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[3031]の補足です。
・[3031]
> いわゆる「工場跡地」からいろいろなものが出てくる一因でもあります。同じ会社(継承した会社を含む)が同じ土地を使っている限り、(埋めるものが外部から持ち込まれた「ごみ」でない限り)地中に埋めておくことは問題視されません。土地ごと処分するとなって初めて、更地にしつつ、「いらぬもの」(有害物質や不発弾など)が埋まっていないか確かめることとなります。さらに、めでたく土地が売却され、新しく何かを建設する段階になれば改めて、今度は逆に「何かいいもの」(埋蔵文化財)が埋まっていないか確かめることとなります。
「そのまま埋めてよい」という検索語で訪れたかたがいらして、いえ、「問題視されない」のと「埋めてよい」とではかなり違います。ちょっと不安になり、素人(※)ながら調べてみました。恐縮です。
※「そのまま埋めてよい」のかたも実務ではなく一般の関心から検索されたと見受けられます。
・(参考)山田毅「土壌汚染 不動産業者ができる調査・契約手法」
http://nsk-network.co.jp/dozyouosen.htm
> 不動産売買に絡んだ最近の事件
> 産業廃棄物は1970年頃埋められたが当時は産業廃棄物の基準も無く誰が捨てたか特定できなかった。
> 登記簿
> 住宅地図等
> 航空写真
> ヒヤリング
> 時系列で聴き取る。
> 所有者などさらに地域の事情に詳しい地元精通者からヒヤリングする。
> (「不動産取引のための土壌汚染対策マニュアル」新日鉄都市開発編を参照)
> 同一の土地でも工場立地前には違う用途であったり、別の会社の工場であったりする例がある。そのため、現在だけでなく、過去の土地の使用履歴についても調べることが、汚染が後から発見され工事に支障が出ることを防止するうえで重要。
> 工場を取り壊し新しい工場を建てた(スクラップ&ビルド)履歴があった場合には特に注意が必要で、過去の工場であった地盤以上に建屋や設備の残がい、地盤以下に埋めたものや染み込んだものがそのまま残っている場合もあり、これに対応した調査をしておかないと、現在の表層には何もないので一気に掘削したら、2m先から汚染物が出て工事が継続できなくなったという事例も多々ある。
> 現地調査
> 現地に下記のものがあるとき
> 不自然な盛土、埋立地、放置物、焼却施設、油漏れ、臭気、表土の変色、植物の枯れ死、不自然な窪地、野積みドラム缶、焼却灰の処理後、排水汚水ピット、外部への排水、人工池、排水溝、井戸の配置、地下タンク、危険物貯蔵保管庫、化学物質の取り扱い、保管庫床面積処理等
1970年ごろを境に、法令上「特に定めのない」という状態=いわば「原始時代」([2947])を脱するべく、法整備が進められたというわけです。
そして、いま、さすが実務だなぁ、と感嘆されます。自分の身に責任がふりかかりますから、調査が徹底してます。また、そのための標準的な手法をまとめた一種「教科書」によって、有資格者(ただし「大昔」に資格を取得した者を含む)がさらに勉強できるよう、環境が整えられていることがわかります。頼もしいですね。
さて、実務は実務者に「コミコミ」で「まるっと一任」する立場にある一般の読者としては、新聞記事や、事業者のプレスリリースを正確に読み取って、「いらぬ心配」をしない、かつ、「白い箱」([3041])もしくは「あざとい業界」([3058])の気配のようなものあらば高感度・高精細に感知できる、といったあたりがゴール(目標)になろうかと思います。
逆にいえば、なぜ「黙って工事」([3011])がいけないことで、すべからくツマビラカに「プレスリリース」する(ことが期待される:そして現に概ね期待に応えられている)のかといえば、単にIRというだけでなく、PRなんです、わかります([2765])。
IRという意味では、どこをどう読んでも疑わしい点はありませんよ、という、一種「振る袖がない」、あるいは「袖を振りきった」ことを示すような内容さえ整えばよしとされましょう。
※スイカ畑の所有者にあってスイカの自家消費や簿外管理なんてとんでもない、といって、株(ただし植物でいう株)ごとに識別子をつけ、実れば実ごとに識別子をつけ、いえ、ハウス栽培のイチゴなどであれば「あたりまえのこと」でありましょう。
・国税庁「自家消費」
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shohi/6317.htm
・「羽振りがよい」
http://thesaurus.weblio.jp/content/%E7%BE%BD%E6%8C%AF%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%82%88%E3%81%84
> お金を惜しみなく使うさま
> 金に糸目をつけない
> 金遣いが荒い
> 財布の紐が緩い
> 財布の紐が緩まる
> 金に糸目をつけない
> 惜しみなく消費する
> 羽振りがいい
> 羽振りがよい
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