・回路を学ぶ ・「2回路2接点」のスイッチを使う ・「配線引き回し」のケイにショする ・「光る!」オプション ・いろいろなスイッチ ・「しゃべる!」オプション ・速度制御オプション、そして「対象年齢」 ・外装そして「法務ごっこ」で学ぶ ・「製品開発ごっこ」としても学ぶ ・表 「リモコンロボット!(仮)」材料リスト
(約19000字)
さて、8月も24日です。今年は運よく、カレンダーの曜日の並びのため、なんと、夏休みが8月30日まであります!(関東地方など)喜びましょう。ということで、あと1週間で、さあ、何がどこまでできるんでしょうか…いえいえ、締切直前までベストを尽くす、あるいは締切当日(の早朝)にも「がんばる」というのが、「普段はできない体験」のハイライトのようなものともいえましょう。本当でしょうか。
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> 「家の材料だけで買わないで作れるリモコンロボット」
> 「リモコンロボットじゃないとヤダーイ」…ありふれた(安価で、そして入手もしやすい=安いだけでは不十分で、販路が身近にあることが重要です)部品だけで、本気でつくってみましょうか。難しい機構やマイコンなどは使わず、当然ながらワイヤードで、ボタンを押せば、ボタンと1対1で対応する「しかけ」(右に回るモーター、左に回る同※、赤く光る、緑に光る、スイッチをオンにしている間だけメロディーが鳴る等)が駆動する、それだけでも「リモコンロボット」と呼べましょう。
ロボットといって、スタコラと自走したり、ヒト型といってひきつった「(自称)笑顔」で受付したり、あるいはドンパチと「実戦」したり…いえ、ブッソウなのは日本(特に学校)ではやらないこととしましても、いろいろな種類がありますね。
・簡易な受付ロボットの例
http://blogs.yahoo.co.jp/koroshi2008/11523200.html
※ロボットはあくまでロボットに見えることが大事で、不自然にヒトっぽくする(ましてや「自然に見えるように」とクロウする)よりは、うんと「カワイク」すればいいんだと、思わされます。そちらのほうが簡単なことで、このことについては簡単なほうで済ませればいいことだと思います。他方で、ヒトの顔を模すほうの研究開発は、やけどなど大けがの治療での人工的な顔の再現(再生)などにつながっていく、あくまで人が人として使うための技術として活きていきそうに見受けられます。
もっとも、(子どもが)「リモコンロボット!」(という言葉に興味を示した)といって、その実、形や動作よりも、向こうに人がいるかのような、あるいはその場にいない遠くの人がそこにいるかのような、という「テレ・プレゼンス」(tele-presence)や、そのための「テレ・マニピュレーション」(tele-manipulation)への興味であるのかもしれません。
・Wikipedia「Telepresence」
https://en.wikipedia.org/wiki/Telepresence
・「a telemanipulation prototype」
https://en.wikipedia.org/wiki/Telepresence#/media/File:Anybots_robot_monty.jpg
・「遠隔握手」
http://smg.ams.eng.osaka-u.ac.jp/~nakanishi/hnp_2015_ipsj.pdf
・「遠隔会食」
http://www.taf.or.jp/report/27/index/page/P579.pdf
あくまで自分でつくる、しかも材料費も限られるという中では、たいへん絞り込まなければ実現できません。
▼「自走」はあきらめる、▼「空も飛べるはず」なわけがない、▼何かを「発射」もしくは「照射」するのはもってのほか(電波法的にも製品安全的にも航空法などその他の法規上も)、▼自律的な動作もできない、…などと、挙げていくほどに何かがしぼんでいく感があります。
それでもなお、「リモコン」、すなわち遠隔で何かができるという点で、ヒトに代わって、ヒトにはできないことができれば、ロボットらしいといえるのではないでしょうか。
あくまで「自由研究」としては、高度な通信や制御ができなくてもよいですから、しかし、テレプレゼンスとは何か、リモートコントロールとは何か、その本質的な部分にはきちんと迫れることが要件となりましょう。
たいへん理想だけをいえば、2対のロボットをつくって遠隔で置き、糸電話ならぬ糸電信、いえ、モールス通信…、いえ、こちらでボタンを押せば向こうで光る、そういうものを何対か用意しておいて、そこに符号を割り当てて、まさに「電信」を実現するような「追体験」ができるといいなぁ、と思いつつも、うーん、(子どもが)それに興味をもって取り組まれるか(子どもにおかれまして取り組まれる、の意)は難しいなぁ、とも想像します。
・Wikipedia「Telegraphy」
https://en.wikipedia.org/wiki/Telegraphy
・ウィキペディア「電信」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E4%BF%A1
・「車掌ブザー(電鈴)」
http://www.hanshin.co.jp/kidzania/conductor.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E8%BB%8A%E3%83%99%E3%83%AB#/media/File:ElectricBellOparationList.JPG
いえ、あくまで「ロボット」に見えないと、(子ども本人の)首が縦には振られないんですよねぇ。子どもの年齢にもよりますが、かなりの部分は「想像力」で補いつつ「ロボットごっこ」ができる、そして、中学生になってから「ロボコン」を目指すときの基礎になるような、電気、電子、機械の入門となるような何かが学べればよしとする、そういう何か的なものをしたい(そして、なるべく低予算で)ということ、ですよねぇ。
☆回路を学ぶ
半導体は1つも使わず、配線とスイッチだけでモーターの回転の向きの切り替えまでできれば、とりあえず最初の目標(正しく動く回路をつくる、スイッチを複雑に組み合わせた回路へ応用する)は達成としてよいのではないでしょうか。
そして、同様に、漠然と「何か『ハイテク』っぽい」と思っている(※)身近な製品などが、実は案外、かんたんな仕組みで動いている(ものもある)ということを調べてまとめれば、実体験をともないつつ、電気回路(ただし電子でない)はバッチリ、といって小学校を卒業でき、そして中学校で電子回路に進んでいけましょう。
※その裏返しとしては、ちょっとした工夫で簡易に実現できるものを、いきなりラズベリーなパイでどうだおいしいだろう的にして(不釣り合いに高価で高機能なモジュールを使って)しまったり、何をするにもPICで(ちょっと回路を組めばいいものですら、何でもかんでもPICで制御してしまう)といったこと(PICの勉強としてはよいですが、これだけをもって「電子回路を勉強した」とはいえません)になってくるでしょう。どちらも、きちんとセンセイがついている限りは避けられることだと思いますが、センセイなく独習で、あるいは趣味でとなると、陥りやすそうに見受けられます。(見解は個人です。)
・「はじめてのPICマイコン」
http://www.marutsu.co.jp/pc/static/large_order/begin_pic
・(参考)ウィキペディア「3回路スイッチ」
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