フォーラム - neorail.jp R16
発行:2016/4/18
更新:2017/2/8

[3248]

ウィキペディア「東京圏輸送管理システム」を斬りながら斬られてみる(談)


典拠いかにあるべきか
歴史的・国際的な観点から記述したい
当時「マウス」は難しかった(談)
「コムトラック」の在来線への展開
ATOSの旅客案内装置における「新規性」はどこにあるか
ATOSの「効果」とは
ウィキペディアに載せるに値する公共性があるか(自分で自分に)問う必要あり

(約12000字)

 「斬る」というのは字面的には語弊がありつつも、雑誌や週刊誌などイエローな方面ではいくらでも多用されている常套句に過ぎないと認識いたしております。

 過去に「常磐ATOS」なるものを「斬ってみた」ことがございました。([2490]です。)

[2631]
 > 管理人のthtさんが[2490] 試しに「常磐ATOS」を斬ってみるにてまとめられておりますのでお読み下さい。

[3061]
 > TOEICにまつわる「幻想」を斬ってみる

 次に「斬ってみた」のは、いきなり「TOEIC」でございました。ここで、話が飛んでいるとみるか、おお、この人はいつも同じようなことばかり「斬って」いるなぁ、と思われるか、難しいところかもしれないと思われてまいるのは事実でございます。

※というわけで、いまさら『宇都宮型ATOS』を「斬ってみる」必要もないかなぁ、と感じるのは事実でございます。

 このサイトの古い記述も「斬る」つもりで、しかし、ウィキペディアを「斬って」みながら、(自分に)「斬られて」みようと思います。

※ここで述べたことは、時間がかかろうともサイトに反映させるつもりでございます。

・「Wikipedianに捧げる「百科事典の書きかた」」(2006年8月29日)
 http://tht.sblo.jp/article/1199831.html

 > 本題は「東京圏輸送管理システム(ATOS)」の説明である。一民間企業の中で完結している一システムに過ぎないのがATOSであり、そもそも百科事典の項目にはなじまない。載せる必要性がどこから生じるかといえば、中央線のトラブルの原因になって社会的に大きな影響を与えたという点である。いわば、ATOSというのは「時事問題」なのである。

 > 「あの地震大国ニッポンで、どうしてあんなに高速な列車が長年無事故で運転できるのだろうか」という文脈の中で、ユレダスやATCを含めてシステムが説明されているわけだ。運行管理システムそのものはバックエンドのシステムであるから、一般の人には関係がない。しかし、安全を確保するための装置の一つとしては、一般の人にも大いに関係がある。その関係性に基づいて、関係する部分のみを簡潔に説明するというのが、百科事典の書き方なのである。

 > 運行管理システムを独立した項目にして、運行管理システムとは何か…とだらだら説明していくというのは、レースのスタート地点で後ろを向いているようなものなのだ。これではどう頑張ってもまともなレースはできない。

 基本的な考えかたはこの時と同じなんですが、▼まあ、書いてあっても無駄ではないかなぁ、▼ならばちゃんと書いてよ(「ちゃんと書く」ためのトレーニングの場として活用してほしいなぁ)、という気がしてきたわけでございます。


★典拠いかにあるべきか


 まず、「○○鉄道殿」にシステムを納める、最上位のメーカー(SIer)の言い分だけをうのみにすることが、百科事典において妥当かというところから、そもそも疑われなければならないと感じます。

 「技報」は、あくまで都合よく、差しさわりのないことを書いてあるんだ、などと、[3137]で決めつけてみました。(マコトに決めつけで恐縮ですが、そういう面があることもあるんだということは留意されたい、の意。)

 また、技報では、SIerが『汗した』部分(がんばった部分、新しく実現したことなど)が述べられ、他方、買ってきて設定して納めただけのサブシステムについては、ほとんど書かれない(システム全体のブロック図を示しておしまい)ということがありましょう。

・ウィキペディア「新幹線運行管理システム」