・相模線の「長期」「超長期」新駅を仮想的に歩く ・(仮)海老名運動公園前駅:厚木から1.7km、地平か【海老名市】 ・(仮)作の口駅:問われる「人にやさしい土木」【相模原市中央区】 ・(仮)西久保駅:UR団地と高速道路IC至近、駅用地も取得済み【茅ヶ崎市】 ・(仮)上今泉駅:新たな「徒歩10分」圏で川沿いも市街化?【海老名市】 ・(仮)磯部駅:魅力が再発見される?「七橋」そして「ねこ坂」【相模原市南区】 ・表2 相模線の旧停留場(廃止)と「新駅」候補の対応 ・表3 「長期」で部分複線化を目指すとされる区間 ・表4 「超長期」での全線複線化まで単線のままとされる区間
(約20000字)
「地元自治体などでつくる相模線複線化等促進期成同盟会に対し、2010年7月22日にJR東日本が提示した段階的整備内容」につきまして、相模線複線化等促進期成同盟会(以下、「期成同盟会」)が2014年3月に公表した「新たな相模線交通改善プログラム」(以下、「同プログラム」)を、いま、通しできちんと読もうと思います、ということで[3140]の続きです。
前編([3140])では、地元の期成同盟会がまとめた同プログラムにおける、▼地元の都合と▼鉄道事業者の都合を、なるべく正確に「しゅん別」しながら読み解くことを目指しました。あわせて、小田急・相鉄との関連が深い「海老名駅」について、三井不動産の資料を参照して期待を高めました。
後編では、同プログラムにおいて地元が実現を目指すとしている「5つの新駅」について、同プログラムの上で複線化の工程(部分複線化と、その後の全線複線化)と整合が取れているかを確かめます。また、Googleのサービスをフル活用して、一種「生々しい青写真(仮)」のようなものを描いてみます。
●相模線の「長期」「超長期」新駅を仮想的に歩く
・ウィキペディア「相模線」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E6%A8%A1%E7%B7%9A
> 1931年(昭和6年)
> 4月29日:厚木駅 - 橋本駅間 (18.7km) 延伸開業し全通。上今泉停留場(現在の井戸坂踏切橋本側にあたる)・(略)・作ノ口停留場が開業。
> 1943年(昭和18年)
> 4月1日:神中鉄道と相模鉄道の合併により、相模鉄道相模線となる。
> 10月1日:香川台停留場、中新田停留場、上今泉停留場、上磯部停留場、作ノ口停留場休止。
とのことで、かつての停留場(1943年に休止、1944年に廃止)を一種「復活」させる意味合いもあるようです。
■表2 相模線の旧停留場(廃止)と「新駅」候補の対応区間 | 停留場 (〜1943年) | 新駅 | 時期 | 概算費用 | | | | | | 北茅ケ崎−香川間 | 円蔵・香川台 | (仮)西久保 | 長期 (2026〜2030年) | 80億円 | 社家−厚木間 | 山王原・新中田 | (仮)海老名運動公園前 | 長期 (2026〜2030年) | 80億円 | 海老名−入谷間 | 上今泉 | (仮)上今泉 | 超長期 (2031〜2045年) | 70億円 | 相武台下−下溝間 | 上磯部 | (仮)磯部 | 超長期 (2031〜2045年) | 70億円 | 上溝−南橋本間 | 作ノ口 | (仮)作の口 | 長期 (2026〜2030年) | 80億円 |
概ね、87〜102年ぶりに復活するかしないか、といったところだと読み解かれましょう。▼遠くは圏央道の開通効果もあって、▼狭くは相模線そのものに地の利がある(中央線と東海道線をほぼ直線で結ぶバイパス線をなしている)ことから、どんなに「赤字」でも廃止は考えにくく、今後ともタンタンと電車が走り続けることと見込まれます。
とはいえ、武蔵野線とも似て、沿線での需要がバラバラと、短い区間をちょっと乗って、私鉄の駅に「出る」利用がほとんどだとしますと、必ずしも全線複線化が急がれるということでもないのでしょう。例えば、部分複線化が順々に進められてきている東武野田線も、その時代その時代の配線の中でベストが尽くされてきているように見られます。そして、ついに一部の区間で急行運転をば、というところまで到達しました。これこそ「段階的整備」というものだと実感されましょう。
そうした背景のもと、地元側が設置を目指すとする新駅についても、▼茅ケ崎−海老名間での増発に資する、香川−寒川間、社家−厚木間などの部分複線化と連動した形で、(仮)西久保駅、(仮)海老名運動公園前駅が「長期」とされ(全線複線化を目指す「超長期」より前の時期の目標に盛り込まれ)、同じく▼上溝−橋本間での増発に資する部分複線化と連動した形で、…と思いきや、「長期」とされる(仮)作の口駅が含まれる区間は部分複線化の候補には上がっておらず、うーん、新駅についてはかなり検討が浅いのかなぁ、と心配になってきました。本当でしょうか。
詳細なほうのPDFを参照します。
・相模線複線化等促進期成同盟会「新たな相模線交通改善プログラム」(2014年3月)
http://www.go-go-sagamisen.ecweb.jp/data/improvement/program-4.pdf
> 第1ステップ(ケースA)・信号保安設備の改修、分岐器の改良、PRC改修等による輸送改善
> 【整備効果】第1 ステップ(ケースA)の実現により、現行のピーク時運行所要時間(上り63分、下り67分)が、それぞれ3〜6分程度短縮することが見込まれます。また、データイム運行所要時間が約50分になるとともに、パターンダイヤ化が可能になると見込まれます。これは、行違い施設を3駅(香川・厚木・上溝)に整備した場合と同等の効果になります。
> 第1ステップ(ケースB)・・行違い施設の整備(7駅)
> 【整備内容】現在列車の行違いができない7駅(香川・宮山・門沢橋・入谷・下溝・上溝)に行違い施設を新設します。なお、7駅のうち、4駅(香川・宮山・厚木・入谷)を先行整備し、その後残りの3駅(門沢橋・下溝・上溝)の整備を行います。
> 【整備効果】4駅行違い施設の整備が実現することにより、現行の運行所要時間(上り63分、下り67分)が、それぞれ10〜15分程度短縮され、パターンダイヤ化が可能となります。残りの3駅行違い施設の整備が実現することにより、運行本数も5本/時が可能になると見込まれます。
部分複線化を先行して行なう区間を、仮にもリストアップできるというのは、すなわち、(部分複線化後の、あるいは工事途中の各段階での)配線略図から「時隔曲線」([3089])を引いてウンウンうなるということそのものですから、単に自治体の要望ということでなく、それなりにJRも加わっていないとなされえないことであるはずです。
しかし、後から「降ってわいた」という印象もある「4駅で先行・残り3駅」などとする「(ケースB)」については、うーん、JRが加わっていない(形式的には子会社の調査会社などが加わっていても、本体としてはまるで乗り気でない:おざなりな)検討なのではないかと邪推されます。(あくまで邪推です。もし違っていましたらたいへん失礼をば、と、あらかじめ謝ります。)
・「おざなり」と「なおざり」
https://kotobank.jp/word/%E3%81%8A%E3%81%96%E3%81%AA%E3%82%8A-897698
■表3 「長期」で部分複線化を目指すとされる区間区間 | 区間の途中に含まれる駅 | | | 香川−寒川間(1.7km) | なし | 宮山−倉見間(1.4km) | なし | 門沢橋−社家間(1.6km) | なし | 社家−厚木間(2.6km) | (仮)海老名運動公園前駅 | 海老名−入谷間(3.0km) | (仮)上今泉 | 相武台下−下溝間(2.9km) | (仮)磯部 | 下溝−原当麻(はらたいま)間(1.3km) | なし | 番田−上溝間(1.5km) | なし | (計:16.0km) | |
■表4 「超長期」での全線複線化まで単線のままとされる区間区間 | 区間の途中に含まれる駅 | | | 茅ケ崎−香川間(3.4km) | 北茅ケ崎・(仮)西久保 | 寒川−宮山間(2.1km) | なし | 倉見−門沢橋間(1.4km) | なし | 厚木−海老名間(1.7km) | なし※ | 入谷−相武台下間(1.7km) | なし | 原当麻−番田間(2.1km) | なし | 上溝−橋本間(4.9km) | (仮)作の口・南橋本 | (計:17.3km) | |
営業キロで見ますと、ほぼ半分の16.0kmを「部分複線化」、残り半分の17.3kmを後から「全線複線化」として目指すことがわかります。そして、茅ケ崎から3.4km、橋本から4.9kmの区間が「全線複線化」までは単線のまま残るということで、ここから、しかるべきダイヤ(密度)が決まってくるということですね…いいえ、逆に、所定の密度(毎時の本数)を実現するにあたって、この区間は単線のままで問題ない、という順序で決められる話であることでしょう。
※ほかに、列車の本数を増やさずとも、「幅広車両の投入!」によっても「輸送力増強」が図られるということもありましょう。
部分複線化をこの通り「長期」(2026〜2030年)に目指すのであれば、(仮)海老名運動公園前駅だけでなく、(仮)上今泉、(仮)磯部の実現も同時に目指したほうが、新駅の整備費用が安く抑えられる可能性があります。それでも盛り込んでいないということは、▼需要が見込めない、▼全線複線化に至らない段階で途中駅が増えるとダイヤ編成が困難になる(部分複線化の計画が狂う)、ということなのかなぁ、とも想像されますが、ちょっと理解が及びません。恐縮です。
そのうち、(仮)海老名運動公園前駅については、前後の▼門沢橋−入谷間(8.9km※)が連続的に複線化されるため支障がない、とも考えられます。なお、連続して複線になる区間としては、同区間が最長で、▼相武台下−原当麻間(4.2km)が続き、そのほかの区間では1.5km前後で複線と単線が切り替わるという計画です。
※厚木−海老名間(1.7km)が相鉄とのソレでうまく複線化(線路を共用するなり何なり)されると仮定しての話です。そんな「うまい話」が…と、いいえ、どの社にとっても「うまい話」になるよう調整していく、いわゆる「環境づくり」も大事なことでしょう、たぶん。
相模線沿線から茅ケ崎へ向かう需要が多いのか少ないのかよくわからないのですが、茅ケ崎−寒川間の複線化は「超長期」(2031〜2045年)まで着手されないという「プログラム」になっています。このとき、実は茅ケ崎以西の東海道線から(小田急線ではなくJR線で)橋本へ向かう需要が想定よりも大幅に増えそうだということが早い段階でわかった、というようなことがありますと、川越線の西大宮と同じ状況(有効長15両に対応する用地が自治体の負担で取得された[3011])で、事実上の行違い設備の増設の策として、(仮)西久保駅の整備が急がれる、ということにもなりえます。
(仮)作の口駅についても、同様に、仮に小田急多摩線の上溝延伸([3004])が決まった場合に、JR相模線の上溝−南橋本間での需要が、…がぁっ(略)、ということで、事実上、上溝−(仮)作の口−南橋本間を繰り上げで部分複線化するような、仮には上溝駅の橋本方の分岐器まで南橋本駅構内だということにして(既に連動駅である南橋本駅の配下として、南橋本駅の南側の分岐器を上溝駅の南側まで移すんだと)云々、などと想像されます。(あくまで想像です。)
※南橋本、あるいは橋本より遠くからも大挙して上溝への流動が増え…そのココロは「上溝から始発で座れてうれしい!(直通先が東京メトロなので便利!)」、ということです。いわゆる「B/Cの値」([2938])では、「始発で座れてうれしい!」を定量的には考慮できていないようですから、「小田急線の延伸後のJR線との乗り換えは相模原が大多数で、上溝で乗り換えようとする客は下溝−南橋本間だけだろう」というくらいの一種『決めつけ』で需要が想定されていても驚かれません。
※後述の通り、(仮)作の口駅を単線のまま整備することは、考えにくくあります。
・(個人のサイト)相模線で運用されている車両の方向幕
http://ikisakihyouji.wiki.fc2.com/wiki/JR%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%20205%E7%B3%BB500%E7%95%AA%E5%8F%B0%20%E7%9B%B8%E6%A8%A1%E7%B7%9A
実際に折り返し運転の実績があるものとしては、「寒川」、非常時としては「厚木」「原当麻」があると説明されています。「南橋本」はどういうケースに備えたものかといえば、(エンギでもないですが橋本駅の信号で重大な何かが起きるなどして、さらにエンギでもないですが半日くらい:2時間くらいなら復旧を待ち、イレギュラーな折り返し運転は行なわないはず、の意)橋本駅に入線できません! というときに南橋本で茅ケ崎方面へ折り返そう、ということだと思われます。
●(仮)海老名運動公園前駅:厚木から1.7km、地平か【海老名市】
・Google Earth (仮)海老名運動公園前駅(社家−厚木間)(西側から俯瞰)
https://goo.gl/maps/AJ6hQH2Sh3v
・Google ストリートビュー 社家駅
https://goo.gl/maps/SpbZGLxAF7q
・Google Earth 海老名JCTとJR相模線の交差部(西側から俯瞰)
https://goo.gl/maps/idPi4vWvTKN2
社家駅から北へ、海老名ジャンクションと交差して少し先(社家駅中心から約250m)まで複線の用地が確保され、線路も、(西大宮と同じように)社家で15両の有効長を確保するかのような、もともとは別の意味での整備であったかもしれませんが、実質的に、ジャンクションと交差する箇所までは複線であります。
・Google ストリートビュー 神奈川県海老名市社家
https://goo.gl/maps/fBtyUCFZdA62
その先は絶妙に微妙でありますが、線路が厚木に向かって高架に、という場合に、…さて、線路が美しく南北に延びている区間では「北側の側道」って必要なんでしょうか。仮に側道はどうしても必要だとして、それは東西どちら側につくるのでしょうか。ちょっと難問です。
・Google ストリートビュー 海老名運動公園
https://goo.gl/maps/reQEv8TyZGz
駅が高架に、そして対向式ホームなり、場合によっては追い越し線なりを備えて、それなりに幅広の駅に…などと、上掲の戸田公園駅や葛西臨海公園駅の写真を見ながら「リアルに想像」できそうです。
・Google ストリートビュー 宇治山第二踏切
https://goo.gl/maps/TXwHyLtjem12
この場所(社家駅中心から約817m)で何を思うかには、かなり個人差がありましょう。薄暗くてコワイ、虫が多そう、湿気が多そう、等々、緑地は緑地としてきちんと整備されてこそ、街の中では活きるという面があるでしょう。この木、1つを、「伝説の樹」([3132])であるかのごとくにわかに持ち上げて何かを訴えるようなことが、起きないことを祈ります。(あくまで祈りです。)
線路沿いの駐車場の中心で叫ぶ…いえ、社家駅の中心から約925mで、相模線の各駅停車が止まる駅としては適正な駅間距離ではないでしょうか。その次の踏切で同、約1,030mです。同、約1,790mで43号線の陸橋(こ線道)をくぐり…ということは、(仮)海老名運動公園前駅は地平でしょうか。
・Google ストリートビュー 「線路下横断道路工事を行っています」
https://goo.gl/maps/47cYYoTDBWD2
とのことですから、後にも先にも、社家−厚木間の線路は地平のままとなる計画(都市計画)なんだと(横着には都市計画を参照せずとも、の意)わかります。
そして(略)同、厚木駅で約2,700mで、新駅−厚木間は約1,775mとなり、仮に相模線で快速と各駅停車の運行が実現するとすれば、快速について、新駅、厚木と連続停車になっても大丈夫そうなくらい、十分に駅間距離があると見受けられます。
●(仮)作の口駅:問われる「人にやさしい土木」【相模原市中央区】
・Google Earth (仮)作の口駅(上溝−南橋本間)(西側から俯瞰)
https://goo.gl/maps/UcWqkLQ5AYk
いきなり「作の口」といってもわかりませんが、相模原市内です。「溝の口」と双へきをなす「ノクチ」と呼ばれる駅が誕生する…ことになるんでしょうか。ちょっと紛らわしいですね。
さらに紛らわしいのは、相模川沿いの低地に位置する「作の口」は「相模原市緑区」でありつつ、この付近でJR相模線は「横山台」の高台に沿ったがけに接して(しかし掘割なのか自然の地形なのかよくわからない、上溝駅から続く「溝」のような地形の底を)走っており、(仮)作の口駅の駅本屋(後述)は「相模原市中央区」に含まれることになりそうであることです。
・Google ストリートビュー 作の口
https://goo.gl/maps/Na142TCiuTQ2
仮称まで挙げて新駅を云々しているからには、仮にも概略的な設計が試みられているということだろうと思われるのですが、ここに駅をば、といいますと、港南台駅、つくばエクスプレス(TX)の「みらい平」のような、土木ボクボクな駅を想像します。
・個人のページ「みらい平」
http://homepage3.nifty.com/gogo-happytrip/trip/tsukuba/16miraidaira.html
公団(どの公団かはさておき、公団)としましては、港南台駅が後年、「薄暗い」(ウィキペディア)と称されたのは残念なところで、みらい平駅では(会社は違いますが建設主体は似たような…という意味で広くは公団)「大きな吹き抜け」をば、ということになったのだろうと推測されますが、いえいえいえ、「薄暗い」と評されたくなければ、フルスクリーン型のホームドアを採用して、全体に白っぽい内装にすればいいんです。…という意味では、(これまた会社は違いますが)京王線の布田駅では最大限に配慮がなされ、一種「完成形」に到達しているといっても過言ではないのではないでしょうか。
・布田駅ホーム階
http://chofu.com/web/keio-deguchi/
(仮)作の口駅でも、何よりもまず、地形に起因する土木の設計が前面に出てきますから、その勢いのままボクボクと、地元が何も注文しなければ、なかば自動的に布田駅そっくりな駅の案があがってくることでしょう、と決めつけてみます。(勝手な決めつけですが、そういう話が赤瀬氏の著書[3010]に出てきます。)
駅部を含め、実質的に掘割を拡幅しつつ、垂直なコンクリートの壁で両脇を固め(法面補強といってマス目にしたり、そうすると景観が人工的すぎるので芝生をば、などというのを、いっさいスキップして、全面コンクリート=これを指して土木ボクボクといいたく、の意)、小学校すぐの道路の地下も駅の用地となり、地上部(線路にフタをする、の意)は、現在のこ線橋のレベルにあわせてかさ上げするような格好になりつつ、そうして生まれる駅部上部が、駐輪場を備えた駅前広場となり…などと想像されます。ただし、今までどおりの事業化であれば、小学校と緑地に挟まれ、たいへん窮屈です。▼小学校の建て替えや▼緑地を取り込んだ公園の整備、▼公的施設との合築など、地元自治体が施策を「まるっと鉛筆」されることが求められてくるのではないかとも見受けられますが、何しろ「超長期」(2031〜2045年)のことですから何とも、ですね。
作の口に駅ができると、代わりに、橋本駅などへ直行するバス路線やマイカーの流れが減ると見込まれ、地域の道路網の負荷を鉄道へ分散させる施策となります。きわめて単純には、▼もっと大きな道路を造るか、▼新駅を造るか、それに▼開発を制限して人口が増えないようにするか、の「究極の3択」といえます。
そして、ここでも緑地が結構、難しそうです。
・Google ストリートビュー
https://goo.gl/maps/rjHmCjfrUA72
(仮)作の口駅の予定地かなぁとみられる地点のすぐそこです。これでは通学路には設定しづらく、従って学校の学区の設定にも制約が出ていましょう。新駅の検討の深度化を契機に、どうすれば緑地が活かされ、より多くの市民がコワさを感じることなく、緑地を楽しむことができるようになるか、そういうこともまた検討していけるのではないかなぁ、と楽しく想像してみたくあります。
・Google ストリートビュー
https://goo.gl/maps/FvurstM9ek22
同、小学校の敷地の一角を切り取ったかのような敷地に市立のこどもセンターが建っていますが、その前のガードレールの低さが、たいへんコワいです。
・Google Earth 上溝駅(西側から俯瞰)
https://goo.gl/maps/LueM296BXtm
・上溝駅(1999年7月)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%BA%9D%E9%A7%85#/media/File:Kamimizo990725_2.JPG
上溝駅が現状のように整備されたのは2001年とのことで、それ以前は茅ケ崎方の築堤上にホームと駅舎があり、いきなり階段を下りるべし、という何ともアレな構造だったということです。
バリアフリーの観点から、しかるべき補助金によって新しい駅舎(バリアフリー設備を含む)が整備されているはずですから、いくら「工事するなら行違い設備もつくってほしい」と『要望』がなされようとも、はっきりいいえ、補助金の対象はバリアフリーだけであるのでできません、と、(JRでなく)自治体が即答することでしょう。とはいえ、それなりに複線化を考慮したような、そんなふうにも見受けられます。そして、複線化とどちらが先になるかは不明ですが、仮にホーム延伸(6両化)にあっては、画面左側の橋本方に向かって延ばすのかなぁ、と想像されます。(構造としては)本郷台駅や日野駅とも似た感じですね。
・日本ヒューム「ボックスカルバート」
http://www.nipponhume.co.jp/product/box.html
この、上溝−南橋本間では、複線化するにも新駅を造るにも、ボックスカルバートなんではないかと素朴には想像されます。(曲線区間でもボックスカルバートできるのか、よくわからず恐縮です。)曲線区間では路盤は現場打ち、壁と天井は工場で製造、などと、ボックスとはいいがたい別の工法なのかもとも思えてきますが、いずれにしても、(仮)作の口駅やどこに…ここかっ、ここなのかっ…などと思われる地点では、がけ崩れを防ぎながら既存の法面を解体し、新たに複線分の、トンネルともボックスカルバートともつかない土木構造物を開削…といいますか、もともと露天の、おてんとうさまのもと(ただし雑木林のおかげで薄暗い)、構築してフタをしてから土をかぶせるという「土かぶり」でもって、最終できあがりとするような流れが想像されます。この複線化の際に新駅が実現できなければ、以後は「営業線での工事となるため難しく」(※)後からの新駅設置はほぼ絶望的になると見込まれます。
西側(相模川沿いの平地に向かって下る斜面の側)に仮線を設け、現在の線路をボックス化し、ボックス化された線路で運行を続けながら、仮線もボックス化、法面を解体、といって「営業線での難しい工事」(※)が続くのではないかと、仮には想定されます。こんな工事、本当にできるんでしょうか。我こそはという土木なかた、ぜひ、ちょっと本気で(学生のかたにあっては就職してから自社で受注を目指すつもりで)検討してみてください。どうかお願いします。
※もちろん、「難しい」といって、その実、泥と水くらいの違いがあるわけです。難しくても行なう工事もあれば、難しいからといって行なわない工事も、両方ともあるのです、たぶん。
・鉄道ホビダス「【JR東】相模線が全線で運転を再開」(2011年3月29日)
http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2011/03/jr_569.html
踏切の電源が東京電力([2979])、という理由のほかにも理由があるのかどうかはわかりませんが、寒川−橋本間は、他の区間とは何かが異なっていた(当時)ようです。
●(仮)西久保駅:UR団地と高速道路IC至近、駅用地も取得済み【茅ヶ崎市】
・Google Earth 茅ケ崎市西久保・鶴が台付近(西側から俯瞰)
https://goo.gl/maps/FtMJMnQ2MZr
・Google ストリートビュー 新湘南バイパス付近
https://goo.gl/maps/ykVj1WGXfkq
https://goo.gl/maps/HGocH1CZZQB2
https://goo.gl/maps/dmwhuYiqp9M2
おおー、これは新湘南バイパスの高架下に駐輪場が造れそうですね(※)、と早合点できそうです。交差部分も、複線の線路敷と「生活道路」が通るに十分なスパンが確保されているように見えます。
※これ、実はかなり(事業者が道路事業者ですので:これまで道路の高架下への駐輪場の設置例があるかどうかすら、ちょっとわかりません)むずかしいかもしれませんが、そこをぜひ、といって(自治体の「調整力!」のようなものが)期待されます…
・「環八高架下駐輪場」
http://www.kyoeistm.com/work/tokyo/kanpachi/work.html
・Google ストリートビュー 東京都大田区新蒲田1丁目付近
https://goo.gl/maps/6gvjP2XCTTU2
※…などと、さっそくありました。
・「新湘南バイパス」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%B9%98%E5%8D%97%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%91%E3%82%B9
・Google ストリートビュー 「茅ヶ崎中央インター(Chigasaki Chuo Inter)」交差点付近(県道44号線)
https://goo.gl/maps/uRAmb1Y2sxk
※空き地とも中央分離帯ともつかない土地を囲うフェンス内に建植された「お知らせ」、手作りっぽい「↑東部病院」「↑有料道路」の看板が、うーん…いろいろ間違えそうです。
・UR都市機構「鶴が台」
http://www.ur-net.go.jp/akiya/kanagawa/40_1160.html
> 最寄り駅はJR東海道本線・相模線が利用できる「茅ヶ崎」駅。海を間近に光と風が輝く素敵なロケーションで、街並みの美しさは「神奈川まちなみ百選」にも選出されるほど。マリンスポーツが楽しめるほか、名所や旧跡も数多く見どころは満載です。駅前にはルミネ、イトーヨーカドーのほか、24時間営業のジャスコ、行政施設や病院などもあり、何かと頼もしい存在。暮らしやすくゆとりのある生活を満喫できます。
> JR東海道線ほか「茅ヶ崎」駅 バス15分 徒歩1分
> 完成年月日 昭和43年3月〜昭和43年8月
※うーん、うーん…何度、目をこすって見ても「年月日」と書いてあって「年月」が示されているのは…気のせいではないですよねぇ。そして、URとしては「北茅ケ崎駅」は、ないことになっています。
・UR都市機構「UR賃貸住宅ストック再生・再編方針に基づく実施計画」
http://www.ur-net.go.jp/stock/pdf/jisshikeikaku.pdf
あわせて、線路の東側に隣接して広がる広大な土地が、URの団地(鶴が台団地)であるというのも、新駅の設置を目指すにあたってたいへん有利に働くソレだと位置づけられていそうだなぁ、と推測されます。最大うまくいけば豊四季…いえ、柏の葉キャンパス…いえ、流山おおたかの森のような、▼(築60年となる2028年までには着手されないと不都合の出そうな)団地の建て替え(地上では緑地や公園を増やせる、公共施設との合築とできる)、▼生活道路の再構築(通過交通を徹底して排除できる)、▼(圏央道のソレで)高速バスとの結節点となる駅前交通広場の整備など、そして、これらすべてを前提として▼「緩急接続」ができる2面4線または追い越し線のある1面4線(または対向式2面4線:いわゆる「新幹線型」)の新駅、などと「鉛筆」されたく願われます。すなわち、単に乗降ができるようにするという意味だけの「最低限の新駅」との差額となる部分の負担に関して、「南びわ湖駅」のように「紛糾」することは避けられつつ、できてみれば誰もが利便性を実感できる、そういう「新しい新駅」を目指せるのではないかと、勝手に期待してみます。(あくまで期待です。)
・茅ヶ崎市「市役所本庁舎を含め市の公共施設の耐用年数はなぜ60年なのですか?」(2014年10月20日)
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/faq/1000016/1000761/1000800.html
> 公共建築物の長寿命化と適正な維持管理を図ることを目的に、平成22年7月に「茅ヶ崎市公共建築物中長期保全計画」を策定しました。この計画において、茅ヶ崎市では、鉄筋コンクリート(RC)造及び鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造の公共建築物の目標耐用年数を海岸に近い地域特性などを総合的に考慮し60年と定めています。
同じ地域のURの団地としても築60年を超えることはないだろう、と類推されます。
※ほかに、傍題ですが新湘南バイパスの高架が景観で云々、といわれますならば、高架より上に広大な人工地盤をば、そして広大な公園をば、などとも「夢」見ることができましょう。できることは無数にあります。「高速道路の地下化」が実現しなかったといって、あるいは「廃線跡の緑道化」が云々と、末代までたたる…いえ、うらむような心理でいるよりは、「高速道路にフタをしてしまへ〜」と「鉛筆」する策を考える方が「夢」があって、いま端的に「楽しい」はずです。(巨大なアーチのスプリンクラーで「木密」をまるっと防火![3081]なども参照して、しかし笑ってください。)
・Google ストリートビュー 五郎兵衛コミュニティパーク・西久保臨時放置自転車等保管場所
https://goo.gl/maps/YA3RpNtRUyH2
この場所で、なぜ「鶴が台」でなく「西久保」側を仮称とはいえ駅名にするのかといえば、駅本屋(ただし書店でない)を市有地側に設けることが想定されているのかなぁ、と想像されます。
・「駅本屋」鉄道総研 RRR(2007年1月)
http://bunken.rtri.or.jp/PDF/cdroms1/0004/2007/20000407010401.pdf
> 駅本屋(えきほんや)とは駅にある本屋さんのことではありません。
※ワタクシ15年、今日の今日まで「ほんおく」と読むのかと思っていました。「たてや」のソレなんですね。ワー! 鉄家つる八もびっくりです。
・「鉄家」(本文とは無関係です)
http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13143797/
・「鶴八」(本文とは無関係です)
http://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14003624/
・個人のブログ(2015年8月19日)
http://sugimura06.exblog.jp/24574231/
> (写真から)
> この用地は(仮称)西久保新駅用地
> として購入され、設置に関し鉄道事業
> 者に要望活動は行っているところです
> が、現段階では新駅設置には、かなり
> の時間を要すと予測されることから、
> しばらくの間、地域のコミュニティの
> 場として暫定有効利用をするものです。
> なお、この施設の管理については、
> 自治会等のご協力のもと行われていま
> す。 <茅ヶ崎市>
とのことで、時期(2026〜2030年)さえ来れば確実に(仮)西久保駅が設置されるかのような説明と受け止められましょう。
●(仮)上今泉駅:新たな「徒歩10分」圏で川沿いも市街化?【海老名市】
・Google Earth 海老名市上今泉付近(西側から俯瞰)
https://goo.gl/maps/fDAEWveW8gm
▼曲線区間は避けつつ、▼海老名−入谷間の中間地点で、▼町名が上今泉、できれば▼(仮に小田急線にも新駅ができた場合)小田急線との乗り換えも可能となる場所、というと、ここかなぁ、と思われましょう。(誰もが思うことでしょう、の意。)
踏切と踏切の間に440mの直線区間があり、一方、その手前(茅ケ崎方)には高架の大和厚木バイパスとの交差部があります。踏切を廃止せずとも「15両編成に対応!」できることがわかります。
・Google ストリートビュー 「井戸坂踏切」
https://goo.gl/maps/vXZjoLmZFST2
・Google ストリートビュー 上今泉家庭農園
https://goo.gl/maps/2ZPp1q557Qn
・海老名市「市民農園利用者を随時募集中」
http://www.city.ebina.kanagawa.jp/www/contents/1374814406233/
おおー、これまた市有地があるんですね、とヒザが打たれます。(相続税が物納されたのかなぁ、などと邪推します。)また、線路沿いの水路はつけかえつつ流量を増やすなど、集中豪雨対策のソレとも「鉛筆」されたり、しないんでしょうか、などと質問してみたくなってきます。(あくまで雰囲気です。)
川沿いの下今泉には工場が集積していましたが、バラバラと、売却されたりという動きが出ているようです。
・神奈川中央交通が運行していた「タイトー海老名開発センター」の送迎バス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BC#/media/File:PDG-LV234N2_Kanachu_A303_Taito.jpg
・ツイッター(2014年9月22日PST)
https://twitter.com/kadoinobuki/status/514023643697790977
> さようなら! そしてありがとうタイトー海老名開発センター! 最後にわがままを言ってネオンをつけてもらいました!(笑)
・個人のブログ「海老名開発センターさん!お世話になりました!」(2014年9月28日)
http://stshinstshin.jugem.cc/?eid=856
・個人のブログ「解体工事中:(株)タイトー海老名開発センター」(2015年2月23日)
http://blog3.yuyu-photo.com/?eid=1632
特定の土地に関して云々するのは避けたくありますが、たいへんわかりやすいので例として挙げることにしますと、この土地、新駅(直線区間のちょうど中央に改札口が設けられると仮定して)から直線で800m圏内にすっぽり収まり、仮に(仮)上今泉駅が実現した際には、「駅から徒歩10分!(JR相模線で海老名駅まで1分!)」となる、たいへん『好立地』だといえましょう。(なお、実際に「徒歩10分!」になるためには、現在、水田が広がる区画内に直線的に道路が新設される必要があります。)
●(仮)磯部駅:魅力が再発見される?「七橋」そして「ねこ坂」【相模原市南区】
・Google Earth 相模原市南区磯部付近(座間市・厚木市・海老名市)(西側から俯瞰)
https://goo.gl/maps/ZEoo2VXAgR32
・Google ストリートビュー 相模川を挟んで対岸の厚木市側から望む磯部
https://goo.gl/maps/uaJKEaP5uWq
相模川を挟んで対岸は厚木市でありながらも、この付近では橋がかけられておらず、往来ができません。高台(相武台)の上は座間市、谷の向こう(入谷)は海老名市と、いま絶妙に…いえ、昔から、相模原市の最南端です。
・Google ストリートビュー 「新磯小学校」交差点・「第二下磯部架道橋(第2下磯部ガード)」付近
https://goo.gl/maps/aUru5bYqovo
https://goo.gl/maps/gpHx4dgcnz12
このガード、東側の法面補強が近年、行なわれたかのようなキレイさがありますが、ガードとしてはまったく複線化が考慮されていないように見えます。電化に際して、電化柱の強度を確保すべく、電化柱を建てる側の法面を補強した、ということなんでしょうか。
・Google ストリートビュー 「鳩川架道橋(鳩川ガード)」付近
https://goo.gl/maps/rYuazVRWmyt
鳩川ガードから第2下磯部ガードまでで280m、一方、それではあまりにも小学校の前すぎるんだといって小学校の北端から第2下磯部ガードの先のちいさなお社<やしろ>さまの手前までということでは350mほどあります。地形、そして線路西側の良好な景観を形成している並木道をしかるべく保存しつつ、複線化しつつ新駅も、というのは、なんといいましょうか、「進化する毎日。相模線」や「相模リバーサイドライン」を象徴するような、たいへんシンボリックな案件になっていきそうな予感がします。(あくまで予感です。)
・Google ストリートビュー 鳩川にかかる「七橋<ななはし>」
https://goo.gl/maps/r6tVNaC1Ahx
・個人のページ「Kazのお散歩日記 民俗講座II 旧相模原市域編(10)」
http://members.jcom.home.ne.jp/nicepar-kaz90/kaz.osannpo.sagami10/index.htm
> 平成20年9月13日(土)の天気は晴れ。相模原市博物館主催の「民俗に親しむ会♪」のフィールドワークは記念すべき10回目。今回は「鳩川」に沿って磯部から座間まで歩きます。鳩川は大島からJR相模線と並行して流れる河川で、海老名で相模川と合流するまでの延長は約16kmあります。江戸時代は「籏川」と記録されていましたが、明治に入って「鳩川」と書かれるようになってそれが定着したということです。
> 学芸員の実習
> 猫が踊りながら上っていったという楽しい伝承がある「ねこ坂」を下り、鳩川に架かる七橋を渡ったところ
・Google ストリートビュー 「ねこ坂」
https://goo.gl/maps/wTmTq2Fe7DG2
・「「神奈川県の坂」リスト【横浜市以外】」
http://www.sakagakkai.org/profile/list-Kanagawa.html
・「坂街の素顔語り人の輪広げる 坂の会事務局長/井手のり子さん」
http://www.teinenjidai.com/tokyo/h19/09_2/index.html
相模線が全線複線化されるまでには、「アクティブシニア」によって「東京の坂道」が歩き尽くされ、相模原の坂道が「再発見!」されているかも、しれませんね。
・個人のブログ「相模川周辺〜愛川町 ぶらり」(2015年8月23日)
http://takuroexpress.blog.fc2.com/blog-entry-33.html
> 鷺が堰で魚を狙ってる!
いくら町名が磯部で旧停留場も磯部(ただし上磯部)だったといっても、いまから新駅をばというときには駅名は公募されましょう。いま磯部というと、相模川の堰(水門)のほうが有名なようです。そして、鳩川といってしまうとそこら中が鳩川ですから(バス停の名称にもあり)、シンボリックには「七橋駅」も、有力な候補になりそうですね、わかります。(わたし的には「七橋」に1票をば、の意。まさか駅名が「ねこ坂」には…ならないと思われます。)
・Wikipedia「『7つの橋』問題(ケーニヒスベルクの問題)」
https://en.wikipedia.org/wiki/Seven_Bridges_of_K%C3%B6nigsberg
・任天堂「セブンブリッジ」
https://www.nintendo.co.jp/n09/trump_games/seven_bridge/
> 7のカードが持つ大きな特典を利用したマージャン的要素の強いゲーム!!
・Google ストリートビュー お社さま付近
https://goo.gl/maps/JFhs7LUwVXF2
さぞかし古くからある川沿いの並木が、しかし長い年月の中でいつしか途切れ途切れに…などと、まったく地元の歴史を知らないまま勝手に想像してしまいました。そのくらい、パッと見ただけでたいへん魅力を感じます。(もちろん個人差がございます。)
こういう「手つかずっぽい」並木道は、自動車で通り抜ける人は気持ちいいでしょうが、近隣にお住まいですと、ぎゃあ、毛虫が…、あるいは落ち葉が、などと、たいへんそうです。この部分で、線路を高架橋で高架にしつつ(※2)、高架下を高架下とも感じさせず、並木道カフェあるいは保育園などとして『ゆるふわ開発』していくような、そういう「nonowa<ののわ>」的な何かが求められたり検討されたり、していきそうですね。そして、そうしたことがいっさい(商業的には)成り立たないと判断されると、土木も建築も造園も出番なく、建設の人だけが「ご注文は西大井駅ですか?」といって、まるで西大井駅そのままの鉄骨ムキムキな設計を出してくるんだろうと決めつけられます([3010]の新書では土木がボクボクだとコキコキいわれていますが、そういう仕事のしかたをデフォルトとするのは、電気も建設も同じでしょう、と、これまた決めつけられます、の意)。注文はなるべく詳しく、わがままなくらい、いろいろ言ったほうがいいんではないでしょうか。
※そして、大丈夫です! できること・できないことの「しゅん別」はプロがしっかり行なってくれますから、まずは何でも言ってみるのがいいんです、といって「No problem!」をバーンと指さして([3021])みたいと思いました。
・Google ストリートビュー 品川区西大井1丁目・西大井6丁目「森前架道橋(森前ガード)」
https://goo.gl/maps/P8EYPs9ruEu
https://goo.gl/maps/aG5YarF58jQ2
・中央ラインモール「ののみち」
http://www.nonowa.co.jp/nonomichi/
・JR東日本 千葉支社「「進化する毎日。京葉線」「京葉ベイサイドラインプロジェクト」ラッピングトレインが走ります!」(2015年10月13日)
https://www.jreast.co.jp/chiba/news/pdf/pre1510_keiyowrapping.pdf
・YouTube 相模線 茅ケ崎→橋本→八王子(2014年7月8日)
https://youtu.be/XB5Tj83iFKk?t=34m04s
※2 現在は川沿いの築堤上で、実に強風に弱そうに見受けられます。だからといって防風柵をば、という不格好なことでなく、防音壁つきの高架橋で最高速度も引き上げ、などと「鉛筆」されたいですね、わかります。
・Google ストリートビュー 十二橋駅
https://goo.gl/maps/AfeikdNgELt
十二橋駅はあくまで十二橋駅ですが、(仮)磯部駅にあっては、こう、唐突に駅がニョキッと生えたようなソレになることなく、あたかも相模線の開業当時からずっとあったかのような、地域のお年寄り(※)までもが「懐かしい」「(上磯部の旧)停留場が復活したみたいだ」とおっしゃって喜んでくださるような、そんな駅(駅舎)が実現されるとよいですね。
※超長期(2031〜2045年)ですから、早くて2035年に75歳以上、遅ければ2045年に75歳以上としますと、えー、え…、…2015年に45〜55歳のかた。この年代のかたは、現在でも口々に「懐かしい3丁目」などと連発されそうですから、当然、(仮)磯部駅が、仮に「七橋駅」として、「昭和30年代ふう」の「3丁目スタイル」の建築で「(新築ながら)ノスタルジックに」実現されたなら、きっと「懐かしい」といって喜ぶことでしょう。
・(本文とは無関係です)「3丁目の懐かしいカレー」
http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131004/13183849/dtlrvwlst/7772460/
・(本文とは無関係です)個人のブログ「三丁目の夕日と懐かしさ」(2012年1月25日)
http://meinesache.seesaa.net/article/248374638.html
・「ノスタルジック」
http://www.weblio.jp/content/%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF
・「建築に何が可能か」
http://www.kentikuka-forum.net/forum/f062/f062.htm
> 内藤氏は現在、東大大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授。すなわち土木系の教授であり、「この5年ほど、建築家の情報の外にいた」。
> 帰っていく場所や人を切り捨ててしまった。それが現代の建築家ではないのか―。内藤氏が言いたかったのはこの点だ。今日の建築界に対する痛烈な問題提起である。
> こうした思いは一方で、「ノスタルジックな建築を目指している建築家」との短絡的な評価につながる要素もはらんでいるようだ。内藤氏自身、たぶんに皮肉を込めて「私に対する一番簡単な理解法は、『ノスタルジックな建築回路をもとに建築をつくっている』と理解することでしょう」と、あえて否定はしない。ノスタルジックは近代建築とは無関係だとの反論が、建築村から聞こえてきそうだが、それでもこう持論を展開した。
> 「確かに(近代建築にとって)ノスタルジックは危険な道具だが、建築言語の中に取り入れることはあり得る。むしろここに1つの可能性があると思う」
> 「建物が市民の心に届き、市民のものになること、市民の誇りや尊厳になること、さらにすべての時代のものであること」。本当に世の中のためになるかを内藤氏が考えた際の尺度は、このような点だった。これを今回の講演のテーマに答えるような形で言い換えると、「市民の心に届いた、市民のための、市民の誇りや尊厳になる建築をつくる」あるいは「市民を支える建築をつくる」ということになるだろう。建築にはそれが可能だというのだ。とくに公共建築では、これらの点が重要であり、「市民のためにならないものはやるべきではない」とさえ言い切る。
> (略)内藤氏自ら、「青臭いかもしれないが」と断ったが、いつの間にか建築界が忘れつつある重要な点を指摘しているのではないだろうか。さらに内藤氏は建築村の人たちにこうメッセージを発した。
> 「建築家はオンリーワンのものを創出しているという誇りがあるが、同時にそれはすべての人のものであり、すべての時代のものであってほしいと願う。この辺を考えていかないと、(概念的である)建築がタダの建物になってしまう。そうなると、建築家とはスターシステムに踊っている身勝手な人たちと思われてしまう」
私は建築とも土木とも無縁ではありますが、「概念的」という言葉自体が否定的に使われるシーンがあるのにはびっくりしています。「夢」もそうですが、そうした抽象的な発想や形のないものを、形のないままあれこれ検討し、最終的に「(当座の)ベストを尽くして」形にする(形にはするけれども、形が作品なのではない)、ということなんだろうとはおぼろげに思いつつ、いろいろ鑑賞したいなぁ、空間に佇んで楽しみたいなぁ、と思います。
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