・清く正しい光ファイバーのつなぎかた ・いま問う「高崎線ATOS」のココロ(仮) ・「東京圏輸送管理システム」の「更新」で何ができるようになるのか(仮)
(約12000字)
[3196]を、Web上の資料で可能な範囲でうらづけてみたいと思いました。
・[3196]
> 会社要覧などで示される「ATOS導入線区」は、「システム化線区」という面からの記載となっており、あの有名な図で高崎線が描かれていながら、指令は東京ではなく高崎なんだというのは、見落としがちなことで、事実、私も昨日まで見落としておりました。
> 「ATOS(システムの一般名称のようなもの)」と「東京圏輸送管理システム(東京総合指令室にかかるATOSの識別子のようなもの)」は1対1の対応ではないんだとか、いろいろ考えられてきそうです
そうした視点を新たに得て、いま神妙に、技報を見直します。(読みません。)
・(再掲)JR東日本 総合企画本部 技術企画部「東京圏輸送管理システム(ATOS)の展開と更新」(2011年)
https://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_36/Tech-36-63-66.pdf
> 図1 東京圏輸送管理システム(ATOS)
> 図2 ATOS導入線区
> 表1 ATOS導入線区と区間、使用開始日
> 表2 システムの段階構築
> 図3 CTC/PRC線区における駅構築時の制御の流れ
> 図4 輸送指令卓(GD)のスリム化
> 図5 ATOS情報端末のダウンサイジング
> 図6 ネットワークの見直し
きわめて表面的には「東京圏輸送管理システム(ATOS)」という順序での表記で一貫されており、あたかも「東京圏輸送管理システム」として「ATOS」を採用(導入)しました、とも読めてまいります。
※こうしてみると、「京葉線運行管理システム」として「PRC」を導入しました(開業当時)、というのと同じですね。本当でしょうか。
図表を見ながら[3196]の記述を吟味してみます。
・[3196]
> 中央線といっても、快速線のソレ(線区中央装置)と、水道橋駅が属する緩行線のソレとで、まるで「セカイ」が別(比ゆ的には、ATOS駅装置が把握しているデータのスコープが別=最初期の『自律分散ループ伝送システム』[3019]の『データフィールド』がそのままであれば、物理的にもセカイが別?)で、「東神奈川駅から横浜線の電車が発車しますよ(あとは知りません)」「CTCにいきなり在線がポッ!」のようなソレ(システムの境界[2927])かなぁ、とも想像できそうです。(想像のしかたも含め想像です。)
▼連動駅では、「図6 ネットワークの見直し」に示されているように、今般の「更新」で、だいぶ「いまどきフツーのネットワーク(ただしループ)」に置き換えられるようです。本文中では「最新技術を適用したノード・SW-HUBなどの更新によりネットワークの高速化」との記述があり、うーん、シスコさんですか? シスコさんですねっ! …などと(略)。本当の意味での「汎用技術の活用」が、(運行管理という、鉄道にとっての「基幹系」で)やっと実現された(今般の更新までは、図6にある「情報系データ」だけでの採用に留まっていた?)と読まれます。
▼膨大な数となる非連動駅のATOS駅装置については、「図5 ATOS情報端末のダウンサイジング」に示されているように、「いまどきフツーのイントラネット!」(事務系のLAN![2289])で、いたってふつうのWebシステムとして、一種、ATOSから「外部化」して切り離されたような感じがございます。この副産物といっては語弊がありますが、お客さま向け「どこトレ」や「首から提げたアイパッド!(『教室に1台』から『1人1台』へ! ワイヤレスで歩き回りながら積極的に『お声がけ』!)」への投資と事実上、一体なのではないかと見受けられました。(あくまで推察です。)参照専用のソレということで、駅事務室にくまなく置かれる装置としては、とってもセキュアな構成になったのではないかとも評されましょう。また、「高度な運行管理システム」としてのATOSから切り離されて開発されることで、(比ゆ的には)データの不整合など気にする必要なく(参照専用の系なので、の意)、「使いやすいUIの開発」など、とっても「ソフト!」な部分に注力できたのではないかなぁ、とも想像されましょう。
※一般的な注意喚起ではございますが、イントラネットに何が書いてあるとかどんな機能があるとかいうのは、会社の外では述べてはいけませんよ、と念を押されます。念のため。
※「マイ発車標」([2851])まで、あと一歩かなぁ、といって、たいへん期待されます。(仮に)大手町がダウンしても駅構内では(自分のスマホで)見られるようなソレ、というのも実現されたいですね、わかります!
・熊谷市「シスコさん東京工場」
http://kumagayakigyo1.seesaa.net/article/237655256.html
http://kumagayakigyo1.seesaa.net/pages/conv_default/js/122.JPG
・「シスコさんラインナップ」
http://blog.goo.ne.jp/peachmixjuice/e/4da5f075568cd6193d2d5f592a67fa4f
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/98/551831a6dea544e00f1be650b821432e.jpg
・「きょうのシスコさん」
http://www.srchack.org/article.php?story=20150920111935681
http://www.srchack.org/images/articles/20150920111935681_1_original.jpg
●清く正しい光ファイバーのつなぎかた
もっとも、図6はわかりにくく(あえてわかりにくく?)、「}運行管理ネットワーク」と囲まれている部分こそが、古くは電信、鉄道電話そしてCTC以来の「沿線に敷設してのソレ」で、その一種「アクセスポイント」とも「接続点」ともつかない、しかし、きっとうやうやしく設けられていそうなソレを(ソレだけを指して)「ノード」と呼んでいるようすがうかがえてきます。
すると、本文にある「最新技術を適用したノード」というのは、仮には「ATM!」を、『波長多重ナントカ!』のようなものにリプレースしました(管路も回線もそのまま!=もちろん別口で定期保守してます、の意)といった、その実、どこの業界でも使っていそうなソレ(かつ、適当なタイミングで、どこの会社でもリプレースしていそうなソレ)が想像されてきます。
※まったく勝手な想像ですが、うーん、「鉄道はロマン!」といって「一般とは違うのだよ!」…いえ、「秘密の『超テクノロジ!』が使われているにチガイナイ!」などと想像するよりは、よほどまともな想像なのではないかなぁ、と想像してみます。(想像のしかたを含め想像です。)
・「超テクノロジ!」
http://q.hatena.ne.jp/1141911568
> 日本にgoogleのような超テクノロジ指向の企業があれば教えてください。
> はてな,mixi,greeが近いかなと思うのですが,それ以外であれば教えてください。
※「Googleのように自律的な研究開発の体制と確かな資本!」といえばNTT(持ち株)とトヨタ(豊田中央研究所)でしょ、といってみます。(受託・受注するまで研究開発を行わない企業は除きます。)
・日立金属「APRESIA 光伝送装置カタログ」
http://www.apresia.jp/products/download/download/transport.pdf
> 九州工業大学
> 60km離れたキャンパス間を40Gbpsの超高速ネットワークで結ぶ光伝送装置
たぶん、こういう、どこの「大きな大学」でも使っていそうなソレを、(JRでは)きわめて多地点(連動駅の数だけ)間を結んで使うという、組み合わせると大きくなるが分けて見れば見慣れたソレ、という気配がしてきそうですね、わかります!
> 九州工業大学のキャンパス間ネットワークの歴史は、近年のネットワーク技術革新と重なる。**氏が着任した2001年頃は戸畑・飯塚間に通信速度が100Mbpsの広域イーサネット、戸畑・若松間は10MbpsのATMを導入。当時100Mbpsの通信サービスは高価なうえ、帯域も十分とは言えなかったという。
> その後、電力系のダークファイバーを借り受け自前でキャンパス間ネットワークの構築に着手。2004年のリプレースでは、IEEE802.3ae(10Gbpsのイーサネット規格) で規定された10GBASE-LRのインタフェースを備えるイーサネットスイッチと長距離伝送が可能な光多重装置(WDM)を組み合わせ、戸畑・飯塚間のキャンパス間ネットワークを構築。戸畑・若松間は10GBASE-ER対応のスイッチを用い、キャンパス間を10Gbpsで結ぶ高速ネットワークを実現した。
> そして2009年のリプレースでは、戸畑・飯塚間はシングルモード光ファイバーで最大80kmまでの伝送が可能な新規格の10GBASE-ZR対応スイッチを導入している。
> 「おおよそ5年ごとにキャンパスネットワークを更新してきましたが、機器の調達は各キャンパスで行っており、バラバラの状態でした。そこで、2014年のリプレースでは、各キャンパスの機器を一元的に管理できるようなネットワークインフラを検討してきました」と情報科学センター助教の****氏は説明する。
とってもわかりやすい、そしてどこの組織でもだいたい同じ「タイムライン」ですね、わかります!
> ハンズオントレーニングのご案内
> ■ApresiaTransport(長距離伝送技術)トレーニング
> 光ファイバー接続、光パワー測定など、長距離伝送技術のトレーニングを準備中。
> ■エンタープライズL3ネットワーク構築・コース
> 本コースでは、APRESIAでエンタープライズネットワークを構築、提案できるスキルを身につけていただくことを目的としています。実機を使って演習を行うことで、APRESIAの基本機能であるMMRP-Plusをはじめ、ルーティングプロトコルの理解を深めていただくことが可能です。
※こう、いくつものベンダーのソレを勉強しないといけないというのはたいへんなことで(昔から言われていますように、の意)、実質、「長距離伝送技術」が先にあってのAPRESIA(および専用OS「AEOS」)だと推察されます。本当でしょうか。ベンダー固有のスクリプト言語などの仕様がアレだという話については[3166]も参照。
カタログの後ろのほうに行くほど、おお、これは電気通信の延長としての光通信ですね、買ってきて取り付けというレベルではない(ネットワークエンジニアの作業というより電気工事の部類に入る※)んですね、ということがわかってきそうです。
※「ヘルメット姿」とは呼ばれずヘルメットがないと仕事が始まらない、の意。
※その昔、一般の人(電気工事はしないが技術文書の校正などする人を含む)としては雑誌の「資料請求ハガキ」で請求しないと見ることができなかった種類のカタログが、いまならいきなり参照できるんです。すごいことですよねぇ([3132])。
・清く正しい光ファイバーのつなぎかた(U-23)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080107/290485/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080107/290485/zu01.jpg
> 競技を通じて互いにその技術を学ぶのが技能五輪の精神。「競技の様子をビデオで見るとコツが分かる。参加した国・地域および企業の力の差は確実に縮まってきている」(協和エクシオ アクセスエンジニアリング本部の熊谷文男・第一ブロードバンド事業部長兼NTTエンジニアリング部長)。
※…その、こう、…あのっ! 「御社」の部署名に「NTT」と書いてあるのがすごいなぁ、と思われます。
・「第39回 技能五輪国際大会を歩く」
http://skills007.com/08.html
・わくわくするICT ネットワークエンジニア編(仮)
http://ict-sommelier.at.webry.info/201106/article_5.html
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/002/061/14/N000/000/000/130770109070913321577_IMG_0227.JPG
※鉱工業生産指数のニュースで流れる『シリコンウエハー!』(ウエー、そしてウハー)のごとく、「資料映像」といって「NOC」らしきものを映しながら、その実、「データベースサーバー!」の(SANの)「HDDがゴリゴリ!」のアクセスLEDの点滅を映しているようなソレが、一般のイメージではないでしょうか&そんなことで大丈夫なんでしょうか。
・「『記号的カタログスペック』としての『選択と集中』」
http://www.president.co.jp/pre/backnumber/2004/20040517/825/
・「『選択と集中』の結果、『HDDがゴリゴリ!』」
http://www.impressrd.jp/idc/files/images/idc2008sp/sp1/FC-SAN.jpg
「大きな大学」としては、それでも、ダークファイバー([3064])は借りてくるものである、というところからスタートするわけですが、JRとしては、光ファイバーも、管路も、すべて自前ですのよ、というところが「さすがポイント」といいましょうか、準急うすしお…いえ、そのビスケットを称えて投資の規模が…大きすぎて見えないや、といって「赤い目」をしてみます。
・YouTube 「IBM FlashSystem with Brocade Gen5 Fibre Channel SAN」(2014年1月15日)
https://www.youtube.com/watch?v=tyb2jjnF5mg
※センエツですがベンダーニュートラルを気取ってIBMを引き合いに出してみます…などと(略)。レッツ近年スマホでYouTube! 大手町そして有明を「ふく輳」させながら(推定)太平洋横断スーパー大回転っ!! 『でんせつのパラメトロン』を求めて戸塚工場へ行きたいかーっ!! ぬおー〜ッ!!
※ただし「This channel is managed by Concetta Schiraldi and Kevin Clark and follows the IBM Social Computing Guidelines.」とのことで、近年ブロガーとも「テックな記者」とも『チューバー』ともつかない、ソーシャルな人(個人)によるものだということです。なるほど。「ゲームの実況」や「開封の儀」も楽しそうですが、社会的という意味でのソーシャルなソレに取り組める素養と実力を兼ね備えた人を育ててこなかったツケは小さくない…などと「したり顔」でいってみたく…なりますよねぇ、この映像を見ると。(自分がいまからできるかというと、たいへんキビシイというのも逃げられない事実であり…ゲフンゲフン。「アートなPV!」をつくる人は見かけますが、インタビューに行ったり、そのためのリサーチをしたりというところこそが避けて通れないんですよぉ。なるほどなるほど、それで?(もしゃもしゃ)…あざっす。)
・Google ストリートビュー 「株式会社東京証券取引所」付近
https://goo.gl/maps/ryjiGEpeHFq
・Google ストリートビュー 「新宿警察署裏交差点」付近
https://goo.gl/maps/skC5xoS2ZtD2
※こんなにシンボリックなのに「裏」! とっても残念な交差点です。
・Google ストリートビュー 都道4号線「靖国通り」付近
https://goo.gl/maps/GwYvD418SoR2
※西新宿の界隈でソレっぽく「ジャパン×テック!」なのを撮ってまいれ→ハハー→撮ってきました!→見ようじゃないか→マクドナルドと東芝はいかんだろう→***…などと想像されました。これが西新宿…いえ、西武新宿駅前ですぞ!
・Google すとりーとふぁいたー 「仲町十字路交差点」付近
http://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/61375530.html
https://goo.gl/maps/Lt1jR5oKE852
※「すとりーとふぁいたー」=いや、まあ、その、そんなに「何か」をむき出しにしなくてもいいじゃないですかぁ、の意。(恐縮です。)うえるかむでいきましょう。あざっす。
・日立金属「光ファイバフェンスセンサー」
http://www.hitachi-metals.co.jp/products/infr/in/optical_fencesensor.html
おおー、これはすごい! (仮には)芝山町で「新規築堤」した線路敷を囲うフェンスに使えそうだと勝手に想像してみます([3183])。線路敷については[3148]も参照ください。床(道床や、高架橋の床)に応用できれば、全線にわたって「人が立ち入っていない」ことを自動かつリアルタイムで把握できて安全性が高まりそうです。(「立ち入ったとみられる人を探している」といって多数の列車が長時間止まるなんて、とんでもない! 、の意。)
●いま問う「高崎線ATOS」のココロ(仮)
引き続き、今度は本文を読み直してみましょう。
・(同)「東京圏輸送管理システム(ATOS)の展開と更新」(2011年)
https://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_36/Tech-36-63-66.pdf
> ATOS情報端末のネットワークは線区単位に構成されるネットワーク(運行管理ネットワーク)と駅装置を拠点とした専用回線網で構成されているが、通信手段が乏しかったATOS導入当初からの構成を現在も継承しているため、伝送速度が遅い・使用機器(アナログモデム等)の枯渇など、さまざまな問題を抱えている。そこで、今回のシステム更新に合わせて情報端末のネットワーク構成を抜本的に見直すこととした。
以下、大幅に端折ります。(話がだいぶ飛ぼうとも、文字数を減らすことを優先します、の意。恐縮です。)
▼既に「EO(1)」としての「端局装置」([3177])を読んだ『いまのキミ』ならわかるっ! わかるぞっ!! こんなこともあろうかと「MARS-1」を読み解いておいたのだよワトソン君。
このことから、やはり、水道橋駅が後から「連動駅」になるなど考えにくい、と考えることができるとわかります。また、構内にポイントがありさえすれば連動駅ではありますが、連動駅でありさえすれば「ノード」が置かれるのかどうかは、ちょっと微妙に思えてきます。「ノード」が置かれる駅、というのが、「EO(1)」と同じように回線の距離(間隔)で決まってきて、いくら連動駅でも、隣の駅同士であれば、どちらかの駅だけに「ノード」を置くのではないかなぁ、と想像してみたくなります。
※APRESIAのカタログを見て「ひとつまみのリアリティ!」を感じていれば…などと(略)。なあに、同じ「ノード」から近隣のいくつかの駅の駅装置にローカルの回線を引けばいいんだ、そんなもの(※)、などと…うそーん。回線が枝分かれしたら、枝分かれした先の故障が上流から検知しにくいではないですか。(≒やだなぁ、余計な工数が増えるじゃないですかぁ&そっ、そんなことしたら「仕様書が厚くなる」じゃないですかぁ。)
・(参考)「マニュアルが厚くなる」とは
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kotohaji/HF/HF2nd/chapter_2nd_19_2.html
※籠原駅([3191])に「ノード」があるのかないのか不明ですが、▼あるとしたら、完全に絶縁されていたので無事であった(安全でスバラシイ!)、▼ないとしたら、近隣の「ノードが置かれた駅」の「ノード」と籠原駅のATOS駅装置の間の通信回線(電話でいう加入者線? あるいは鉄道電話そのもの?)が不通となったが、その影響を受けたのは籠原駅(と籠原運輸区)だけであった(局所化されていてスバラシイ!)、などと勝手に想像されます。(マコトにイカンですが、いずれにしてもスバラシイ、の意。)しかし、仮に▼高崎線の「運行管理ネットワーク」が籠原で寸断されたので、都心から熊谷までの「ノード」で通信を継続(するべく15日の午前中に熊谷で「ノード」の設定変更なりケーブルつなぎかえなり)したが、▼深谷−神保原間では「運行管理ネットワーク」の通信が途絶した、などということがあったのだとしたら、深刻ですね。
・ツイッター(3月15日PST)
https://twitter.com/rapidkitakura/status/709693241415720961
> 高崎発通勤快速本庄行き 通過駅はありません @神保原駅
とのことで、「運行管理ネットワーク」の途絶はなかったのではないかと思えてきます。本当でしょうか。(本当であればスバラシイ!)
※(仮に、ATOSで「ダークファイバー」を活用しているとすると)「運行管理ネットワーク」としては、実は新幹線に沿って敷設されていて、高崎に「ノード」があるんではないかとか(「高崎のEO!」に、神保原から本庄くらいまでの各駅の駅装置がぶら下がっているんではないかとか=このために指令が高崎であるのではないかとか)、こう、もはや竜飛とも比布ともつかないソレを想像できないこともないですが、あまりにもアレだと感じましたのでやめておきます。(恐縮です。でも、そうであればとってもセキュアだと思います。スバラシイ!)
●「東京圏輸送管理システム」の「更新」で何ができるようになるのか(仮)
▼「ATOS情報端末」の外部化(イントラネットへ移行)→これはすごい「大増発!」の予感ですね、わかります。
この技報の段階(年度)では「ATOS情報端末」だけの言及ですが、しかし、今般の「更新」(=「ノード」の更新による「運行管理ネットワーク」の高速化)が一巡するのを待たずに「ATOS情報端末」だけが先行して外部化される(一般的なイントラネットに移される)とすれば、その分、「未更新」の「運行管理ネットワーク」においても、ただちに(通信の)容量に余裕が出るということになりましょう。「図6」の「制御系」、すなわち、連動駅でポイントを切り替えるためのデータの送受信(※連動装置から指令への応答も含みます)を、(「更新」を待たずに)これまでより増やすことができるのではないかと考えることができそうです。
※2004年の京葉線でのPRC改修([2053])のように、従来のPRCであれば、改修されるまでいっさい増発ができなかったと、ATOSではさすがに、そこまでカツカツのキンキン([3103])ではないだろう…いやいや京葉線と比べてそんなに新しいわけでもない([3019])のでわからないぞ…などと、どう想像していいのかわかりかねます。
仮には、高崎線のいわゆる「国鉄型配線」とも呼ばれる2面3線の駅([3141]など)をフル活用しての「岩本町!」([3105])が実現できるんではないか(翻って、いま実現できないのは、データの容量がカツカツだからなのではないか)とも思われてきそうです。(まったく想像で個人は期待です。)同じことは、中央線(三鷹−立川間)についてもいえましょう。国分寺だけでなく、東小金井、武蔵小金井、それに国立で追い越しができるようになれば(現在されていないのには、技術的に「できない理由」があるはずです、の意[3028])…などと想像してみたくなります。(誰もがなるはずです、の意。)
▼レッツ「無線式ATC」! ATACSという名のCBTCで高精度な位置検出っ! 軌道回路を使わずに「接近放送」が流せるぞっ!!(しかも『ワイヤレスで無線』っ!! これを指して『超信頼』などと…)
・[2978]
> 列車の走行位置や速度、到達見込み時刻といった情報が必要となるものはいろいろあり、カーブやトンネルなど見通し不良区間に設置された接近警告灯(正式名称は不明)、ホームの足元でLEDアレイが点滅する「スレッドライン」や、旅客案内においても、「接近放送」(列車入線時の自動アナウンス)のタイミングや、「電車がきます」の表示器の鳴動(文字だけでなくアラーム音も出ます)にも、同じ情報(制御信号)が必要です。
> これらは、これまでは軌道回路によって、固定の位置で列車の接近を検知していましたが、ATACSに代わると、検知を行なう位置を固定せず、リアルタイムに列車の位置を捕捉できることになり、例えば、列車の種別に応じて(自動アナウンスの再生時間から逆算して=特急列車はアナウンスが長いので早めに再生を開始するなど)、最適なタイミングで自動アナウンスを開始するといった応用が可能です。
> 旅客案内の制御に関しても、いつ、どこをどこまで、取り組まれていくのかというところが注目されます。
非連動駅の「ホーム系」(の旅客案内装置=発車標と自動アナウンス)が簡素化できない原因は、現在、軌道回路に依存して表示や鳴動のタイミングをあわせているところにあるはずです。(詳細な仕組みがわかってもいないのに決めつけます、の意。マコトにイカンです。)
※「ホーム系」と「改札系」については[2946]を参照。
▼非連動駅の駅装置の大幅な簡素化が目指されているのではないか?([3001])
ATACSの「首都圏全域展開」にあわせて、このあたりもじゅんじゅんにとんとん…と進む見通しがあるのではないかと勝手に期待してみます。(あくまで個人は期待でわがままです。)そうでなければ、いま、非連動駅のATOS駅装置は、▼めったに使われない(という駅や線区も多い)出発時機表示器(デジタル無線も通告伝達システムもある、さらに「CBTCという名のATACS」が実現すれば、もっと車両と指令は直結される)、▼軌道回路との接続のため「高止まり」しているとも「レガシー!」ともいえる「ホーム系」の旅客案内装置のためだけに(「だけ」というのは語弊がありますが)維持されている、一種「オーバースペック」ともみなされかねない(「ホーム系」なんて、もうWiMAXで「改札系」と同じのにすればいいじゃないですかぁ、の意)、端的に「モッタイナイ」状態になりつつあるといえるのではないでしょうか。
もっとも、PC9800シリーズのDOS環境からWindows環境へ(あるいは、シリアルポート同士の直結から、極端にはIP網のVPN越しに)移行したときのような戸惑い、すなわち「(マルチタスクでベストエフォートで)よくわからないタイミングで処理が遅れるっ!(処理がリアルタイムではない)」という悩ましさが、ホーム上の旅客案内にまで持ち込まれてしまうことにもなりかねず、そういうことが(根本的に)起きないか、(優先度の制御などで)起きにくくするべく、適切な構成(トポロジー)・帯域(容量)・方式(無線か有線か)のネットワーク(ただしEthernetに限らない)が築かれていってほしいものです草々。
▼発車標でも「どこトレ」でも、列車(を示すマーク)が「1ピクセル単位!」で『ぬるぬる動く』っ! これはあざといっ! あざといぞっ!!
※「どこトレ」があまりに高分解能っぽくなると、かえって「線路の横断」を誘発しそうでコワイ([3148])も参照。
・「ぬるぬる動く」
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%81%AC%E3%82%8B%E3%81%AC%E3%82%8B%E5%8B%95%E3%81%8F
・「やだなぁ、ぬるぬる動きさえすればあざといに決まってるじゃないですかぁ」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20160219_744476.html
※「あざとい業界」([3058])も参照。「ぬるぬる動く」という圧倒的…いえ、『記号的カタログスペック』に丸印をつけるようなソレ(ライター氏よくぞいった「Pro付き」[3193]、「コンピューター屋さんはチェックリストに○をつける」[3191])も参照。なんだかなぁ。
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