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(約21000字)
[5007],[5009]の続きです。
・[3880]
> 高校や大学での学習というのは、得意なことをどんどん得意になれということである。不得意なことを頑張ってまーす(ぜんぜん上達しないけど)みたいなアピールをする中学生のような態度で臨むのは筋違いなのである。不得意なことを頑張れなどとは誰も求めていない。「あなたは何が得意なの?」と「What」で問おうじゃないか。
・[5009]
> > ゲームのプレー動画をめぐる著作権法違反事件の摘発について、ゲームやアニメの会社などでつくる「CODA=コンテンツ海外流通促進機構」は、「昨今、ゲームのプレー動画が人気を集めているが、ガイドラインを守らず、許諾を得ずにあらすじや結末などを公開するような悪質な投稿が確認されている。今回の摘発を機に、コンテンツを不正に利用しないよう努めてほしい」とコメントしています。
> ガイドラインを守るだけではだめです。ほかのありとあらゆることを守らなければなりません。それはつまり、卒論を書くときに守ることぜんぶということです。
・(5月18日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230518/k10014070881000.html
夜になってニュースが更新されていました。
> 大手ゲーム会社の「任天堂」は「ゲーム実況」を歓迎しつつ、ゲームのサウンドやムービーシーンをただコピーしただけの創作性を伴わない投稿には注意を呼びかけています。
> 「カプコン」は「動画の創造を応援する」とした上で「ネタバレを避けている人々に故意に情報を開示するような行為はしないでほしい」などと呼びかけています。
> 著作権の問題に詳しい中島博之弁護士によりますとこうしたガイドラインを無視し、ゲーム会社側が損失を被ったと判断した場合は、法的な手続きをとられるおそれがあるということです。
※著作権だけの問題ではありません。著作権だけの問題ではないのに「著作権の問題に詳しい弁護士」をわざわざ選んでコメントを求めに行くのでは、著作権だけではない問題を隠してしまう。(※トートロジー)
・[4962]
> 生活の中に電車がない生活(※トートロジー)をしている人にとっての「A列車で行こう9」が、まるで「ネタ」扱いなのだが、それはとんでもない。「A列車で行こう9」に描かれるものは、極論すれば幕張新都心であって、稲毛海岸なんです。「A列車で行こう9」を「ネタ」扱いする(笑いを取る材料にする、からかう、いじる)ということは、まず幕張新都心や稲毛海岸をあざ笑うのと同義であって、その次に、すべての鉄道ファンを魅了しないで嘲笑するに等しいという理解が必要です。
> 「ネタ」:「A列車で行こう9」に出てくるものを、実在しているものとは思っていない感じ。空想上の麒麟という動物みたいな扱い。…聖徳太子の扮装をして携帯電話で通話しながら自転車を漕ごう!(※だめです)
・[4952]
> ゲームソフトの「ユーザー」がゲーム画面を動画に使うことはメーカーの一存で許可できるが、ゲームに登場する実在車両を動画に使うことについては、鉄道会社からの許諾の受け直しが必要なはずだ
・[4832]
> A9V1のときに鉄道会社から得た許諾では、ユーザーが動画で収益を得ることまでは想定していなかったはずだ。ユーザーが動画で収益を得ることまで想定しての適正なロイヤリティーの水準に引き上げ(ぐぇ)車両は減らさざるを得ない。そんなことを本当にわれわれは望んでいるだろうか。
・(5月18日)
https://www.asahi.com/articles/ASR5L5RP5R5LOXIE01Z.html
> 「コンテンツ海外流通促進機構(CODA)」によると、近年ではゲーム会社や各ゲームでガイドラインが定められ、ゲームのプレー動画の投稿を認めている場合も多い。ただ、そうした場合にも特典映像やエンディングは公開しないなど、ゲームの性質によって様々な基準がある。
Switch版「はじまる観光計画」は実在車両が登場しないのでゲーム会社の一存でプレー動画の投稿を認めることができたけれど、そのガイドラインをそのまま「A列車で行こう9」に持ってくるというゲーム会社の不見識にはあっけにとられました。不備のある(あるいは無効だったり無意味だったりする)ガイドラインをうのみにして、「ガイドラインさえ守れば」万事、オッケーなのでしょうか。そんなわけはありません。プレー動画の投稿者自身が全責任を負うんですよ。あまり変なことが横行した上、ゲーム会社が無策であれば、ゲーム会社もろとも、おおもとの権利者である鉄道会社から訴えられるリスクがある。ゲームのセカイがゲーム会社とゲーマーだけで完結しているなどと思ってはいけません。ゲーム会社は絶対の存在ではないんです。ゲーム会社だって保護者の団体や人権の団体や古物商の団体や、いろいろな団体から訴えられる可能性が常にあるんです。公取委というものもある。(※言いかた)
・[4928]
> 「A列車で行こう9」のほうが、むしろ車両がリアルなので、年齢にかかわらず「よくできた鉄道玩具」として、粘土や積み木のようなプリミティヴな楽しみがあって、どんな年齢でも、その年齢なりにちゃんと遊べるものになっています。
「A列車で行こう9」でいえば、「列車の運賃」や「建物の最大乗客数」といったパラメータを公開してしまうことが「ネタバレ」にあたります。ゲームモードで空に何が飛んでくるかをぜんぶ調べましたというのもアウト。じぶんで調べて書いたからオッケーということではないんです。メーカーは、それを内緒にしておいて、ゲームの中でプレーヤーを驚かせたいと思っている(はず)。あと、「A列車で行こう9」はゲームソフトである前に「パソコンソフト」ですから、家庭用ゲーム機のソフトより格段に複雑な「使用許諾契約」をユーザーが正確に理解する責務があります。
※「使用許諾契約」の当事者の一方が契約内容を理解できてないのに契約を締結したことが後から判明したら契約が無効になるんじゃ…(てんてんてん)。「A列車で行こう9」を使用しているということは、その「使用許諾契約」の内容を理解して同意したということになります。これが「パソコンソフト」です。
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https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/2201/10/l_kutsu_22 |