・「インターネットの掲示板」の歴史 ・このサイトの「外部評価」 ・情報の「アクセス性」の保証に向けて
(約11000字)
4月1日って…歴史を振り返る日だったんですね!
・ヤフー「インターネットの歴史」(2016年4月1日)
http://docs.yahoo.co.jp/20years/
> 1997年4月21日 サイバーマップ・ジャパン、地図検索サイト「Mapion」開設
> 1997年4月25日 東芝、駅周辺案内や乗換案内サービス「駅前探検倶楽部」開始
※[1014]も参照。
> 1997年8月10日 ティーカップ・コミュニケーション、掲示板レンタルサービス「teacup」開設
> 1999年10月1日 「発言小町/大手小町」開始
> 1998年10月5日 ライコスジャパン、検索サイト「Lycos Japan」開設
> 1999年2月 個人のネット人口が1508万人になり、法人利用者を抜く
> 1999年5月30日 ひろゆき、匿名掲示板「2ちゃんねる」開設
> 2000年4月 「シブヤ経済新聞」設立
> 2000年9月12日 Google、日本版サービス「Google日本語」開始
> 2000年12月 NHK、ニュースをネット配信開始
> 2001年2月15日 「All About Japan」開設
> 2001年5月9日 「スラッシュドットジャパン」のβテスト開始、5/28正式オープン
> 2001年5月20日 ウィキメディア財団、百科事典プロジェクト「Wikipedia」の日本語版を開始
> 2003年11月6日 「2ちゃんねる検索」がスレッド検索無料で開始
> 2006年7月31日 「ギズモード・ジャパン」開始
※「Y2K」を乗り切ったあと、2000年には既に、インターネットは「明るいところ」になっておりましたが、1997年や1998年には、インターネットというのは「明るいところでのうのうと語るものではない!」と思いこんでおられるような諸センパイがたが「ばっ扈」されていたやのように記憶されます。
このフォーラム(atos.neorail.jp/atos3/forum/の前身の前身)は1999年5月25日なんですが、絵巻物のどのへんかなぁといって、その実、横軸(時間)では1999年の「キリンが首を出しているあたり」、縦軸(尺度は不明)では「2ちゃんねる」の屏風の手前の「中田さん(蹴球のひと!)」で隠れて見えない地面の葉っぱの、地表には見えていない根っこの部分かなぁ、…草の根だけに。
このサイト(atos.neorail.jpの前身の前身の前身yokohama.cool.ne.jp/tht/)としては1999年4月18日で、その時は典型的な「好きなものばかり集めましたみんな見てね〜☆」状態のソレで、なんと、▼3Dモデリングソフト「Caligari trueSpace」(バージョン不明)で遊んでつくったソレなども載せていたのでした。▼DTPについては何を載せていたのか不明ですが、いまでも多くの人が一度は通る(と思われる)「フォントだいすき!」「組版に凝る!」あたりをやっていたかなぁ、と思われます。いまや、苦労せずTeXで組めるので(=組める範囲でしか要求がないので)個々の知識は無用のソレになっていますが、しかし、組んでみた紙面がしっくりくるかどうかを一種『官能評価!』するための目が養えたかなぁ、とも感じます。改行や改ページを調節するためにテキスト(文章)をいじるテクニック(文字数を増やしたり削ったり)は貴重ですぞ!
・Wikipedia「TrueSpace」
https://en.wikipedia.org/wiki/TrueSpace
その後の「trueSpace」は散々といいますか、そして、3Dモデリングって、あまりホビー用途にはならないまま推移し(≒プロ向けに豪華になっていく一方で)、3Dプリンターの時代を迎えて、さて、もう一度、さわってみたいかなぁ、という気分がしてきています。
もっとも、1999年8月1日には、サイトの内容を「ATOS関連」に絞る、それ以外はすべて消す、という一種「荒療治!」をしています。まずはやってみなはれ、といって、(キズが浅いうちに、という意味で=正味3ヶ月ほどで)撤退も早いソレだったということです。…いたたた。
※サーバー(ただし無料に限る)のディスク容量がきわめて小さかった(10MBくらい?)という技術的な理由のほうが大きかったかもしれません。そして、さくらインターネットに移ってからはディスク容量に悩まされたことは一度もございません! …などと「さくらインターネット」を大げさに持ち上げてみます。ちゅどーん。
このサイトとしては、1999年のうちに、ほぼ現在のサイト構造が完成しており、その後は中身の拡充に徹してきています。
・Internet Archive「ATOS, The Future」
https://web.archive.org/web/20001204144600/http://www.curiosat.jpn.org/
> ランダムリンク
> ナビゲーション音 (オン/オフ)
サイト構造の上で、どの階層にいるのかを音(MIDI)でお知らせしておりましたが…ひたすら鳴ってくどいのでやめました。(恐縮です!)
他に、「赤字でNEW!」「緑字でCHECK!」「青字でGO!」を使っていましたが、いまも使っているのは「赤字でNEW!」だけですね。…いえ、久々に「キーワード」のページで、当時以来の「緑字」のソレを新たに表示するようにしています。
・このフォーラム「キーワード」
http://atos.neorail.jp/atos3/forum/nph-forum_4l.cgi
本でいう「巻末索引」なんですが、これを全自動で、という「フォーラム」や「掲示板」は、(個人や非営利のソレでは)なかなかないと思います。コールセンターの人が使う「業務用FAQ!」みたいなのや、イントラネットなどのソレにはありましょうが、そういう便利なものは個人でも使いたいですよねぇ、ということです。
※「2ちゃんねる」ですと、これをユーザー側でめいめいにガシガシするんですね。スゴイです。…ひたすらスゴイです。しかし、このために(各々のクライアントがそれぞれ「更新チェック!」や「クロール!」などするため)、必要以上にサーバーにアクセスがあるんではないですか? まるで「最適化」のメカニズムが働かない状態ではないかと推察します。本当でしょうか。
・塩澤秀和「ネット掲示板の盛り上がりとメッセージ参照関係の可視化」(2009年2月)
http://www.interaction-ipsj.org/archives/paper2009/interactive/0155/demo.html
・個人の日記「入門書の巻末索引に こっそり「ぬるぽ」を掲載したことがバレた件」(2012年11月1日)
http://d.hatena.ne.jp/takaxi/20121101/1351758062
> Javaに限らず何かを学ぶ時って、比較的フォーマルな形態であることが多いです。特に新入社員さんや若手の方が受ける教育の場合その傾向が強く、略語やスラングが飛び交う現場に入ると結構戸惑うことがあると伺います。
> そして現場に出てわからない言葉があって、なんとなく周囲に聞きづらい時に入門書に頼るとしたら、まず「索引」を引くはずです*6。
> *6:まぁネットで調べてしまう方も多いでしょうけど
※んもー、そんな、ミもフタもないことを!
・「特許情報:従来のデータベース供給者は恐竜の如く絶滅する運命にあるか?」情報管理 Vol.40 No.12(1998年3月)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/40/12/40_12_1069/_pdf
・さいたま市「改善したいシステムについて」(2014年2月21日)
http://www.city.saitama.jp/006/007/004/003/p034243_d/fil/Report_City-official.pdf
> ・総合窓口機能を強化し、対応の画一化を図る(対応はシステムに任せ、窓口には索引システム、コールセンター直通電話を導入)
うちにはないけどよそにはあるやつ、あれほしいっス、と読めました。
●「インターネットの掲示板」の歴史
インターネットの中で、特に「掲示板」と呼ばれるソレに限ってふり返ってみます。
・NHK放送文化研究所「われわれはどのようにインターネットをとらえてきたか 文研調査でたどるこの10年」(2008年)
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/title/year/2008/pdf/001.pdf
※副題にある「文研調査」は誤字でなく、「放送文化研究所(文研)がこれまでに行なった調査」の意味です。
本日の「絵巻物」(ヤフー殿ご謹製)とあわせて参照すればバッチリです!
> 2004年は,ウェブ上に新しいコミュニケーションサービスが展開された年である。個人がホームページ作成より簡単な技術で日記などをつけることができるブログ(Weblog)は,他人が閲覧してコメントを残したり,トラックバックによってリンクの輪を広げたり,といった新しいコミュニケーションの仕組みが人気となり,社会的なブームになった。また,友人を紹介しあってウェブ上で個人間の交流を促進させるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)も,GREE,mixiといったサイトがスタートして以来,若者を中心に加入者が急増している。
> 職業別にみて倍以上増加した層は,販売・サービス職(2000年14%→2005年32%),技能・作業職(同10%→25%),自営業(同11%→23%),主婦(同5%→16%),無職(同2%→16%)と,やはり,ホワイトカラー層以外の層である。まさに利用者の裾野は拡大した。
学校で使い始めた人が卒業したんですよぉ。そして、もし職業別に差があるなら、それは学校のPCの台数や回線の太さ、カルチャーの違いのようなもの(例えば「PC教室にこもってないで****いこうぜぇ」的な)を反映しているのだろうと推測されましょう。
> 「趣味・娯楽・教養のインターネット」
> テレビは1日のうち9割以上の人が見る国民的メディアとなったのに対し,インターネットはおそらく普及の最終段階においても,1日に9割の人が使うものにはならないだろうと思われる。それはテレビとインターネットの接触態様が根本的に異なるためで,受動的に情報を受けられるテレビに対し,インターネットはいくら進化したとしても能動的な働きかけが必要だろうからである。つまり,インターネットが限界まで普及しても,非利用者は一定数残り,利用者と非利用者の間の情報格差,いわゆるデジタル・デバイドが今後社会問題化することは必至と思われる。
「格差」がすっかり解消されるということはなくとも、「ほとんど操作不要」で「ニュースから何から順番に出てくる」スマホアプリとかいうものを、テレビ代わりに部屋に置いておくような、といって、年代を問わず「インターネット」が使われるようにシフトしていくということもありましょう。
以下、このフォーラムと、外部の大規模または(かつ)商業的なサービスとを、時系列で並べてみようなどという大それたことを試みてみます。
・ツイッター(2016年1月21日PST)
https://twitter.com/gomenrider115/status/690427914597318656
> ATOSと言ったら昔からこのサイト
※すみませんすみません、***が古くてすみません!
・このフォーラム「四半期ごとの主な話題」(4月1日現在)
http://atos.neorail.jp/atos3/forum/forum_5.html
▼もはや自慢ですが(ただの自慢ですとも)、このフォーラムは1999年5月25日([1])のサービス開始から15年以上かけて…(途中は何もせず)…おります。長ければいいって、そんなことはないんですけれども、期間だけなら長いです。
※とってもよちよち歩きのところから地道に、すべてインターネットの上で成長してきたという実感がございます。これが、最初からオトナであったとすると、ほとんど成長なんてできないんですよ…たぶん。端的には『大人買い!』…いえ、資金力にまかせて「買ってきて取りつけたオウンドメディア!」([3178])だとか「サービスイン直後に****万PVを目指す!」だとか、そういう鼻息の荒い系には、個人はちょっと、なりようがないんですよぉ。こう、「第2日本テレビ!」などと平気で命名するセンスはいただけないなぁ。(インターネットのユーザーをただちにイエローだと決めつけるかのようなソレ[3013]も参照。)
▼規模の大小は別としていえば、ツイッター(2006年7月)はいうに及ばず、Yahoo!知恵袋(2004年4月)、mixi(2004年2月)よりも、はてな(2002年5月:はてなアンテナ、2001年7月:人力検索はてな)よりも先にあり、実はWikipedia(2001年1月)やGoogle(2000年6月:米Yahoo!の検索エンジンとして採用される)よりも先にあったのです。単純なHTMLのページは別として、個人のサービス(多少なりともプログラムを書くもの)で、当時からあって、いまもまだ動いているサービスというのは、あまりなさそうです。(いえ、「どういう経緯をたどっていれば淘汰されずに残っているのか」を一般化して知りたいので、いつか探してまとめてみたいなぁとは思います。)
▼(上述しましたが)実は「2ちゃんねる」(1999年5月30日とされる)よりも5日、早いらしいです。ほぼ同期だとは思っていましたが、私も知りませんでした。へぇ〜。
▼2006年6月ごろにはツイッター的なサービス(細切れにしたテキストがRSSで配信される)への転換を画策していたのですが、ツイッターができたので(2006年7月にできていたわけですが、日本で広く知られたのはもうちょっとあと)、ああ、これは自分でやらずに済んだ(ありがたい※)、といったことも(あとからみれば)ありました。
・ウィキペディア「Twitter」
https://ja.wikipedia.org/wiki/Twitter
> 2008年4月23日にユーザインターフェースが日本語化された日本語版が利用可能になった。
それまでTwitterなるものが海の向こうで生まれていたとも知らなかったのですが(≒おそろしいことです)、幸いにも、Twitterとは無関係に、こちらの(私の)計画やその重点が変わって(≒ブレて?)いたので、重なることはありませんでした。
※いえ、本当にありがたいんですよ。誰でも思いつくだろうなぁとは思いながら、誰もやらないの? じゃあ、やろうかな、どうしようかな、と迷うソレ(研究や開発のアイデア)が、誰しもあると思うんですが、うっかり「かぶる」とあとでたいへんです。それが回避されたので、いや〜、本当にありがたいんですよ。
そして、このときにTwitterを始める余裕はなく、この時期を逃したのでいまさら始めるのはシャクだなぁ、と思っていまに至ります。
・ウィキペディア「あめぞう」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%82%81%E3%81%9E%E3%81%86
> 1999年1月中旬から下旬にかけて、resbbsを改良し、あめぞう型掲示板が完成。
> 同4月には、1日のアクセス数が『Yahoo!掲示板』を超え、日本一の掲示板となって、流行物の雑誌にも取り上げられ、一般社会にもその存在を知られるようになった。
…この時点で「あめぞう」(1999年1月、[2])を知っていたかどうか、記憶にございませんです…本当です。そして「Yahoo!掲示板」(1998年7月)があった、そしていまもある(が忘れている)ことに気づかされます。これはたいへん失礼しました。
1998年の段階では、このフォーラムの前身である「ATOSとその周辺に関する掲示板」(「AI-たにし」さん[2])や、発車メロディーに関する「ぶりざーど」さんの掲示板など、あちこちにMiniBBSのスクリプトを使った(もらってきて立ち上げた、あるいはMiniBBSを無料でレンタルしていた「teacup」(1997年8月、現GMOメディア)を利用していた)掲示板が、無数にありました。その人気ぶりを見ての「Yahoo!掲示板」の立ち上げ(あやかったとも、取り込んだともいう)でもあったと記憶します。
・Wikipedia「teacup」
https://ja.wikipedia.org/wiki/GMO%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2
●このサイトの「外部評価」
自分のことを自分で述べていては客観性がありません。
・まぐまぐ!のアーカイブ「鉄道ウィークリー NIFTY SERVE FTRAIN」(1999年10月14日)
http://archives.mag2.com/0000010580/19991014051000000.html
> 新着サイト
> ▼ATOS,The Future
> ■ http://yokohama.cool.ne.jp/tht/
> JR東日本の東京圏輸送管理システム(ATOS)を利用者の視点で取り上げるペー
> ジ。旅客案内などについて論じる「FORUM×ATOS」では情報交換が活発。
特に審査はなかったかと記憶します。しかし、この長期保存ぶり、見習いたいと思わせられます。
・このサイト
http://atos.neorail.jp/history_1.html
> 1999/10/19(火)
> ・Yahoo! Japanで「地域情報−日本の地方−関東−旅行・交通」に掲載されました。
※[439]も参照。
> 1999/12/21(火)
> ・インフォシークの「政治・法律・社会」チャンネルに「おすすめサイト」として採用されました。
この、申請先のカテゴリの選択はこちらですることなのでアレですが、▼趣味とはいいきれない、▼時事的なテーマを扱う、というところで、こういうカテゴリを(こちらとしては)選び、それが(自称ではなく)通ったというのが、当時としてもうれしかったと記憶します。
他に、書籍での紹介がございました。
・マイロネBOOKS「鉄道ファン生態学」JTB(現在はJTBパブリッシング)(2002年9月)
http://www.rurubu.com/book/recomm/1584/c806080.aspx
このサイト(現在のatos.neorail.jp)および「tht-software」(現在のhttp://www.tht-software.net/)が紹介されています。同書では、▼まっこうくじら(抹香鯨)さん、▼おりはらさん、▼KOYA工房さん(現在、おきらく娯楽工房さん)、▼しみずさん(現在、サイトの管理からは「ご引退」)、それに▼mackoyさんのサイトも紹介されており、もしかすると並び称される(かもしれない)「2000年組」の「1端くれ」として、たいへん光栄です。
※にもかかわらず、刊行から今まで現物を目にしていませんでした。最近になって、しかも古本(198円!)で目を通した次第で、たいへん申し訳なく存じます。
同書では、同一の管理者(作者)のサイトが複数、紹介されているのは、まっこうくじらさんのサイト(時刻表および駅弁)とこのサイト(ATOSとフリーソフト)だけです。2002年の時点でも「tht-software」は別のサイトとして切り分けていたつもりでしたが、紹介する側としては切り分けきれなかったということでしょうか。
※とはいいましても、こう、このサイトで自分で書いていた「サイトの概要」や目次に付記した説明文などを、こう、とってもコンパクトに要約していただいて、…要は「あたかもサイトの作者が自分で書いたかのような」紹介のされかたになっていて、その、「わあぃ!」とは喜べないんです。うーん。
そして、これらのサイトがすべて現在も存続していることが、とてもかけがえのないことだと感じられます。とはいえ、10年以上も経ちますと、いろいろと変化はございます。
私のサイトでは、トップページに「表紙写真」となる写真を掲載していましたが、現在は取りやめ、代わりに「ニュース」をトップページにも載せるようにしています。同書では「ATOSについてのポータルサイトとしての役割も果たしている」と評していただいていますが、まさに、その方向性をさらに突き詰めた格好となっています。見てもおもしろくない、よくわからない、じっくり読むとおもしろくなってくる(かもしれない)ということで、活字(テキスト)に飢えたときに、むさぼるように読んでいただければ幸いです。
●情報の「アクセス性」の保証に向けて
もう少しだけ。
・ツイッター(2014年7月5日PST)
https://twitter.com/Utopia_P_1/status/485447890886610945
> オール2階建て10両の快速アクティーとか懐かしすぎる
http://atos.neorail.jp/atos2/state/images/led_ofuna3_a3l.jpg
![http://atos.neorail.jp/atos2/state/images/led_ofuna3_a3l.jpg]()
このサイトに載せている写真や文章には、一種『ツボ』のようなものがありまして、掲載時点では「そんなこと知ってるYO!(もっと新しい情報はないのかYO!)」と口を尖らせるかたが多いと自覚しておりますが、5年10年と経った後では「そうだったのか」と、そして何気ない写真も「懐かしすぎる」といって参照されることになっていくわけです。
※写真データベースについては[2252]を参照。
・TechCrunch Japan(AOL)「不思議なソーシャルアプリYoのユーザーが100万人突破、Googleが保険に進出?―US記事ピックアップ」(2014年6月25日)
http://jp.techcrunch.com/2014/06/25/uspickup-namekawa/
> 「よー」という一言だけを交換する奇妙なソーシャル・ネットワーク、Yoが意外な人気を集め、シリコンバレーかいわいの話題をさらっている。
> 「現実世界でもYo!という呼びかけはコンテキストに応じてさまざまな意味を与えられて機能しているのだから、デジタル世界でも同じように機能するツールがあってよい」
> 「Yo自身の流行はすぐに終わるかもしれないが、YoはSnapchatに代表されるようなより大きなトレンドを象徴している」とCrook記者は結論した。
いま、もはやツイッターですらもブームを終えつつあり(※)、大きなトレンドとしては、より手軽に(手抜きともいいます)、撮った写真だけをデーンと送る、定型的な表現の「スタンプ」だけをバーンと送るといった方向へ進みつつあります。その究極形が「Yo」なのでしょう。「Yo」はともかく、また、ツイッター上でもその傾向はありますが、せっかく「アップ」された写真に、その内容を説明するテキストが十分に付与されないということは、情報へのアクセスの観点からは危機的な状況といえましょう。
※異論はありましょうが、▼東日本大震災がツイッターの普及曲線をねじまげた、▼インフラやユーザーの習熟に見合わない「急成長」をしてしまった、▼もはや何をしても立ち直りはない、▼(ユーザーから見えるサービスとしては)まったく異なるサービスになってゼロから成長し直さないと(事業体としての)「再興」はありえない、と、『最も悲観的なシナリオ』を想像しています。(あくまで想像です。そして、それを打破すべく改良が模索されているのだと信じます。)
※※「ツイッター」といって、ほぼすべての人(ユーザーでない人も含む)が同じイメージを描けない限り、ツイッターのせっかくの巨大なネットワーク(人のつながり)が、その全域にわたって活用されることが不可能だと仮に早合点します。みなさま、もはや「クラスタ」などといって、狭いところに各々に閉じこもっているではありませんか。ツイッターはもはや***テイル!
※ツイッターのしくみが、こう、電子メールのグローバルな配送系と同じように「開放!」されて、あちこちに「私設ツイッターサーバー!」が立つような、そういう転換を夢見ますが、まず実現されないでしょう。(近年「西海岸のゆかいな仲間たち!」にそんな発想はない! …たぶん。)いえ、そんなことなら電子メールの配送系がそのまま「2.0化!」していけばいいんですよぉ。なるほどなるほど、それで?(もしゃもしゃ)…あざっす。
最新の報告では、「シェア」の文化が根付いているとされるFacebookにおいてすら「素人の個人が撮った写真は実は0.26%しかシェアされない」とのことです。これも、Facebookを広範に閲覧したわけでもなく想像にすぎませんが(アカウントも持ってませんです)、そもそも十分な説明文が付与されていないために、他者から見つけてもらえないということが大きいのだと思います。その点では、▼素人と▼素人でないユーザとの違いは、写真撮影の腕や被写体選びの巧拙、時事性よりもむしろ、情報の流通、生成から利用までのサイクルに関してきちんと知識を持っているかによるところが大きいのではないかと思います。ましてや、5年10年と経ったあとでもアクセスしてもらえるためには、写真だけがポツンと公開されているのではまったく不十分で、まずは写真に対して十分な説明文(キャプション、絵解き)があること、できればきちんとした文脈のある文章の中に写真が位置付けられていること(複数の写真を含む記事として成り立っていること)が不可欠ではないでしょうか。
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