|
・夏休みは「キッザニア霞ヶ関」へ! ・東関東自動車道 水戸線(潮来〜鉾田) ・「こじれない説明会」≫「こじれる説明会」 ・道路整備の「位置づけ」そして土地開発公社
(約8000字)
閑話休題っぽく、鉄道とはあまり関係ありませんが、いえいえ、鹿島線〜大洗鹿島線([1478],[3050])とは関係のある、道路、行政、そして夏休みの話題です。
●東関東自動車道 水戸線(潮来〜鉾田)
・国土交通省 関東地方整備局 常陸河川国道事務所「東関東自動車道 水戸線(潮来〜鉾田)」(2010年5月27日)
http://www.ktr.mlit.go.jp/hitachi/aboutus/pdf/pamph/itako-hokota.pdf
これだけ見て「ふーん」という人が多いと思いますが、しかし、これだけを見ていては確かに「ふーん」としかいえないですよねぇ。最大詳しいのを見てみましょう。
・国土交通省 関東地方整備局 事業評価監視委員会「(再評価) 東関東自動車道水戸線(潮来〜鉾田)」(2013年7月30日)
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000081788.pdf
> 表 国道51号のOD内訳
> 国道51号当該事業区間の交通特性は、
> 周辺地域に起終点のある内々交通が16%
> 周辺地域内に起終点のどちらかがある内外交通が36%
> 周辺地域を通過するが外々交通が48%
※箇条書きが、いま、絶妙に単なる「長い行を折り返し、そして行頭に箇条書きマークを付ける」だけになっていて、箇条書きたりえていないことに気づきます。これはひどい箇条書きですね、わかります。
> 当該路線は、東関東自動車道水戸線潮来ICと鉾田IC(仮称)(東日本高速道路株式会社整備区間)のミッシングリンクを結ぶ高規格幹線道路事業である。
いえいえいえ、もともと造る計画(正式に決定されるまでは計画とは呼ばれないかもしれませんが、事実上の計画:ここでいう「事実上」は「紋切型」のソレです、すみません)だったところ、単に後回しになっていたのを「ミッシングリンク」とまでいいきってしまうのは、ちょっと(かなり)語弊があるように素人としては感じますが、それが専門用語だというのであればしかたありません。
そして、この資料の中で最も合点がいったのが、次の項。
> 平成23年5月に、穀物の安定的かつ安価な供給を目的とした国際バルク戦略港湾に鹿島港が選定。
> ・茨城・栃木・群馬の北関東地域は、畜産業生産額が高く、養豚・酪農・養鶏をはじめとする畜産業が盛んであり、安定的な飼料の供給(トウモロコシ輸入量は鹿島港全国1位)が求められる。
> ・当該路線の整備により、鹿島港からのアクセスが向上し、飼料配送時間の低減等、物流の効率化が見込まれる。
これは大事なことで、つまるところ、鹿島港から北関東へ(この向きに限って)飼料用の「トウモコロシ」(正しくはトウモロコシ)をジャンジャン運ぶために(そして、単純には空<から>の便も逆向きに回送されてくる必要があり=双方向で需要があるということになり)、そして国道51号線が津波や液状化の被害を再び受けても代わりとなるよう、急いで整備するんですね、わかります…と、容易に早合点することができました。整備効果が微妙で(定性的には「決定打」のようなものがなく)金額換算でしか議論できないようなケースとは違って、はっきりとした効果を述べることができるというのは、それだけ重要な道路だと(素人としての理解しやすさ=素人合理性(仮)のようなもの的に)いうことです。
・「子供はなぜ「とうもころし」と言ってしまうのか」(2013年1月10日)
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1357703326097.html
・Google ストリートビュー 「高速道路建設のための土を盛る工事を行っています」付近
https://goo.gl/maps/szqeUKe5NJN2
・同「外港地区南防波堤の基礎捨石をしています」付近
https://goo.gl/maps/18UEcts1bgC2
・同「防疫の為、消毒槽へ」(関東グレーンターミナル)付近
https://goo.gl/maps/vEqvvHeaxQn
・(参考)東洋埠頭「鹿島支店」
http://www.toyofuto.co.jp/company/base/base_kashima.html
●「こじれない説明会」≫「こじれる説明会」
トウモコロシという強力な何かがあることもあってか、説明会がこじれることはなかったようです。
・日刊建設新聞 茨城版「来年度末までに測量完了 東関道水戸線 道路設計説明会始まる(常総国道事務所)」(2011年12月9日)
http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=6071
> 設計説明では、路線の設計図を示して整備方針を解説した。機能補償道路については、東関道で分断される市道を基本的に集約し、横断BOXや橋を設けて従来の機能を確保する方針。田圃などへの出入口の機能も確保する。
> 用排水路やパイプラインの機能は、切廻しなどで対応する。路面の凹部には、路面の排水処理のための調整池を複数個所設置する考えを示し、位置や規模は今後さらに検討すると述べた。
> 今後の流れは、年明けから用地幅杭の設置に着手し、ルートに沿っておよそ20m間隔で幅杭を打設する。打設の完了したところから用地測量に取り掛かり、土地や物件の調査を実施して、調書を作成する。
> 質疑応答では、既存の生活道路の機能補償に関して、より住民に使い易いものとするよう要望が寄せられたほか、田畑への幅杭打設後の耕作についての質問、用地買収後の除草などの維持管理の徹底を求める声が聞かれ、同事務所担当者が真摯に答えた。
「真摯に答えていた」くらいの表現にしておかないと、と心配してしまうのは、一般紙の感覚すぎますでしょうか。
※もっとも「丁寧に説明した」とするよりは、はるかにマシです:「丁寧」かどうかは主観的にしかいいようがありませんが=大事ではないとはいいません、ぜひ「丁寧に説明」いただきたく思いますが=、「真摯」かどうかは、それなりに客観的に見定めることが可能です。記者から見て「真摯」だったと見えれば、「真摯」だったんです。仮に「丁寧に説明してきたが理解を得られなかった」と後から言う、そのことを最初から「台本」として用意しておくようなことがあっては、「真摯」とはみなされません。あくまで、本当に説明によって理解を得る、得ようとがんばることが大前提です。…あくまで道路など公共事業の話ですが、余談でした。
それはともかく、「除草」は、周辺が宅地や空き地でなく農地であるため、たいへん切実な問題ですね。虫や虫、それに虫などがウジャウジャして、作物に影響しては困りますし、雑草の種が飛散するのも困ります。
そして、作物が違い、あるいは農業と酪農という違いはあっても、それなりに共通して理解できるところも多いと見られ、このことから「新しい道路が北関東の酪農に役立つ」ということが、予定地の周辺で農業をされている方にも実感や共感をともなって理解されたという面もあるのではないかと思います。
一般紙(県紙を含む)では、説明会がこじれる、端的には紛糾して初めてニュースになるという変な「フィルター」があり(そうしないとニュースが増えすぎて紙面に載せきれず:無理にでも件数を減らすため、しかたなく設けている「フィルター」でもあります)、報じられることはほとんどありませんが、むしろ、こうした普通の説明会、見方を変えれば、こじれることなくスムーズに運んだ説明会(※)の事例こそ、もっと報じられてほしく、それがない限りは、何が「普通」であるのかを「普通の人」が判断する材料がないことになり、「説明会=こじれるもの」という先入観を(農業をするでもなく、知人や親せきに工事関係者がいるわけでもないため、事業側に共感することが難しい)「普通の住民」が持ったままであるという、こじれるべくしてこじれているのではないかとすら疑われる事態が、減らないわけです、たぶん。
※そして重要なのは、件数ベースでは圧倒的に、こじれないほうが多い:ほとんどの説明会はこじれないとみられることです。本当でしょうか&どこを調べればわかるでしょうか。他方で、金額ベースではウィンウィン…いえ、「イーブン・イーブン」にまで並ぶのかもしれないと想像もされます。一度、きちんと調べてみたいですね。
●道路整備の「位置づけ」そして土地開発公社
・「緊急輸送対策強化に300億円 集中復興期間最終年度で事業費増 公共事業費26.5%増の1465億円 体育施設再整備で工事着手(県の27年度当初予算案)」(2015年2月19日)
http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=14002
> 緊急輸送道路や重要港湾の耐震強化岸壁の整備などに取り組み、ネットワークの機能確保については27年度の整備完了を目指す。内訳は、橋梁の耐震化60ヵ所に80億7500万円、交通阻害個所の改善10ヵ所に47億5600万円、津波対策(代替路整備)11ヵ所に61億2700万円などとなる。
> 防災情報ネットワークシステム再整備事業では、新年度も31億0900万円を予算化し、28年度稼動に向けて引き続き整備を進める。消防救急無線デジタル化共同整備等推進事業も同様に、28年度稼動に向けて本年度も5億円を計上した。
茨城県に限らず、全国で▼緊急輸送道路や沿道の耐震化、それに▼重要港湾の耐震化は期限付きで急がれているところであります。さらに、▼電波利用の効率化のため無線のデジタル化、というのも、業界を問わず(=無線を使っているかどうか、だけの話ですからあたりまえですが)対応が迫られているところであります。
・日刊建設新聞 茨城版「東関道水戸線が着工 本年度の事業概要 6号土浦牛久BPなど推進(常総国道事務所)」(2015年6月6日)
http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=14557
> 潮来ICから茨城町JCTまでの延長49.1kmで計画する東関東道水戸線ではこれまで、北側の茨城空港北ICから茨城町JCTまでの延長8.8kmが茨城空港の完成に併せて供用を開始。現在は、鉾田ICから茨城空港北ICまでの延長9.4kmをNEXCO東日本で、潮来ICから鉾田IC間の延長30.9kmを常総国道事務所が担当して事業を進めており、このうち、NEXCO東日本が担当する鉾田ICから茨城空港北ICでは27年度中の開通予定が示されている。
かなり前(1980年代くらい)の地図帳やガイドブックなど(筑波鉄道筑波線が営業していたころのもの=平成の目前まで営業していたので、実はそんなに大昔でもないんです)で「点線(計画中)」で描かれたり、その後は描かれもされなくなったりしていた区間が、ようやく「二重の点線(工事中)」になり、近いうちに「実線(供用中)」になっていくということで、(素人としては)もう、それだけでうれしくなります。
・日刊建設新聞 茨城版「東関道用地の取得推進 本年度の事業計画 事業費に28億円計上(県土地開発公社)」(2015年6月27日)
http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=14677
> 県土地開発公社
> 25年度から着手した東関東自動車道水戸線(潮来IC-鉾田IC)の公共用地取得事業に引き続き取り組むほか、国道6号牛久土浦バイパスの用地取得も取り組む方針で、事業費は28億2700万円を計画している。処分計画は、東関道水戸線や県道、公園用地などのほか、ひたちなか地区のも処分地の処分など38.2haを計画し、計画額に40億4500万円を見込む。
> 公社は平成2年の設立以降、国や県などの依頼に基づき、北関東自動車道や圏央道、東関道水戸線(茨城空港北IC〜茨城町JCT)などの高速道路用地をはじめ、つくばエクスプレスや茨城空港関連事業用地、国・県道、街路、河川などの用地取得を行うことで、公共事業の円滑な推進に寄与してきた。
> 県の総合計画の重点的施策として、高速道路のミッシングリンク解消や緊急輸送道路のネットワーク強化など広域交通ネットワークの充実が掲げられており、
茨城県の施策としては、(主に国の案件でありつつ、都道府県レベルでは千葉県な案件である)成田空港云々とはいいがたくもありましょうが、国の事業である東関東自動車道水戸線の整備にあっては、成田空港、茨城空港(百里飛行場)の両方とも重要である、そして両方を結ぶ道路であるので重要である、という話に(茨城県でも)なるわけです。
また、地権者から用地を「取得(購入)」し、しかるべきコストをかけながらしばらく「保有」し、県や国に対して「処分(売却)」するという中間的な存在の「土地開発公社」が、そのことだけをもって指弾されるケースもありますが、逆に、国が県を飛び越えて直接、用地取得を行なったとしたらどうでしょう。とんでもない、といって、首も手も横に振りたくなることでしょう。ならば公社を置き、公社を置くからには国だけでなく県の事業用地もあわせて管理させる(=県から見て)というのが「ベストなチョイス」であろうということが容易に想像できます(≒誰が想像しても同じように想像できます)。
☆夏休みは「キッザニア霞ヶ関」へ! 傍題ですが、「自分で考える」とは、「自分の知っている範囲だけで考える」ということと同義であってはならず、この点からは模擬投票や議会見学などだけでなく、行政についての理解も深めることができるような社会科の学習が重要と感じていますが、まだまだ、これからの話になりそうです(キッザニア霞ヶ関[3009]も参照)。
・キッザニア霞ヶ関
http://www.kidzania.jp/toukatsu/toukatsu.html?T_INFO=1548
夏休み限定のイベントとして、本当に「キッザニア霞ヶ関」があるんですね! …と早合点しかけましたが、キッザニアとは関係がなく、キッザニアでは体験できないものについての「をも見よ」参照にすぎないものでした。
単なる見学ツアーでなく、キッザニアの知見を活かして、何か体験型の、そしてできれば成績もつけてもらえる(児童にとっては、自分の出来不出来や向き不向きもわかる)ものにしていただけるといいな、などと思います。欲ばりでしょうか。
※子どもは一生懸命です。それに応えるべく、単に「楽しい」「かんたん」ということよりも「ちょっと難しい」「難しいけどおもしろい、そして(結果として)楽しくなってくる」という面を重視いただけるといいな、とも思います。(感想は個人です。)(終戦直後の自由研究[3046]も参照。)
・文部科学省「子ども霞が関見学デー」
http://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/kengaku/
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/07/22/1359129_01_1.pdf
https://youtu.be/NsuMkwr_mt8
> 職場見学のほか、各府省庁等の特色を生かし、子供たちを対象に広く社会を知る様々なプログラムを設け、一斉に「子ども霞が関見学デー」として実施します。
> 当日は、子供たちの興味に合わせて霞が関を自由に歩くことができるよう、参加者に各府省庁等のプログラムと地図が入った「日本国霞が関子ども旅券」(パスポート)を配付します。
> 人事院、復興庁、内閣府、宮内庁、公正取引委員会、警察庁、特定個人情報保護委員会、金融庁、消費者庁、総務省、公害等調整委員会、法務省、外務省、財務省、国税庁、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、特許庁、国土交通省、気象庁、環境省、防衛省、会計検査院、国立国会図書館
人事院で模擬採用試験を受け、模擬大臣訓示を受け、模擬現場研修として現場を見学し(本当に採用されても普段はかぶらないヘルメットで:いわば「ヘルメット姿で」[3030])、最新の法令の改正、国際規格、その他、試験に出しきれない最新事情や専門知識を勉強し、勉強しようにも教科書がないほど新しいテーマについては、模擬委員になって学識経験者(こちらは模擬でない)との議論を体験し、そして何かを疑われる立場を模擬的に体験すべく、性格検査を受けるだけの簡単な…いえ、「簡単な質問に答えるだけの性格検査」(※)を受けてみるという、実に網羅的な体験をすることも可能ではありますが、その選択は参加者に委ねられていて、到底、自力ではそこまで到達することはできないだろうとみられます。(親が「秒単位」のスケジュールで引きずりまわしでもすれば別ですが、いや〜、そこまでは…。)
※それでいかほどの精度なんでしょうか、などと気になります。科学されたいですね、わかります。
特定のテーマだけ、例えば洗濯表示の話だけを聞いて帰ってくる、そして、そのレポートをそのまま「自由研究」と称して提出するようでは、いいえ、それでも学内(校内)で賞をもらったりもしてしまうかもしれませんが、それでは全然ちっとも、間に合いません。20年後(いま9〜10歳の方が「主力」となって活躍されるころ)には、いま以上に分野横断的な専門家(それを専門家と呼べるかは微妙ですが、そういう一種の「人材」)が必要とされつつ不足するはず(※)ですから、できるだけ横断的に、網羅的に、というのを目指していただければと、まことに勝手ながら思います。(感想は個人です。)
※学習指導要領からも、8年後までの大学の改革などの見通しからしても、到底マニアワナイと悲観されます。そして、ほんの一部の人だけが特別な教育を受ければいいんだということでは全然ちっとも足りない、あらゆる「普通」の業種で、横断的な思考ができることが、いまでいう「コミュニケーション能力」や「協調性」など(引き合いに出して恐縮ですが[2948])のように、決まり文句のように喧伝されるに決まっている、などと、いまから決めつけています。気が早いですね、わかります。
|