・東京圏で見る「旧型」発車標 ・「旧型」で「24ドット」を読み解く(再) ・【電気・電子】「新陽社」を読み解く(※メッソウではございます)
(約12000字)
LED発車標(電光掲示板)の話題です。
【おことわり】本稿は2016年3月から6月ごろに起稿したまま忘れていたもので、これまでに掲載済みの記事と重複もしくは矛盾がある可能性がありますが、特に修正せず掲載するものです。ご了承ください。なお、掲載にあたり一部、加筆しています。
いま、「旧型」(「新システム」と「旧システム」の呼びかたの話[2954])といって一括りにされるソレを、しかし、高い分解能で設置の順序を推定してみます。(あくまで推定です。)
ここでは、国鉄・JRの「発車標」、というあたりに視点を置いて、反転式とLED式、それに、新幹線と在来線という区別は、建設の時期や装置の置き換えの時期などの事情によって、結果的に生じたものだと仮定して見ておくことにいたします。
JRといっても広いんですが、そのうち、なるべく国鉄(新線にあっては公団)の流儀(電気的な仕様や発注のしかたなど)をそのまま受け継いでいそうな、四国、それに北海道も視野に入れると、よく見えてきそうだと思います。
他方、ここで、近年、それぞれ独自の様式の発車標に置き換えが進んでいる東海や西日本の例を見てしまうと、かえって、よくわからなくなってしまうのではないか(各社で色とりどり、そちらのほうがおもしろくなって「かたろぐすぺっくっ!」の『型これ!』、ひいては「LEDの点灯パターンを蒐集!」といって「アンチエイリアスの多階調表示まで解析するんかい(できるんかい)」)と心配します。
★東京圏で見る「旧型」発車標
・大船駅
http://atos.neorail.jp/photos/led/led00131.jpg
・東戸塚駅
http://atos.neorail.jp/photos/led/led00042.jpg
新陽社さんの記述から、この型(桁数、行数、行間の空き、装飾、時計との一体化)が最初の機種だと断じます。以後、▼部品の技術革新(低消費電力化による低発熱化)や、▼新陽社さんにおける設計の高度化、▼鉄道事業者からの注文の複雑化など、順番に起きていくと仮定します。また、ある程度の時期までは、発車標がきわめて高コストであり、8桁1行などという大井町駅のような発車標は割に合わなかったはずだ、とも仮定します。
※大きなもの(小さくは作れないもの)からスタートして、設計上の余力が出たので小さくすることができた、コストが下がったので小さいものも実現できた、という見かたです。(あくまで一般的な見かたです。)
・与野本町駅
http://atos.neorail.jp/photos/led/led00229.jpg
・津田沼駅
|