンデ)」
http://www.paraglas.jp/case/f.html
> 東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設。(実験装置カミオカンデ)
> 紫外線領域を高透過する<パラグラス>を成形加工し保護カバーとして使用しています。
> ノーベル賞受賞に貢献した施設に採用され話題となりました。
ぬおー! 特注なのに型番起こしですね、特注なのに型番起こしですねっ!! …と、ワケもなく2回、喜んでみます。(恐縮です。)納品する量が、他のシリーズで型番を持つ製品をはるかに上回ったり、特別な品質管理体制(長期供給や、同一ロットの長期保管など?)を要求されたりしたのかなぁ、と思われます。そして、成形加工してなお波長特性をきわめて一定に保つとは、たいへんスゴイ製造技術だなぁと、素朴に感動されます。(あくまで素朴ですが、平たい板を加熱したり曲げたりすれば構造が変わって、かなり特性が変わりそうに思えます。)
・緑川化成工業「アクリルシート」
http://www.midorikawa.co.jp/product/product_acryl.htm
おそらくは、発車標や表示器のメーカーとしても、開発のかなり初期の段階では「かくかくしかじか、こういう要求なんですけどぉ、どこの板(どんな板)がいいですかぁ?」といって、例えば緑川化成工業さんに聞きに行くのかなぁ、などと想像されました。(あくまで想像です。)そして、材の選び方に関する「知見!」が社内に蓄積されると、より安い販路を探す方向にシフトしていくのかなぁ、などと邪推されました。(あくまで邪推です。)
・カナセライト「#1382 ブラウンスモーク、屋内色」
http://www.kanase.co.jp/product/acrylic/color_sample/image/1382.png
・カナセライト「#5919L ミスティースモーク 屋内色」
http://www.kanase.co.jp/product/acrylic/color_sample/image/5919.png
・カナセライト「#76300 DTノングレア」
http://www.kanase.co.jp/product/acrylic/color_sample/image/76300.png
スモークではないとすると、ノングレア(まぶしさを抑える「防眩処理」)のソレかなぁ、と思われましたが、あくまで推測です。そして、どうにも、屋外同然の環境に設置されるLED発車標にあって、▼「スモーク」と▼「防眩処理」の両方と、▼「紫外線カット」(LEDのレンズへの影響を減らす=洗濯バサミのように劣化しませんか?)、▼「赤外線カット」(熱線吸収=筐体内の温度上昇を抑える)、それに▼「帯電防止」(砂やホコリだらけ! を防ぐ)もいるのではないかとうかがわれます。それなりにややこしいので、どちらかだけを備えた材料を緑川化成工業さんで表面加工してもらったり、2種類の板を重ねたり、といったことになっていたりもしそうですね。
個人でまねをするなら、半透明の塗装をして重ねたり、フィルムを貼ったり、いろいろゴテゴテすれば、機能の上ではそれなりにまねできるんではないでしょうか…たぶん。そして、帯電防止ができないとすれば、静電気対策がきわめて重要になりそうです。
LEDマトリクス、特に白色や青色(フルカラー)のものは、直に見てよいものではないはずです。データシートなどをよく読みましょう…といって、そこはLEDのメーカーやLEDドットマトリクスのメーカーの管轄外ですね。個人にとっての一種『盲点』だと思います。
・大塚商会「LEDは目に悪い?」
http://www.otsuka-shokai.co.jp/products/led/qa/bad-for-eyes.html
> 日常の使用では、LED光を長時間直視するケースは少なく、多くの場合は間接的に目に入る程度なので、それほど心配する必要はないでしょう。
「むきだしっ!」のLEDマトリクスを、何時間も直視しながらデバッグされていると、たいへんわるかろうわるかろうと心配されます。そうしたこと全域にわたって自ら注意ができるまでは「自作!」に手を出してはいけないよん☆ …などとは、誰も教えて(引き留めて)くれないんでしょう。
・同「nobudget LED 研究会について」
http://www.otsuka-shokai.co.jp/products/led/knowledge/about-copyright.html
> 「LEDの基礎知識」「LEDニュース」「LED Q&A」「LED How to」は、obudget LED研究会(ノーバジェット株式会社)が執筆したものです。
> 執筆にあたり、下記の文献やWebサイトを参考にしました。
> 一般社団法人 照明学会
> 特定非営利活動法人 LED照明推進協議会
> 電気設備の知識と技術 照明設計・電球の知識
> その他、Wikipedia 、LEDメーカーサイト、LED販売サイト、LED関連サイトを参考にしています。
…うちと似たような(うちは社ではありませんが)調べかた&書きかたですねぇ、わかりますわかります。できれば、専門家に直接(非公式にでも)ヒアリングしてみたり、できることなら監修いただいたりされたいところですが、なかなかツテがなく困難なのは、どこでも同じですね。
実物を改めて観察してみましょう。
・個人のブログ
http://dkkawachi.blog58.fc2.com/blog-entry-2218.html
http://blog-imgs-46.fc2.com/d/k/k/dkkawachi/20100620_tokuan-01.jpg
お知らせの紙が内側に貼られているように見えます。この見えかたを見ると、やはりブラウンかなぁ(ブラウンかどうかははっきりしませんが、ニュートラルなグレーではなく色がついていそうだなぁ)と思われます。フルカラーの場合ですと、青白くなりすぎるのを抑えて「白い紙のような白色!」に見せることができるのではないでしょうか。
・(参考)「青白いほど白い紙」(2002年10月30日)
http://www.nipponpapergroup.com/news/news02103001.html
・(参考)環境省「古紙がこんなに白いはずがない」(2008年5月15日)
https://www.env.go.jp/press/files/jp/11391.pdf
> 裾切り方式を活用した入札制限の設定
> 指標項目の評価ウェイトの例(要検討)
> 古紙の利用:白色度:坪量:森林認証・間伐材の利用=○:○:○:○程度
※傍題ですが、たいへん難しい課題ですね。安ければ安いほどいいだなんて、そんなわけがないのは明らかでも、2番目なら大丈夫なのか、n番目だったら何倍くらい、大丈夫なのかといっていくためには、サンプル(応札)が十分に多くなければなりません。「タヌキツーリスト」([2965],[3098])も参照。業者の選定にも「小論文!」([3173])を課せばいいんですよ。なるほどなるほど、それで?(もしゃもしゃ)…あざっす。([3174])
・(参考)朝日新聞「東大推薦入試の合格者、女性や関東以外の割合が高めに」(2016年2月11日)
http://www.asahi.com/articles/ASJ2B52NRJ2BUTIL01X.html
> 173人が出願し、77人が合格した。女性や関東以外の学生の割合が一般入試より高く、東大は「多様性を促進できた」と評価している。
> 「推薦入試の目的を学校はかなり理解して積極的に使っていただけた。卓越した能力など、面接などで十分に確認できた。非常にうまくいった」。
> 違ったタイプの学生を集めることで学内の多様化を進め、世界での競争力を高めようと推薦入試を導入した。
※当事者の『自己評価』で、しかも『速報値のようなもの』ですから、はいそうですかとただちに全面的に受け取ることはできませんが、4年後にいろいろ見えてくるのが楽しみですね。ぜひご活躍ください、といって、お祝いのエールを注ぐグラスを2年後に贈りたくなりました。…グラスって、▼注いで、▼掲げて、▼傾ければいいんです! 飲まなくていいんですよ、わかりますわかります!!(レッツ懇親会! 「エラい人」ほど ほとんど 飲まない!! …飲むことより祝うことや祝われることのほうが大事です、の意。)…しかし傍題でした。
・このサイト
http://atos.neorail.jp/photos/led/led00228.jpg
http://atos.neorail.jp/photos/led/led00305.jpg
総武線や横須賀線の時期のものはスモークグレー(ブラウンではない)にも見えてきますが、高崎線のはブラウンに見えます。(写真としてはホワイトバランスが崩れやすいので何とも。全般に、東西に走る線区の駅での写真ではかなり青っぽく、南北に走る線区の駅では少し赤っぽく写っています。方角と撮影時刻の影響です。)
・このサイト
http://atos.neorail.jp/photos/led/led00061.jpg
そして、京急(当時)では、なんと「光沢!」で「映り込み!」してます。このあたりは、必ずしも「低反射でなければならない」というものでもなく、発車標の筐体や、周りのサイン類とのデザインとの兼ね合いで、いろいろできる部分だということのようですね。
・個人のブログ「白い布」を「映り込ませ!」て「光沢感」(2006年7月2日)
http://tht.sblo.jp/article/925083.html
何にしても、「むきだしっ!」は推奨されません。よほど昔の(輝度が低く、赤や緑のしかなかったときの)パイロットランプくらいしかむき出しでは使われず、どんな家電でも、LEDマトリクスや「7セグ」のLEDは、必ず何らかのソレがかぶさっていると気づかれるはずです。
・個人のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/yfl711/36048723.html
> 7セグLED用のフィルタとしてアクリル板を買ってきました。
> 赤とスモークで比べています。
> TK-85には赤色のフィルタが付いていて
> 赤い方は光の透過はいいのですがコントラストが良くないので
> スモークの方が見た目よさそうです
おおー! そして、いろいろ分解して「実際に壊して」「実際に壊して」「結局壊して」のソレ(ギクッ…[3137])によって体験的に「LEDには何かかぶせるものだ」とわかる、そういう体験も大事ですよねぇ。
☆勉強のために何を見ていけばよいか
・中央職業能力開発協会(JAVADA)「第49回技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種 組立競技課題「LED-TV 基板」の組立て」
http://www.javada.or.jp/jigyou/gino/zenkoku/n_49/kadai/15/15_04_kumitatekadai.pdf
うーん。(自分では設計はしないで)組み立てるという仕事ができるようになるためのソレですね。
LEDなんて、LEDでしょ、LEDがマトリクスになったって、LEDでしょ、LEDマトリクスを表示させるだけに、USBのついたマイコンボード!? …と、一種『古い人』ほど驚くんではないかと思うんですが(あくまで思うだけです)、こう、適当な信号(電流)を受け取って表示するだけの、まさに『テレビ』(アナログの映像信号でLEDを適当にドライブする=ノンインテリジェント、の意)で、最低限、目的は達成されましょう。
映像信号は特定の規格に則る必要はなく、ああ、この資料のように、自分の目的にあわせて信号も自分で決めればいいんだ、と納得されます。そして、とはいえ、楽をしたいなぁといえば[3070]のような発想が出てくるわけです。(実際にそのような実装がなされたかどうかは不明です。)
・[3070]
> アナログであれば、あまりにも単純ですので「こういう仕様でオネガイシマス」と発注すれば、どこの社でも同じものを作れたでしょうが、デジタルとなるとそれなりにメーカー側の立場が強くなり、プロトコルは非公開、制御装置とセットでないと売りませんといったこともしやすくなるのではないかともみられます。
> 私鉄、特に関西では液晶画面(古くはブラウン管モニタの時代から)など多様なデバイスの採用が早期からみられたのと対照的に、JRでは3色のLED表示がこれでもかとあまねく展開され続けてきました。
こう、絶妙に話が飛んでいたことに後から気づきました。恐縮です。
・アナログ(仮):(比ゆ的には)国鉄で(映像信号や電磁シールドなどの)仕様策定ができる→「国鉄仕様(仮)」がJR各社に継承された?→それなりに市場が大きいので続いた?→いまでもJRでは2色LED(表示は3色)が主流のまま→四国や北海道での調達費用の抑制に貢献している?(まったく憶測です)
※アナログなのは映像信号だけでしょ、ともいえ、どの範囲を指して「アナログ」と呼んでいいのか、ちょっとわかりかねます。「フルデジタル!!」でない、とでもいえばいいんでしょうか。
・アナログ(仮)→デジタル(たぶん):発車標がブラックボックス化→運行管理システムのメーカーが、発車標メーカーから調達して、システムに組み込み?→システム一式として鉄道会社に納入?(かなりたぶん)
※同様に、「フルデジタル!!」の意味でデジタルと呼んでみます。
・このサイト
http://atos.neorail.jp/photos/led/led00013.jpg
これは明らかにデジタルですね、といって決めつけます。16x32ドット(横長)ごとにVRAMを持っている、あるいは16x32ドット分ごとにデータが分かれているとうかがわれます。このとき、反対側の表示面も同じように化けていたのか、別の箇所の発車標も同時に化けていたのかなど、もっと詳細に観察できれば良かったなぁ、と、いまとなっては思いますが、いえいえいえ、そんなことまで想像は及びませんでしたとも(=当時)。
そして、鉄道にあって、どういう実装(もっと素朴には発想)が標準的なのかなぁ、といって、わからないなりに探ってみますと、ATCにあってなおECCらしきECC(エラー訂正)は実装されず(CRC=エラー検出はあり)、どうやっても化けるんだから多めに送りましょう的に「毎秒4.166回」送って、そのうち「3電文中2電文の一致」で初めて通信が成功したとみなす([3123])などと、うーん、発想がかなり違うギョウカイなんだと(≒優劣や早い遅いではなく「違い」なんだと)思っておきましょう…たぶん。
※「えきすぱぁとしすてむっ!!」([3166])も参照。
・[3123]
> > 地上装置がレールを介して送信するATC電文は、情報20ビットにPCF(prefix comma-free)とCRC符号を付加して、フレーム情報は36ビットとしています。
> > 3電文中2電文の一致を制御に反映させる複数一致理論を採用することで情報の信頼性を向上させました。
> ほぼ同じ仕様だとしますと、150bpsで毎秒4.166...回の送信が可能です。それでもなお「3電文中2電文の一致」としているからには、毎秒1回の送信を保証するために、1回でなく4.166...回は送信しないといけないくらい、エラーが起きるということだろう(きわめて単純には毎秒2回エラーが起きてもしかたがない)と読み解かれます。レール、という制約下では、たいへん貴重な20bitなんだと理解されます。
・「CRC」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A1%E5%9B%9E%E5%86%97%E9%95%B7%E6%A4%9C%E6%9F%BB
前述の通り「ホーム系」としては、ATCに次いでEMCが云々だという厳しい(電磁)環境だと想像されます。かえって「パタパタ」の時代には、まるで電車の方向幕の「指令」と同じような調子で(電磁的な部分が)設計されていたのかなぁ、と想像されてきます。博物館に行けば、ちゃんと説明がありそうですね。
・個人のブログ「鉄道博物館」
http://ikkoumura.blog.fc2.com/blog-entry-110.html
http://blog-imgs-15.fc2.com/i/k/k/ikkoumura/2IMG_5296.jpg
ぬおー! [3153]を見たあとの「いまのキミ!」ならわかるだろう、といって「樹脂パレット」に目が行きます! そして、わざと逆さまに置いた鉄工所!!([3070]) 発車標の重さが想像されてくるような気がします。
・[3153]
> ・「トラスコ中山 TAP-1111S α樹脂パレット 超軽量薄型 1100X1100X125」(4,360円 「在庫残少 ご注文はお早めに!」)
> http://www.yodobashi.com/ec/product/100000001002036385/
それはそれとしまして、表示器と制御器の間は「ちょっと太いケーブル1本!」だけでつながっているように見えます。「展示の都合上!」のソレなのか、実際の駅でもそうだったのか、説明ボードを読みたいですね…と思いましたが、なんと、説明なしで現物が置いてあるだけなんでしょうか。
・個人の写真
http://photozou.jp/photo/show/808425/181832045
ケーブルといって「伝送線!」が、パタパタの桁の数だけ束ねてあるのかなぁ、と想像しました。こういう原始的なソレについては[3106]も参照。そこから「追体験」したほうが勉強になりそうです。
きわめて素朴には(恐縮です)、ボタンを押せば特定の回路で所望の伝送線(の組み合わせ)に信号電流が流れ、パタパタするようなソレが想像されます。こうしたものはあくまで「電気」としての知識で製作可能なもので、本質的には「ICひとつ」も要らないんだとわかります。(ダイオードやトランジスタは使うかと思いますが。)
とはいえ、さすがにボタンが多くなってくると、しかるべき論理回路を組んで操作をしやすく、そして、そこにはICを使おうなどと…いえいえいえ、ICはだいぶ後の話です([3108])。ICを使うまでもなく実現されていたものが、後の時代にICになったとも思えません。いえ、さすがに埼京線のパタパタ(の制御器)はICでつくられていたんでしょうか。いえいえいえ、埼京線の時代になればPCの時代ですから、もはやICなど使ってチマチマと単体の制御器などつくられなかったはずです(ICを使ってPCとのI/Fがつくられたことでしょう、の意)…たぶん。
といって、「パタパタ」自体の仕組みをよく知らなかったんですが、ステッピングモーターで動かすもののようですね。今回、初めて知りました。(恐縮です。)
・「ステッピングモーター」
http://www.marutsu.co.jp/contents/shop/marutsu/mame/126.html
ステッピングモーターって、あれでしょ、CDの回転に使うの! ちゃんと知ってるよ☆ …などと、それより古いステッピングモーターの使われ方までは知る機会がありませんでした。古くはカセットプレーヤーのカウンタ(!)などもソレだとか。
・北海道三笠市「カセットレコーダー(2)(ジャンク品)」(予定価格500円)
http://www.city.mikasa.hokkaido.jp/auction/detail/25.html
http://www.city.mikasa.hokkaido.jp/auction/images/199_1_m.jpg
> 市役所で使用していた物です。
> 落札金額 5,500円
※ぬおー! 予定価格の「11倍!」ですね!! 「REMOTE」端子があるように見え、PC(=当時)でも使えそうです!
・「従来のステッピングモータと互換な指令信号インターフェース」
https://jp.ricoh.com/technology/tech/060_dcmotor.html
> パルス(クロック)入力タイプのステッピングモータドライバと互換なインターフェースを用意し、上位システムの変更無しでマイナーチェンジ機種への展開が可能です。
・個人のページ
http://www1.user.kcv-net.ne.jp/sagittarius/motor-controller-for-telescope.html
おおー! ちょっとした「CPU」に見えてきました。さすがです。そして、(きわめて『伝統的』な)「パタパタ」の制御器では、この「CPU」っぽい部分(カウンタやデコーダ)がすべて、ボタンと配線でできているようなものだと思えばいいんではないかと思いました。(あくまで早合点です。)
※「CPUの創りかた」については[2286],[2937]を参照。
・YouTube 新富士駅
https://www.youtube.com/watch?v=AUaY0SfJVHU
割と最近まで使われていた新しいものでも、(私鉄の状況はわかりませんがあくまでJRでは)「太いケーブル1本!」…いえ、2本ありますね…がにょきっと延びています。もしや、両面それぞれ1本ずつ…なんでしょうか。いかなるデジタル化(信号の重畳、の意)もなされずあくまで「伝送線!」なのであれば、さもありなん、と思われてきます。
そして、地軸の傾き!([3107])…いえ、逆さま鉄工所!!([3070]) 博物館のソレを見て誰もが知っているのでこういう置きかたをしようというのか、誰が考えてもこういう置きかたになるので博物館でもそうなるのか、どちらが先なんでしょうか。気になります!(どうやって調べればわかるのか見当もつきません、の意。)
・(参考)YouTube 「キット」
https://youtu.be/do2WMXycwcM?t=11s
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