・朝日新聞「収益を得る権利を小口に分ける不動産の証券化の手法」を読み解く
(約14000字)
(このフォーラムが扱うとされる)鉄道ともコンピューターとも関係は乏しいですが、47年や60年で建て替え云々、という話題に関連するニュースについての話題でございます。
・NHK「団地再生へ共同事業体 横浜市」(12月16日)
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161216/5132621.html
> 横浜市で開かれた協定式には、横浜市や団地を供給しているURや住宅公社、それに融資を行う住宅金融支援機構などの代表者が出席し、共同事業体を立ち上げる協定書を交わしました。
> 横浜市などによりますと、建設から30年以上経過している団地は、市内に61か所あり、今後、建て替えや改修が必要になりますが、同じ団地でも建物や土地を所有する事業者が違うため、団地全体の再生は難しいということです。
この、最も肝心な「同じ団地でも建物や土地を所有する事業者が違う」ということを、協定式ではどなたかがぽろっといい、それを逃さず報じるNHKといい、こう、プレスリリースを受けての記事だけを見ていてはよくわからないということが再認識されましょう。
・日本経済新聞「団地再生へ共同事業体 横浜市・URなど、建て替え・改修促進」(2016年12月10日)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB09H62_Z01C16A2L82000/
> 横浜市は古い団地の建て替えや改修を進めるため、都市再生機構(UR)や住宅金融支援機構など6者からなる共同事業体をつくる。
> 共同で事業を推進する主体として「よこはま団地再生コンソーシアム」を16日に組成する。メンバーは横浜市のほか神奈川県、県と市の住宅供給公社、住宅金融支援機構、URの6者。
> 市内にある共同住宅のうち、築45年以上のものは公営・民営合わせて現在約4万5000戸。高度成長期などに建てられた住宅が多いことから、横浜市の試算では毎年約1万戸ずつ増えていき、30年後には約50万戸と10倍以上になる見込みだ。
所有権については言及されていません。いえ、そこは入居者(賃借人)ではなく事業者が考えればいいことであるので(心配しないで安心して『住まって』くださいね、の意)、わざわざ言及しなくてもいいとの配慮でございましょう。
また、定期借地権つきっぽい分譲の住宅を買われたかたにあっては建物だけ1代限りのお買い上げだったのだと(だから土地付きよりは安かったのだと)理解の上、もしお忘れでしたら思い出していだだいてですね(略)定期借地の期限で自動的に土地は更地になって事業者に戻ってくるという前提でありますから、これまたやはり、とりたてて心配しなくてよいとされることがらであるとわかります。本当でしょうか。
・国土交通省「全国定期借地権付住宅の供給実態調査」(2011年)
http://tochi.mlit.go.jp/wp-content/uploads/2011/02/H20_jutakukyoukyu.pdf
> 公的主体(都道府県、政令指定都市、都道府県庁所在地の地方住宅供給公社、首都圏不燃公社及び(独)都市再生機構)が土地所有者又は住宅建設者として関与した定期借地権付住宅(以下「公的主体による定期借地権付住宅」という。)の供給実態について、116の公的主体に調査票を送付・回収した。
不燃公社っ。…不燃公社っ! いえ、この文脈では意味はわかりますし、当時もわかられた(さらにはありがたがられた?)とは思われますが、いま、いきなり「不燃公社!」といって、…はひ?
※名前の付けかたって、端折りすぎても長すぎてもアレだと再認識されるような気がしてまいります。わあぃ京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区それに道路交通情報通信システムセンターっ。(※このフォーラムで言及された『長い長〜い固有名詞!』の第1位と第3位でございます!)
※これより前の時代の「準耐火構造として位置づけられた集合住宅の建設、国庫補助による不燃住宅の建設、危険品庫や電気機器室などの鉄道施設等々、補強コンクリートブロック造の建物」(1951年〜)については[3127]も参照。
> 公的主体による定期借地権付住宅の供給は平成6年から始まり、
…そうでした。えーと、別の呼びかたで何かそういう、土地の所有権はそのままで借り上げて住宅の大量供給が実現されて(土地を含まず建物の1室だけの)分譲もされました的な制度があったやのように思われます。本当でしょうか。
・神奈川県住宅供給公社「公社の事業概要」「公社のあゆみ」
https://www.kanagawa-jk.or.jp/outline/business.html
https://www.kanagawa-jk.or.jp/outline/history.html
> 住宅を必要とする勤労者に対し、住宅の積立分譲等の方法により、居住環境の良好な集団住宅及びその用に供する宅地を供給し、あわせて市街地の不燃化を促進して都市再開発に資することにより、神奈川県内における都市の秩序ある発展に協力し、もって住民の生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的としています。
> 1961年 昭和37年10月 市街地改造資金使用第1号「追浜共同ビル」着工
> 1964年 昭和39年7月 相武台団地(約33ha)(相模原市)着工
> 1966年 昭和41年11月 勤労者分譲(積立)住宅第1号「相武台団地」着工
> 昭和41年12月 高層住宅第1号「たまプラーザ駅前分譲住宅」着工
> 1972年 昭和47年 短期分譲方式採用
現在の感覚で多くのかたに公社っぽいと感じられる物件は、この年代あたりからであろうかと思われました。
・Google ストリートビュー 追浜「第一共同ビル」(1969年4月)ならびに「第二共同ビル」(1964年3月)
https://goo.gl/maps/JJzXm4qEovG2
・Google ストリートビュー 「追浜分譲共同ビル」(1966年3月)
https://goo.gl/maps/zUFqHWpijYw
単に「追浜共同ビル」といったとき、どの範囲を指すのかなど、詳細はわかりませんでした。(恐縮です。)
・建通新聞「UR 17年度にも基本設計へ 洋光台集会所」(2016年12月8日)
http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/161208500013.html
・UR都市機構 東日本賃貸住宅本部 神奈川エリア経営部「応募要項」
http://danchinomirai.com/compe/
> 【第1次審査結果発表】平成28年2月上旬を予定
> 【第1次審査通過者によるプレゼンテーション】平成28年4月中旬を予定
> 【最終結果発表】平成28年6月中旬を予定
おおー(略)。比ゆ的には「左R右L」(ひだりあーる・みぎえる[3062])にならないようお祈りいたしております! フツーがいちばんだよ☆(メッソウですが見解でございます!)
・個人のブログ「フツーがいちばんだよ☆」と結論された事例のご紹介等(2007年5月6日)
http://tht.sblo.jp/article/3910224.html
> ・愛知県公園緑地課「21世紀にふさわしい公園を考える懇話会」
> > 大学の学生にヒアリングしたところ、ほとんどのものが何も手を加えなくてもよいから以前のままの状態に戻してほしい、という回答であった。
主催者だけがはりきりすぎるのはアレです。ナニかねキミぃ(略)…ゲフンゲフン。
・ウィキペディア「日本勤労者住宅協会」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8B%A4%E5%8A%B4%E8%80%85%E4%BD%8F%E5%AE%85%E5%8D%94%E4%BC%9A
> 勤住協はILO勧告第115号に批准し、1966年に成立した日本勤労者住宅協会法に則る。ILO勧告第115号は、国が住宅建設を促し、労働者およびその家族に適切な住環境を与え、賃貸または購入費用が労働者の収入でまかなえるために、労働者住宅を優先して供給できる住宅政策を取るという社会政策の改善をよびかけるものであった。
(1960年代に)ILO勧告の内容まで勉強してから当該住宅に住まわれたかたなどほとんどいないのではないかと想像しつつも、いえいえ、かえってたいへん勉強されたかたもいらしたかもですね。…まったくわかりません。
・同「積立分譲」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E6%96%B9%E4%BD%8F%E5%AE%85%E4%BE%9B%E7%B5%A6%E5%85%AC%E7%A4%BE#.E7.A9.8D.E7.AB.8B.E5.88.86.E8.AD.B2
> 一定の期間内において一定の金額に達するまで定期に金銭を受け入れ、その期間満了後、受入額を超える一定額を代金の一部に充てて住宅及びその敷地を売り渡すことをいう。
明示的には言及されずとも、そういう経緯で取得されたっぽい物件の『なんということでしょう!』の放送もあったやのように思えます。本当でしょうか。(あまりにも私的なことに立ち入る感があるので検索は行ないません。)
・(一財)首都圏不燃建築公社(略称「不燃公社」)「沿革」ほか
http://www.funenkosya.or.jp/kosyaannai/enkaku/tabid/74/Default.aspx
> 営業部水道橋センター
> ***ビル
そのビルが、これまた1976年とのことで…ぎゃふん。
★朝日新聞「収益を得る権利を小口に分ける不動産の証券化の手法」を読み解く
公的主体が6者も集まる話に対して、きわめて対照的なケースが大阪で見られます。
※よく見ると「〜に対して対照的」っ。うーん。ま、いっか。(えー!)
・朝日新聞「ローマ風建築のSC、揺れる年末 退店続々、困惑広がる」(2016年12月20日)
http://digital.asahi.com/articles/ASJDF52ZJJDFPPTB003.html
> 1972年にできた大型商業施設「***ー」
> ゼネコンなどが開発
> 新人歌手の登竜門として知られる屋外ステージの「***ー広場」では、光GENJIや****も歌った。
わあぃ実物は思ったより小さくて歌よりローラーの音ばかり気になってですね(略)。(※勝手な想像です!)
> 所有者は現在、不動産登記上は三井住友信託銀行だが、同行は土地と建物の信託を受けているだけで、信託で賃貸収入を得る受益者は東京都内の合同会社になっている。関係者によると、収益を得る権利を小口に分ける不動産の証券化の手法で、合同会社が投資家に収益を分配しているとみられる。施設の処分を決める意思決定者が誰かは明らかにされていない。
こう、(大阪の)豊中市とは縁もゆかりもない「冷たいトーキョー!(スープ冷めてます!)」であるかのような印象が生まれますけれども、いえいえいえ、たいへん多くのカイシャが東京に本社や本店を置いて全国で営業なさっているのですよ。
> 所有者側は解約を迫る構えで、今後、各店と管理会社が交渉に入る見通しという。
元の所有者(たち)が、当物件にかかるREIT(後述)の過半数を保有するなどの形で、影響力を保っているかのような書かれかただという印象を受けますが、本当でしょうか。
※半数に満たない分をほかのREITに買っていただいて、間接的にはきわめて多くの投資家(個人も法人も海外も含む)に「広く薄〜く」当施設に投資いただいている、との構図が想像されます。(一般的な想像の範囲であります。)『分母が非常に大きい割り算!』ですね、わかります!
※(銀行などで個人客が買えるという意味での&証券会社の人と会話する必要すらなく買えるという意味での)REITを買う側の話は知られていても、目の前の物件(不動産)がいかにしてREITになるのかというほうの話は、あまり(実感的には)理解されていないのではないでしょうか。そういうところの解説を新聞に期待したいですね、わかります!
(本当だとしますと)こう、年を取ると面倒くさくなってですね、ええぃ、ちょうど終わる契約ならやめてしまへー。3月末にみんなそろって「わたしたち、そつぎょー☆しまーす」…いえ、『閉店セール!』がしたいですと? …そんな細かいことまで考える余裕のなさそうな所有者像が想像されそうです。そのような属人的な部分はいかんともしがたく(≒誰しも逃れられず)、にもかかわらず、代理人や管理会社など通じるうちに、あたかも「解約を迫る構え」などといわれてしまう(もともとの属人的な意思決定の段階では、そういう強いニュアンスはまったくなかったのではないかと想像します)ところが、ちょっと酷であるかもですよ。
> 開発から40年が過ぎた千里中央地区では、府や豊中市がマンションや施設の建て替えなど再整備を後押ししているが、市千里ニュータウン再生推進課の担当者は「市民から***ーがどうなるのかと問い合わせはあるが、施設側から市に連絡はない」としている。
「定礎の石」も、見てみたいかもですね…ちょっとだけ。(仮に)そんなのどーでもいい、といって粉々にされて泥水の中へ…それはないですよ&そのときはサスガニヒドイといいたいと思いまーす。建物にもお客さまにも感謝とお礼をしなければ、建物を終わりに(⇒儀式的な意味としては、土地をお返しするような、の意)はできないのですよ。(たいへんメッソウでございました。)
・(あくまで参考)トラディショナルな「建物のおまつり」の解説です
http://www.jinjacho-osaka.net/tatemono-no-omaturi/s-sai-top001.htm
・(一社)投資信託協会「「収益を得る権利を小口に分ける不動産の証券化の手法」といって、その実、「REIT」でしょ@ちゃんと知ってるよ!」のイメージです
https://www.toushin.or.jp/reit/about/what/
こう、(ニュータウン開発時に畑や山林を開発主体に売らずに貸したという)もともとの地主さん的な意味での所有者(※一般的な慣行では、賃貸住宅用には土地を貸すだけでも、商業施設については建物も区分所有していたんではないでしょうか@本当でしょうか)としては、あるいは相続の時点で、既に面倒くさくなってですね、REITの営業がきたらころっと売ってしまって、当人としてはすべて終わったことだと思っているのかもしれませんですとも。そして、いったんREITになってしまえば、もはやコンピューターのアルゴリズムを手作業で実行するような発想でありましてですね(中略)不動産の処分など人の判断を(なるべく)差し挟まず自動的に行なわれるはずだと想像します。そこに「決定権者は誰だっ、誰なんだっ」などと問いかけても無意味だということです。本当でしょうか。
※「飯田橋セントラルプラザ」については[3289]、「奥沢センタービル」については[3384]を参照。
・「決定権者」のイメージです
http://www.weblio.jp/content/%E8%B3%BC%E8%B2%B7%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E6%A8%A9%E8%80%85
・「中の人などいない」
http://dic.nicovideo.jp/a/%E4%B8%AD%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84
> ひこにゃん
法人というものは、あらかじめ決めた方法や基準で自動的に判断を行なって事業を続けていくものであります。…なんでもシャチョーが『1存!』で決めるですって? とんでもない! 「社会システム」については[3213]を参照。ひこにゃんというものは、ひこにゃんをつくろうとしたひとが最初に決めたとおりに、あたかも最初からひこにゃんで永久にひこにゃんであるかのようにひこにゃんであってですね(略)。
・(一社)投資信託協会「運用会社の役割」
https://www.toushin.or.jp/reit/about/scheme/
> 運用会社は投資する不動産の選定を行ったり、不動産をどのような条件で賃貸するのかなどの戦略を決定します。また、不動産の価値を維持するための修繕計画を立案し、実行します。
> 加えて、財務戦略を立案し、必要な資金調達を行います。
もともとの地主さんたちが、REITを正確に理解なさっているかはよくわからないですが、仮には「建て替え費用の調達を行なってくれる便利なカイシャ!(管理会社のスゴイ版!!)」との曲解だとしても、それはそれでよいのではないかと思えてきそうです。本当でしょうか。
・個人のブログ「トラディショナルな日本人にとっては理解が難しい」とする主観を述べた記事(2006年4月1日)
http://tht.sblo.jp/article/519913.html
> 「未利用容積率の移転」というのは極めて合理的な発想であり、「先祖代々の土地」といった感覚を持ったトラディショナルな日本人にとっては理解が難しい。 > 私たちの感覚が近代から抜け出せないうちに、法律だけがはるかかなたへ行ってしまった。
ものは考えようといいましょうか、(築年数とはほとんど関係なく恒常的に)収益性の高い物件ですとREITに買われましてですね、それはそれで(地域としては)光栄なことでもあるのかもです。じぶんたちではどうにもできなくなって、REITにも買ってもらえず、という地方都市の駅前の物件(ただし空き家に限る)、いろいろありますでしょ。(メッソウですが事実でございます。)
同じ1972年に竣工した「東成田駅」について[3228]も参照。さらに同じ1972年にできた東京地下駅がアレですと?
・日経BP ケンプラッツ「予期せぬ埋設物で完成延期へ、東京駅丸の内駅前広場」(2016年12月16日)
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/knpnews/14/660651/00034/
> 大林組が手掛ける地下工事の現場で過去の工事に使われて残置されていた仮設の土留めが見つかったことが、地上広場の完成延期のきっかけだ。問題の土留めは北側の交通広場の地下にあった。いつ、どのような状況で見つかったか、土留めの種類や残置量といった詳細は明らかにされていない。
> JR東日本は、問題の仮設用土留めが過去のどのような工事で、いつ使われたものかといった詳細も不明としている。現場付近の地下5階では、1972年に旧国鉄が大林組などの施工で総武線の地下ホームを整備しているが、今回見つかった土留めとの関係は不明だ。
同じ施工会社で記録が不十分とはいかなることかといって、しかし記録の責任は国鉄側にあったのかなぁといって(施工の現場としては、いわれるがまま工事するだけの××なお仕事! …とまでは申しませんが、記録が習慣づけられて赤青鉛筆やカメラなど常備するような現場ではなかったのでしょう、の意)、千葉駅のほうなど…ゲフンゲフン。両者それぞれ責任を負うくらい(どちらかは50年後にも記録を持っているでしょ、の意)がいいのかもですよ。…うーん。
・わあぃ赤青鉛筆ぅ@懐かしい思い出だよ(誰もが思い出すはずだっ)
http://www.mpuni.co.jp/products/pencils/color/red_bule/red_bule/2351.html
http://www.mpuni.co.jp/products/pencils/color/red_bule/red_bule/2451.html
http://www.mpuni.co.jp/products/app_product_images/041343000.jpg
※「red_bule」は原文ママ。わあぃ翼を授け…ゲフンゲフン。わあぃエムぷに。***エムぷに***…やだなぁ「mpuni」って書いてあるじゃないですかぁ。それではあらためまして、コホン……。『りゅうの**さまはいいました。「わあぃエムピーうに!」』…惜しいっ。
…あのっ、消せたらダメだと思うんですけどぉ([3102])。意図的に消さずとも、うっかり消えてしまうことがあるかもしれないじゃないですかぁ。例えばぁ☆こんな感じでぇ@ごしごし…。あ゛ーっ。
再びREITですが、REITを監査する側の話です。
・「不動産の建て替えに関する会計処理」(2014年6月)
http://www.shinnihon.or.jp/corporate-accounting/theme/pdf/info-sensor-2014-06-03.pdf
> 不動産は強い個別性を持ち、建て替えにもさまざまな要因が存在することから、個別の状況に応じて実施を適切に反映する会計処理を行う必要があると考えられます。
(千里中央の)本件施設としては初めての建て替えであっても、REITとしては建て替えの経験も豊富(≒というREITもある)といって、個人や商店会(組合)の所有でなくREITが介在していることは、むしろ歓迎されるのではないかとも思われてきそうでした。
> 建て替えに際して発生する立ち退き料、建物取り壊し費用については、建て替えプロセスのどのタイミングで計上するか、留意が必要です。
監査する側ですからまっとうなことが書かれていると見受けますが、しかし、REITによっては、こう、「立ち退き料が発生しないように前倒しで契約終了だッ」からの「施設の活気が失われれば残りのテナントも自然と出ていくぞ!」などと、とんでもない! そういうことは、目立たない小さなビルでなら…ゲフンゲフン(REITに限らず、どこの大家さんだって考えるでしょ、の意)…翻って、駅前の大型商業施設でそんなことをなされますと、たいへん街全体の空気のようなものに影響があるわけです。うーん。
本件施設を保有しているのが、どのような性格や規模のREITなのかによって、まったくようすが異なるとは思われますが、▼建物つきの土地を割安で取得して、▼建て替えをみずから手がけ、▼建て替えによって収益性を大幅に向上させ、▼所定の何かを一種『かい収!』したところで物件を売り抜ける(≒元の地主さんが買い戻すかもしれない?)というREITであれば、こう、▼建て替えにかかる「ダウンタイムっ!」をカリカリさいしょーにしたいといって、▼「駅前に(長期間)空き家や空き地があるのは好ましくない」とする地元自治体などとは利害が一致するわけです。大阪での工事の動向(需給)などはわかりませんけれども、▼前倒しで建て替えようという判断にも、きっとしっかりとした裏付けがあるのだろうと(まともなREITである限りは)想像されます。
※豊中市としては、建て替え後に用途がまったく変わるなどということのないようにあらかじめ決定のほうなどですね(略)。念のため。業者が概要を発表してから規制しようだなんて、とんでもない!
※いますぐ「ダウンタイムぅ」がやってくるなんて聞いてないYO! …というテナント(特に小さなテナントさん)とは利害が対立するわけですが、そこはこう、建て替えするんでしょ、するんでしょ、と問い詰めてウンといわせる(=まっとうな立ち退き料を求める)…そんなむずかしいこと、テナントとして営業しながらなんてとてもとても。
・東京新聞「マンション訴訟で元国立市長の敗訴確定 理念の行動、個人に賠償責任」(2016年12月15日)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016121590140307.html
関連の深いニュースが続いたとの印象にございます。たいへんむずかしいとも思いますが、こう、食べる前に焼いも…じゃなくて、条例はあらかじめつくる、問題が起きる前に条例をつくるのですぞ@メッソウでございました。
※そんなむずかしいこと…なかなかできないので問題が起きるのであります。
・「コーヒー1杯よりもカフェインが少なく研究結果を無視している」との集団訴訟で和解とのこと(2014年10月10日)
http://www.inside-games.jp/article/2014/10/10/81438.html
わあぃ和解に持ち込めた実績で(わが法律事務所に)行列ができるぞう@そっちですか、そっちなんですかっ。カフェインなんてどーでもいいという空気を感じるのは気のせいでしょうか。…(社会制度や法律の議論としてはおもしろいのだけれど)なんだかなぁ。
カフェインでもマンションでも、業界や国の全体で共通する(どこでも起きうる)問題を提起するのでなく、あたかも目先のソレを「やっつけた! ***のけいけんちをかくとく!(ごーるどのかくとくはもくてきじゃないからおしろにきふするよ!)」という、まるでゲームのような感覚(相手を打ち負かして「快かん!」のようなものを得たいという欲求)があるとすれば、どこにintegrity([3387])がありましょうか。
※わあぃ838861…じゃなくて、姉さんがぜんぶカジノにつぎこんじゃうの。ギク……。我々838861枚のコインをわずか4ゴールドで入手できたおかげで、ぜんぜんまったくちっとも「シャコウしん!」のほうなどあおられることなく淡々とですね(略)@懐かしい思い出だよ☆。もし838861枚などというソレがなかったとしたら、1990年の時点ですでに(ゲームの中のカジノにはまってやめられなくなるという意味での)中毒者のほうなど問題視されていたことでしょう! …などと(略)。中毒(依存症)というのは、実際のお金とは関係なく起きるのだよ@たぶん。アルコールやニコチンなどの『特定物質!』を体外から摂取すらせずとも、みずから体内でホルモン様<よう>の物質が分泌されさえすれば、あらゆることが依存症の対象になるのだよ…えーっ。(エビデンスが待たれます!)…だって、BBS中毒とかチャット中毒になる人だって、いたじゃないですかぁ。『仕事中毒』と呼ばれる「度を越した勤勉さ」も、ホルモン様の物質をトレースすればメカニズムが解明できて、これは依存症なんだと断じられる日が来るかもですよ。…もっと本当でしょうか。
・IGRみちのく鉄道HD(違)「それ、会社病ですよ。」(2014年10月28日)
http://goethe.nikkei.co.jp/serialization/prescription/141028/01.html
> カジノに関しては、基本は海外のお金持ちを主要顧客にし、ラスベガスやシンガポールのような洗練されたモデルを目指すべきです。もし、そのコンセプトが崩れそうになってしまうなら、思い切って閉鎖する覚悟が必要です。
ごもっともごもっとも。「記念だから!」([3354])といって、誰でも彼でも押し寄せる「【日本版】みんなのカジノ!」になったら、いっかんのおわりだとの認識でございます。デスヨネ〜。『満員御礼!』で『1時間待ち!』の「(自称)カジノ!(笑)」だなんて、とんでもない! さささーっと、本来の期待されるお客さまが遠ざかっていくようす([3180])が生々しく想像されてまいります。
・[3180]
> 「あー、もうPERCEPTION誌といえば日本人だらけだよねぇ」といって、「諸外国!」(中国は含まない)の研究者が「リードオンリー!」に引っ込んでしまったのではないかと
・[3374]
> ・(参考)埼玉県「川はみんなのものなのに、どうして漁協だけが料金を取れるのですか?」
「カジノはみんなのものなのに、どうしてこんなに入場料が高いのですか?」などとする投書が新聞に掲載されてですね(略)そもそもの認識がおかしいとは、誰も教えてくれないなんて、教えてくれないなんて…。
・[3006]
> 自分が脚立を許可されないからといって、プロが脚立を使うことにまで文句を言う人もいるようですが、それは筋違いというものです。
・(再掲)シテの「お探しのお忘れ物は銀の恵方巻ですか、それともミスリルの恵方巻ですか」から「承って候ふよ」まで(2015年2月3日)
http://tht.sblo.jp/article/113044715.html
> 大昔のプログラミング言語では、必ずしも変数のスコープが明示的には扱われてこなかった。一種の「原始時代」ともいえる。分けることができるものをすべからく分けていく、あるいは自ずから分かれていくことが「進化」であるとすれば、(略)
> (略)変数のスコープというものを考えたこともないまま、動けばいいんだといって無邪気に(より未分化なまま)プログラムするに等しい。
(プログラミングの学習でいえば)「変数のスコープを考えてプログラミングできる」という段階にあたる考えかたを、わたしたち、社会問題に対しても持っていきたいと思うんです。(※見解です。)
・[3354]
> ・(参考)東北大学 法学研究科・法学部 グローバルCOE「しているとの認識を共有して」外一式の用例はイメージです(2013年3月)
> > オーストラリアで発展した新たな専門家証人の活用方法であるコンカレント・エヴィデンス制度
> > 尋問の対象が専門的知見の内容から逸れ、鑑定人が不快な経験を強いられ、有能な科学者が出廷に消極的になるなどの弊害が見られたという。
> > コンカレント・エヴィデンスの方法は、尋問、反対尋問の形式ではなく、複数の鑑定人と裁判所が共同で予め論点を整理した上で、法廷において鑑定人同士にそれらの論点について議論をさせる形式をとることで、これらの弊害を防ぐ試みであり、科学的専門知見の真の問題点に集中して専門家同士の議論を可能にすることで、法曹界及び科学者から高い評価を得ているという。
単なる「勝負だぜ☆」になってしまうような訴訟、それでも訴訟ではあるので審理されなければならないわけでありますが、非常になんだかなぁ。
・[3060]
> 民事訴訟ながら「お金が目的ではない」とする例[3009]
> 「お金が目的ではない」なら、なぜ民事訴訟を起こすのでしょうか。民事訴訟を起こすということを、どう理解しているのでしょうか。「お金」や原状回復のほかに、民事訴訟で得られるものはありません。ソレは、訴訟でない方法でも得られるものでは、ないのでしょうか。他方で、「ナントカ110番」や「法テラス」にも難しさがあるように、本来、訴訟や調停、行政指導などでスパッと決められるべき(と、法令上は考えられている)ことがらが、人々の「おおごとにしたくない」「『告げ口』をしたと思われたくない」その他の合理的でないキモチによって、不必要に泥沼化するケースが潜在的に多くあるとみられ、人々の法的なセンスのようなものが、たいへんバランスを欠いた状況にあるように感じます。
わたしたち、もっとバランスよく食べて大きく…いえ、バランスのよい法的なセンスをもっていきたいと思いました。(※私見ですが見解です。)
・「やきいもドラえもん!」のイメージです(公式)
http://dora-world.com/drill/doraemon.html
・「華麗なる骨川一族」はフィクションです(公式です!)
http://dora-world.com/information/suneoichizoku/
・ウィキペディア「光GENJI通達(基収355号)」(1988年7月30日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89GENJI#.E5.8A.B4.E5.83.8D.E5.9F.BA.E6.BA.96.E6.B3.95
通達や(通達以外の)「達」それに「告」というものは、あくまで応急のパッチでありまして、次回のメジャーなアップデートに際しては、本式に実装されてほしいと期待しつつ、うーん。
※通達以外の「達」の一例として「総裁達」は[3108]にございます。
・ウィキペディア「通達行政」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E9%81%94#.E9.80.9A.E9.81.94.E8.A1.8C.E6.94.BF
いやー、ウィキペディアで引こうだなんてとんでもないとおっしゃらず、誰でもいますぐ、そのような論点があるということ自体をウィキペディアで引けることの意義は大きいと思いましょうよ。ええ。
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