フォーラム - neorail.jp R16
発行:2016/11/17
更新:2018/2/2

[3387]

【EQF特集】 【実例に見る日英対訳】

実例に見る日英対訳(13) 「EQF」を読み解く(前編)


「はかせのくせにー ひきょーだぞー」を「100円朝食」で読み解く
Wikipediaで「EQF」を読む
「EQF」日本での動向は?
「EQF」を読み解く(超訳版)
「EQF」の「Level 8」とは
表1 超「EQF」行列のココロミ(仮)

(約18000字)

 「CEFR」([3061])の続き、かつ「研究ホワイトボックス」([3213])の続きにあたる話題です。しかし、もっぱら翻訳の話題ですから「実例に見る日英対訳」(「ビバ! クールなジャパンの「お・も・て・な・し」(Omotenashi)。日本語とニッポンのフシギを堪能します。」とのこと)に位置づけます。(恐縮です。)

[3061]
 > > CEFRはヨーロッパで作成された外国語学習者の習熟度レベルを示すガイドラインとして、欧米で幅広く導入されてきています。A1〜C2までの6段階の言語力レベルのうち、TOEICプログラムでは、おおよそA1〜C1程度の英語力を測定できます。

[3213]
 > 「普通の社会人課程博士」
 > 「普通の法務博士(専門職)」(修士相当)
 > 「普通の博士」
 > ※明治時代の「近代的法学教育を経ていない裁判官」([3125])と同じ構図が展開されていると理解されましょう。

 > アンジェラ689番!
 > ※「CEFR」の応用編として、そのあたりの「技能や専門性の分類」を読み解く予定が近日ございます。

※いま明確に「技能や専門性の分類」を規定する「いわゆるガイドライン」があって、現に広く普及して「名状しがたい流動化のようなもの!」がもたらされた結果が「あまねく『アンジェラ689番』!」だと曲解してみます。(あくまで曲解です。)

 …といって、その実、…はひ?([3283]) あらかじめ「論点整理のほう!」など試みておこうかと思われました。(もっと恐縮です。)

・「CEFR」「EQF」を読み解くことそのものは目的ではなく、「CEFR的な考えかた」「EQF的な考えかた」を理解しよう、できれば自分(たち)でもハンドリングできるようになりたいなぁ、というモチベーションでございます

・「CEFR」や「EQF」を翻訳したり利用したり採用したりしようというときに、表層的な翻訳では不十分で、文章や図表の基礎にある「考えかた」そのものを的確に訳しきる(情報やニュアンスの取りこぼしや改変が起きないようにする)ことが求められるということを再認識しようというモチベーションでございます

 このような「2大」モチベーション(…えっ! モチベーションは「1つ」に絞りましょうよぉ、の意[3094],[3102])のもと、さらに「邪ねん!」的なものがわらわらと付随してまいります。

・(じゃ念その1):「長年、勤めあげればわかる」という一般的な認識から「16歳のくせにー 何がわかるー」というソレを、いやいやいや違うでしょ、16歳のうちに先にわかっておかないと手遅れでしょ、などと、「近代的法学教育を経ていない裁判官」([3125])のほうなどシノビながら(略)

※「68年目の学習指導要領」([3046])とも関連しますが、いえ、「大センパイがた」([3077],[3110]など)には最大限の敬意を払いつつ、安心して次代に託されたい、というような話でございます。(マコトに恐縮です。)

・(じゃ念その2):「道徳おじいちゃんは残念系!」などと決めつけるわけではゴザイマセンが…ゲフンゲフン。「EQF」に出てくる「integrity」を、簡潔な1語に訳すのは無謀で、その都度「integrityとは何か」という長ったらしい注釈を付随させるのがベストではなかろうか、などと…(略)

※注釈だらけで「滝クリ!」…いえいえいえ、「なんとなく、*****!!」などと…(もっと略)。おお! この注釈をもって「実例に見る日英対訳」の「お・も・て・な・し」要件をクリアーだぜっ☆、などと(略)。<ひきょーだぞー

・「わらわらと」のイメージです
 http://thesaurus.weblio.jp/content/%E3%82%8F%E3%82%89%E3%82%8F%E3%82%89%E3%81%A8
 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E1%A4%AC%A4%C3%A4%B5

※ついでにクールなジャパンのほうもおつけしてこのお値段! …違いますってばぁ。もう☆(※10年前の作品です。)


☆「はかせのくせにー ひきょーだぞー」を「100円朝食」で読み解く


[3101]
 > おっと、なになに? おお、みんなよろこべ! 「ヒントが書かれた紙」が出てきたぞ!!
 > (ワー! ワー! はかせのくせにー、ひきょーだぞー、と呼ぶ者あり。)

・末弘厳太郎「嘘の効用」(1922年)
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000922/files/45642_28592.html

 > 私は**家です。ですから、専門たる「**」以外の事柄については――座談でならばとにかく――公けに、さも先覚者ないし専門家らしい顔をして、意見を述べる気にはなれません。**家は「**」の範囲内にとどまるかぎりにおいてのみ「専門家」です。ひとたびその範囲を越えるとただちに「素人」になるのです。むろん「専門家」だからといって絶対に「素人考え」を述べてはならぬという法はないでしょう。けれども、その際述べられた「素人考え」は特に「専門」のない普通の「素人」の意見となんら択ぶところはない。否「専門」という色眼鏡を通して、物事を見がちであるだけ、その意見はとかく一方に偏しやすい。したがって普通の「素人」の意見よりかえって実質は悪いかもしれないくらいのものです。しかも世の中の人々は、ふしぎにも「専門家」の「素人考え」に向かって不当な敬意を表します。普通の「素人」の「素人考え」よりは大いにプレスティージュをもつわけです。例えば、世の中には無名の八公、熊公にして、演劇に関する立派な批評眼を具えているものがいくらもいます。ところが、何々侯爵とか、何々博士とかが少し演劇に関して「素人考え」を述べると、世の中はただちにやれ劇通だとか芝居通だとかいって変に敬意を表し、本人もいい気になって堂々と意見を公表などします。侯爵や博士のくせに芝居のことも人並みにわかる珍しい男だというくらいならばともかく、その男がさも「専門家」らしい顔をして「素人考え」を憶面もなく述べるのをきくとき、また、世の中の人々がこれに特別の敬意を表するのをみるとき、私は全く不愉快になります。かくのごときは実に一種の「不当利得」にほかならないと私は考えています。しかし世の中の「専門家」はとかくこの点を間違えやすい。世の中の人々も、普通にその同じ間違いを繰り返して「専門家」の「素人考え」を不当に尊敬します。私は全く変だと思います。

※prestige(フランス語から):威信、名声、信望。

・個人のページ「doctorの語源」(2009年6月13日)
 http://www.kitashirakawa.jp/taro/eigo33.html

・同「小学校で英語を教えて大丈夫?で考えたこと」(2008年5月18日)
 http://www.kitashirakawa.jp/taro/english16.html

 つまるところ、「センセイ!」という敬称(自ら名乗ることを許される方向からいえば「称号」)でしかなかった「doctor(Dr.)」に、「博士」などという訳語をアテたのはどなたでしょうねぇ、といって、******のほうなど眺めてみます。

・ウィキペディア「大学寮」「陰陽寮」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%AF%AE
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B0%E9%99%BD%E5%AF%AE

 > **57年(**元年)には大学寮***(後の***)が設定されて学生に対する給食が行われるなど、制度の充実が図られた。

 > 上級**の反発に加えて、入学年齢を17歳から引き下げたこと、更に学令で定められた9年間よりも短い4年間の就学を経た上での事実上の中退を認めたことから大学寮側からの反発もあり、**12年(**3年)に撤回された。

 > **時代前期に相当する**世紀から**世紀初頭にかけてが大学寮の全盛期にあたった。

 えっ、年号を伏せたら現代のことのようですって? 気のせいですよぉ。レッツ大学で「100円朝食」という名の「給食」をサービスサービスぅ! 17歳から9年間で「標準26歳」だっ!(22歳では若すぎる!)歴史は繰り返す…繰り返すッ! 歴史は繰り返すッ!!

・「100円朝食」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/100%E5%86%86%E6%9C%9D%E9%A3%9F

 難しい仕事をするには少なくとも26歳までは勉強しないと務まらないよねぇ、ということが、歴史上、何度、忘れられても、再び思い出されるんですよ…たぶん。

・読売新聞「奈良の都にペルシャ人役人がいた…木簡に名前」(765年)
 http://www.yomiuri.co.jp/culture/20161004-OYT1T50163.html

 > 奈良文化財研究所の調査でわかった。
 > 国内でペルシャ人の名前を記した出土遺物が確認されたのは初めてで、奈良時代の日本の国際性を裏付ける成果となる。
 > 木簡は1966年、人事を扱う式部省があった平城宮跡東南隅の発掘調査で出土した。文字が薄く肉眼では一部が判読不能だったが、今年8月、赤外線撮影をした結果、役人を養成する「大学寮」でのペルシャ人役人の宿直に関する勤務記録とわかった。
 > 定員外の特別枠で任じられた役人

 ぬおー…なんと生々しい(いい意味で)。奈良時代の奈良が「横浜」や「虎ノ門」、それに「殿町」などのように見えて…きませんか。そうですか。

・Google ストリートビュー「大学寮址」付近
 http://www2.city.kyoto.lg.jp/somu/rekishi/fm/ishibumi/html/na008.html
 https://goo.gl/maps/4gomF1xMBGB2

 さらにウィキペディア「大学寮」を読みます。

 > 衰退
 > 藤原氏が**院を創設したのを機に各氏が****を創設するようになると、次第に大学*の存立基盤が揺らいでいくようになる。****は一族単位で学生の学資・生活を保障してその**進出を助ける制度であったから(略)
 > ***の廃止による**文化への関心低下と**制の弛緩、藤原氏摂関政治の確立による中下流貴族の没落などによって、大学*の地位も徐々に低下していくようになる。

 > ***の荘園化による喪失を招き、これに対して大学*向けの**制度の整備などの措置が取られたものの十分とは言えず、大学*財政を圧迫する事になる。皮肉にもこれを維持できたのは大学*からの給料を必要としない********出身の学生の増大による大学*支出の減少であった。

 ぬおー。私立大の特定の分野が多額の研究費を「獲とく」するようになれば、どうしても相対的に国立大の研究費は減って行き、「中高一貫校」とも「インターンシップ」ともなんとも、「名状しがたい約束されたコースのようなもの!」が行き過ぎれば衰退するんだと暗示しているかのようであります。(あくまで気のせいです。)そして、国立大の学生数(定員)が減れば(学生が私立大に行くようになれば)国立大が維持されると…なんということでしょう! これにはさすがの藤原センセもびっくりです。

・いしいひさいち「藤原センセ」
 http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488070564

 > ののちゃんの担任の藤原瞳先生。その藤原先生が新人賞を受賞してミステリ作家に転身!? 大酒飲みで時間にルーズ。しかも書下しのペースで連載の仕事を引き受けてしまう、ザ・大物の作家藤原瞳に明日はあるのか。ゴーイング・マイウェイの極致、藤原先生の痛快テキトー生活が遂に文庫で登場。

 さらにウィキペディア「大学寮」を読んでから「大学寮址」を見直してゾッとしてみます。

 > 平安時代末期には、**請負制の導入や官吏(官僚)が門閥で占められるようになった(貴族による蔭位の制の濫用)ためにその機能を果たさなくなり(略)
 > 学資や施設の維持に用いられていた***や**の仕組みの崩壊によって財政的にも衰退を余儀なくされる。1154年(久寿元年)には大学*庁舎が倒壊する事故が起きるが再建されず(略)、1177年(治承元年)の安元の大火の後、閉鎖された。

 701年から1177年までが「大学寮のあった時代」などと…いえいえいえ、大学寮が「確かな存在感!」を放っていたのは、いつからいつまででしょうかねぇ。

・ウィキペディア「明法勘文」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%B3%95%E5%8B%98%E6%96%87

 > 日本最古の明法勘文は(略)大宝律令選任令の解釈に関するもので、当時は明法博士の官職が存在していなかったために、律令編纂に関与して令官を兼ねていた****と****が回答している。

 > (略)明法博士による勘文に関する最古の記録は(略)758年
 > 846年(略)善■訴訟事件(弁官伴善男が、弁官局で長年行われてきた慣例上の行政処理を僧尼令違反であるとして同僚弁官5名全員を告発した事件)における大判事讃岐永直・明法博士御輔長道・左大史川枯勝成による3通の勘文が知られている。

 > 平安時代中期には明法勘文の文体が凡そ定型化されていった。

 いっけなーい! 次回もテンプレてんぷれぇ([3233])。「メタ目次」([3093])として考えかたを整理していく段階を過ぎると、こんどはかえって「ワークシートを埋めさえすればよい」([3331])という「弊がい」が出てきそうです。そうしてヒマが出てくると、中にはユーモアに興じる者も…出てきそうですよね。「自問答」といって「月の都の環境アセスメント!」などと(略)。

 > 明法勘文は(略)南北朝時代の頃までは盛んに作成されていたが、以後(略)衰退し、明法勘文が作成されることはほとんど無くなったとされている。

 最も狭い意味では、「明法博士」の『居所』としての「大学寮」といって、博士1名あたりの(年次ならびに生涯の)「明法勘文」の件数や質などを『論文発表件数!』や『被引用数!』と同じ枠組みで評価してですね(略)一種『名状しがたい大学寮『あり方』指数のようなもの!』を求めて「大学寮が「確かな存在感!」を放っていた期間」を検出できたり、するんでしょうか。

 > 鎌倉時代に入ると、明法家の解釈も自説に基づいて律令格式の引用・解釈が行われ、明法勘文の内容が一定ではなくなったために混乱が生じ、北条泰時が『御成敗式目』制定時に弟の重時に充てた書状でも明法家の恣意的な解釈引用で“人皆迷惑”しているという不信感が広がっている状況について記している。このため、『御成敗式目』では権門の口入を禁じ、外部の理非判断(明法勘文を含む)を排除する方針を採用した。

 いま(2016年)は『鎌倉時代!』ですか、そうですか…そうなんですかっ。新聞記事が「署名入り」になって混乱が生じ、かえって不信感が広がった上で、新聞記事に書かれること自体、あるいは取材を受けること自体が忌避されていくプロセスと似ていませんか? …などと(略)。辞書・事典的なコンテンツ(事実を伝えるストレートなニュースを含む)に署名してはならないんですよぉ…たぶん。ダージリン派…いえ、大辞林派と新明解派が対立するですって? とんでもない。

・「新解さんの謎」
 http://johokan.kyoto-seika.ac.jp/modules/fromkyoto/index.php?content_id=422

 > こ、恐いよう!!ていうか、めっちゃ主観的じゃないですか。
 > 新解さん、あなた誰かを恨んでいますか?

 編集部として合議の上、「新解さん」と呼ばれるペルソナを運用してですね(略)というのは、「1つの**」ではあると思うんですよぉ。やだなぁ。『素』で特定の執筆者個人の「素」が出る(のが魅力とされる=『誰によって?』)という意味での一種「純ぼく」な作品とは違って、小湊鉄道や日立製作所のやうなもの([3266])だね、うん。太宰治による「井伏先生南伊豆行き」については[3359]を参照。

・「純ぼく」のイメージです
 https://www.google.co.jp/search?safe=active&q=%E7%B4%94%E6%96%87%E5%AD%A6+%22%E3%81%BC%E3%81%8F%22

 > (検索結果より)
 > よく「机上の空論」といわれるが、ぼくの頭の中ではそのアイロニーが根底にあって、
 > したがって、ぼくは、いわゆる純文学、まあこのことばが適切かどうかはわからないから、ファイン・アートないしはクラシックということにしましょう。そう呼ばれるたぐいのものと、いわゆるエンタテインメントと称される通俗的なものとは、はっきり唆別される必要が
 > ぼくと「純文学」の出会いは中学校だった。
 > 同人雑誌にいるぼくたち
 > 実績もないぼくに五十枚もの小説の依頼がきたのである。
 > 現在いささか、中間小説と言われる雑誌の世界に活気がないのもぼくは当然なような気がします。クロスオーバーという発想で純文学と大衆文学とを統一していくのは、それはそれで一つの方法論だけれども、また疑間がないわけじゃない
 > 純文学5誌総合スレ 感想集
 > 会場では「スペースインベーダー」筐体を改造した「アーケードブック」や、脳トレにいそしみながら純文学を読むことができる「脳を鍛える! 純文学」など、いずれも個性豊かな「ぼくのかんがえた電子書籍」を展示。

 …うーん。…うーん。もはや「純ぼく」と呼ばれるペルソナ(≒文体)を運用しさえすれば純文学だと…ゲフンゲフン。わあぃ昔は受賞を辞退してみせる&いまは受賞会見で怒ってみせるところまでがアルデンテ…じゃなくて、ペルソナ(≒芸風)ですぅ〜! ★◎※Σ☆シ*ー〜ッ!!([3209]


☆Wikipediaで「EQF」を読む


 本題です。

・Wikipedia「European Qualifications Framework」
 https://en.wikipedia.org/wiki/European_Qualifications_Framework

 > Level 8
 > Knowledge at the most advanced frontier of a field of work or study and at the interface between fields

 コレですよ、コレ! 「the interface between fields」なんですよ。学位を取ってなお自分が(個別の、という意味で)「the field」に立たないと気が済まないというのは本物とはいいがたく、また、各々の「field」からみて、「おらがfield」の外からあれこれいう人を疎ましくみるのは(超長期的に)自分たちの「field」のためにならないことだとわかって…いえ、それがわかるためには「超長期的な視座のようなもの」を獲得できなければならず、かくして「編集部の者より鉄道に詳しい」かどうかを編集部としては判断できない、「秤座のOB」のソレが生じてくるわけです。

 「Lv. 8」…いえ、「レベル: 8」があるなら9や10はあるのか(上限は99なのかっ? そうなのかっ!?)と、そう思われるかたには、このような『レベルの数字』(一種「カテゴリカルなデータ」)を『簡単なかけ算!(ただしべき乗を含む)』で読み解くことをおすすめしてみたいと思いました。

※レベルの表記法だけとっても、S社とE社はかなり異質で、よくもまあSE社などといって1つになれたものだと…いえいえいえ、メッソウもございませんです。

・23=8

 2値で考えることが3つあれば、分類は8個になるというわけです。考えることが4つや5つに増えることは難しく、4つや5つあるなら、既に5つ挙げられているはずです(簡単に見つかるものなら、既に誰かがとっくに見つけているはずです、の意)。現に3つしか挙げられていないのは、よく整理されているので後にも先にも3つであるんだ、と仮にとらえてダイジョーブ、ダイジョーブ、という(これを考えた人たち=先人の)『メッセージ』でもありましょう。

 Wikipediaでは端折られている部分があるようですから、欧州委員会のページを参照します。

・欧州委員会「Descriptors defining levels in the European Qualifications Framework (EQF)」欧州連合(EU)
 https://ec.europa.eu/ploteus/content/descriptors-page

 > Knowledge
 > In the context of EQF, knowledge is described as theoretical and/or factual.

※theoretical:理論的で、factual:事実に基づいた。

 > Skills
 > In the context of EQF, skills are described as cognitive (involving the use of logical, intuitive and creative thinking), and practical (involving manual dexterity and the use of methods, materials, tools and instruments)

※cognitive skills:思考力、practical skills:実務上の能力。logical:論理的な、intuitive:直感的な、manual dexterity:技能、手作業への習熟。

 > Competence
 > In the context of EQF, competence is described in terms of responsibility and autonomy.

※後述。

 うーん。考えることが3つで2値だという理解でいいのかは、あやしくなってきました。

■表1 超「EQF」行列のココロミ(仮)

cognitive
skills
practical
skills
responsibilityautonomy
1
2oo
3(o)o(o)
4ooo
5oo
6ooo
7oo
8oo


 せっかく「EQF」でキレイに書かれているのに、表1のようにしたら、かえってわからなくなってくることがわかります。表1のココロミは、いま失敗した、と見受けられます。

※後編([3386])で改めてココロミます。あわせてご利用ください。

※しかし、「普通の人」としてのナイーブな職階の理解(曲解)とは、それなりに一致しそうですね。日本では「Level 5=中間管理職」だといって、おお、レッツ上意下達の伝令役っ! 伝令役に責任はないぞう。お、おう…。そして、レッツ実務も知らず責任も負わない「Level 8=学者」に何がわかるというんだっ! 象の卵で知られる逢坂大学にあるとされる『象牙の塔』に登りたいかーっ!! …えっ。

・YouTube 「****たいかーっ!!」のイメージです
 https://youtu.be/7jcTfQXHAeo?t=15s




・NHK放送文化研究所「上意下達」(1999年6月1日)
 https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/030.html

 > なお、「上意下達」の対語は「下意上達」です。
 > なお、「上意下達」の対語は「下意上達」です。

 うーん。うーん。……こ゛ほこ゛ほ。


☆「EQF」日本での動向は?


・労働政策研究・研修機構「JILPT 資料シリーズ No.102 諸外国における能力評価制度 −英・仏・独・米・中・韓・EUに関する調査−」(2012年3月30日)
 http://www.jil.go.jp/institute/siryo/2012/documents/0102_07.pdf

 しょ、諸外国っ!! そのうちのEUの章のPDFです。そして、おお、労働行政と教育行政がばちっと分かれているのであった、と思い直されます。うーん。

・日本学術振興会(学振:JSPS)「「生涯教育に関する欧州資格枠組み」に関する動向」(2008年1月)
 https://www.jsps.go.jp/j-bilat/u-kokusen/foreign/london-h2001-12.html

 タイトルからして、うーん。(既に「残念な」香りの漂う)「生涯学習」を連想させる「生涯教育」という表現が「びみょー」ではないか(「EQF」をニュートラルに読むことが難しくなる)と感じられます。

・大学評価・学位授与機構(NIAD)「各国・地域の高等教育情報 EU」
 http://www.niad.ac.jp/n_kokusai/info/eu/1272551_3028.html

 > 欧州資格枠組み

 > EQFは、各資格・学位を8段階(レベル1〜レベル8)に分類し、当該資格取得に必要とされる知識(knowledge)、技能(skills)、能力(competence)に関する学習成果を示す。
 > 学士レベル(高等教育第1期)に相当するレベル6は次のように示されている。
 > 知識: ある分野の仕事または学習の高度な知識を備えている(理論や原則の批判的理解を含む)。
 > スキル: 複雑かつ予測不可能な問題の解決に必要な専門的・最新の技能を備えている。
 > 能力: 複雑な技術的・専門的活動に対処し、個人やグループの能力発展のために責任を負うことができる。

 名称の対訳はともかく、翻訳の質がきわめて低い(日本語の母語話者に、原文のニュアンスを正確に理解させようという「わたし、本気ですっ!」的なソレが見られない:訳しただけ)と感じられますが、あくまで感想は個人です。あしからず。

 欧州で「EQF」が策定された本来の目的は、確かに域内での「流動化」であって、そこには反発もあるわけです。しかし、「EQF」のレベルの区分や定義そのものは、とっても「エレガント」だと、誰もが認めるでしょう。このクロウを、「わが国」で「もう一度」なぞるよりは、それなりにそのまま、採り入れてしまいましょうよぉ、といってみたいです。(恐縮です。)

 そして、以下、「EQF」の原文をきちんと読めば一目瞭然ですが、いくら「EQF」で「Honours bachelor's degree, Bachelor Degree without Honours, Graduate Certificate, Graduate Diploma」が軒並みLevel 6とはされていても、日本では(ほとんどの※)学部卒はLevel 3からのスタートです。そこを認めないまま、根拠のない「ミエのようなもの」をはっていてはイケマセン。

※卒業後ただちに「Level 6」を務めることが期待されて故郷から送り出されるひと、例えば小さな会社や旅館の跡取りのかたなど、都会の大学(ただし県庁所在地でありさえすれば都会とみなす[3378])でモーレツなプレッシャーのもとがんばられる例などありましょう。しかし、そこまでプレッシャーが大きいという状況に誰もが置かれるわけではなく、ある程度は(高校までとは違って大学では)漫然と学ぶこととなるのは自然なことであります。

※「EQF」のLevel 3は、「GCSE A*-C」とされ、「GCSE」では、えっ、日本で普通科の高校を出たあと、専門学校や大学でやっと勉強できそうなこと(会計やアートも含む)が、高校の段階で(職業高校として)分化しているんですね、と早合点されます。

 同じLevel 6に「German Meister」も並んでいるんです。年数は短くても、高専卒のかたのほうがLevel 6であろうとうかがわれましょう。

・「市場は「高専」をどのように評価しているか」文部科学省 大学間連携共同教育推進事業(2015年7月15日)
 http://www.innovative-kosen.jp/project/column/yano150715/

※高専のセンセイは教授なんです。みなさま、知っていても、お忘れでしょう&思い出しましょう、の意。

 > 大学を卒業して自動車会社に就職した時は、初期高専の卒業生が就職する時期で、彼らと一緒に同じ新入社員研修プログラムを受けた。宿舎で高専卒業生と同部屋になったこともあり、優秀な高専生に驚かされたことをよく覚えている。

 > 高等教育研究と社会調査の専門家の目からみれば、多くの調査は正直もの足らない。高専だけでなく、大学生の卒業生調査も、量的かつ質的に貧困である。日本の大学は、高専とは大きく違って、悪名高いが、だからといって、何らかの証拠に基づいて語られているわけではない。ここでも体験談やうわさが優位な世界になっている。

 > 高専・短大カテゴリー(短期グループとする)は、教育年数として高校と大学の中間だが、所得からみた経済的地位は、中間とはいえず、高卒に近いポジションにある。省略したが、女性の場合は様子が異なる。女性の短期グループの所得は、高卒と大卒のほぼ中間に位置する。男性と違って女性は、短期の学校に進学するメリットが大きいのである。短期グループの学生数が女性で占められるのは、こうした経済的理由があるからである。

 > 市場の高専評価は、専門学校に埋もれて、行方不明になっている。
 > 残念ながら、一研究者が個票にアクセスすることはできない。
 > 次善の策として私たちは、「高専卒業生キャリア調査」で平成26年の「年収」を質問することにした。失礼な問いではあるが、キャリアの現状把握として欠かせない情報でもあり、無理をお願いした。ご回答いただいた3408名の方に感謝したいと思う。
 > 私たちの調査の高専本科は、「大卒並み」だといえる。

 技術に関する知識と技能はウソをつかない(客観的に評価できる)ので、必ずや、所得にも結び付きましょう。

 > 製造業・大企業の高卒を100にした指数を示した。高専本科卒は、政府統計の「大学・大学院」を若干上回ったりするほどである。
 > その一方で、高専から大学学部、大学院に編入した卒業生の所得はそれほど高くない。しかし、製造業・大企業に限ると進学者のサンプル数が少なくなるので、確かな議論をするのは難しい。進学するメリットがないというような議論はできない。

・インプレス「奈良先端科学技術大学院大学が挑む知能を備えたロボット研究 」(2016年4月26日)
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20160426_755047.html

 > NAISTは、学部を持たない大学院大学であり、さまざまな大学から異なるバックグラウンドを持つ学生が集まってくることが特徴だ。
 > 高専出身の人も多く、特に高専ロボコンの経験者は、電気も機械もソフトウェアも1人でできる人が多く、そのスキルを存分に活かして研究を行なっている。

 > 「機械や電気を専門にやってきた学生さんが、ほかのコンピュータサイエンスの大学院を受けようと思うと、コンピュータサイエンスの筆記試験を求められるので、なかなか入りにくいですが、NAISTの試験はかなり柔軟で、熱意さえあれば入ってこれます。知能ロボット研究は総合格闘技みたいなものなので、コンピュータサイエンスじゃない武器を持ってたとしても、うまく入っていけるかなと思います」(松原氏談)。

 学ぶ順番がちょっと前後するだけで、結局、ぜんぶ勉強するんですよぉ。「修士了」の段階では、ほとんど差がないと(企業の側からは)見られてしまいます…たぶん。そうなると、こんどは逆に、「修士了」としてシビアに問われたときに、文系の一般教養(のペーパーテスト、端的には英語も含め)がやや劣るといって(自分でそう言いながら、ケナゲにがんばる人も見かけます)、確かに所得にはつながらない、ということなのだろうと思えてきそうです。


☆「EQF」を読み解く(超訳版)


 というわけで、センエツながら、「くだけた日本語!」で「EQF」が読めるのは、このフォーラムだけ! といって、その実「日本初!」などと…銘打って大丈夫かどうかまでは確かめていないので銘打たないことといたします。(恐縮です。)

 Level 1から8までのCompetence、いわゆる「コンピタンス」をざっと読んで曲解しながら早合点して『超訳!』してみます。

・Level 1
 「無印さん」:お膳立てされた上で直接的な指示を受けないといけません。

・Level 2
 「見習いさん」:監督下に置かれつつも「いくばくかの自主性」をもって動ける!(働けるとまでは言ってない!)

・Level 3
 「初任給さん」:責任もって完了できます!(今日中にできますっ!!) 状況にあわせて自分の行動を変えることができます!(臨機応変ですっ!!)

・Level 4
 「現場責任者さん」:指針いわゆる「ガイドライン」に従ってレッツセルフマネジメント!…でき、工事などのいわゆる「ルーチンワーク」を監督できます。業研いわゆる「カイゼン」を提案できます。

・Level 5
 「中間管理職さん」:予期せぬ変化にも対応し得る管理と監督を目指します(必ずできるとまでは言ってない!)。自分だけでなく他者も含めて、レビューと生産性向上に取り組みます(必ず…同!)。

・Level 6
 「上級プロマネさん」:複合的なプロジェクトを遂行し、予期せぬ変化に対する意思決定に責任を持ちます(いやでも持たされます、の意)。いわゆる人材の育成にも奔走します(いやでも奔走させられます、の意)。

・Level 7
 「執行役員さん」:あたらしい『戦略的ナントカ』が必要となる複合的で未知の仕事に対して一種『変革!』を唱えることができます(必ず達成できるとまでは言ってない!)。いわゆる「会社(業界団体)の枠」を飛び出して、産業界(全体)や学術界(全体)で「コミットして貢献!」する責任があります(本人が自覚していなくても責任が生じています、の意)。チームの生産性をレビューする責任(※)を負います。

※ちゃんと働いたから問題ないもん!(俗にいう「悪気はなかった」) …では済まなくなってくる境目といいましょうか、結果への責任が生じてくるということですね。いわゆる「目標管理ごっこ」では管理しきれない立場だという自覚とともに「高度な自律」が志向されなければ務まらないはずですが、うーん、大丈夫なんでしょうか、と、心配になるような人ですら担ぎ上げられるような何かも、業界やカイシャによっては、あったりするのかも、しれませんね。(特定の企業等を念頭にした記載事項等ではございません。)

※いわゆる「○○連」や『湖のほとりのレークサイド!』で『7福神!』…じゃなくて「賢人会議!」をば、という面での「産業界(全体)」への「コミットして貢献!」は、業界を問わず、歴史的に十分に果たされてきていると見受けられますが、技報と特許だけでなく論文も、あるいは連携大学院や客員教授だという意味での「学術界(全体)」への「コミットして貢献!」は、かなり業界によって温度差のようなものがあると見受けられましょう。コミットとみせかけて、その実、単なる「青田買い」である事案等(いわゆるIT業界など)や、貢献を越えて、いわば越権的に「コミットしすぎ!」である事件等も、製薬業界などでは指摘されましょう。

※単なる「レッテル!」の1つとして「国際会議!」(国内をぜんぶ無視して国際会議にしか投稿しない、そして1本でも通れば、幕末に洋行でもしたかのような待遇で処する)というのも、およしなさいな、みっともない、わるいことはいわないから…と、一種『高み』から言ってみたいものですが、残念ながらワタクシ、いかなる高みにもご縁がないので(ただし自分でよじ登る「うだつ」[3152],[3162]を除く)、現に「高み」にいらっしゃるかたにあって言ってもらいたいと願います。

・「事件」の一例です
 https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/179261/


☆「EQF」の「Level 8」とは


 さて、「はかせのくせにー ひきょーだぞー」などと呼ぶ者が、何をどう理解して、何を知らないか、ということも、「EQF」がいま「きわめてクリアーに明確化!」してくれるはずだと期待して、「EQF」の「Level 8」を読んでみます。

※…などとエラそうに、いえいえいえ、メッソウです! 私も知らなかったので「EQFと呼ばれるソレ」をひも解いたんですよぉ。そしたらぁ…(略)。なるほどなるほど、それで?(もしゃもしゃ)…あざっす。

・Level 8
 さすがに『超訳!』するのが難しくなってきます。原文を引きつつ逐次訳を試みましょう。

 > demonstrate substantial authority, innovation, autonomy, scholarly and professional integrity and sustained commitment to the development of new ideas or processes at the forefront of work or study contexts including research

※demonstrate:エビデンスによって実証する、substantial:実体のある、sustained:長期間続く、息の長い、継続的な、autonomy:自主性、at the forefront:最前線で。

・(あくまで「超訳」です):実体のある許認可、技術革新、自律、学術、そして誠実さを模範的に体現します。(ほかの誰が模範を示してくれましょうか、の意。)業務や研究の最前線で、新しいアイデアや方法の開発にあたり、長期的な視野をもって臨みます。(ほかの誰が長期的な視野を持てましょうか、の意。)

 以下、日本語にするのが難しいものについて、どのような訳が試みられているのか、個別に見てみます。

・「authority」
 http://ejje.weblio.jp/content/authority

 > Who gave you (the) authority to do this?
 > だれの許しがあって君はこんなことをしたのか.

 「substantial」とあわせ「実体のある許認可」とでも訳せば、なるほど、公的な資格認定制度の設計や学習指導要領の改訂を取りまとめる仕事、「性能規定化」など、そういうソレが具体的に思い浮かんできますね。

・「professional integrity」
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20100824/215937/

 > 「integrityがある」は最高の誉め言葉

・「監査人に求められる特性は何か 職業的懐疑心(professional skepticism)それとも誠実性(integrity)?─職業的懐疑心は、誰(who)が、何(what)に対して発揮するのか。」デロイトトーマツ
 http://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/get-connected/pub/atc/201404/kaikeijyoho-201404-01.html
 http://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/jp/Documents/get-connected/pub/atc/201404/jp-atc-kaikeijyoho_201404_01.pdf

 > 財務諸表監査における職業的懐疑心の扱いが極めて難しいのは、それが精神論の域を超えた問題であるからである。

 > 問題の1つは、職業的懐疑心に関する議論が「経営者は誠実であるか否か」という、いわば属人的な議論に矮小化されてしまったことにある。
 > a neutrality viewなる考え方
 > a presumptive doubt view

 > 職業的懐疑心は(略)監査認識の全プロセス(the entire process of audit cognition)にわたって行使される必要がある(図1を参照されたい)。

※文章だけからは、(7節まであることも含め)ほとんど論文を書いたことがない人が書いたのかなぁ、と心配になってきますが、内容はしっかりしているのではないかと素朴には感じました。…わたし、煙に巻かれたんでしょうか。

※同じ筆者で「「原則中立」(a neutrality view)」という文があり…英語、日本語ともに、いかほどの正確さを持っているのか疑われます。「NPOV: Neutral Point of View(『中立の原則』)」かなぁ、どこで何をこじらせたら「「原則中立」(a neutrality view)」に化けるのかなぁ、と思ったのですが、いえいえいえ、「「原則中立」(a neutrality view)」こそが正しいのであれば…Googleで1件しかヒットしないなんてありえないですよねぇ。

※実務者として仕事ができることと、研究者として実務に関する議論ができることは、まったく別の「コンピタンス」だとうかがわれましょう。コンピューターっぽくいえば、どちらも互いに、『上位互換』でも『下位互換』でもない、ということです。

・個人の日記「下位互換、上位互換、前方互換、後方互換がわからない」(2009年5月29日)
 http://d.hatena.ne.jp/pasela/20090529/compatibility

※余談ですが、いちばんわからないのは、ウィキペディアで「上位互換性」と「下位互換性」に英語の対訳が付されていないことですね。前者は「downward compatibility」、後者は「downward compatibility」だと、Weblioさんにいわれました。…なるほど、わからないですね! わかりますわかります。

 「professional integrity」はかなり難しく、▼「誠実さ」といいつつも属人的なソレに留まらない、▼「職業的」といいつつも、(一昔前でいう)『5時』を過ぎたら**ン**ン(休みの日はトド!)、という意味ではない、など、かなり注意深く訳さないと、日本語で読むときにみすみす誤解を招きそうだと心配されます。

※「integrity」については後編([3386])で改めて深めます。

 そして、それらを「demonstrate」するんです。▼実証する(≒ほかの誰も、まだやっていなくても、こうすればうまくいくんだというエビデンスとともに実演してみせて、みなに納得させる、そして普及させる)というあたりから、▼鮮やかに演じてみせる、▼模範を示す、▼率先して取り組む、というニュアンスも含んでいると読めました。しかも、▼形ばかりのものではなく実体がある、という、おお、なんと難しいことを、ということも、「demonstrate」には含まれましょう。(「見せかけの誠実さ」「思いついただけの提案」であってはいけない、の意。)

・(参考)5時から「**ン*ン」のイメージです
 http://zokugo-dict.com/10ko/5jikaraotoko.htm

・日本経済新聞「会社を出た途端、身勝手に振る舞う人が目につく」(2015年7月4日)
 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO88169190X10C15A6000000/


 後編([3386])に続きます。


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