フォーラム - neorail.jp R16
発行:2016/9/19
更新:2022/4/26

[3353]

着工前に「(仮称)秋葉原ビル跡地開発」(2017年)を読み解く(仮)


千代田区「東西自由道路」(2005年)ができるまで
「(特)新幹線の高架下」と「(3セク)首都圏新都市鉄道殿」の掛け算は「渋谷マークシティ」では読み解けないとわかるはなし(仮)
「独自の移動者マーケティング理論とJRグループネットワーク(首都圏特化型コミュニケーション)」を遠巻きに眺める
「(仮称)秋葉原ビル跡地開発計画」を「JR船橋駅南口駅ビル(仮称)」および「100室・200室・500室規模別ホテル事業計画・設計資料集」で読み解く(仮)
「鋼材倶楽部」そして「梁せい」
「コスパ」を追求した「テンプレ」が「柔軟な想像力」や「高度な調整力」の涵ようを阻んでいないか

(約22000字)

 [3236]に関して、現地の人による続報が出たということです。さすが現地の人!

・インプレス㌠さん「秋葉原駅前大型ビルの跡地はホテルに、地上9階建てで店舗併設」(2016年9月13日)
 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/wakiba/find/1019934.html

 > 計画されているのは地上9階建てのビルで、標識には用途として「ホテル・店舗」と記載されています。また、外観予定図もあり、それによると東西を繋ぐ自由通路は残るようです。

 本当でしょうか。もっと本当でしょうか。もう少し詳しく読み解かないといけない気がしてきました。

※(条例に基づいて掲出される⇔条例がなかったらぜんぶ秘密にしたかったかもしれない的なものとしての)「お知らせ標識」の一言一句たりとも、好き勝手な用語を使うことは許されず、そういうものだという了解(一種「セカイ観」のようなもの)のもと、「お知らせ標識」の写真まで載せて報じるからには、ナイーブに「外観予定図」などと好き勝手に言い換えてはいけないだろうと思われました。「外観図」が2枚、正面と側面の図が添付されているということですね。

・Google ストリートビュー 秋葉原駅周辺「ターャジス」付近ほか
 https://goo.gl/maps/hVtRoXaqhbK2
 https://goo.gl/maps/sL9sNZcK7AH2
 https://goo.gl/maps/vbHFsZZeEVN2

 わあぃ手歯止め使用中の福山通運さんそれに「既存の青佐川」さんはオール人力でーす。***手歯止め使用中の福山通運さんそれに「既存の青佐川」さんはオール人力でーす**き。

※「手歯止め使用中」については[3303]、「既存の青佐川」については[3180]を参照。

 わあぃターャジス(手歯止め不使用)。***ターャジス(手歯止め不使用)***。そして、わあぃ千代田区とだけ書かれた軽(※幌色は青色です)! きっとカゴに入れた文書や図書などを運んでいるに違いないっ。

・「社内便」のイメージです
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070907/281392/?rt=nocnt

 > 今回採用した積層型ICタグは、日本信号とオーストラリアのマゼラン・テクノロジが共同開発したもの。13.56MHz帯に対応したもので、リーダーが大型になり比較的高価だが、数十枚のICタグを密着させても読み取れるという特徴がある。埼玉縣信金は、毎日1時間半という短時間で仕分ける必要があり、数十枚を一括で読み取れる積層型を採用した。導入したICタグは2万枚、リーダーは3台である。

 …ほおぉ。しかし傍題でした。


☆千代田区「東西自由道路」(2005年)ができるまで


・アキバ・トリム「交通アクセス」
 http://akiba-tolim.com/access/
 http://akiba-tolim.com/wordpress/wp-content/uploads/map1.png

 > A1出口直結となっております。
 > 中央改札口を出て、右横すぐにございます。
 > 3番出口を出て、正面道なりヨドバシカメラの横を通り、JR秋葉原駅中央改札口方面へお進みください。
 > A3出口を出て、左。和泉橋を渡り左に曲がりまっすぐ。ワシントンホテルの正面にございます。

 > 「東西自由道路」

 おお、誤植でないとすれば、千代田区が地権者からせしめた…いえ、一種『獲とく!』した「区分地上権」的なもの([3247])によって、ここは(地上だけ)「歩行者専用道路」([3272])であるらしいとうかがえてきます。わたしたち(=住民と通勤者だけでなく、ふらりと訪れたり訪れなかったりするすべての来街者を含む)に代わって、われらが千代田区(「区役所の人」という意味でなく、地方公共団体としての千代田区)が「区分地上権」をせしめてくれているので、もはや「ビルの所有者さまのご厚意で通行させていただいている」などとカシコマルことなく、何の遠慮もなく誰でも自由に通行できる(⇔しかし「通行」以外の自由はないことに留意のこと)わけです。

※『歩行者専用道路の壁(内装)』に見える壁面は、『道路に面した(接した)建物の外壁!』であるとわかりつつ、『天井』に見えるソレは、うーん。『謎』は深まります、などと「紋切型」してみます。(恐縮でございます。)

・ツイッター(2014年7月19日PST)
 https://twitter.com/nat0468/status/490434657012310017
 https://pbs.twimg.com/media/Bs5fuM6CEAAZVLo.jpg

 アキバ・トリムさんの地図では「東西自由道路」と記され、現地では「東西自由通路」との(JR仕様の)電照式サインが掲出される箇所のJR側のようすです。壁面を床から天井まで使った広告の「ロートデジアイ」の「ロ」の字のずーっと上に防火シャッターのソレっぽいアレが見えます。ソレの存在がわかりにくくなるような壁面の使いかたをしてしまってダイジョーブなんでしょうか。

※「ろーとろーとろーと」については[3081]を参照。

※「道路」に向かって広告しつつも「屋外広告」にはあたらずという(?)…ナントイウコトデショー。消防隊進入口(「▼」)の窓にベニヤ板を打ちつけるような問題はまったくない、ないんだぁ。…たぶん。

・「消防隊進入口」(279円より)
 https://www.monotaro.com/k/store/%8F%C1%96h%91%E0%90i%93%FC%8C%FB/
 http://www.ishiimark.com/fire_access-mark.html

 > 窓その他の開口部を「代替進入口」として定義のうえで、赤色反射塗料による一辺が20cmの正三角形の表示を設ける(但し代替開口部であることが明らかである場合を除く)旨が、各自治体による条例等において規定または指導されているケースがあります。

※遊びで無断掲出したら建築基準法ほかに違反するのではないかといって、原付バイクに非常ベルをつけて遊ぶ人などコミコミでカツしてみようかと思いましたが無理ですやめておきます。モノとして安いとか、手作りできてしまうとか、そういうことと別格で法令があるのですよといってですね(略)。

・日本シヤッター・ドア協会(JSDA)「防火シャッター・防火扉の主なシステム」のイメージです
 http://jsd-a.or.jp/safety/maintenance/
 http://jsd-a.or.jp/safety/maintenance/images/1-1.gif
 http://www.jsd-a.or.jp/inspection.html

 > I:手動閉鎖装置

※これ、(建屋やEVホール等の)内側と外側のどちらに設けるかも決まっているのかなど、気になってまいります。しかし傍題でした。

 > 特殊建築物等定期調査報告において定められているのは、防火設備としての防火戸、防火シャッターです。これらの設備は火災時にその機能を発揮するものであり、日常的に使用されていないものも多いため、その存在を認識されていない管理者、所有者も多いと考えられます。作動、降下確認後のチェーン機構による巻き上げ作業また、火災時に閉める随時閉鎖式の防火設備(通常は開放状態のもの)は自動火災報知設備の受信機と連動しているものが多いため、管理者や所有者は、消防法で定められている自動火災報知設備の点検の際に一緒に実施されていると認識されているようです。しかし、建築基準法で定められている防火設備の点検は、自動火災報知設備の点検とは異なることを理解して頂く必要があります。

※うーん。うーん。段ボール箱を積み上げたり、シャッターの溝にものさしや竹刀、それにほうきなど立てておいたり…されないだけでもマシだと(略)。

・不適切な「降下位置に段ボール箱」のイメージです
 http://www.city.hitachi.lg.jp/shimin/007/001/002/p047535_d/img/001.jpg

・LIXIL鈴木シャッター「耐火スクリーン」
 https://www.lixil-suzuki.co.jp/products/shutter/taika/default.htm

 > エレベーター前に区画形成には区画王ミニIII
 > 耐火クロス(シリカクロス製)を使用した、防火性能と防煙性能を兼ね備えた特定防火設備です。エレベーター前防火区画用の遮煙対策商品です。

 おおー! これはすごい。

・国土交通省「4D6963726F736F667420576F7264202D2031305F967B95D287572D322D318160328BC696B18FA48BC6926E82C982A882AF82E991E3955C934982C88E9697E12E646F63」(2008年4月28日)
 http://www.mlit.go.jp/common/000016587.pdf

 > 代表的事例における推進の要点
 > 業務・商業地における事例
 > 秋葉原地区

 PDFのタイトルは何がどうしてこうなった的な、システムやサーバーなどの都合っぽいのがそのままでかなりアレですが、中身は秋葉原駅周辺での「秋葉原駅付近地区地区計画」(1999年)および「秋葉原地区まちづくりガイドライン」(2002年)についてです。

※「地区地区」といって、その実、「〜付近地区(の)地区計画」です、念のため。

 > 秋葉原駅では、つくばエクスプレスの乗り入れに伴い、国や東京都、JR、東京メトロ、開発事業者の協力の下、千代田区が事業主体となって、駅舎機能の強化に向けた工事が進められてきた。

 > 秋葉