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「雑踏」といいましても、「都会の雑踏」といったおしゃれなものではなく、明石歩道橋事故や「DJポリス」の出番となるような、それ自体が「動く凶器」となりうる雑踏の話です。
武蔵野線の北朝霞でホームが延伸されていますが、せっかく延伸された部分に「柵」が設けられるとのこと。10両化の予定は当分ないんだな、と実感させられるとともに、(列車の)混雑を防ぐための増発が、(駅の)混雑のためにできないでいる、という状況がわかり、かなり難しい話だと感じました。つまり、降車した客がはけないうちは、次の列車が到着しては困るのです。その容量は、ホームの幅、階段、エスカレーターなどの配置、それに利用客の属性(時間帯や客層で歩く速度が異なる)によって決まります。詳細は理解できていませんが、その手のシミュレーションを行なうソフトウェアもあるようです。
東北縦貫線に関しても、日暮里、新橋、横浜、辻堂でホームが拡幅され、上野、品川でも改良工事の結果、極端に狭い箇所はなくなる見込みです。
新橋では、「たったこれだけ?」と思うような幅での拡幅ですが、これでもきっと、計算の上で何十人、あるいは時隔に換算して何分何秒分の滞留の容量が増やせるといった根拠があっての工事であるはずです。ちょっとした(ちょっとでもないですが)ことにも、奥深いプロの世界があるものだと、改めて感心します。
※ところで、北朝霞について「柵」と記しましたが、もしや、可動式ホーム柵の設置を見越して、末端部だけ先に可動式ホーム柵と同一形状のダミー柵が設置されるのではないかと邪推しました。完全に個人の勝手な想像に過ぎませんが、延伸部分は強度も問題なく、むしろいずれ可動式ホーム柵を設置するときに手戻りとなることは避けておくのではないかと思いました。
武蔵野線では、ほとんどの乗換駅が対向式ホームとなっており十分な容量がある中で、北朝霞および東川口だけが島式ホームですが、東川口は埼玉高速鉄道線との乗り換えで、北朝霞ほどの恒常的な混雑にはなっていないようです。(浦和美園なイベント時には混雑するとされていますが、東武東上線の輸送力と比べればかなり少なく、混雑の方向も、イベント終了後の埼玉高速鉄道線から武蔵野線への乗り換えに限られ、入場制限によって対処できます。)極論すれば、北朝霞のホーム上の安全が確保できない限り、武蔵野線ではこれ以上の列車の増発も、ましてや10両化もできないということになります。
運行情報で時々、「お客さま混雑のため」という遅延原因が流れることがありますが、これも、利用客としては乗車するほうばかりを考えますが(乗車しようと客が殺到したので発車が遅れた、など)、実は降車するほうの問題で、ホーム上に降車客があふれないように、あえて延発しているのでしょう。綿密なシミュレーションがあってこそ取れる対策で、実に奥深いものです。
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