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上野東京ラインに関して、「上野東京ライン 増発」と検索する方がたいへん多くあり、私も検索してみました。そして、上野東京ラインの話ですが、「飲む」話です(後述)。
※といって、増発いかんで生活が(混雑や所要時間など:ひいては家を出る時刻などが)左右されるわけでもなく、たいへん恐縮です。興味本位ですね、わかります。
・個人のブログ「上野東京ライン〜開業のその先を読む」(2015年3月8日)
http://hdrr.asablo.jp/blog/2015/03/08/7586232
> 考える材料は、JTB時刻表に載っている「上野東京ライン」の時刻表。
> この特集ページを東北線・高崎線・常磐線の全中距離電車・快速電車の時刻と、上野駅・東京駅のホーム番線が書かれておりますので、まずこれをエクセルに転記。
> その後、上野東京ラインの増便にあたり一番のボトルネックになると思われる「上野駅」に注目。上野駅のホーム毎にどの列車がどの程度「ホームに居座っているか」、また、その前後の時間「どこに居座っているか」を別のエクセルファイルに転記。
> 「上野駅に着く上り列車」が、「どこの線路をどのくらい占有する」かを1分単位で大雑把に整理したものです。
さすがです(※)。仮説あっての研究で、これはもう研究(第三者による追試という意味での)そのものです。そして、きちんと見れば誰が見ても明らかだということ(「時刻表ウソつかない」)でもありましょう。
※Excelの使い方をココロエていらっしゃるとお見受けします。より上位のツールでなくExcelを使うからには、こうしたことがササッと(それはそれは、もう、この、こう…それそれそれ! そう、『待合室』でできるくらいササッと)できるのがよいわけです。そして、「フリーソフト(笑)」を使って体裁だけ「ダイヤ」で、その実、何も考えていないという「(自称)ダイヤの研究」(「見て見て! こんなにキレイに書けたよ!」とまでは申しませんが、限りなくそれに近い…ものもある)ではなく、きちんと意味を読み解くための作図・作表となっているところが、やはり、本業あるいは年齢によるところもありましょうが、趣味ではない部分が大きく効いてくる面があるのでしょう。
> 多くの列車が3分おきに発車していますが、「6分以上の列車間隔が開いている」空間が、上野到着8:00〜9:00の最ピーク時間帯で5本分あることが分かります。「3分おき発車」が運転間隔の限界、と考えるとこの「5本分の隙間」にそのまま増発列車が来ることが考えられます。
ただ、いわゆる「大増発!」(このフォーラムでは「増発」と「大増発!」を別の意味で使い分けています)とは意味が違って、上掲のブログでのご指摘は、あくまで今回の改正(開業時のダイヤ)におけるマージンのようなもの、フタを開けてみて万一にも利用者の転移が進みすぎて、混雑率の偏りが、いわゆる「無視できないレベル」にまで達してしまったときに、応急措置として、「来年春」(同ブログ)を待たずに増発するためのスジ(乗務員の運用を含め)として用意されたということだろうと思います。(あくまで推測ですが、この点は同ブログでも同様に指摘されています。同感です。)
※シミュレーションはあくまでシミュレーションとして、きちんと誤差を考えてマージンを用意しておくという、そこまで含めて計画だということですね、わかります。そして、切迫した必要がなければ温存してこそマージンというもので、「来年春」(1年後)に、開業から時間が経ったからといっておもむろに…いえ、なかば自動的に使う=むやみに使い切ってしまうことはなく、2年後になっても使うか使わないかは微妙、もしかすると3年後、マージンは使われないまま、ダイヤごと「まるっと」大幅に刷新、ということになっていくのかもしれません。(まったく想像です。「とある吉川美南の工程表<タイムライン>」[3000]も参照。)
・とある櫻花の画像生成(とあるメーカー)
http://to-a.ru/YpCZCz
http://tanaka.sakura.ad.jp/archives/001052.html
・「Excelで工程表を書いてはいけない」(2008年11月24日)
http://brevis.exblog.jp/9052344
> Excelでガントチャートを書きたくなる理由は、私もよく分かる。まず、事実上すべてのPCにのっており、誰でも読み書きできる。縦横に罫線があり、ガントチャート作成に便利に思える。お絵描きの道具がそろっていて、すぐに矢印を引ける。担当者の名前や作業量なども表に書き込める。必要なら、さらに引出し線だの注釈だの好きなコメントを書いていける。実に便利である。
> にもかかわらず私が、Excelで工程表を書いてはいけない、と説明したのには三つの理由がある。第一の理由は、クリティカル・パスが見えないことだ。プロジェクトの出発点から、全作業の完了までの経路の中で、時間的に最長の経路をクリティカル・パスとよぶ(日本語では「隘路」だ)。プロジェクト全体の納期は、このクリティカル・パスの長さに等しい。したがって、プロジェクトの納期短縮を図りたかったら、どこがクリティカル・パスになっているかを見つけ出して、それを短くすることを考える必要がある。
> (大幅に略)
> 限界を知った上で、ツールを使い倒すのが、プロの仕事というものだろう。
> じゃあ、そういうおまえ自身は何を使っているのか? そういう質問もあるだろう。私自身は、二つの製品をほぼ毎日使っている。一つは、Primavera Project Planner(略称P3)だ。これはエンジニアリング業界では事実上の世界標準であり、海外のほとんどの顧客から、これを使え、と指定される。P3は、いわば超高級Microsoft Projectであり、とくに1,000以上のアクティビティからなるプロジェクト計画では、ほぼこれ以外に使い物になるソフトはないと言っていい。
> そのかわり、これは「プロの使う道具」である。機能が多く、スキルが必要だ。どうしても、スケジュール・コントロール専門職のツールになってしまう。おまけに、世界中で広く使われているVer. 3は英語版だ。最新のVer. 6は日本語も通るが、高くて重くて人気がない。
> どんなツールが良いのか? という問に対しては、こう答えるしかない。まず、あなた(の会社)は、それにいくら払う用意があるのか。数万円か、数百万円か?
> それはつまり、プロジェクト・マネジメントの向上にいくら価値を認めるのか、という問いかけである。プロジェクトの失敗で数千万の赤字を出した経験のある企業は少なくない。なのに、プロマネに数万円の工程表作成の道具代を配ればどうにかなるだろう(これだってあわせれば百万にはなるだろうが)、という楽観的なポリシーで運営されているとしたら、“グッド・ラックを”というのが唯一の回答かもしれない。
> それが「ツール」と言えるのかどうかは自信がないが。
※いや〜、こんな難しい話、たかだか1回の講演で(しかも聴衆が初めて聞く内容だとすると)わかれというほうが無理です。しかし、わかってみれば、見た目がキレイなだけの表やチャートで |