・「公式エキスパートガイドブック」「プロフェッショナル公式ガイドブック」をきわめて控えめにけなすはなし(※非公式) ・「列車タイプ」を読み解く ・「Aなどと称するゲーム」の『産業構成比』『鉄道情報』ほかを斬ってみる(試) ・試しにエンターブレイン「主な建物タイプの乗客発生時間帯」などと称する意味不明な折れ線グラフを斬ってみる ・「8.1.2 都市鉄道の通勤特性」外一式(2001年3月)を読み解く ・試しに『乗客発生のメカニズム』(らしきもの)を愛でてみる(談) ・リアリティは「ループ」から生まれる(談) ・表6(再掲) 「正解データとのクロス集計表(分割表)」のイメージです(6変量・625個・7クラスター) ・表 「主な建物タイプの乗客発生時間帯」(同書掲載のグラフを基に作成) ・表 「都市鉄道」に関する指標等(同書より抜粋) ・表
(約49000字)
2017年度「【自由研究】ゆるシミュ・ふわコレ」については、あらかじめ[3473]を参照ください。
今回、▼「ゆるシミュ(5)」([3539])では、ゲーム内の指標を紙やエクセルに書き出してポヤンと眺めるはなし、▼「ふわコレ(5)」([3540])では、現実の「鉄道シーン(情景)」を構成する要素を観察して分類する方法を考えます。
ゲームはあくまでゲームなんですけど、楽しみながら調べ学習や課題研究の「ヒント」を見つけられたら、楽しいですよね。かように“ゆるふわ”なスタンスで、しかし必ずしも遊びに留まらない、実際の商品開発や研究のシーンにも迫っていければと思います。
なお、この記事はいかなる結論にも達しませんので、あらかじめご承知おきください。お読みいただくには、約108分のお時間をちょうだいいたします。
★「公式エキスパートガイドブック」「プロフェッショナル公式ガイドブック」をきわめて控えめにけなすはなし(※非公式)
ゲームというのは作品なんです。制作者の考えという「公式」の情報や見解については、「監修」とクレジットされながら出版もしくは製品に同梱されているソレ(冊子)を参照いただきましょう。あくまでゲームとしては、それですべてです。それ以上には何もございません。(※恐縮です。)『作中!』でのE217系の造形が気に入らないといって、じゃあ(※)遊ばなきゃいいんですよ。それだけなんです。あしからず。…あ、いや、本件ゲーム内でE217系だけはゼッタイに使わないで遊びますんで、そこんとこよろしく。(違)副都心線のアレはキレイに表現されているのに、E217系はどうして「あーんなこと!」になっちゃうんですかっ。253系もヒドイよね。
※もっとも、それは私がE217系や253系の実物をいやというほど見てきたからであってですね(略)みなさま、各々に、地元を走る車両については多大な不満をお持ちのことでしょう。本作品を手放しで喜べるのは、ふだん電車になど乗らないひとであるに違いないっ。たぶんそうなんですよ&ゼッタイたぶんですよ!(棒読み)有楽町線と京葉線の車両だけ割とちゃんとしているのって、ははーん。(※あくまでははーんです。)
・Google ストリートビュー えいこうのやきうどーん「ははーん。」(中央区月島)付近
https://goo.gl/maps/4KFyyFcdkVU2
https://tabelog.com/keywords/%E7%84%BC%E3%81%8D%E3%81%86%E3%81%A9%E3%82%93/tokyo/A1313/A131302/kwdLst/
このフォーラムとしては、ゲームの内容が云々ということでなく、もっとメタなところを見ていこうと、こういうわけです。
そもそも、この一連の「公式ガイドブック」、ISBNがふられているからといって「図書!」だと思ってはいけないんですよ。事実上の「開発商品」([3402])ですよね。まず▼「まえがき」も「おわりに」もなく、あまつさえ▼「著者」というものもなく(ライター氏は著者ではなく『執筆』とのクレジットです=あくまで『ブツ!』としての原稿を納品しさえすれば、あとは何も責任を負わないということです)、「編集長」「編集」「アートディレクター」と外部の「執筆」「デザイン」、それに発注を管理しているとみられる「業務部」でできている、▼本の形をした何か的な「商品」なんですよ。うん。
そして、図書ではないんだといえばそれまでなんですけど、「“ハブ&スポーク”型という。航空路線やバス路線にも共通の考え方だ。」(「公式エキスパートガイドブック」の008ページ…『008』ページっ!)とか「JR貨物が製造したMc250系電車」(同110ページ)とか「行川アイランド」(同064ページ)とか好き勝手に専門用語や固有名詞を使い放題しながら(「ダイヤ」の実物の写真まで載せながら)、参考文献を1つたりとも挙げていないんですよね。辞書・事典を引くだけで言えることしか言っていなければ出典を挙げなくていいという考えかたもあります([3480])が、「JR貨物が製造」とか「日本初」とかいう内容には出典の明記が必要なのではないかなぁ。そのようにして、ゲームの「攻略本!」という域を外れて、もはや参考文献を挙げなければいけない内容に踏み込んでいるんだという認識を「編集長」が持っていないんだということでしょう。…なんだかなぁ。
・[3398]
> ハブ&スポークといってだなぁ(略)空港について議論するための専門用語だと曲解して「こむずかしい顔!」で「これからはスポークの拡充が重要だっ」などと…とんでもない! むしろ、専門的な需給のシミュレーションの考えかたを平易に示そうとして、とっても簡単な自転車の車輪に例えているのがハブ&スポークだったのではなかったでしたっけ。
※そういう用語を散りばめさえすればえきすぱぁと♡ …とんでもない!(棒読み)
「単線を並べて個別に運行できる場合は“単線並列”という。複線は2本の線路を組み合わせてひと組で使う路線のことだ。」(028ページ)…はともかく、「複々線にするもうひとつのメリットは、運行管理が簡単になること。」(051ページ)からの「方向別複々線は運行管理が複雑だ。」(052ページ)…もしゃもしゃするっ!!(棒読み)あなた(『執筆』のひと!)がおっしゃる『運行管理』って、具体的に何なんですかホリデー快速ピクニック号ですか黒たまごのほうとか忘れちゃってもらっていい感じですかっ。「衝突を避けるにはダイヤによる運行管理が必要だ。」(028ページ)…うーん、「デッドロック」([3064])や「間合い」(「上下ラップ間合い」[3318]⇔「平面交差支障時隔」[3089])という意味での、概念としての「コリジョン」(効率の低下≒渋滞)のことをいっているのですよね。衝突事故を指して「衝突」といっているのでは、ないのですよね。
※「平面交差支障時隔」は(あえていえば)特定の進路(ポイント)や、そこを通過する個々の列車に視点があって、「間合い」(「上下ラップ間合い」ほか)のほうは、そうした列車群を俯瞰している、計画者や指令員の視点ですよね。
・「公式エキスパートガイドブック」訂正のイメージです(※公式)
http://www.a-train9.jp/images/others/ss/eb.jpg
http://www.a-train9.jp/others.html
> 公式エキスパートブックP.24のコラム注釈文に誤りがございました。購入された皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫びし、訂正させていただきます。
> 株式会社エンターブレイン
※「エンターブレイン」名でのお詫びが掲載されており、「購入された皆様」の中には、本件ゲームのメーカーも含まれている(メーカーとしてはエンターブレイン殿から買い上げて同梱している)との理解でございます。…ややこしいですのう。そして、ここで訂正されている「024ページ」の内容自体も結局、わかったようなわからないような&本当に本書を頼りにわかろうとするとひどい目に遭うということがわかります。訂正されてなお、そもそもゲーム側のUIに難があるのでいかんともですよ&気の利いた説明書だけでなんとかしようというのは無謀ですよ。(※個人のお客さまの感想です!)所望の設定自体は(ゲーム上の機能として)できるので特に困らないんですけど、本書のせいで困らされてしまった人がいるというのは困ったことだなぁ。(棒読み)
(「V2」に対応する)「プロフェッショナル公式ガイドブック」では、▼「終端駅の交互発着」(006ページ)、▼「スーパーなどの生活施設」(007ページ)、▼「ぼーっとしている間に景色は明るくなったり暗くなったりして(略)人口100万人はキリのよい数字だが、都市情報は“中都市”。次の目標は500万人の“メガロポリス”だ。」(011ページ)、▼「トンネルができない場所は」「土木工事で急傾斜を作る」(020ページ)、▼「リアルなPtoP型」「簡易PtoP型」「Point to Pointの略で、2駅間を結ぶ路線。」(023ページ)、▼「定番の施策〈序盤〉」「定番の施策〈中盤〉」「定番の施策〈隣町との接続〉」「定番の施策〈ドル箱路線の作り方〉」(066ページから)といった表現がモーレツにアレではございます。
※ゲーム内に出てこない用語を使うには意味が2通りあるかとは思うのですが、▼理解を促すために、より一般的な言葉で説明する、▼専門用語を使えば一言で言い表せる場合に専門用語を使う…うーん。いずれにしても、本来の専門用語を正確に理解しておくことが不可欠です。そして、専門用語ではない単なる「業界用語!」は避けるべきじゃあ、ないんでしょうかねぇ。「スーパーなどの生活施設」って、あなた、不動産業界だけの用語でしょ。んだんだ。「終端駅の交互発着」って、それは「交互発着」とは言わないような気もするんですけど。…ですけど!(※2回いいました。)
※『囲碁・将棋用語!』から拝借したのが(1シーズンがそれなりに長いプロ野球のリーグ戦をヒョウする『評論家用語!』→転じてビデオゲームの攻略本で多用される)「序盤」「中盤」(=だから『盤』なんですよ=)なのですけれども、じゃあ(※)「終盤」はあるのかといって…なんだかなぁ。「施策とは何か」がまったく説明されないまま(章の初めに書いてあるでもなく)、当該のページでいきなり「定番の施策〈序盤〉」という見出しがバーンとですね(略)きわめてメッソウだなぁ。…『盤』だけに。
・『相互発着』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E4%BA%92%E7%99%BA%E7%9D%80
> 交互着発(こうごちゃくはつ)とも称される。
> 駅付近における時隔制約要因を緩和するための方法である。
・そもそも「着発線」という用語があってだなぁ付近
http://www.nittsu.co.jp/support/words/ta/tyakuhatusenniyakuhoushiki.html
※『(同じ向きの=多くの場合、通り抜けでの)「着発線」を交互に使うこと(だけ)を指して「交互着発」と呼ぶ』というのが、最もストレートな説明ではないでしょうか。きっぷの「発着」のほうは「発駅・着駅」という用語が先にあってだなぁ(略)字面が似ていても、まったく別の成り立ちのことばだよね。うん。並べて述べること自体がおこがましいとは思われましょう。…あっ、『向こう!』で「プロ」が失笑してますよっ。(※失笑はイメージです。)
・[3476]
> そもそも「博物館」の「博」って、「広い」という意味なんですよ。オルゴールなどという、これ以上どうにも狭くならないような狭い対象をピンセットでつまみあげながらほくそ笑むような…じゃなくて、「オルゴール博物館」などという単語の組合せ自体が一種『荒唐無稽!』なんですよ。…その発想はなかった! ないからつくっちゃうんですよね、わかります。(棒読み)
・JR東日本「ホリデー快速ピクニック号」付近
https://www.jreast.co.jp/press/2002_1/20020809/main08.html
・(個人のホームページ)「ホリデー快速ピクニック号」のイメージです
http://www.interq.or.jp/green/mst/photo/photo006/gw165_006.htm
http://www.interq.or.jp/green/mst/photo/photo006/gw165_006.jpg
なぜに「interq」だし。…「interq」だし!! ある意味、敬意を表して「ホームページ」と呼ばせていただこうと、こういうわけです。
・やーいぽっきり300。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC
・「コリジョン(2)」
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/260926/meaning/m0u/
・[3480]
> 学校は短し学ばれよしゃかいじんっ。(略)もっとも、しゃかいじんなどというよくわからない言葉を疑いもせず、仮にはSNSのプロフィールに「素」で(⇒ジョークとして書くのでなく、本当にプロフィールに書くべきことの1つだと思って)書いちゃうひとって、いますよねぇ。
> しゃかいじんというのはだなぁ(長いので大巾に中略)学校では『さいこうがくねん!』に登りつめて大きくなった気がしても職場に入れば「いちねんせいからのすたーとです」といってだなぁ(さらに略)上司やしゃちょーから「キミはしゃかいじん1年生だから注意深くあれ」と注意されるときの用語であって、わざわざ誇らしげに自称するものでは決してないんだなこれが。
・くわしくカワサキ! 川崎重工業「JR貨物M250系直流貨物電車スーパーレールカーゴ」車両カンパニーの見解です
https://www.khi.co.jp/rs/product/detail/pro_m250.html
https://www.khi.co.jp/rs/product/upload_images/jrk_m250.jpg
> 1日1往復、所要時間6時間10分で大型トラック56台分に相当する宅配貨物を輸送します。
この「1日1往復」を実現できる信頼性こそが「御社」の技術の“粋”ですよね。んだんだ。ゲームの中では車両が故障したりはしないけれども(=なんと、「Tと呼ばれるゲーム」では故障します!)、まるでゲームのような感覚で現実の車両を云々しちゃったら失笑ものですよ。んだんだ。
そして、子どもからお年寄りまで誰もが本書を手に取りうるという前提では、説明のための架空の路線名や駅名は、「A駅」「OU線」というように記さないといけないと思いました。架空かどうかなんて「見ればわかる」ですって? とんでもない! ほとんどすべての駅名を知っている(※…ギクッ。ま、いつのまにかほとんどの駅名は知ってますよね。んだんだ。)ことを暗黙のうちに要求してしまっているのですよ。知らないという前提で、知らなくても確実に「これ、実際の駅名じゃないんだね」とわかるようにされていなくてはならないのだと、こういうわけです。(※見解です。)
※横浜市「JB線」については[3217],[3225],[3495]を参照。
スジを引くくらい、そんなの、紙と定規…じゃなくて、ExcelとPowerPointを使えばできるよ☆みんな持ってるよね…ゲフンゲフン。それでもなお「OuDia」を紹介するに際しては、一般的な慣行が順守されていて、この点はぬかりありませぬぞ。んだんだ。この、ダイヤから発想がはじまっているところが、いかにも「攻略本!」であって、もはやかわいらしくも感じられてきそうです。おぬし、かわいいところがあるのう。(違)ダイヤなんて、そんなの、計画部門全体(⇒ヘラクレス☆どっかーん[3089])の中ではどんづまり中のどんづまりだよね。…えっ、そうだったんですかッ!?(棒読み)
・[3089]
> 一口に「表定速度」といっても、▼目標値としての表定速度もあれば(たぶんあるんだと思います:そうでなければ「標準的なレンジ」が「発見」されることはないでしょう)、線路や信号などの制約から決まってくる▼実際の値としての表定速度もあり、さらに▼運行の結果として毎日記録される実績値としての表定速度と、3種類あることがわかります。
・[3355]
> 「外国」で「100km/h」の表定速度が実現されているといってうらやましがる記述は見られます。
> 「列車運転速度表」については、ある程度の時代までは車両ごとに律儀に改訂され続け、その後は「だいたいこんなもの」的な『標準値!』のようなものが(実際の運転ではなく、計画段階で用いるために)できていったとみられ、その結果、表定速度についても「だいたいこんなもの」といって一定のレンジに収まるようになっていった(=表定速度をそのようにしようとしたのではないが、「速度表」がそうなれば、表定速度もそうなるという「従」のソレとして、の意)ともうかがえてきそうです。
※なお、図面やダイヤの実物は、鉄道会社の財産そのものですから、意味が異なります。まずはモノと知識を峻別するところからですよね。…そこからですかっ。(棒読み)
ゲーム内で明示的には「表定速度」の概念は出てきませんが、車両の「タイプ」によって、間接的に「表定速度」らしきものをプレーヤーに考えさせるようになっています。これはなかなかさすがかもですぞ。(棒読み)
同じく、高速化のコストがすべて(※「プロジェクト」の新幹線などを除く)車両側で計上されている感じで、このシンプルさはなかなか気持ちがいいとも思えてまいりましょう。やれ架線がないだの軌道の種類がぜんぶ同じだの…ぎゃふん! グラフィックスとしては表現されていなくても、車両側のコストとしてはじゅうぶん表現されていて、あれこれ変えながら(制約充足問題…いえ、パズル的に)遊ぶということができるようにはなっているというわけです。これ、実際にゲームを起動するより前に、紙の上でどれだけ計画できるかというところがミソですよね。…えーっ。(棒読み)省エネだなぁ。…実に省エネだなぁ。(違)
なお、後から出てきた「高速線路」などと称する「事実上の『複線プレート線路』みたいなの(仮名)」の(維持)コストはよくわからないですけれども、線路の種類で速度の上限が変わるなどの設定はいまのところ追加されておらず、ゲーム上の線路は1種類だという認識でございます。(あくまで私見ではございます。)
・名状しがたい「複線プレート線路」のイメージです
http://e231green.way-nifty.com/rail/images/2009/09/27/dsc02469.jpg
http://www.katomodels.com/hobbycenter/blog/medias/uploads/2017/05/pure-to2-thumb-408x306-1506.jpg
※…こっ、これはっ…南武線への偏見ではないかなぁ。本当でしょうか。
・Google ストリートビュー 南武線「雑草」のイメージです
https://goo.gl/maps/hVtFu2bJGny
https://goo.gl/maps/hsRzt44hJtC2
・YouTube 外浜駅「雑草」のイメージです付近
https://youtu.be/PQf_h4fWgXg?t=30s
https://goo.gl/maps/vAUKb2wZP4w
https://goo.gl/maps/BTCMQgWnxZN2
https://goo.gl/maps/pckJZccmed52
> リョーユーパン **ふとん店
> たばこ
…わあぃリョーユーパン。(棒読み)
★「列車タイプ」を読み解く
このゲーム、なにげに「表定速度」らしきものをプレーヤーに(暗に)考えさせるかのようなソレが(意外と)体系的に用意されていて、実はスゴイんですよ。…あざっす。(違)
■表6(再掲) 「正解データとのクロス集計表(分割表)」のイメージです(6変量・625個・7クラスター) | A | B | C | D | E | F | G | C4 | 15 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | C5 | 0 | 12 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | C6 | 0 | 21 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | C7 | 0 | 6 | 56 | 0 | 0 | 2 | 0 | C3 | 0 | 0 | 105 | 6 | 1 | 18 | 4 | C2 | 0 | 0 | 38 | 13 | 38 | 38 | 49 | C1 | 0 | 0 | 3 | 5 | 99 | 18 | 76 |
※クラスターの番号(1から7)に意味や順序はありません。
これ、俗にA9V1と呼ばれるゲーム(初版)に出てくる車両、延べ625種類について、▼「速度」、▼『基本運賃(乗客運賃単価)』、▼「編成(両数)」、▼「定員×『乗車率』」、▼「価格」、▼「運行費用」の6変量を使って、7つのクラスターに分けるk平均法(k-means)の実行結果を、▼「『乗車率』(≒『列車タイプ』)」を正解データとみなして対応を確かめたものなんです。…なんと、これ(以下略)。編成の両数が異なるものをすべて展開してみると「延べ625」になりました。これだけあると制約充足問題…いえ、パズル的に不足なしといいましょうか、おぬし役者じゃのう…じゃなくて、おぬし役者をよく揃えたものじゃのう感心かんしん…げふ。(※表現は演出です。)
※エンターブレイン「公式ガイドブック」によります。「044ページ」では『乗客運賃単価』『列車タイプ』との表記がみられます。「126ページ」からの一覧では「運賃」「タイプ」とのみ表記されています。
この表で、仮に「A」から「G」で示したのが、実は「乗車率」なのです。
| 『乗車率』 | 『列車タイプ』 | | | | A | 100 | 蒸気機関車 | B | 110 | 超特急(新幹線) | C | 120 | 特急列車 | D | 140 | 急行列車 | E | 160 | 『旅客列車』(普通列車) | F | 180 | 『高速通勤型』(いわゆる新型車両) | G | 200 | 通勤型・地下鉄 |
実質的に、このような1対1の対応がみられます。同じ「機関車けん引列車」でも、蒸気機関車だけが「乗車率100」で、電気機関車は「乗車率120」の「特急列車」に入れられています。プレーヤーとしてはなかなか選ばないかもですが「乗車率160」の『旅客列車』(※本件ゲームに出てくる「113系2000番代」「415系0番代」それに「キハE200形」「JR九州817系」「JR四国1500型」など=実車とは無関係です)が基本であって、ここから▼全国での交流電化の進捗にあわせ着席を徹底させながら高速化(⇒485系[3108])していく方向と、▼「サービス定員」([3323])などとのたまいながら通勤客を詰め込むべく(&線路に列車を詰め込むという意味からも)あえて速度を落としてゆく方向とに分かれるのだという立体的な見かたができましょう。ひいては▼軽量化とパワーデバイスの技術革新がなんちゃらで新型の通勤型車両は(消費電力は据え置きで※)高速ですぜ★…その発想はなかった!(棒読み)新幹線で自由席が3両しかないのをそれっぽく(ゲーム内の理屈で)表現されていると感じられてきそうです。蒸気機関車(けん引列車)は別格で、指定席が発売直後に完売するというソレですね、わかります。
※力行のための消費電力そのものは据え置きでも「回生ブレーキ」などのおかげで、ある線区の全体としては「省エネ」だという…ややこしいですのう。(棒読み)
・日立パワーデバイスのイメージです
http://www.hitachi-power-semiconductor-device.co.jp/
http://www.hitachi-power-semiconductor-device.co.jp/company/exchange.html
> 弊社は、南相馬市で毎年7月の最終土曜日・日曜日・月曜日に行われている「相馬野馬追」に協賛しています。
※同じく列車の速度が固定されていた初版で、「通勤型」が「65キロ」や「75キロ」というのも、たいへんリアルなんですよ。いわゆる「電車」が「80キロ!」も出せば、それはかなり速いということなんですよ。京浜東北線の快速電車が85キロ! これはすばらしく速いんですよ。…『カスタム!』できるようになっても結局、わたしたち速度制限標を駆使して「65キロ」や「75キロ」にしたりしてますよね。…してますよね!?(※2回いいました!)「速度感」については[3124]、「75デシベル対策」については[2997]を参照。理科や算数の教科書には「列車=80キロ!」と書かれて…いますよねぇ。
発端は、同「公式ガイドブック」の「044ページ」にある、以下の記述でございます。
> 各列車には価格、運賃、速度などが設定されている。また、タイプ別に乗車率が設定されている。
> (略)列車ごとに運賃が設定されているので、高い運賃の列車を選びたい。以上の観点から、序盤のオススメはJR北海道721系とJR東日本の215系だ。定員と乗車率が高く、運賃と速度も同タイプの中で最高となっている。
いやいやいや、どこからそういう結論が出てくるし! なにげに結論を勝手に出しちゃって「迷う苦しみ」…じゃなくて、「遊ぶ楽しみ」を奪っちゃってるし! …ゲフンゲフン! これはじぶんでもきちんと車両をぜんぶ見てみないと話になるまいて。んだんだ。
・[3538]
> > 子どもは結論を求めたがるが、親が促して予想をさせる。
しかし、「実在車両が210種」あって、両数のバリエーション(※初版では車両の形式ごとに固定の編成が選べるようになっていました=両数を自由に決めることはできなかったのでした)も展開すると「延べ625」になるんです。しかも、考慮すべき変量は、(「定員×『乗車率』」というかけ算もしながら)本質的に6種類もあるんです。人の目で見て予想や判断ができそうなレヴェルではないことが明らかでございます。そこでクラスタリングなのですよ。…えーっ。(棒読み)
※それでもといいますと、「公式ガイドブックなんていらないかなぁ」といって本体だけを買ってしまった初版で、わたしこと残念なたわし、ゲーム内に表示される情報を、ゲーム内で表示される通りの順番ならびにウィンドウの小ささで見た上で、わあぃほくほく線([2980],[3183])! わあぃTX! わあぃ『半直』([3043],[3323])! …げふ。先に答えを知ってるっぽくないですか? …やあねぇ。(棒読み)事前にはあまりよく知らない状態から、ゲーム内でいろいろわかっていくというほうが断然、おもしろいはずなんですよ。うん。(※個人の感想です。)
同「029ページ」では「最小最低コストの駅は地上駅(小)で、ホーム数は1本、長さは3両分だ。まずはここから始めよう。」ということですから、「721系」「215系」というのも、そういう短さの編成を使えということなんですよね。「029ページ」は忘れて「044ページ」では10両編成を使えといっていたりなんて、しないですよね。この間、たったの15ページしか離れていないんですよ、忘れたとはいわせませんで。(※表現は演出です。)
表6を詳しく見てみましょう。…その前に散布図を見ましょう。
・散布図のイメージです
https://neorail.jp/forum/uploads/20170801_A9_R_clPairs7.png
※変量(V)の1から6は、上掲の6変量で、順番も上掲の通りです。「V3」(両数)は1から10までの値しかとらないので、このような見えかたになっています。「V5:V6」(価格:運行費用)で見て飛び出しているの(青紫色の「+」印)が「蒸気機関車」です。
この散布図(=各マスが、1枚の散布図です)では、点が625個、(重なっていて見えないものもありますが)かっきり625個ずつ打たれてあり、1つの点が、「ある車両」の「ある両数」のソレ(=列車:例えば『215系の3両編成!』)を表しています。
「V4:V6」(定員×乗車率:運行費用)を見ますと、左下に「旅客列車」(普通列車)があって、上に向かって速達型(運行費用は高い)、右に向かって通勤型(やーい詰め込み)が広がっているようすが一目瞭然でございます。
ここで表6を見ますと、▼「超特急(新幹線)」が3つのクラスターに分かれた、▼「特急列車」が5つのクラスターに分かれた、▼『高速通勤型』のうち(両数を展開しての延べ数で)2種類だけ、「超特急(新幹線)」「特急列車」と同じクラスターに入れられたものがあったことがわかります。
この『高速通勤型』の「はずれ」みたいな2種類は何かといって、その実、「E231系(エメラルドグリーン)の10両編成」と「E231系(湘南色)の10両編成」なのでした。確かに高速ではあるけれどもコストが割高だといって、「特急列車」と同じクラスターに分けられたということです。逆に、「超特急(新幹線)」でありながら「E231系!」と同じクラスターに入れられた6種類は何かといって、その実、「0系の4両編成」「200系(たにがわ)の4両編成」「E2系の4両編成」「E3系の4両編成」「700系の4両編成」「800系の4両編成」なのでした。新幹線としてはコストが低い(※短編成だからといって現実にはそこまで安くはないでしょうけれども、本件ゲーム内では直線的にお安いんですよ)ということですね、わかります。
※現実には、『このE231系』(=120km/h運転に供されるE231系)は「15両編成!(付随車いっぱい! 定員マシマシ!)」でやっとコスト的なものをペイしているっぽいですから、編成が10両までの本件ゲーム内で、(コストの)数字だけ実車のソレを持ってくると、どうやってもペイしないっぽくないですか? …その発想はなかった!(棒読み)あくまでゲームとしては、グラフィックと定員のどちらかで「やさしいうそ!(仮)」をついてですね(中略)10両編成だけど実車の15両編成に相当する定員の多さで現実感を出すというようなことも1つの手ではあるのかもですよ。本当でしょうか。
新幹線の残りの車両は、「400系」や「短い短編成!」のクラスターと、いかにも新幹線っぽい「10両編成」「8両編成」で高速なソレのクラスターとに分かれてございました。なるほどねぇ。…実になるほどねぇ。「山形ジェイアール直行特急保有株式会社(やまがたジェイアールちょっこうとっきゅうほゆう)」については[3439]を参照。急に生々しくなってまいりました。わたしたち、ゲームで遊ぼう(あくまでゲーム内の理屈で楽しもう)と思っても、どうしても現実の話題や制約条件などが頭をよぎってしまうわけです。
・新潟日報モア「上越妙高−新大阪、1時間半短縮 速達型「かがやき」停車が必要」(2016年12月21日)
http://www.niigata-nippo.co.jp/railway/kennai/news/20161221298059.html
※新潟県民を代表しての意見を社として述べられているとの理解でございます。
> 速達型「かがやき」
> 上越市など本県が最大限の延伸効果を得るには、速達型を県内駅に停車させるための一層の取り組み強化が必要だ。
※加賀の焼き物のほうなど遠い目で愛でながら…じゃなくて、おおらかな気持ち的には、新幹線の「速達型列車」と「各駅停車型列車」とが、6変量を同時に見るクラスタリングでは一目瞭然であったともいえそうです。
・「加賀の焼き物」金沢市の見解です
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/17003/dentou/kougei/tougei/index.html
> 金沢市には「九谷焼」と、「大樋焼」という二種類の焼き物があります。
・加賀九谷陶磁器協同組合の見解です
http://www.kagacable.ne.jp/~kagakutani/kumiai/
> 石川県の西端、福井県との県境にある加賀市。
・「加賀のかがやき」石川県観光連盟の見解です
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