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・日本科学技術連盟(JUSE)「ソフトウェア品質シンポジウム 2014」(2014/9)
http://www.juse.jp/sqip/symposium/
9月11日、上記シンポジウムの企画セッションで、「鉄道信号システムへのアシュアランス技術の適用」というタイトルでJR東日本の方が講演されました。その内容が以下のブログで取り上げられています。
・個人のブログ「JR東における鉄道システムがIT化されてきた歴史と品質向上への取り組み。ソフトウェア品質シンポジウム 2014」(2014/9/30)
http://www.publickey1.jp/blog/14/jrit_2014.html
http://www.publickey1.jp/blog/14/jrit_2014_1.html
http://www.publickey1.jp/blog/14/jrit_2014_2.html
鉄道に関して予備知識がない人のための丁寧で長い前置き(予習)を経て、やっと本題に入ったかと思えば、もう時間です、といった感じでしょうか。質疑応答の内容が知りたいなぁ、と思いますが、実は時間切れで質疑はなかったりして。会場で聴かれた方、いらっしゃいませんか?
ブログの記事は、ほぼ録音をそのまま起こしただけのような体裁で、余計な感想や解釈も挟まず、ライブ感があるのが助かります。
> 1日で動かしてる列車が1万2700本ほど。これを7500キロの全体の線路を走らせていると。新幹線は1100キロぐらいです。信号機は1万3500、転てつ機は1万500。それから踏切が6500カ所以上あります。
> 連動装置985組(電子連動571組)
この数が多いのか少ないのか、聴衆には実感がわかなかったのではないかと思います。山手線や中央線など、ある1つの線区に限った例を挙げていただけるとよかったかもしれません。
閑散線区でのCTCの導入についての説明は、まさに[2856]の話(「高給をはむ者」)ですね。
> ところがJRになりまして、三井造船にいらっしゃった山下勇さんという方が初代の会長でみえて、首都圏の先ほどのような状況を見て何をやってるんだと。このコンピュータが発達してる時代に、紙とホワイトボードと電話でやっていると。それで開発したのがATOSというシステムです。
その後も、ようやくFAX([2365])になり、ATOSでも最初のほうではアナログモデムという状況が残っていました。そういった技術的な制約だけでなく、一般の企業の情報システムと違って、鉄道では人(扱い者や乗務員)もシステムの一部ですから、いくらコンピューターがあっても、システムと人との間での情報のやりとり(入出力)がボトルネックになるわけです。造船会社でCADや各種のシミュレーターさえ動けばよいというのとはレベルが違います。そこを何とかするには、専用の携帯型端末や通告伝達システムといったマンマシンインターフェイスを開発していく必要も同時にあったのです。その話を抜きにしては、鉄道のシステムは理解できないでしょう。
> このスライドはATOSを入れた効果を表わしてるグラフです。ATOSを導入した後は、非常に復旧が早くできるようになったということがお分かりになるかと。平均して3時間14分が、2時間34分になっています。
> ここまでの話は信号制御システムあるいは運行管理システムとあわせた列車制御システムについてでした。こうしたもののおかげで、私どもの一本あたりの列車の遅れ時分は、在来線の場合ですと大体平均1分前後、新幹線の場合ですと、30秒ちょっとに抑えることができています。
> 海外でこういう話をすると、台風とかそういうときのデータは入れてないんだろうと言われるんですが、実は全てのデータを入れたうえで、この遅れ時分になっています。
具体的な数字が出てきて興味深いです。ただ、以前にも書きましたが([2531],[2862])、列車が遅れにくくなったかどうかは評価が難しく、利用客にとって実感しにくいという課題が残っています。いくら平均では遅れがほとんどないとしても、列車の総数が多いのですから当然です。そこに甘えていてはいけないと思います。
> 今、京葉線で新習志野駅あるいは中間のところにもこのシステムを導入する工事を進めてる最中です。
※ほんのひとことで済まされていますが、これを正確に理解するのはかなり難しいですよ。
> 先ほど言いましたように、情報系と制御系のデータ、あるいは中央装置のデータ、それから駅装置のデータ、試験中のデータと運行用のデータ。これらが混在してますので、それらを混在した中で運転を継続しなければいけない。これをソフトウェアの工夫でこなしていくということです。
そして、ソフトウェア上の工夫だけではどうにもならなかったり、かえってミスの元になるようなケースでは「仮設ボックス」の出番となるわけです。一般のネットワークや情報システムとは違って、すべてソフトウェア定義にしたら済むという話でもありません。
この話、東神奈川などを例にして具体的な話をしていただけたらよかったのに、と、少しだけ思いました。講演を依頼する側の予備知識や熱意(聴衆にとってわかりやすい話をしてもらいたいという)が不足していたのでしょう。もったいないことです。
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