フォーラム - neorail.jp R16
発行:2017/2/9
更新:2017/12/25

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日本土木工業協会「一太郎」(2000年)で「カシミール」(1996年・1998年・2003年)を読み解くならびに寺田寅彦「北氷洋の氷の割れる音」(1933年)で「山岳展望」(1937年・1982年)を読み解く【平成26年度高校意見(日本史A・B)あり】


修士論文に取り組み損ねた社会人に贈る「修士論文あり検」(素案)
「地理学」はあっても「地理学者」などいない
「インターネット」(1996年)とその周辺(仮)

(約23000字)

 「でたらめ」とまで決めつけるのはアレかなぁ。うん。

・ドラぷら「上信越自動車道 東部湯の丸SA 下り」
 http://www.driveplaza.com/sapa/1810/1810056/2/
 https://goo.gl/maps/5fGUbhXnuy12
 https://goo.gl/maps/wUUZtSm34wm

・Google ストリートビュー 「穂高駅入口交差点」「おそばの時間です」「セロリー漬」「おむすびころりん」前
 https://goo.gl/maps/pUTG16Qbg5k
 https://goo.gl/maps/jcU5csBJqV82
 https://goo.gl/maps/fgQZogQk5Po

・朝日新聞「山岳展望板、でたらめ20年 「槍ケ岳の北に穂高連峰」」(2017年1月21日)
 http://www.asahi.com/articles/ASK1K3K00K1KUOOB00L.html

 > 西南方向に遠く北アルプスから蓼科山、八ケ岳、奥秩父までを見渡せる同SAの西側の一角。

 > 燕(つばくろ)岳から大天井(おてんしょう)岳への稜線(りょうせん)を「穂高連峰」とする誤表示が、20年間も放置されていることが分かった。

 「槍ケ岳山頂」と「穂高駅」の緯度はだいたい同じで、(おそらく)松本市内もしくは長野市内で勤務しながら「東部湯の丸SA」の案内板など考える公団の人としては認知上、穂高というのは北のほう(松本から見て北のほう&長野からの位置関係はわからず、松本に戻ってから北のほう!)という感覚があったりしないでしょうか。本当でしょうか。

※仮には、山の名前や標高の数値などを3つ以上、間違えるくらいでなければ「でたらめ」とはいえず、配列を間違えるというのは「でたらめ」とまではいえないと感じます。

 > 山岳展望に詳しい地理学者で、日本地図センター常務理事の****さん(66)=**市**区=は「山岳県・信州にある山岳展望図として残念。簡単な操作で山岳展望図を描けるパソコンソフトもある時代に、なぜ、こんな間違いが起こったのか」と指摘する。

※「山岳展望」(見出しの『山岳展望板』)、『地理学者』については後述。

 仮に「カシミール」のことをおっしゃっているのでしたら、1996年に日本道路公団の人(※)にそのようなソレが普及しているかといって、限りなく「いいえ」を選びたく思われないでしょうか。1996年に46歳でパソコン通信を既に10年以上使ってきた人(≒若い時から「フォーラム」に慣れている人、の意)と、1996年に既に56歳以上であった人がWindows95がプリインストールされた「ちゃらちゃらしたコンピュータ」を店頭で遠巻きに眺めつつ、職場ではモノクロ液晶の98NOTEのほうなど…ゲフンゲフン。仕事に関する知識は待っていれば降ってくる! 高度に専門的な業務は専門のカイシャに発注するものだっ! そのようなタイムラグや職域の違いを踏まえずには、「なぜ、こんな間違いが起こったのか」を考察することはできないと指摘しようではありませんか。

※展望台の案内板などというおめでたいソレのほうなど気にかけるワタクシ40年…いえ、『最後の1マス5年!』にあられる人の仕事であるという認識にございます。だからこそ、(当時の)当事者への取材が難しいわけでございます。だからといって、(個人ではなく)新聞記事が(当時の)当事者を一方的に非難することはバランスに欠けるとの理解にございます。形式的に署名入りにしさえすれば責任感が生まれて新人記者が育っていくなんて、とんでもない。実にとんでもない。(私見です。)

※展望台などの案内板というのは、こう、なんといいましょうか、アレです! 「あいにくの天気で残念でしたね〜」からの「案内板を背景に記念撮影!」キターっ。ひいては、眺望のよい晴天時には見向きもされない(炎天下では熱くて触れない)のがソレですぞ。(メッソウでした。)

※看板屋さんは内容には関知しない⇒「だいたいこんなの描いてよ」からの「これでいいからつくっておくれ」⇒公団側に責任がありつつ、公団の人としては山のことまでは知らずとも発注できなくてはならない⇒実質的には看板屋さんが「こんな感じでよろしゅうごじゃーましょーか」しないと…ゲフンゲフン。

・自治体や財団法人などへの納入実績を有する「看板屋さん」の一例です
 http://www8.plala.or.jp/k-kuukan/pages/works.html

 > 文化財解説板(大磯町)
 > 大涌沢地滑り対策事業解説板(箱根町)
 > 酒匂川治水史探訪解説板(酒匂川流域)

※内容に関しては発注側のソレだということがよくわかり、また、神奈川県内の看板屋さんとしては神奈川県内でしか受注されていないようだとうかがえます。

・NEC「98NOTE」のイメージです(公式)
 http://121ware.com/navigate/application/history/20121016/

 > 1991年にはモノクロだった液晶をカラーにし、世界初のTFTカラー液晶搭載の「PC-9801NC」が発売されています。でも、598,000円という価格は、とても手が届くものではありませんでした。
 > 当時のパソコン通信では、グラフィックスが豊富に使われているわけではありませんでしたから、モノクロの液晶でも十分に実用になりました。個人的にも、特にカラーの必要性を感じませんでした。でも、これは買えなかった言い訳の強がりかもしれません。

 わあぃ4K。それに10GbEのほうなど…ゲフンゲフン。必要性を感じませーん! 言い訳の強がりって、こうですか? …ぎゃふん。

・(個人のページ)「PC-9801NS/E」のイメージです
 http://akky.in.coocan.jp/140831.html
 http://akky.in.coocan.jp/cg/140831-DSC06918.jpg

 > 当時の私はdynabook386SXと98互換機のEPSON PC-286VFの2台を併用してました。

 (当時=)仕事に使われていた感があまりないようにも見受けられますが、国内の官庁に提出するソレのために「98(ただし互換機を含む)」で「一太郎」かなぁ、とのソレに…ゲフンゲフン。

※CADは専用機だっ&計算はUNIXだっ。「1人1台」としての「パソコン」として使われる範囲での一般的な決めつけにございます。(データベースを除く。)

・カシミール3D
 http://www.kashmir3d.com/kash/kashnews_old.html

 > NIFTY-Serve 山の展望と展望と地図のフォーラム(FYAMAP)で開設1周年を記念してCD−ROMを作りました。カシミールなどが入ったフリーソフト集ですが、写真やムービーなどとても充実した内容になっています。

 > 32ビット版カシミールである、「カシミールPRO」はすでに完成しています。

 > 待望の数値地図(標高)のCD−ROMが97年7/1より国土地理院より刊行されています。
 > いままではたった1枚のFDが¥9,800もした

 …というのが1996年から1997年ごろの状況ですぞ@よもやお忘れではあるまい。よほどの『計算好き!』でないと、数値地図がペイしてペイできるわけがないといってですね(略)。そうでない人は、目的ごとに描き下された『便利な地図』のほうをお求めになると、こういうわけです。それを反映しての「いままではたった1枚のFDが¥9,800もした」だったのですから、当然ですよぉ。やだなぁ。

※素人としては、現地で撮った写真を見ながらてきとーに稜線を描いた上、これまたてきとーに紙の地図と見比べ、「これが○○岳だから、こっちは××岳だな」などと、きわめて平面的にですね(中略)方角のズレや図法の影響その他で、遠くの山ほど間違える(「展望」として並べるときに順序が狂う)と想像してみるところであります。いや〜、学校のせんせいでなく専門家になってしまうとかえって素人(初学者⇒学校では生徒)がどうやって間違えるのかがわからなくなるのですよ。本当でしょうか。

・日本土木工業協会(現・日本建設業連合会)「各発注者の取組むCALS/ECの動向調査報告(中間報告)」(1999年、2000年6月)
 http://www.nikkenren.com/doboku/ict/sec_studywg/1999cals/3Calsdouko/3.5Chukan.PDF

 > 今回の調査は、建設省を除いて、CALSの取組みに積極的と思われる以下の主要な発注機関とした。

 > 東京都下水道局建設部工務課
 > 横須賀市(土木)
 > 日本道路公団総務部情報システム室
 > 鉄建公団計画部計画課

 おおー! 横須賀市で「情報化」が早かったのは当地の地形(や地質)に起因している(市のレベルでも高度な土木が求められる⇒電算化が早い)とうかがわれます。本当でしょうか。

 > 実証実験については、地方自治体の一部を除きほぼ実施されている。その対象は、施工管理業務の効率化を掲げるところが多く、個別には、統合DB・CAD・スケジュール共有・工事帳票システムが実験されている。尚、メールやデジカメは既に終了している所もあった。
 > 他の発注組織のCALS取り組み状況は、殆どタイムリーに入手されていないようである。