・「早発」「早着」を許そう、さすれば「開延長」が開けよう ・「誤差」をマネージしよう ・英語で数学…エリンできませーん
(約12000字)
英語の話題でありつつ数学の話題で、ちゃんと鉄道が本題であるという、近年まれにみる…いえ、近年、目指されるべきもの的な何かです、たぶん。
★「早発」「早着」を許そう、さすれば「開延長」が開けよう
それなりに大きな連動駅(構内にポイントがある駅、かつ特急列車も貨物列車も止まる駅)で、「○○○○F、発車時刻過ぎておりまァす!(叫び)」「ぇ゛〜、発車時刻過ぎてまァす!!(イラッ☆)」「発車時刻過ぎてますゥ!!!(涙)」と、この、なんとも悲痛とも焦燥ともつかない『業務放送』をされている立ち番のかたを見かけることがございます。草むしり…ではないと信じたいですが、よほどのペナルティが待ち構えているのでしょうか。本当でしょうか&そんなことで大丈夫なんでしょうか。それはともかく、「発車時刻を過ぎても駅に在線している」というのは、古典的にはたいへんよからぬこと(=単線であれば、まともに後続列車が遅れることに直結する、の意)であるわけです。
時代が変わって、システムにより手厚く防護され、車いすのお客さま「ご案内」のため停車時間を延長し、といってなお、連動駅(立ち番がいるというのは、そういうことです)に限っては、お客さま「ご案内」より列車の定時運行が優先されることを示しているといえます。
もっとも、もともと停車時間が長めであるので、その中で「ご案内」もできるでしょ、という理屈なんだろうとは想像されますが、発車時刻の間際に「ご案内」が開始されることもないわけではなく、それを追い立てるかのような『業務放送』をしていていいのだろうか、とも懸念されます。
発車時刻を過ぎて停車(ドアを開けたまま、の意)ということは、当該列車において、計画された混雑率を超えた乗車がなされるということです。これを防ぐには、ドアは定刻で閉めつつ、「ご案内中」のドアのみ、駅員側の操作で(しかるべき「業務用Suica」を車両のドアボタンにタッチするなどの簡易な操作で、の意)「開延長」ができるようにしさえすれば、旅客流動には影響を及ぼさずに「開延長」ができようかと想像されます。
ただ、それでもなお連動駅にあって、ポイントの切り換えが遅れると他線まで遅れるという問題が解消されない限り、「発車時刻過ぎてまァす!!!」と叫ばれる事態は解消されません。
これには、▼いくつもの連動駅をまたいでの運行を極力なくす(連動駅で、もれなく折り返す?[3105])、▼上下線や他線との間で連動の論理を分離する(「特別なエクスプレス」や転線のための「切り換え頻度の低いポイント」と、入線を振り分けるだけの一種「日常使いのポイント」を階層化して扱う?)、▼連動装置を排して、すべてCBTCに委ねる、などと考えられ、何も工夫がされないと、遠い将来にCBTCへ移行するまで、立ち番がイライラカリカリと「発車時刻過ぎてまァす!!!」と叫び続けなければならないと予想されます。
★「誤差」をマネージしよう
このあたり、きちんとエレガントに扱えるようにしていくことを目指すとしますと、遅れ時分「ゼロ」を「絶対のセイギ!」とみなすのでなく、▼遅れ時分の許容値のようなものを事前にヘラクレスによって導出しておき、▼遅れ時分を取り戻すためのいくつかの運転曲線を動的に「スイッチ!」するよう、明示的に指示を出し(=あるいは「かしこいATO
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