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・[2925]
> サインのコード(体系・文法)が厳守されることを望む立場
サインのコードとは、[2540],[2908],[2921]でも触れた通りです。ここ数年、整備の行き届いた路線や駅ばかりを利用していたため、久々に旧態依然、というより、以前([2519]「戸塚ぁ」の件など)にも増して案内に混乱の見られる駅を目の当たりにして、愕然としています。(地元で毎日見ている方とは異なり、強烈な印象をともなって目に入ってくるのです。)
ホーム上では、そのホームに発着する列車の情報のみを表示するのが大きな原則です。他のホームの列車の情報は、乗り換え通路でわかればよいのです。そうしないと、ホーム上でどの情報を見ればよいのか、不慣れな人にはたいへんわかりにくくなります。(現に、なっています。)
もっとも、それ以前の問題として、より形式的な点を挙げるならば、方面表記の部分に「←出口」(「←」は、左斜め上を指す曖昧な矢印)という表記を勝手に付け足すのは明確な違反です。出口案内は、背景が黄色地でなければなりません。駅舎改修やサイン類の全面的な再整備までの応急的な措置なのかもしれませんが、きょう、駅を利用する人にとって、それは通用しない理屈です。仮の案内表示であっても、きちんとガイドラインを遵守したものでなければ、かえって利用客を混乱させてしまい、既存の案内表示までも無効化してしまいかねません。
逆に、JR東日本が自社で定めているサインの厳密なコード(ラインカラーや背景色の厳密な色指定や、表記の上での縦横比など)には合致していなくても、国土交通省などが示している一般的なサインのガイドラインから大きく逸脱しないもの(仰角10度以内にする、出口案内の背景を黄色地にする、英語を併記する、など)であれば、手書きでもガムテープの「修悦体」でも、いっこうに問題ありません。
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