・表1 「あなたは小学生ですか、それとも中学生ですか。(あてはまる番号1つに○をつけてください)」(大阪府の資料より抜粋) ・表4 「所得に応じて4層に分類」と「設問」のクロス集計のイメージです(大阪府および読売新聞をもとに独自に作成) ・表15 「問15 学校の勉強について、一番あなたの気持ちに近いものはどれですか。(あてはまる番号1つに○をつけてください)」(大阪府の資料より抜粋) ・表9 「問9 あなたは、学校に遅刻することがありますか。(あてはまる番号1つに○をつけてください)」(大阪府の資料より抜粋) ・表9改 「遅刻はしない(といっても実はしてるかもしれない)」 ・表60 「困窮度(4つの層)」(大阪府の資料より抜粋) ・表41改 「図45 勉強時間(子ども票 問14)」(大阪府の資料をもとに独自に作成) ・表41改々 ・表41改々々 ・表25改 「図25 朝食の頻度(子ども票 問5)」(大阪府の資料より抜粋) ・表25改々 ・表25改々々 ・表45改 「図45 遅刻頻度(子ども票 問9)」(大阪府の資料より抜粋) ・表45改々 (単位は%) ・表45改々々 (単位は%) ・表47改 「図47 勉強理解度(子ども票 問15)」(大阪府の資料より抜粋) ・表47改々 (単位は%) ・表47改々々 (単位は%)
(約19000字)
大阪府が3月31日に発表し、読売新聞が4月1日に報じています。読売新聞だけではわかりにくいと感じました。…というか、わかりませんでした。
・大阪府「子どもの生活に関する実態調査」
http://www.pref.osaka.lg.jp/kosodateshien/kodomo/index.html
・同「単純集計結果(概要)」
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/28281/00000000/kekkagaiyou.pdf
> 分析にあたっては、クロス集計を行いながら、共同実施市町の結果と合わせて府全域で行い、今年度末に結果を取りまとめる予定です。
うーん。「クロス集計」を何かおおげさにとらえていらっしゃるかのような気配([3282],[3402])が漂います。
※クロス集計して初めて何かが見えるわけですから、考察(「よーく考えよう!」[3409])は後回しでよい(※考察するのは審議会などの委員の仕事! 事務方としては考察は一切せず、しかし、あらゆる考察の土台となる集計=機械的な分析作業はぜんぶ済ませておくのが仕事です!)のでクロス集計と多変量解析まで終わりましたっ! というのを「速報値!」といって公表するのがスジというものじゃあないんでしょうかねぇ、の意。
> 1月下旬 中間報告(クロス結果・課題方向性)
> 3月下旬 調査結果とりまとめ
・同「単純集計結果(小学生・中学生)」(2016年10月11日)
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/28281/00000000/kodomosyuukei.pdf
なるほど、本当に単純集計結果であるとわかります。そして、…なるほどなるほど、クロス集計といって群が分けられたうえで、各群の、単純集計結果(全体)からのかい離のほうなど考察していただくと、こういうわけですね、わかります。
※全体のほうも、群に分けたときの各群の人数にあわせて何らかの『得点調整!』みたいなのをしてからじゃないと(本来は)比べられないですよね。
・分析A:群によらず、一定の割合で「学校の勉強がわからない」「朝食を週に2回以上食べない」と答えた者がいる(はず)
・分析B:群に固有の傾向を見出すには、分析Aでわかった部分を除いてから、群間を比較する
・分析C:つじつまのあわない回答をしている者は、あらかじめ除く
いえ、具体的にどの設問とどの設問で「つじつまがあわない」チェックのほうなどできるのかは、探らないでおくことといたします。(※恐縮です。)
・読売新聞「低所得層「勉強わからない」が2倍…大阪府調査」(2017年4月1日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170401-OYT1T50040.html
> 低所得層の家庭の子供は高所得層の子供に比べ、「学校の勉強がわからない」割合が2・1倍、「朝食を週に2回以上食べない」割合が2・6倍に上った。
> 回答を、所得に応じて4層に分類したところ、「あまり」「ほとんど」を含めて学校の勉強が「わからない」とした子供は、所得が最も低い層で27・6%、最上位層は12・9%。「朝食を週に2回以上食べない」と答えたのは、最も低い層で19・3%、最上位層で7・5%だった。「週に1回以上遅刻する」は、最も低い層で16・9%、最上位層で8・6%だった。
> (ここまで359文字 / 残り84文字)
※全体では443文字の記事で、「文字数ベース!」では「81.0%」が無料で読ませていただけるということです。…いただきましたっ。(違)
記事には棒グラフが添えられていることを申し添え…じゃなくて、たくさんの設問からめぼしいのだけをつまみ出して報じようというのは無理があると感じます(⇒多変量解析[3403],[3406])。
なお、3月31日に発表されたのは「大阪府+13市町」での「8万人(回収率62.3%)」(読売新聞)の調査結果ですが、ここでは「大阪府だけ」の「8000世帯(回収率30.3〜34.2%)」の調査と見比べます。なるほど、きわめて大ざっぱには「13市町=都市部」で「大阪府だけ=13市町を除く全域」とのベン図のほうなど浮かんできます。そして、 |