・分析に用いる指標を吟味するには(仮) ・「マルチコ」「中間変数」から「正規直交基底」まで(談) ・1990年代を読み解く(仮) ・2000年代を読み解く(仮) ・公共図書館はコミュニティとともにあり
(約32000字)
たぶん[3442]に続いて、何かを読み解こうかという試みなんだと思います。(恐縮です。)
★分析に用いる指標を吟味するには(仮)
・「図書館貸出冊数が書籍販売金額に与える影響の計量分析の一考察」(2017年2月10日)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mscom/90/0/90_105/_article/-char/ja/
先に参考文献(18点)を見ますと、…おお、おぬし(経済の)時系列分析の授業の題材にお困りですな&こんなところに耳目を集める題材が、といって、図書館に関しては新書レヴェルでの把握に留まったまま、データだけ拝借して時系列分析はお手のものという、そんな空気が濃厚に漂います。
・「EViews9.5」のイメージです
https://www.lightstone.co.jp/eviews/eviews9.html
> EViewsは時系列およびクロスセクションデータを手軽に処理できる計量分析パッケージです。
> 親しみやすいグラフィカルユーザインタフェースを採用していますので、高度な分析機能も簡単に使いこなすことができます。
> 体験版がございますので、是非一度、EViewsをお試しください。英語のソフトであるにも係わらず、なぜ、日本でもこんなにユーザが多いのか実感できるはずです。
> 1シリーズ当たりの観測数(64bit版EViews9.5) 1億2000万個
それを保証しておられるというのが、さすが商用製品ですよね。広島で経済を学ぶ学生としては、Rもあるよとかそういうことではなくて、あくまで「EViews9.5」に習熟した状態で送り出されると(広島の)企業から喜びの声が届くのだと、たぶんそういうことですよね。(もっと棒読み)
経済学としては文句なしの演習が展開されているのだろうと遠目に想像しながら、この論文を、そういう「センセイが授業の準備をしながらうっかり書けちゃったので投稿したら載っちゃった」みたいな文脈(※あくまで一般的な想像です)をまったく無視して「図書館について研究しておられる」みたいに読んでしまう(図書館に関する先行研究だとみなしてしまう)のは、はなはだ××であると、こういうわけです。
・(本論文でいう)「個人貸出数」の出どころです
http://www.jla.or.jp/library/statistics/tabid/94/default.aspx
この統計でいう「個人貸出」は、▼図書館の登録者数1000人あたりの冊数と、▼延べ貸出数の(調査対象)全館の合計の冊数が計上されたものになってございます。前者の数字を1000で割れば、いわゆる「利用者1人あたりの年間貸出数」にあたる数字が得られ、後者を人口で割れば「人口あたり年間貸出数」みたいなのが得られるという理屈ではございます。(※後者については、まったく集計漏れがない全数なのかよくわからず、いきなり人口で『簡単な割り算!』するのは躊躇されます、の意。)
※前者は、現に利用カードをつくった住民に対して蔵書の内容や冊数がじゅうぶんであるかを、利用実績を介して間接的に知ろう(=利用されない図書ばかりで書架を圧迫していないか)という、図書館の運営上の指標であり、「地域の住民が活字に親しんでいる度合い」などを表すものではないということを承知しておかねばなりません。
・(本論文でいう)「推定販売金額」「推定販売部数」の出どころです
http://www.ajpea.or.jp/book/0-2017/index.html
> 出版物(書籍・雑誌)販売額、販売部数、返品率、新刊点数、雑誌の創休刊等、多数の出版統計を掲載し、豊富なデータと最新動向レポートから出版業界の変化が把握できる出版データブックです。主要指標である発行・販売データを1962〜2016年まで一挙掲載しています。
あくまで出版業界としては、何がどれだけ売れたかに関心があって、どこで売れたかにはあまり関心がないということは承知しておかねばなりません。「都道府県別」の集計は、店の立地による集計区分に過ぎないことも理解しておく必要があります。
統計を利用する上では、▼ヤマザキショップ(Yショップ)やセイコーマートなど、大学生協、SAPA、それにキヨスクなどを含むかどうか(=書籍・雑誌を仕入れる本部の立地だけで計上されていないか)、▼Amazonどうでしょう、▼新古書店は無視しているでしょ(※)などが留意すべき点となりましょう。(そもそもそういう統計なのでいかんともできない、の意。)
※新古書店に流入する書籍・雑誌は、最初は書店で買われるのですから、無視していいんですよ。新古書店を介した古本の流通の規模(の拡大)と、書店の売り上げ(の減少?)の相関というのは、別の問題ですね、の意。
・類似の指標です
http://www.pref.toyama.jp/sections/1015/lib/shihyo/_shihyo13/_admin/090.html
> 人口1人当たり書籍雑誌購入額
> 書籍・雑誌小売年間販売額
> 資料出所 経済産業省「商業統計表」(産業編)
> ・調査周期 5年毎
「全国から上新電機さんに注文されるのが、ぜんぶ大阪で計上」([3143])も参照いただきながら、この統計はあくまで「商業統計表」つまり小売店の実績を調べたもので、書店の所在地ごとに計上されてくる数字であるというわけです。全国の数字を使うのならよいのですが、都道府県別の数字を人口で『簡単な割り算!』すると、おかしなことになります。千葉県に住む人が通勤・通学先の東京都内の書店で書籍・雑誌を買うと、東京の数字が増えると、こういうわけです。
※仮に「訪日客」が免税でもなくまったく市中の書店で日本語の書籍・雑誌(マンガを含む)をお求めになる(=そうするのがカッコいいとか旬であるというような、の意)というようなことが(全体に対しての)ボリュームとして無視できないほど大きくなってきますと、(統計の取りかたがそのままでは)だいぶ統計の意味が変わってくると予想されましょう。
・(一社)新宿観光振興協会のイメージです
http://www.kanko-shinjuku.jp/spot/vi-120/article_1297.html
http://www.kanko-shinjuku.jp/uploadfiles/regular/img_1297_20160906145249_0.jpg
> Manga & Illustration
> Special Selection of gifts
> Art & Visual books
> Fashion & Lifestyle
…コレハヒドイ。ポプラ『お中元ギフト』からの他動詞「gift」については[3558]を参照。(※個人の感想です。)
・[3558]
> えーっ…(以下略)。贈り物をすることを中元ともギフトともいい、「夏の贈り物」という意味で「中元のギフト」などと…うーん。わたしたち、既にカタカナで書かれた外来語とあらばもれなく名詞であろうと思いこむ傾向って、ありますよねぇ。…ギクッ。
> 冷夏は冷たし食せよ中華っ…「『つめたしちゅうか』くださいっ!!」などと店中に響きわたる大きな声で元気よく…ギクッ。
> あなたにこれを差し上げることにするわ(違)「iPhoneの「Safari」でウェブページ内を検索するテク」
・紀伊國屋書店新宿本店「Books on Japan」のイメージです
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/Books-on-Japan.html
https://www.kinokuniya.co.jp/contents/pc/store/Shinjuku-Main-Store/img/BOJ_photo.jpg
> 麦
> 芋
> 黒缶
> 北見名産ハッカ油
> サクマドロップス
> ミルキー
> サクマいちごみるく
> ボンタンアメ
> 夕張メロンキャラメル
> NARUTO
…えーっ。とりあえず漢字が1文字だけ書いてあるとか白地にでっかい大きな赤丸の白抜きで「日本製」と書いてあるとか和服と日本刀もしくは『スキヤキの焼いたの』(違)がとりあえず出てくるマンガとか置いとけばいいだろう的な…げふ。(棒読み)刀剣については[3557]、「すき焼きパーティー」については[3420]を参照。やっ、焼いてないからスキヤキじゃないもん。(えーっ…。)
> 免税サービス承ります。
> 新宿本店にて当日税込5,400円以上のお買上げで対象となります。(一部対象外となる商品がございます)
> 宿泊先へのお届けも承ります
まったくふつーに買われると国内の統計がおかしくなるので、ご面倒でも免税でお求めいただきたいと、こういうわけです。(※恐縮です。)
・高解像度「日本製」のイメージです
https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/81peutKD5sL._SL1500_.jpg
・…にっ、逃げるにしかずっ!!(違)「富嶽三十六景大怪獣ノ図」のイメージです
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51UC28C6fGL._SY355_.jpg
http://www.asahi.com/world/china/cha/TKY200808260115.html
・世界のカメヤマ「麦」「芋」「黒缶」「北見名産ハッカ油」「サクマドロップス」「ミルキー」「サクマいちごみるく」「ボンタンアメ」「夕張メロンキャラメル」のイメージです
https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/515mMJj%2BfBL._SY300_QL70_.jpg
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81cxVxsxdoL._SY355_.jpg
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/91TpaST-dAL._SX355_.jpg
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81FsugmhMEL._SL1500_.jpg
…なんだかなぁ。ぼかぁカナシイなぁ。カナシイんだなぁ。「麦」「芋」「黒缶」はいいんですけど(=しかたないんですけど)、「サクマドロップス」「ミルキー」「サクマいちごみるく」の出番はなければないほうがいいと思うんだ。家族がじぶんたちで買うのは大事なことですけど、他人がよかれと好き勝手にお供えするなんて、たぶんとんでもない。何歳のひとであったとしても、最大限の大人扱いをするのがマナーなのですよ。(※個人の感想です。)
・世界のカメヤマとはにわが知りたい
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A4%E3%83%9E
> 結婚式において定番となっているキャンドルサービスを1959年に生み出し
えーっ。バースデーケーキのロウソクというのもカメヤマさんが広めたことなんでしょうか&本当でしょうか。
・レファレンス協同データベース「誕生日になぜバースデー・ケーキにロウソクを立てて祝うのか?」(2005年7月28日)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000023324
> 近畿大学中央図書館
えーっ。
・[3557]
> 「博物館のバックヤード」
> > **客員研究員は、長年刀剣の手入れを行っているプロフェッショナル。
> (公財)黒川古文化研究所
> > 鑑賞の手引きとなる講座を講演室にて行います。いずれも入館者は無料で聴講できます。
> かなりむずかしい鑑賞であると理解いたしております。(※恐縮です。)
・[3485]
> 【食べる桜しょうゆ味】焼いてないから焼きおにぎりじゃないもん! お姉ちゃん風ふきすさぶ隅田川上空をうじうじと仰ぎながら「桔梗屋菓子目録」(1683年)を遠目に浮かべる(談)【カザンオールスターズ特設ステージあり】
…コレジャナイ。
・[3489]
> 焼いてないからレンガじゃないもん!
…おしいっ!(違)
・[3420]
> さあさあすき焼きパーティーにお呼ばれになったら、冷蔵庫を勝手に開けて([3398])…じゃなくて、ゼッタイに動かしてはならないといわれたツボを動かしてみるのですよ(違)。
・はまれぽ「ポプラ伊勢佐木モール店」(閉店)…じゃなくて、「じゃのめや」(阪東橋駅3A出口より徒歩6分)の見解です
http://hamarepo.com/story.php?story_id=2987
http://www.janomeya.com/shared/img/shared/key.jpg
https://goo.gl/maps/qsJCNxZhL6G2
https://goo.gl/maps/dWonHgKHca52
https://goo.gl/maps/kXDdd8PyWTz
https://goo.gl/maps/tQJwdDHXujJ2
https://goo.gl/maps/EKo3bsmFHXF2
https://goo.gl/maps/bR2mPDVLKrG2
> ステーキ
> 100円
!!
> 引きcp中!!
…えーっ。(※「じゃのめや」ではありません。)
> 「関西風は自分でやってみたら焦げちゃって」と山崎さん
えーっ…(諸事情により略)。
・[3143]
> 「大阪圏でASUS!」といって、その実、『ポイント』の流儀が東京の店とは異なる上新電機さんの通販価格が価格コムの上で上位になるので、一種「価格セントリック」なかたが全国から上新電機さんに注文されるのが、ぜんぶ大阪で計上されているだけ、だったり、しそうですよねぇ。何でもかんでも「大阪人かくあるべし」といって説明されてしまうのは、先入観そのものだといって『過言』ではないでしょう。
その上、東京には選書にクセのある『名物書店!』がたくさんあるという特徴がございます。出張で東京に行ったら必ず寄るべしと先生や上司からいわれるのが「八重洲ブックセンター(鹿島建設グループ)」であるなどの…げふ…それぞれの専門分野(※ただし趣味を含む…含むんですかっ!!)ごとに、専門書の在庫が豊富な店なども知られていることでしょう。
そのようにして書店数が多い割には、(特に区部で)人口は多くないというのが東京であり、これが大阪であれば、やはり東京のように「名物書店」があっても、(書店数に比して)人口もじゅうぶんに多いので、統計上はほかのふつーの都道府県と変わらないように見えるのだろうと思われましょう。(※あくまでおおざっぱな推定です。)
・ウィキペディア「八重洲ブックセンター(鹿島建設グループ)」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E9%87%8D%E6%B4%B2%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC
> 本好きとして知られた守之助の指示により、あらゆる書籍を取り揃えるために通常の書店とは異なり買取仕入が主体で、120万冊ともいわれる膨大な在庫量を誇る。
『出版社都合!』で「この本は(もう)やめるんで(売り場から)引きあげます(代わりにコレを置いていきますんで販促のほうたのんます)」みたいなのを許しませんで、というわけです。
> 土地柄、ビジネスマンの利用が多いため
違うよね。当店を目指して全国からビジネスマンが訪れるんだよね。後輩に八重洲ブックセンターを案内できるようにならないと上司にはなれないよね。(棒読み)
> 2016年6月1日、株式会社トーハンが八重洲ブックセンターの親会社である鹿島建設グループより発行済株式の49%を譲受したと発表を行った。
・(再掲)ツイッター
https://twitter.com/jamesjiyu/status/677459003299913728
> 名古屋は喫茶店では新聞だがね。
名古屋は名古屋市だけだがね。…ぎゃふん。名古屋市内に「名物書店」が多いとしても、愛知県全体(の統計)に響くほどではないと見積もられましょう。本当でしょうか。
・「都道府県別データを用いた図書館貸出冊数と書籍販売金額の相関分析」(2017年6月)
http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hue/detail/1227920170707171211
> 上記で説明した「100人あたり貸出数(点)」を変数x,「1 人あたり年間購入額(円)」を変数y とし,各年の相関係数を求める。相関係数は標準的に用いられるピアソンの積率相関係数を指す。さらに本稿では,相関係数の信頼区間を推定するためにBCa bootstrap法を用いる。BCa法は推定値のmedian からの隔たりと母集団標準偏差の規模に関して調整を行う信頼区間の推定法であり,percentile法やbootstrap法よりも母集団パラメータの推定量として優れた性質を持つことが知られている。なお,本稿におけるbootstrap標本の反復回数は3,000である。
※一部の記号は表示できないため省略して引用しています。
> 公共図書館の館外個人貸出数と書籍・雑誌を合算した推定販売金額との間に,いずれの年においても正の相関が見られる。相関係数の有意性検定を実施しても,2013年を除き5%水準において相関係数の値が支持される。このことは,図書館の貸出が多い都道府県においては書籍・雑誌の販売金額も多くなるという結果を表すことになる。
> 出張や旅行などで居住地以外の都道府県に訪れ,書籍・雑誌を購入するというケースも起こりうるだろう。しかしながら図書館の館外個人貸出に関しては,多くの図書館において居住ないし通勤・通学をしている住民を利用条件として館外貸出券を作成している関係上,自治体レベルを越えて多くの貸出が行われていることは想定しづらい。
うーん。勉強や仕事に使う書籍・雑誌は学校や職場の近くで買ったり借りたりする、その通学や通勤があたりまえのように都道府県をまたいでいるという前提に立っていただかないと、東京の状況は説明できないのではないんでしょうか。(棒読み)その上で、買うか借りるかは「楽なほう!」を選ぶのだと、たぶんこういうわけです。…本当でしょうか。
※一部の図書館では在勤者のために市内の産業にあわせた専門書やビジネス書を集めた分館を運営しているところもあり、そうでない自治体では、そのような利用がふつーに利用統計の中にまぎれていると、たぶんこういうわけです。
※当然ながら、児童書だけの分館やビジネス書だけの分館、それに「図書コーナー」「行政資料室」みたいな分室などに分ければ、利用履歴は秘匿したまま、おおまかな利用の傾向は(実質的に)公開できるのだと、こういうわけです。…その発想はなかった!(棒読み)
> 読者である消費者の生活時間のうち読書に充てる時間を変数として盛り込むなど,多岐にわたる分析が進むことを期待したい。
これ、読む前にポヤンと思ったんですけど、ちゃんと書いてあったですよ。ぜんぶはできないけど、何をやるべきかということについて確かな視点をお持ちだなぁ。(※恐縮です。)NHK放送文化研究所(文研)については[3215]を参照。
> 参考文献
> 薬袋秀樹(2016)「公共図書館の貸出が図書の販売に与える影響に関する議論の特徴」『三田図書館・情報学会研究大会発表論文集』PP. 21 – 25。
…薬袋センセイっ!! 参考文献の中で唯一、図書館な研究が引用されていました。
★「マルチコ」「中間変数」から「正規直交基底」まで(談)
この話では本来、どの文献を先行研究として挙げるべきでしょうか。経済学のツールを用いて分析に取り組んだ者がまったくいない(じぶんが初めてである)という主張は本当でしょうか。…うそーん。(※見解です。)
・「経済状況と公共図書館の利用 : 都道府県パネルデータを用いた分析」日本図書館情報学会誌 Vol.50 No.2(2004年6月)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslis/50/2/50_KJ00003391299/_article/-char/ja/
> 本研究では経済状況の変化が公共図書館の利用に影響をもつかどうかを明らかにするための計量的な分析を行う。経済状況を表す指標としては有効求人倍率とインフレ率を採用し,図書館の利用を表す指標としては貸出密度を採用する。分析は個々の図書館を対象とするのではなく,都道府県単位に集計されたデータを用い,年次の時系列で積み上げてパネルデータ回帰分析を行う。分析のモデルとしては経済状況を表す変数に5期までのラグを認め,また都道府県効果(個別効果)の存在を認めて固定効果モデルを採用する。
まったくもって“王道”といえる分析であり、この文献を知らなかった(見つけられなかった)とはいわせませんで的な…げふ。(※見解です。)「5期までのラグを認め」については[3514]も参照。
> その分析方法もグラフを観察しての印象を述べているに過ぎず厳密に統計学的な検証を行っているわけではない。
…ギクッ。(※先行研究が「まるでなってない」との趣旨でございます。)
> 個人と図書館の関係に関する調査や研究はこれまでも色々行われてきた。しかしそのような調査や研究は,主に個人の属性(性,年齢,職業,教育水準等)が図書館の利用にどのように関係しているかということに関心が向けられていた。
…これまたギクッ。(※表現は演出です。)
> 図書館の利用を示す指標としてはさまざまなものが考えられる。具体的には,貸出のべ冊数,貸出密度,入館者数,参考業務件数,読書案内件数,リクエスト件数,複写件数などである。実証研究では公共図書館の利用の指標としては貸出に関する指標が用いられることが多い。
※「読書案内」については後述。
「入館者数」も「延べ」なんですよね。とはいえ、およそ業種にかかわらず「常連客」と「そうでない客」の比率みたいなのはだいたい同じような数字になりそうであるのであって、そういう標準的な数字を仮定して「入館者数」の合計から推定できちゃうのではないかなぁ。本当でしょうか。ま、冷房で涼むだけみたいなひとも含まれてしまう指標ではあるかもだ!(棒読み)
> 貸出に関する指標としては「貸出のべ冊数」をそのまま用いる場合と貸出のべ冊数を奉仕人口で除した「貸出密度」を用いる場合がある。後者の場合,説明変数も奉仕人口で除して基準化することで回帰モデルから奉仕人口の規模の影響を除去することができる。
「(延べ)貸出冊数」を「登録者数」で割るということですね。ただそれだけのことですね。いま「密度」というと、我々かえって「確率密度関数」のイメージを思い浮かべてしまって困ります。
> 図書館の利用量を決定する要因として蔵書冊数と受入資料数を採用した先行研究としては,わが国においては岸田によるものや岸田・佐藤によるものが存在するが,いずれも統計的に有意であるという結果が得られている。一般に蔵書冊数が多いと利用者が必要とする資料にめぐり合う確率が高くなりその結果貸出に結びつく可能性も高くなる。
「メトカーフの法則」については[3243]などを参照。
> 公共図書館の利用要因に関する実証的な先行研究,とくにわが国における先行研究では,これまでモデルにかなりの数の説明変数が含まれていた。このような状況に慣れ親しんできた研究者にとって,本研究のように説明変数の少ないモデルはある種の不安を覚えるかもしれない。
> 共線関係がある場合の対策はいずれかの変数をモデルから落とすことである。しかしどちらの変数を落とすかを統計的な検定で決めることはできない。したがって先験的な知識や理論に基づいて行う他はない。
> > 貸出を説明する可能性のある変数をなるべく数多くとりあげ, 重回帰分析によって「ふるい」をかけることにより, 重要な変数を同定しようとする傾向を持つ点にある。この方法は,変数問に多重共線性がなければ有効であろうが, 貸出に関する説明変数間に(広義の)多重共線性が存在するかぎり,変数の選択をデータから帰納的に行うのは非常に難しい。
そのため、これはもう「貸出密度」の1変数でいくんだと、こう、たいへん明確におっしゃる、しかし、「貸出密度」というのは指標としてはなるほどクリアーではあるけれども、人口も(同じ市内の)館数も(その)蔵書数もまったく無視して『簡単な割り算』をした、一種「既に割り算された指標」ではあるのだと、こういうわけです。(…だからそういうのを「みつど」っていうんですよ@算数で習うよね。ちょっと忘れてたけど。)
※「延べ数」を「(延べでない)人口(または登録者数)」で割るというのが落ち着かないんですよ。うん。「実利用者ごとの実貸出数」の分布を先に調べてから、その最頻値もしくは中央値を使いたい気分がしてくるということなんですよ。うん。(※きわめてメッソウなことをのうのうと申しておりますので、うのみにせぬよう願います!)
> 公共図書館の利用は主として家計によるものであるから景気の指標も家計の行動に直接影響を及ぼすようなものであることが望ましい。
> 年次データが必要であり5年間隔のデータでは不十分である。そこで完全失業率の替わりに都道府県別の年次データが利用可能な有効求人倍率を採用することにする。
ごもっともごもっとも。
> インフレ率(物価上昇率)の上昇は公共図書館の利用の増加をもたらす可能性がある。
インフレについても[3243]を参照。わあぃハーフサイズカメラ。
> 都道府県別に見た場合有効求人倍率やインフレ率は異なっているので,
うーん。東京地方もしくは鉱山やコンビナートを抱える地方で大きく変動してから、タイムラグがあってほかの地方に波及するという、経済状況の指標の中でのソレは無視する方向っぽいですかみたいなのでよろしかったでしょうかみたいなぁ。(棒読み)
> 石油ショック時のような大幅な景気後退時には,操業時間の短縮や休日の増加により所定内労働時間の短縮も観察された。
※いわゆる「オイルショック」と図書館の関係については後述。きわめてメッソウではありますが、ようやく『平成時代』といって、30年分の分析にとりかかることができるようになる、その前夜でございます。いますぐ、よくわからない期間のデータで「グラフを観察しての印象を述べ」るのでなく、『平成時代』というものをよく分析していくという、そういうことが今後しばらくの共通課題のようなものだとの認識のほうなど…メッソウではございました。
・新編新しい算数5年「比べ方を考えよう」(11月上旬〜下旬)より「平均」「単位量あたりの大きさ」東京書籍の年間指導計画作成資料です
https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/ten_download/dlf76/emcz2565.pdf
ちょうどいまごろ取り組んでいるんですね、わかります。
・通称「マルチコ」日経BigDataの見解です
http://business.nikkeibp.co.jp/atclbdt/15/recipe/120400037/
> 多重共線性は説明変数間での相関が高いことを意味する。説明変数間の相関が高いと、正しく計算ができなくなるため、分析の際は気をつけなければならない。
> (略)つまり、相関が高いと、この時に分母が限りなく0に近くなってしまい、計算ができなくなってしまうのである。これはβの信頼を損なうものである。
> これをチェックする指標がVIF統計量である。
> Excelでは次のように行う。
> 相関係数の二乗値を使って、VIF統計量を算出すると次のようになる。
Excelでできるんですよ、ええ。誰ですか、AIと呼ばれる人工知能みたいなのを使わないとビッグデータじゃないとか言い出すのは。…ギクッ。(※さらに演出です。)
> 多重共線性は、分析になれていてもやってしまいがちである。
人なら万能とは決して申しませんです、はい。市川市のかたいわく「cos βiとsin βi」で「説明変数が2つ!」といって「重回帰分析だっ!」については[3283]を参照。
・経済産業研究所「病院規模とTFP(二次医療圏)」エム川副所長の見解です(※散布図はイメージです)
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/nts/data/10j041_f1.gif
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/10j041.pdf
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/nts/10j041.html
> 平均寿命の延伸を経済的価値に換算するとGDPの成長に匹敵するほど大きいとされている(Cutler and Richardson, 1997; Murphy and Topel, 2003)。
> 病院の生産性、効率性に関する研究は内外で極めて多く行われており、それらを網羅的にサーベイすることは筆者の知見を超える。医療サービスの場合にはアウトプットに多様性があるため、生産関数よりも、費用関数の推計やDEA分析(Data Envelope Analysis)が多く行われている。この分野では生産関数や費用関数の推計において、SFA(Stochastic Frontier Analysis)が頻繁に用いられている。
謙虚なのはいいことだと思いまーす。(※棒読みです。)
> 前出のKeeler and Ying (1996)が指摘する通り、適切な地域レベルのデータを分析単位とすることにより、患者構成の違いのバイアスを回避することができる。地域内のある病院は外科医療を専門としていて別の病院は内科や小児科を専門としている場合、両者の生産性を比較するのは簡単ではないが、地域全体で見れば診療科目や患者構成の違いは少なくなるからである。
> 在院患者延数、病床数、病床利用率、平均在院日数、医師数(常勤換算)をアウトプット及びインプットのデータとして主に使用し、外来患者延数、総従事者数(医師以外)、病院数等を追加的な変数として使用する。
> 分析方法は、単純なコブ・ダグラス型生産関数の推計である。分析対象期間全体をプールしたOLS推計及び地域固定効果を考慮したFE(Fixed-Effect)推計を行う。
「地域固定効果を考慮したFE(Fixed-Effect)推計を行う。」を「地域による固定効果を推計する。」に『朱っ!!(イラッ★』したくてしたくて(略)ですばい。(※感じかたには個人差があります。)
> 都道府県データでの回帰結果は表3に、二次医療圏データでの回帰結果は表4に示す通りである。都道府県レベルでも二次医療圏レベルでも規模弾性(資本と労働の係数の和)は1を超えることはなく、医療圏レベルでの規模の経済性は観察されない。すなわち、医療圏の統合によって直ちに生産性が上昇するわけではない。
> (大巾に中略)
> 最後に表10は、都道府県別に1997〜2008 年の間のTFP の伸び率(年率換算)を示したものである。
うーん。表3から表10まで(および図5、図6)、いろいろお調べになった上で表(おもて)に載せる(論旨を代表させる)図がこれ(図5)ですか&何も考えずに散布図を描いて回帰直線を(…直線だし!)引いたみたいな図をいちばんにお見せしちゃいますかっ。…なんだかなぁ。(※感想です! 理系や工学系のかたから見れば、見せかたがこなれていないと感じられましょう。)
・「こなれていない」とはわわ
http://thesaurus.weblio.jp/content/%E3%81%93%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84
一種『お客さまお客さま!』は主観的な感想を、しかも言語的には述べもしないまま抱くんですよ(=言葉にはできなくても感じていることって、あるんですよ)。…その発想はなかった! だから、まずは我々「お客さまみたいな顔!」で「こなれていない」と感じたならば、そのように指摘することですナ。(棒読み)
※あくまで分野外から見てですが、「見た目」だけで最初の判断をされるものだという「文書の可読性(リーダビリティー)と記述の信頼性」については[3097]も参照。他方、信頼性がともなっていないのに可読性や美しさだけで信頼させようというのもいけないことなのですよ。(※見解です。)
・[3097]
> 「次のようなコンピュータ プログラムにより求める。」が、うーん、あくまで経済学研究科をベースに専門職大学院だというと、そういうお立場なんだろうとは思いますが(自分ではコードを1行も書かないまま「研究」する人が、教員でもいるかもしれません)、世の中はそうではないんだ、という「世の中のことも知っています感」のようなものが、ちょっと(かなり)足りないようにも感じられます。(あくまで文面上の話です。本当はわかっているんでしょうけれども、それを書くと書かないとでは大違いで、書いていないことは知っていない=ここでは知らなくていいとみなした=とみなされるのが研究であり論文です。)
しかし、GUIが優れた商用製品あっての「コードを1行も書かないまま「研究」」というのは、とっても恵まれた環境ではあるわけですよ。うん。(棒読み)
・ウィキペディア「確率密度関数」はイメージです
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A2%BA%E7%8E%87%E5%AF%86%E5%BA%A6%E9%96%A2%E6%95%B0
> 寿命が4〜6時間に一様に分布するバクテリアが居ると仮定する。この時バクテリアの寿命が丁度5時間である確率はどれ位だろうか? 答えは0%である。およそ5時間で寿命を迎えるバクテリアはある程度居るが、正確に5.0000000000...時間である確率は無視し得る。
> 一方で、寿命が5〜5.01時間である確率は如何であろうか? その答えは2%である。
れんれんとしながら「99%かなわない(小学中級から)」…じゃなくて、「「0%」を(ドンピシャで)とる確率はいくらでしょうか。」については[3099]を参照してもんもんとなさってください。
・(参考)スーパーえむジンせんせい「Rでブートストラップ法」のイメージです
https://www1.doshisha.ac.jp/~mjin/R/Chap_44/44.html
> データサイエンスの分野では、1つの標本から復元抽出を繰り返して大量の標本を生成し、それらの標本から推定値 を計算し、母集団の性質やモデルの推測の誤差などを分析する方法をブートストラップ法と呼ぶ。
> Rにはブートストラップに関連するパッケージ boot, simpleboot, bootstrap などがある。
> パッケージ boot の中にはブートストラップの推定量を求める関数 boot があるが引数が若干多いので、ここではパッケージ simpleboot の中の関数 one.boot を用いることにする。
> 関数 boot.ci に実装された5種類の区間推定法の中の正規分布の近似法を除いた4種類の境界値の計算法を表1に示す。
> 定数 a、c の決め方に関しては汪・田栗 (2003), 丹後 (2000) に紹介されている。
別の観点から、2004年6月の論文もまた斬られなければなりません。
・[3475]
> ・「星野「調査観察データの統計科学」第3章」読書会のスライドだということです付近
> これ、買ったまま読んでないやつ! うわぁ…すみませんすみません**が**で本当にスミマセンっ!(本当です。買ったのに読んでないんです!)
・[3487]
> 3冊まとめて買ったので、たぶん2013年ごろだと思います。いま学生のかたにはピンと来ないかもですが、著者の若さにびっくりできますよ。
実証研究としては、「たまたま経済学(だけ)を修めたワタクシ○十年、「説明変数」と称しておりさえすれば」では不十分で、最新の統計学を遅滞なく採用していくことができねばなりません。
・「調査観察データの統計科学 因果推論・選択バイアス・データ融合」岩波書店(2009年7月29日)
https://www.iwanami.co.jp/book/b257892.html
> (7ページ)
> 図1.1 従属変数・独立変数・共変量・中間変数
この「図1.1」を参照するために本書を参照するようなものだと早合点されましょう。(あくまで早合点です。)
> これから先の論点を明確にするために,変数を4つに分類しよう(図1.1).
> 社会科学では多くの場合「操作が(努力すれば)可能である独立変数を変化させた際の従属変数の変化を知ること」,そして「その際にどちらの変数にも影響を与える共変量の影響を除去した場合の独立変数による従属変数への効果(これを因果効果と呼ぶ.正式な定義は2.4節に記述する)を推定すること」に関心がある場合が多い.
> 一方,独立変数以外に中間変数を設定して解析を行なうことは,「中間変数を媒介した従属変数への効果(間接効果と呼ばれる)」を除いた「独立変数から従属変数への直接効果」に関心がある場合に利点がある.しかし社会科学の研究では実際に中間変数を定義・測定することが難しい.さらには,外的な操作が容易ではないような中間変数が存在する場合が多い.(略)これらの影響を除去するのではなく,影響を含めた「**有無」の従属変数への影響を考えればよい.したがって間接効果を除いた「独立変数から従属変数への直接効果」と「中間変数を通じた間接効果」との和として定義される総合効果に関心の中心があるのが普通である.
> 本来中間変数である変数を共変量とみなしてその影響(間接効果)を除去することは,因果効果の推定値を過小評価することにつながる.
> グラフィカルモデリング(宮川,2004)
デスヨネ〜。隣接行列で固有値ですよ。図書館のレファレンスサービスとしても、冒頭のような質問があれば本書を紹介して回答(の一部)とすることができるようになっておかねばならないと思われましょう。(※思ってください。)なお、レファレンス協同データベース「隣接行列」「固有値」の検索結果はそれぞれ0件だったことを申し添えます。「先に知っている人は自分で見つけられる」の壁って、高いですねぇ。(棒読み)
・レファレンス協同データベース「Deming, W. Edwards, 1940, On a least squares adjustment of a sampled frequency table when expected marginal totals are known. Annals of Mathematical Statistics. 11 を引用している日本語の論文を探している。」(2007年6月6日)
http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&lsmp=1&kwup=%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB&kwbt=%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB&mcmd=25&mcup=25&mcbt=25&st=score&asc=desc&oldkw=%E5%9B%BA%E6%9C%89%E5%80%A4&oldmc=25&oldst=score&oldasc=desc&id=1000035353
> 近畿大学中央図書館
本当に利用者が探しているのか、司書の実習や人事考課のための例題みたいなのがそのまま登録されちゃったのか(…げふ)わからない感じの質問ではあると思いました。
> 被引用文献を調べることができる CiNii で 著者 Deming, W. E フリーワード On a least で検索した。
質問に対して、わずか1操作だけの探索で回答している(=そのように回答できてしまう質問である)ので、レファレンスサービス(参考奉仕、参考業務)としてのレヴェル(水準)は(質問を含め)低いと思われましょう。(※思ってください。)しかも「フリーワード On a least」といって、そこを切り出しちゃうですかっ。(棒読み)「ネオスチグミンメチル硫酸塩を「ネオスチグミン! メチル! 硫酸塩っ!」などと区切って叫ぶ」については[3489]を参照。
※前方一致でなく「フリーワード」なんですよ@不正解ではないけど減点だね。…そっちですかっ。(さらに棒読み)システムに前方一致検索が用意されていなければ「フリーワード」で先頭から3語だというのも(暗黙的に語順が考慮されると期待して検索する限りにおいて)実用的ではあるのですが、問題はそこじゃないっ…「least squares adjustment」をキーワードにして複数回の検索を行なわずしてレファレンスサービスだとは到底いえないよね、の意。(質問がひどいのに質問そのままで回答している=いわゆる「問診」をしていない、の意。「参考奉仕における問診」については[3424],[3423]を参照。)
・Wikipedia「Least squares adjustment」
https://en.wikipedia.org/wiki/Least_squares_adjustment
・「最小二乗近似」
https://jp.mathworks.com/help/curvefit/least-squares-fitting.html
・「最小二乗平均値」協和発酵キリンの用例です
http://www.kyowa-kirin.co.jp/news_releases/2011/20110120_01.html
・「平均の差に対する帰無仮説の設定」
http://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/service/technical/faq/list/body/faq061.html
・「分散重み付き最小二乗法」「2段階最小二乗回帰」「3段階最小二乗回帰」「最小二乗平均」「またはブートストラップ標準誤差」
https://www.lightstone.co.jp/stata/capabilities_linear_models.html
単に「最小二乗法」と訳してしまうと、(数学上の)操作の目的がよくわからなくなるという『副作用』がございますよね。…その発想はなかった!(棒読み)日本語で数学を学ぼうとすると、和訳がひどいのでひどい目に遭わされるのですよ。これからは英語で数学。これだね。(※見解です。いえ、授業は日本語でいいんですけど、数学用語はすべて英語表記を確かめながら学びたいですよね、の意。)
・[3152]
> > 英語で論文をなんとか書きました。さて発表しようとすると「ゲゲッ!数式が全く読めない!」という現実にブチ当たります。
> > 日本人の場合 The equation is ... like this. といった「ごまかし」が結構あって、なんだかなぁ
・[3406]
> 「EAP!(ほおぉ!)」「MEDっ!(フーン)」「MAPッ!!(へー…)」といって、その実、ただの▼期待値、▼中央値、▼最頻値ですよん@なんてこったい(最初の感動を返してっ!)。最初から、いろいろなものを英語ではどう呼ぶのかをあわせて学んで、アルファベット3文字だからといっておかしなありがたみなど生じないように配慮を尽くされたいかもですよ。(※あくまで私見です。)
・[3512]
> ここでむにゃーっと「たへんりょーかいせきっ!」などと、これ全体が何らかの名状しがたいありがたみのようなものを生じてしまう、呪文のようになってはいけないんですよ。「多変量とは何か」「解析とは、何ではないか(何を目的とし、何を目的としないか)」の2点をおさえていただく、これはもう、6年生ならダイジョーブそうですよねぇ。
・[3152]
> 誤差([3075]ほか)というものは、日本語で「誤」などと書くので「よからぬもの」ひいては「あってはならないもの」という先入観を持ちやすくありますが、(略)修正なり吸収なりされればそれでよい、というのが自然なことであると、「error」の語源までたどるとわかってきます。「誤差」という日本語の字面をうのみにしていてはいけないともいえましょう。
・「グラフのスペクトル解析」より「ケステン分布」のイメージです
http://www.math.is.tohoku.ac.jp/~obata/research/file/2009-DaisuKumiawase-Proc.pdf#page=9
> その正規直交基底
正規直交基底みたいなのキターっ!!(※恐縮です。)日本語としての音が好ましいなどの(中略)だよね。(棒読み)「山形ジェイアール直行特急保有株式会社(やまがたジェイアールちょっこうとっきゅうほゆう)」については[3439]を参照。(違)
・[3525]
> 聞いたことのない色名は、挙げようがないのです。逆に、聞いたことがあるというだけで、色そのものではなく色名の珍しさや音の響きを気に入って「セルリアンブルー」や「ビリジャン」などの色名を挙げる児童・生徒も出てくるかもしれません。
・[3403]
> 「公称値」は『数学用語!』([3394])ではありませんが、JISで定められた「計測用語」ではありますので、念のため。
・[3550]
> 用語の説明文を暗記しただけでわかったつもり…とんでもない!
> (教科としての英語の学習でいう)単語の暗記だけでなく『時制がスッキリ』のほうなど…さっぱりさっぱり!!(棒読み)同じことが、理科でも数学でも、ましてや国語でも、必要ですよね。わあぃ白川博士! (最終的には教科書に載る)研究成果の理解には“成り立ち”まで遡っての、ひいては研究者個人や研究コミュニティのありようをも見渡しての深い理解が大切ですぞ。(※見解は個人であり、実在のいかなる白川博士とも無関係です。)
・[3403]
> わたしたち最大にして最大を誇る(えっへん☆)弱点は、プログラミング教育といえばいかにしてその効果を最大化すべきかを単独で考えようとし、統計教育といえば、同様に単独で考えようとした挙句、既にプログラミング教育と呼ばれる至高の目標だけで「おなかいっぱい☆」だということです。これ、弱点なんです。ある1つのことをカリカリチューン([3018])で突きつめることを議論だと、それができることを専門性だと、思っていてはいけないのですよ。わあぃテストに出ます!(棒読み)
・[3082]
> > 思えば無線工学Bって単に単位を合わせたり数字の次元を合わせることと国語力で何とか選べる設問になっているではないですか。
> いわば「基礎的な応用力」(応用力を発揮したりのばしたりするための、分野に依存しない基礎的な学力のようなもの)がないと、いくら「専門知識」をたくさん仕入れても、どうにもならないのではないかと心配されます。こればかりは、どうやっても後年の勉強では得難い(できないとまでは決めつけられませんが、限りなく難しい)部分ではないかとも思います。
専門知識らしき専門用語みたいなのを仕入れさえすれば専門家ぶれる時代は、もはや終わっているのですよ。我々「山形ジェイアール直行特急保有株式会社(やまがたジェイアールちょっこうとっきゅうほゆう)」を1秒もかからずに発音しそうな勢いで…えーっ。(棒読み)
★1990年代を読み解く(仮)
都市部で1990年代にどんな変化が起きていたかを知るには、ある1つの自治体に視点を置いてみるのが近道でしょう。ある自治体で起きたことは、ほかの自治体でも遅かれ早かれ起きているはずです。
・東京都多摩市の統計です
https://www.library.tama.tokyo.jp/pdf/toukei/h21/summary2137.pdf
あ! いや、そのっ…多摩市を『都市部!』といいはりますんで、そこんとこよろしく。(メッソウです!)
・最新の統計はこちらです
http://www.library.tama.tokyo.jp/summary_toukei28.html
http://www.library.tama.tokyo.jp/pdf/toukei/h28/summary2807.pdf
なぜかGoogleでは上掲「平成21年度」のPDFが上位に表示されるので、ユーザーとしてはそちらを先に目にすることになりましょう。…なんだかなぁ。そのような一種「動線!」に忠実に、ここでは「平成21年度」のPDFを参照します。(メッソウです。)
※「平成28年度」のPDFでは、より多くの指標が記載されていて見応えがありますぞ。…ゴクリ。
「昭和48年度」から「平成21年度」までの「図書館別個人貸出冊数の推移」です。昭和48年は1973年で、平成21年は2009年です。いわゆる「オイルショック」のあと、これからは環境と調和しながら図書館だといわれ、公園や緑地とセットで図書館の建物が造られた時期であり、まさにその時期から市立図書館が始まっているのが多摩市である(=それまでは図書館というものはゼロであった)と、こういうわけです。典型的な『都市部!』のサンプルとして、過不足ないといえましょう。そして、2009年までという期間では、特に大型書店の利便性も高い多摩市にあって、Amazonと呼ばれる巨大ECサイトの影響が、まだ、さほど入ってこない感じの時期ではあると思われましょう。(※推定です。)
多摩市では、1973年度に「本館」と「移動図書館やまばと号」でのスタートとなっています。1974年度に蔵書数の拡大を図り、コアコレクションが形成されたとみられます。1977年度には「関戸こども分館」ができ、児童書の蔵書がまとまって増えたと見受けられます。1979年度には「諏訪図書館」が新設される一方、移動図書館の蔵書は減らされ、この時期には多摩市としての複本の考えかたが定まっていったとみられます。1981年度、1982年度、1984年度に分館が増えていき、「関戸こども分館」が廃止され児童書も各図書館にそれぞれ置かれるようになったと見受けられます。
1995年度に新しい分館ができるまでの10年間は、図書購入の方針に大きな変化はなかったとみられます。1996年度には「諏訪図書館」が廃止され、「本館」以外は分館とする体制が完成します。1996年度まで、「本館」の蔵書数は基本的に増加を続けていますが、1996年度(平成8年度)からは一転して減少していきます。何があったのでしょうか。…「Windows95」ですね、わかります。
Windows95のヒットを背景に、新潮社や岩波書店などがこぞって「CD-ROM」を発売します。名作と呼ばれる作品をまとめて読めるものや、辞書・事典・図鑑に「マルチメディア」と呼ばれる音声や映像を追加したものなどがありました。また、絵本や知育玩具と競合する「エデュティメント」と呼ばれる新ジャンルもつくられます。
図書館では、点訳や音読テープのサービスから始まって、テープやCD、VHSビデオ、LDなど視聴覚資料の扱いが始まり、これの延長でCD-ROMも扱われていきます。内容によっては参考図書と同じ扱いで、このため、CD-ROMを館内で利用できるようパソコンの設置も進められていきます。
★2000年代を読み解く(仮)
引き続き多摩市です。
2003年度で移動図書館が廃止になり、その蔵書が2004年度に「本館」に移されたとも見受けられる蔵書数の増加がみられたあと、各館とも蔵書数に大きな変化はありません。施設を改修しない限りは書架の容量は(閉架を含め)一定ですから、いま明確に内容が陳腐化したり学習に不向きになったりした古い本などを廃棄しながら、同じ内容の改訂版あるいは合冊になっておトクになったみたいな別の図書、利用者から希望のあった新刊のベストセラーを買っていくということが2003年度から続けられてきたとみられます。利用者の目に入る開架の蔵書に限ると、かつて複数冊に分かれていたような本が(紙も薄くなったので)いまは1冊になっていたりして、では書架は空いているかといえばとんでもない、実にベストセラーだらけになったかのように見えることでしょう。そして、ちょっと探そうと思ってもすぐ「閉架なのでしばらくお待ちください」のほうなど発動してしまって、遠慮がちな利用者としては申し訳ないような気分になってきます。次第に図書館から足が遠のき、新古書店でいきなり買うという行動へシフトしていったということは容易に想像できましょう。
※1983年「磁石と電気の発明発見物語」については[3294]を参照。こういう「全集と呼ばれるシリーズもの」をずらっと並べてみせるのが喜ばれたのは「昭和時代」までだよね。カラー印刷や写真印刷が安くなったので、その昔は大きめの文字で延々と「物語仕立て!」で書かれていたような児童書も図版を多用してビジュアルになってページ数が減り、その分、1冊でたくさんのことを説明できたりするよね。(棒読み)
※「平成28年度」のPDFを参照しますと、平成21年度で「福祉ショップ」の蔵書が廃止され、平成22年度に「本館」の蔵書に吸収されたっぽいようすが読み取れます。蔵書の購入に補助金が使えるなどの利点があるんでしょうかねぇ。(棒読み)平成23年度には「唐木田」の新設にともない、「本館」の蔵書が減っているようすがみられます。また、このため平成23年度には一時的に蔵書数の合計が増えていますが、数年でもとの水準に戻っているようすも読み取れます。
※博多南駅前ビル(那珂川町)「図書コーナー」「読書スペース」からの「内部で本館と自称されそうな「勤務地:ミリカローデン那珂川」のひとたちが本件ビル内の係員を見下すような…そういうのは小町的に低いと思いまーす。」については[3438]を参照。
・よくわかる現代「物語仕立て」とはにわッ
https://honto.jp/booktree/detail_00002366.html
> 完全文系の方にこそオススメ!物語仕立てで理系の世界を体験できる本
> 完全文系の読書人の方にとっては、理数系の本はとても入りにくいことでしょう。そんな方は難しそうな数字や記号を見て敬遠してしまうのでしょうが、実は理系も文系と同じような美しさや広がりをもつ芳醇な世界なのです。完全文系の方でも楽しく読める、物語仕立ての理数系の本を紹介します。
えーっ…。
・ウィキペディア「唐木田駅」より「年度別1日平均乗降・乗車人員」のイメージです
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%94%90%E6%9C%A8%E7%94%B0%E9%A7%85
駅は1990年(平成2年)3月27日に開業し、1994年度に5000人を突破、2009年に10000人を突破しています。
・Google ストリートビュー 「唐木田は珈琲所コメダ珈琲店(和歌山市)だがね。」付近
https://goo.gl/maps/APPuSB89Z912
…コレジャナイ。
・Google ストリートビュー 「唐木田駅」付近のイメージです
https://goo.gl/maps/qFJwJ496wb42
https://goo.gl/maps/9XrmbZtTrhP2
小田急多摩線の上溝・厚木方面への延伸については[3004]を参照。当地でもあくまで「本線」として複線の線路が整備済みであるようすが確認できます。
・同 「(仮称)唐木田コミュニティセンター建設工事」付近のイメージです(2010年3月、2015年5月)
https://goo.gl/maps/YV7xxrCbRCL2
https://goo.gl/maps/JgUPwxuGvrx
・同 「多摩市」(八王子市別所2丁目付近)のイメージです
https://goo.gl/maps/iX6RMzCBusA2
わあぃ▼たましん、▼サブウェイぐりーんうぉーく多摩店、▼バニラ大納言(仮名)、それに▼堀之内。▼『猫返し神社』については[3393]、▼ぱーっざつぇん地場どぉー「サブウェイ」については[3346]、▼いわゆる「バニラ大納言」については[3508]、それに▼堀之内については[3265]を参照。
・[3265]
> > いわゆる堀之内
> ぬおー! 堀之内っ! レッツ堀之内!(***堀之内だいすき。[3168])
・[3508]
> バニラ大納言っ!! □ンダルキアとかに控えてそうだよね。やーいレモンハワイ。…レー・モー・ンー・ハー・ワー・イーっ(※いー〜っ)。「月刊あまおうじ(※雑誌ではありません)」とかいうイチゴメロン味([3403])…じゃなくて。(※キャラメルリボンは本体から分離できません。)
・「ぐりーんうぉーく多摩」のイメージです
http://www.gw-tama.jp/shopguide/
ついに書店の入らないショッピングセンターみたいなのができる時代が到来したとはこのことだよ。(棒読み)娯楽的なコンテンツみたいなのは家電量販店で…げふ…ならびにスポーツの教本みたいなのはスポーツ用品店で、その他の教本はそれぞれのお教室やジムなどで最初から用意されるときたもんだ。(もっと棒読み)料理雑誌はスーパーのレジの横にあるかもだですし(大巾に中略)雑誌はコンビニで買う。アルバイト情報誌は無料っ!! 小学校でいきなり国語辞典を持ってこいといわれたらAmazon。これだね。(※あくまで推定です。)
※書店経営の支えといわれた「学参」(学習参考書)すらも、塾で最初から、その塾のものが用意されるときたもんだ。いわゆる「蛍雪」「赤本」なら高校の進路指導室にぜんぶそろってるよ。ヤダー、じぶんでは買わないよね@キャハハみたいなのーっ。TOEICは団体受験だよね。(棒読み)
※ちょっとした知識欲は「沿線フリーペーパー!」みたいなので満たされてしまうとあらば、誰が書籍・雑誌を買いますか。しかし知識欲は失われておらず、満たされてもいるワケダ。書籍・雑誌が売れないからといって『活字離れ!』などと(略)しつれいしちゃうワ。(※表現は演出です。)
・同 鎌倉街道「貝取北公園角」付近のイメージです
https://goo.gl/maps/tEornVxJSxD2
https://goo.gl/maps/eSW8UtnyWGt
https://goo.gl/maps/dCcmNNKoab62
わあぃこうがくかいとりきたぞのっ。(ぜんぜん違いますからっ)
> 事務用品
> OAサプライ
> 文具
> キャラクター文具
・「改訂版 風呂で覚える古文単語」のイメージです
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51odeu7g%2BzL._SX328_BO1,204,203,200_.jpg
http://www.umeten.jp/images/profile/profile_ph.png
わあぃ蒼樹うめ先生っ。…え? 違う? でも似てるなぁ。
・産経新聞「蒼樹うめ先生」のイメージです(2016年3月17日)
http://www.sankei.com/west/news/160317/wst1603170005-n1.html
> 人気の女性漫画家、蒼樹うめさん
> 蒼樹さんは兵庫県生まれ。出生後、3〜4歳の頃まで大阪府豊中市で、小学5年まで福岡県で過ごし、その後、東京へ移り住んだ。
> 「実は専門学校の受験をやめた理由がもうひとつあるんです。専門学校の先生に私の作品を見てもらったら、『とても上手ですね』と一方的にほめられたからなんですよ」
> より厳しい環境で学びたい−という絵画への真摯(しんし)な情熱が、1年後、美大合格という成果を引き寄せた。
> 「『美大なので就職しない先輩たちも多いですよ。そのままプロの活動を続けてみては』と言われ、そうなんだと知りました」
「改訂版 風呂で覚える古文単語」で勉強なさったのかどうかはうかがえない記事ではございました。(違)
・朝日新聞「赤本」のイメージです(2013年11月23日)
http://www.asahi.com/edu/center-exam/OSK201311210002.html
http://www.asahicom.jp/edu/center-exam/images/OSK201311210022.jpg
http://www.asahi.com/edu/center-exam/images/OSK201311210026.jpg
> 「赤本」で知られる大学入試の過去問題集が、来年で創刊から60年を迎える。正確さやきめ細かな解説で受験生に信頼されてきたが、最近は少子化やインターネットによる過去問題の無料公開、面接試験の導入などで、「逆風」が吹き始めている。
> 当初、表紙の色は年や大学ごとに違い、緑色もあった。64年度に早稲田や慶応など東京の私大を加え、表紙を全冊オレンジ色に統一した。
> 70年度に同社が「柿色」と呼ぶ赤色に変更。ここから「赤本」と呼ばれるようになった。現在は、当時よりわずかに赤みが増している。
> 78年度の発行は412冊で、初めて前年度(432冊)割れ。
> 2000年ごろをピークに販売部数が減る傾向という。
> 過去問題を自ら公開する大学が増えた。
・「レジ横」中小企業基盤整備機構(中小機構)の説明です(2011年9月16日)
http://j-net21.smrj.go.jp/well/akinai/201109/article-01_01.html
> コンビニでは、必ずレジのところに棚があって、ガムなどが置いてありますよね。スーパーでもレジ横に、羊羹やあられなどのお菓子類、お店によっては、ゴミ袋や乾電池などが置いてあります。
> コンビニやスーパーなどでは、この「つい」買ってしまうレジ横商品は、商品単価としては安いものの定価で売れることもあり、結構な売上になっているのです。
だから(定価で売るしかない)書籍・雑誌を置く場合もあるのですね。…そっちですかっ。(棒読み)
・ウィキペディア「多摩市」のイメージです
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E6%91%A9%E5%B8%82
> 1925年 - 玉南電気鉄道の関戸駅(1937年に聖蹟桜ヶ丘駅へ改称)が営業開始、同年多摩村全域に電気が供給される
> 1960年 - 京王帝都電鉄(現京王電鉄)が桜ヶ丘分譲地を建設
> 1962年5月 - 関戸・一ノ宮・和田・東寺方地区の一部に水道が開通(1964年までには村内ほぼ全ての地区に水道が開通)
> 1965年12月 - 多摩ニュータウン開発が都市計画決定される
> 1971年3月26日 - 諏訪・永山地区入居開始
> 11月1日 - 市制が施行され、多摩市となる
> 1973年12月 - 町田市上小山田町、下小山田町、小野路町の一部が多摩市に編入、多摩市落合の一部が町田市に編入された。多摩市に編入した部分は永山、貝取、豊ヶ丘、落合、鶴牧、唐木田、南野のそれぞれ一部となった。
「多摩市」のありようというものは、1973年度にはだいたい固まったと、たぶんこういうわけです。
> 1991年 - 唐木田・中沢地区入居開始
> 1999年 - 業務核都市の指定を受ける
> 2005年 - 多摩センター地区入居開始
図書館の配置や蔵書数の推移も、このようなニュータウンの状況を、数年ほどのタイムラグで追っている(≒入居開始の直後から手厚い図書館があるとは限らない)と想像されましょう。
・[3560]
> つくばエクスプレス(2005年8月開業)の沿線で2016年になると急に「本格自由研究!」([3339])というのとだいたい同じような感じの『波!』が、鹿児島本線の沿線では(TXよりは局地的ですけど)2020年・2021年にどかんと訪れると予想できましょう。(※あくまで予想です。)
> お子さまが10歳になられるまでに10年かかるのと同じように、「お気に入りの車両」というものにはタイムラグがあるんですよ。新しく鉄道模型を始めようかという時に、むしろ415系みたいなのがツボるんですよ。…たぶんですけどね。東京のひとやオトナだけの考えで『新車!』ばかりではいかんとですよ。
蔵書数としても貸出冊数としても、そのうち児童書がどのくらい、YA(ヤングアダルト)がどのくらい、という内訳に着目しないと、なんともいえませんですことよ。(棒読み)
★公共図書館はコミュニティとともにあり
・「公共図書館(公立図書館)」とは
http://www.jla.or.jp/link/link/tabid/172/Default.aspx
> 公共図書館は広い主題にわたって資料を収集し、地域住民に公開して、教養、レクリエーション、調査、研究のために提供することを目的とする図書館です。
それより高度な業務は、県立図書館や大学図書館、それに博物館が担うという分担にございます。…ここテストに出ます!(違)だからといって使命の重さに上下や軽重があるというわけでもないのですよ=役割が異なるのですよ。「小町的にウチらのミッション高〜い!」については[3454]を参照。
・(先述)
> (厳密な意味での)公共図書館の「テンプレ!」をコピペしさえすれば(厳密には)公共図書館でない図書館(自館)も公共図書館になったかのような(=小町的「高〜い」ミッションを遂行しているかのような)…そういう『摂しゅ!』はいけないと思うんだ。うん。(※表現は演出です。)…わあぃ「装いのスタア」。
改めて多摩市「平成28年度」のPDFを参照します。
> 平成9年(1997年) 館内の利用者端末からの蔵書検索・予約受付開始。
> 平成14年(2002年)4月 日野市、稲城市との図書館相互利用開始
> 平成18年(2006年) インターネット・携帯電話からの蔵書検索・予約受付開始
> 平成20年(2008年)4月 京王線沿線七市連携による相互利用サービスを開始(日野市、稲城市に加えて調布市、府中市、町田市、八王子市追加)
※西暦を補っています。
千葉市「8年かけてバーコード化(わあぃ遡及入力っ)」については[3441]を参照。
・[3441]
> > 号みずい
> …ローラースケートで登校しそうだよね。いっけなーい!(「テンプレ」[3233]につき中略)ローラースケートは放課後までせんせいが預かっておきますッ!! せっかく学校で人気者になれるって思ったのに、どうしてなの? コンドロイチン硫酸エステルナトリウム([3403])まで出てきて、もうたいへん! わたしのローラースケート、いったいどうなっちゃうの!? 次回、どう考えても!! …じゃなくて、まっすぐゴー! あしたこそはローラースケートで登校してみせるんだからっ!! (♪〜)新しい物語をつくろう。クワ…(棒読み)
…コレジャナイ。
> 1972年の時点ではまったく機械化されず(目録はカードですよ&利用記録は手書きと日付印ですよ)、ひいては電気配線も貧弱でコピー機など置けまいとの決めつけから、15〜17年くらいの時点(1987〜1989年ごろ?)で、ちょっと長く(数週間くらい?)閉館して電気工事をしながら(いまでいう)「リニューアル」と称して、コインコピー機も華々しく置かれたのではなかったでしょうか。
> 昭和63年は1988年です。「電算システム」を入れるには(あまりに古い建物では)電気工事が…があっ。だからこそ高洲図書館のほうが先に「電算システム」なんですね。そこから8年かけてバーコード化(わあぃ遡及入力っ)ですと、こういうわけです。…ポートタワーって、いいですよねー。(棒読み)
市立などの、わたしたちに最も身近な公共図書館で、1990年代に単にOPAC(館内で検索できます:予約などの付加機能はありません)が導入された段階では、まだなかなか「検索して閲覧・貸出」という利用シーンは開拓できなかった(※もともとカード目録を使いこなしていた人だけが検索という概念をともなって図書館を利用していた)と見受けられますが、WindowsNT4.0で動いていたくらいのOPACが導入から15年くらい経ってリプレースされながら、インターネット対応(予約もできます)されていく中で、ようやく「閉架でもへいきだっぜ(仮)」という状況が出てきて、しかし、検索を前提とせず依然として図書館にふらっと立ち寄って「書架の間を行ったり来たり」([3461])しさえすれば『宝もの!』(誰にも読まれずひっそり置かれている本=読まれたがっているんだっ)にたどりつけると信じてやまないしょくん!(違)…げふ…ずっと図書館を利用していてじぶんは図書館をよく知っているとすら誤認されていそうではあるとの感触にはございます。(※きわめて恐縮です。)
※雑誌富士通「電子図書館システムのためのブラウジング検索機能」(1998年11月)については[3461]を参照。研究所では研究されていながら、実地での実装に至らないというのは、システムの予算が少ない、発注側の(導入事例がない技術への)認知や関心が乏しいことだけでなく、研究所としてもあと一段の工夫や勉強(=お安くしまっせ)が必要ということなのではないかなぁ。(棒読み)
・[3477]
> > FreeBSD(98)はメーカーの製品ではないので動作が信用できないといわれたのですが本当ですか?
> > 貧乏な日本の国立大学では FreeBSD(98)を使ってインターネットに接続している例がいくつもあります。
> > FreeBSD(98)をフロッピーディスク1枚で運用することはできますか?
(知識もある、インターネット接続もあって英語で調べることができる)大学や高専のひとはLinuxやUNIXを導入していけても、(市町村の)図書館のひとはWindowsしかわかりませんといって、自動的にシステムがお高くなるのだと、たぶんこういうわけです(=あくまで当時)。
ところで、2昔くらい前の図書館は、かなり暗かったとの記憶がふとよみがえってまいります。
・レファレンス協同データベース「図書館や博物館では決められた照度や紫外線量があるのか?」(2009年8月31日)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000087214
> 神戸市立中央図書館
> 紫外線については博物館について「避けるための方策をとらねばならない」という言及のみ。図書館については見当たらず。
そうはいいましても現実に蛍光灯に近すぎる(書架の上のほうの)図書は背表紙がぼろぼろになってくるとの…げふ…天井を非常に高くして(=換気のためでもあったかと)、書架の上にもじゅうぶんな空間をとりつつ、蛍光灯の照明はなるべく通路だけを照らすよう配置されていたように記憶します。…(開架や閲覧室にも)電算システム(OPACの端末)が入る前は空調が入るのは真夏と真冬だけだったんですよぉ。梅雨時とか暗くてじめっとしていて、こう、なんといいましょうか、(文字通り)『本の虫!』が繁殖しそうな(以下略)…なんだかなぁ。
※そういうのは「館論<やかたろん>」というそうですよ。へー…
・「デジタル情報時代の図書館建築 : その可能性と課題」情報の科学と技術 Vol.63 No.6(2013年6月)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/63/6/63_KJ00008686398/_article/-char/ja/
> 米国で物理的な図書館は消滅するとの論が刊行されてから30年が経過した。
> A.アンニョリの掲げる「屋根のある知の広場」論
目の前にある日本の地域のコミュニティをちゃんと見ているのかね的な…いえ、なんでもありませんっ!!(棒読み)「梅雨時には除湿もしたくて真夏には猛暑日が何日も続く日本で、小型・低床のLRTに詰めるわずかなバッテリーだけで空調の電力をまかなうことが割に合うのかどうかも考えたいですよね」については[3503]を参照。
・NHK「#74 倉敷」
http://www.nhk.or.jp/buratamori/map/list74/route3.html
> 屋根の形
(日中の)採光のための窓は北側だっ。…お、おぅ。イギリスと同じ傾斜で天窓だっ。…お、おぅ。あのぅ、緯度が違うんですけど…ギクッ。(※詳しくは番組をご覧になってください。)
・[3182]
> > 2013年01月26日
> > 職員の案内で図書館探検をし、検索パネルや自動貸出機を初めて使った佐賀市神野東の女性(70)は「図書館に来るたびに機械が増えて、触ってはいけないという先入観があった。パネルの文字は大きくて、これなら使えそう」と話した。
> きっと、若いころの学校や職場で、「危険! さわるな! 指が飛ぶぞ!」というような機械を機械だと教えられ、それっきり…というかたなのかなぁ、と想像されました。
・[3458]
> (いろいろな意味で)地下鉄と図書館は同じくらいの難易度ではないかなぁ。
いろいろな意味で、図書館から足が遠のくという状況がありうるのであり、「高齢化社会に対応する図書館」という研究課題もあるようですよ。そして、(市町村の)公立図書館は、地域に実情に合わせて運営されることが第一でございます。住民の多くが高齢になったとあらば、それにあわせた図書館が実現されていく必要もまた、あるというわけです。(子どもの教育と勤労者の余暇だけのためにあると決まっているわけではないのですよ。)
・究極の「読書案内」のイメージです(2016年10月27日)
http://www.excite.co.jp/News/reviewmov/20161027/E1477500078580.html
> 参加者たちは公共空間や善悪について考える。
> 『ガーンジー島の読書会』という本
※「読書会」で「読書会について書かれた本」を読むんですよ!! じぶんを外側から見るということを、ここに至って初めて知るというのは(マクロ的には)手遅れではあるわけですが、そうもばかりいってはおられまいて。(※諸説あります。)
図書館のないところへ図書館を出前しているようなものですね。市中でも、移動図書館というものは、「本がいっぱい運ばれてくるやつ!」じゃないんです、読書案内をしてくれる司書さんが巡回するというほうに意味があるのですよ。…そっちなんですよっ。(棒読み)
・[3497]
> いわゆる『狭いアパートに住んで週末に訪れるレジャー施設!』の扱いで検討が始まっていることが、いまさらながら再確認できようかということでございます。(=当時は一般にそういう認識でした、の意。)
あなたが知っている公立図書館(≒公立図書館とはこういうものだというイメージ)は、あくまであなたの地元の事情に即して実装された、公共図書館(という一種の「クラス」)の『1インスタンス』であるのだということを、知っておいていただきたく思われましょう。(※見解です。)
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