フォーラム - neorail.jp R16
発行:2016/3/17
更新:2018/5/20

[3196]

【オートメーションと鉄道】

あえて『自放音源』でATOS(PRC)を読み解く


高崎線は『ATOS線区』なのか?
水道橋駅の『自放音源』で「ATOS線区中央装置」を読み解く(仮)
連動装置(の有無)で「発車メロディー」の変更(『ご当地メロディー』)を読み解く
表3196-A 装置と業者のレイヤー(分業のようなもの)

(約11000字)

 春休みおめでとうございます(謎)。

[2508]
 > 発車メロディーはどんなレイヤーで再生してるの?

 仮に表にしてみます。(あくまで仮です。)

■表3196-A 装置と業者のレイヤー(分業のようなもの)

装置業者(HCI)制御・
被制御
ATOS線区中央装置(指令室)SIer指令員⇔─┬┐
ATOS駅装置(非連動駅)
モニタ・出発時機表示器
SIer駅員
乗務員
←┬┘│
発車標(非連動駅&改札系)発車標製造業者旅客←┤ │
自動放送装置(非連動駅)電気設備工事業者
(音響システム)
旅客←┘ │
ATOS駅装置(連動駅またはPRC)
モニタ・出発時機表示器
SIer扱い者
駅員
乗務員
⇔─┬┤
発車標(連動駅)発車標製造業者旅客←┬┘│
自動放送装置(連動駅)電気設備工事業者
(音響システム)
旅客←┘ ↓
連動装置の論理部
(操作盤やPRCを含まない)
鉄道信号メーカー  ┌┘
保安装置
踏切
鉄道信号メーカー乗務員
通行者
⇔┬┘ 
信号機(ただし本線上に限る)鉄道信号メーカー乗務員←┘  


 すべて、▼現場での状況等(旅客にあって見える)、▼一般的な商慣行等、▼類似の導入事例等(ただし公表されている導入事例等に限る)、▼当事者による刊行物等(過去の「交通技術」「国鉄線」も参考に)からの類推です。詳細な契約関係(元請けや下請け等)は承知しておりません。

※とはいえ、発車標は、製造から設置(付帯電気工事を含む)まで一式で「納め」られている気配が八王子のほうから明らかになりましたし、スピーカーやアンプというのもそういう気配がありそうですね。

・(参考)永楽電気(東京都品川区大崎)
 http://www.eiraku.com/

・同「自動起床装置」
 http://www.eiraku.com/products/%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%B5%B7%E5%BA%8A%E8%A3%85%E7%BD%AE
 http://www.eiraku.com/wp-content/uploads/%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%B5%B7%E5%BA%8A%E8%A3%85%E7%BD%AE%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E6%A7%8B%E6%88%90.jpg

・Google ストリートはさんでびゅう「永楽電気さんとJRさんの距離感」のイメージです
 https://goo.gl/maps/dVtF1cBtmqD2

※こう、これだけ近いと現場のコミュニケーションが密だろうといって、「お客さま」としても安心です!

・日経BP「SIerの余命は5年、オオカミは本当にやって来る」(2015年3月31日)
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/watcher/14/334361/032700228/?rt=nocnt

 > システム構築ではERP(統合基幹業務システム)をそのまま使ったり、ユーザー企業が自ら内製したりするのが当たり前の米国などでは考えられないことだ。日本の場合、ユーザー企業がERPなどパッケージ製品を使えば済むような基幹系システムまでも独自開発にこだわり、にもかかわらず開発を外部に丸投げしてくれた。つまりSIガラパゴスは、ユーザー企業のIT資金の無駄遣いに支えられていたわけだ。

※「5年」かどうかは、会員登録していないので結論が読めていませんが、「JINJRE(ジンジャー)」など最たるものかもしれないと思ってみたりするとかなんとか。これからはAIと呼ばれる人工知能の時代だっ! AIを「わがまま」にカスタマイズする『簡単なお仕事』が大量に…ゲフンゲフン。対象が変わっても「商売」の構造は変わらず、というのがニッポンではないのですかねぇ。

 ▼軌道回路や通信(ただしネットワーク信号制御システムを含みます)は、各装置を構成する下位の部品とみなし、この表には入れません。転てつ器、分岐器は連動装置の下位で従となる動作しかしないため省略します。

 ▼ATOSの上位や外部のシステム(IROSなど、「異常時案内ディスプレイ」や「あたらしい改札系」の各種表示装置の類、「どこトレ」などのWeb向けシステム、それに通告伝達システムなど)については扱いません。

 ▼(「無線式ATC」としての)ATACSは保安装置に含みます。CBTCや「CBTCとしてのATACS」は連動装置に含みます。(あくまで既存の装置の体系から見ての話です。)

 ▼「ただしホームドアは考えないものとするっ!」とは申しませんが、どこに入れればいいんでしょうか。

 ▼「電車がきます」や「こんどの電車は ● ● を出ました」のLED表示器や電気掲示器(いわゆる「行燈式」)、▼「足元にご注意ください」の回転灯や「スレッドライン」など、それに▼非連動駅の自動放送装置のうち、いわゆる「自放音源」と呼ばれ「上り電車がまいります」など固定のメッセージの再生のみに対応する(とみられる)簡易な装置(ATOSと無関係?)については、特定の箇所の軌道回路(=閉そく=信号機と信号機の間のレール)の状態(2本のレールが、車輪で短絡しているかいないか)を一種「横取り」するかのような配線でもして、他のいかなる装置とも関係せず単独で単純に鳴動しているのではないかなぁ([2978])、と以前に憶測いたしました。(あくまで憶測です。)

※ということは、ATCな区間ではこういう「横取り」はしていなかったりして。本当でしょうか。

・山手線「こんどの電車は にしにっぽり をでました」
 http://blog.goo.ne.jp/kentkouma/e/016f5953f8f498e4845053adb6784a8a

・根岸線「こんどの電車は ほんごうだい をでました」
 http://mirai-report.com/blog-entry-650.html

※さっそく否定されました。では、ATC区間(しかも「近年デジタルATC!」)ではどうやって「横取り」しているのか、そもそも「横取り」なのかと、『謎』は深まります。8インチ以来のFDDなI/FにCFをば…的なソレ、の逆といいましょうか、「近年スマホ!」に「往年の8インチFDD!」をつなぐようなソレが浮かびます。(ATCも「閉」という標識があるように、固定の閉そくがありましてですね…などと、「編集部の者より鉄道に詳しい方」が「頼まれてもないのに」説明してくださいますよ。なるほどなるほど、それで?(もしゃもしゃ)…あざっす。)

 東神奈川駅は長らく、よくわからない状態でしたが、いま、その「よくわからないライン(境界のようなもの)」が橋本駅に「後退」したかのように早合点しておりますが、何ら発表がないので、つまるところ、装置はリプレースしても、人員配置や信号扱いの上では何も変更がないのかなぁ、とすら憶測されます。どういうことになっていて、今後、どうしていく予定なのか、発表されたいなぁ、といって首がのびきっております。…ろくろ!

・(参考)YouTube 「スレッドライン」(ただし京急線です)
 https://www.youtube.com/watch?v=03bKx9PHHSM




※仕組みはほとんど同じだろうと決めてかかります。仮に、表示する方向を変えられるものがあったとしても、表示する方向は入線時に決まり、入線し終えたら消灯するしかない単純な仕組みだと見受けられました。とはいえ、後退すれば愚直に再び点灯するとは思われないと(軌道回路の仕組み上=指令に連絡せずの「あん易に後退」が許されない理由のソレで)思いました。


★高崎線は『ATOS線区』なのか?


 その逆に、意外にもよくわかった(ような気になった)のが籠原駅です。

 ▼高崎線(大宮駅構内を除く)は高崎支社の指令が担当。

 会社要覧などで示される「ATOS導入線区」は、「システム化線区」という面からの記載となっており、あの有名な図で高崎線が描かれていながら、指令は東京ではなく高崎なんだというのは、見落としがちなことで、事実、私も昨日まで見落としておりました。なんということでしょう! ウィキペディアを先に引きますと、あたかも「ATOS導入=完全にイコール=指令の一極集中!(***の低下!!)」だという先入観を持たされますが、「指令の一元化」はATOS導入の目的の1つではあっても、すべてではないのだということで、いま認識を改めました。

 ▼中央線は甲府まで。
 ▼宇都宮線(東北線)は那須塩原まで東京の指令室が担当。

 この点では東京からの距離の問題ではなく、JR東日本管内をいくつかの地域に分けて云々(東京圏の他に、仮には信越、秋田〜青森〜函館くらい?※)といったときに、分けた個々の地域が小さくなり過ぎないように、そして、そこに直通の列車(主に貨物?)が多いなら指令は分かれないほうがいいんだ、などと想像されます。(あくまで想像です。)

※函館が東日本ですってばよ…いえいえいえ、メッソウもございません。

 ▼黒磯駅の「き電簡素化」および電子連動化で、いかなる「駅装置」にリプレースされるのか興味がわきます。

 ▼那須塩原駅と仙台駅に挟まれてオ…いえ、リバーシの石だとかなんとか、そういうふうに見てしまいます。

・Google ストリートビュー 「JR21世紀の暮らしを運ぶ鉄道貨物   」付近
 https://goo.gl/maps/U1nJf4yXTsj

 もっと竜飛…いえ、突飛には、「ATOS(システムの一般名称のようなもの)」と「東京圏輸送管理システム(東京総合指令室にかかるATOSの識別子のようなもの)」は1対1の対応ではないんだとか、いろいろ考えられてきそうですし、むしろ「東京圏〜(東京総合指令室!)」という呼びかたや組織上のソレによって、端的には八高線や相模線、水戸線などが(システム上)不便な状態に置かれ続けるというのは避けられたいなぁ、とも思えてきます。(あくまで個人は感想です。)

 高崎線が「ATOS線区!」に入ることができた(※1990年2月?のATOS導入計画に盛り込まれた)のは、▼(あの位置に=遠からず、あの規模で=大きすぎず)籠原駅があって、▼ATOS以前にはシステム化されていなかったからだという、この2つが絶妙にひとつまみのソレだと…いえ、ふたつまみのおいしいソレであったと、改めて実感してみてはいかがでしょうか。(まったく推測です。)

 そして、籠原駅と拝島駅(橋本駅、千葉駅も)は、(信号扱いとATOS導入との兼ね合いの上で)たいへん似ているのではないかなぁ、という気がしてきました。水戸や勝田ほどになるとATOS線区には含められず、籠原では、システム化という都合でATOSに組み入れられ(しかし指令は高崎で)、というところから、では千葉駅や蘇我駅、成田駅も…と、いろいろ想像してみたくなってきました。

 (やや語弊はありますが)木更津ほどになると勝田ですから、と納得されます。(勝手に納得します、の意。)その際、では姉ケ崎駅の連動装置まで東京側で直接、コントロールされたいかなぁ、などとも思えてきそうです。

・Google すとりーとびゅう 「姉ケ崎駅東口」付近
 https://goo.gl/maps/TFwkj7r124D2

※(非連動駅はとりあえず考えなくてよく)「よくわからないライン」が、幕張電車区や千葉駅から、木更津駅まで「後退」すればいいんですよぉ。なるほどなるほど、それで?(もしゃもしゃ)…あざっす。

 ATOSは、ポイントの切り替えを東京から行なうシステムなんですよぉ、と、やだなぁ、いまさらながら「素」でいってみようと思います。では高崎線はどういうことなのかといえば、高崎の指令からの指示通りに、東京からポイントを切り替えているんですよぉ…などと(略)。本当でしょうか。実は、高崎線のうちATOS区間の指令を実質、籠原駅が担っているんではないかと邪推してみました。もっと本当でしょうか。

※とはいえ、千葉では木更津と成田、それに幕張電車区や千葉駅と、高崎線(籠原駅)のようにすんなりとはいかず、車両の運用が大きく変わらない限りは(=車両基地が移転したり再編されたりしない限りは)、千葉の指令が直接、ポイントを切り替えればいいんだといって、いたってフツーのPRCでいいんだと結論されたのかもしれませんね。ゴシゴシ。試しに目をこすってみますと、現状で既に、『千葉圏輸送管理システム』が構築済みであるかのような幻想が見えてきそうです。…あっ、「目が赤い」ですよっ!


★水道橋駅の『自放音源』で「ATOS線区中央装置」を読み解く(仮)


 表にしてみると浮かび上がってくるように、おお、▼非連動駅の発車メロディーは「自放音源」から出力されているのではないか、それに対して▼連動駅の発車メロディーはPRC(ATOS駅装置を含む)側に属する高機能な(複雑な制御条件が扱える=その代わり制御にPCが必須となる)デジタルアナウンスマシンによって出力(発車メロディーもデジタルアナウンスマシンの上では「音片」の1つ!)されているのではないか、などと、マコトに勝手に想像してしまいました。(全然まったくすっかり勝手でイカンです。)

 ▼なぜ(非連動駅の)「発車ベルスイッチ」は「ワンショット」にできないのか?(≒なぜ「ON」と「OFF」の2ボタンなのか):「ON」時に「自放音源」から「発車メロディー」を再生しつつ、デジタルアナウンスマシンに「ドア閉め放送」の「予約!(カラオケのソレ!)」を入れているような(「2番/線の/山手線//ドアーが閉まります」…などと、「ドア閉め放送」も「詳しい」んです)、そして、「OFF」をトリガーとして(「自放音源」からの「スピーカー回線停止中(仮)」の「HIGH」をデジタルアナウンスマシンに「いまだに便利な接点!」で入力して?=まったく想像です)、ようやく「ドア閉め放送」が流れるのではないかと、生々しく想像してみますが、あくまで想像です。

・(参考)「キャビネットラック型非常用放送設備」
 https://www.toa-products.com/download/download/manual/fs-2000ep_mi2j.pdf

 「制御入力」が10系統、「接点式RM」が10系統、「制御出力」が12系統、そして「外部マイク入力」などがございます。「自放音源」と呼ばれる簡易な機器でも、だいたい似たようなものだろうと決めてかかります。(もっと系統が少ない、お安いソレを使われているかもしれませんね。)

 ▼一種『変わり種』の「発車ベルスイッチ」(「ワンショット」だったり、ランプが点灯したり、フェードアウトするなど:どこぞの『フリーソフト(笑)』ではないですよ、の意)が過去には見られましたが、それって、ぜんぶ連動駅のせいだ…いえ、連動駅だけにあったのではなかったでしょうか。いまから過去のことは調べなおすのが大変ですので、もし既に調べられているかたあられましたらフォローいただきたく思います。

 ▼駅ホームに設置されてあるスピーカーのブランドが、連動駅と非連動駅とで何らかの偏り(どちらかでしか納入されていないブランドなど)がないか、といって見ていくのも、よいのではないでしょうか。

 いくら「バックアップは大事」といってぎゃふん([3172])とはいえ、ふだん、まったく使われもしないものを維持するなんて考えにくいと思われましょう。事務室の戸が開いていたので見えちゃいましたとか、ずっと、ずーっと前にちょっとアルバイトしてたんでわかりますわかります! とか、いろいろあるかと想像しますが(まったく想像ですが、それはともかく、ホームで見たり聞こえたりする範囲でも)、水道橋駅の自動アナウンスって、どうしてそういうことになっているんでしょうか。

・YouTube 水道橋駅(朝の5時台)
 https://youtu.be/Fn5Lak8547E?t=15s




 映像の0:16で、2番線(東行き)の発車標に、こんどの電車が前の駅(飯田橋)の構内に進入したという在線表示が出ます。

 同0:20で、「電車がきます」がペロンピロンと鳴り始めるのが聴こえます。そして、同0:35で、いわゆる「自放音源」で、2番線(東行き)の「接近放送」が流れます。ペロンピロンは鳴ったままです。発車標では、0:43に再び在線表示が出ます。0:50には、ペロンピロンは鳴り止んでいます。ここまで、2番線の発車標では「電車がまいります」の点滅表示は出ません。

 そして、映像の0:55で、1番線(西行き)の「ATOS連動放送!」の「接近放送」が流れ始めるのと同時に、2番線の発車標に「電車がまいります」の点滅表示が出ます。1番線の放送は「まもなく/1番線に/各駅停車/高尾行きが、まいります」と続きますが、同時に2番線に電車の進入する音が聞こえるとともに、発車標の「電車がまいります」の点滅表示が終わります。
 
 …なんじゃこれはぁ、と驚いてみます。

 あたかも、御茶ノ水駅から渡り線を通って水道橋駅の1番線に入ってくる「各駅停車/高尾行き」に対して、水道橋駅のATOS装置としては(入線する番線はわからず)2番線でも(高尾行きの入線をトリガーとして)「電車がまいります」の点滅表示を出しつつ、(仮に2番線の「ATOS連動放送!」としては)「まもなく/2番線に/千葉行きが、まいります」と、その時点で発車標に表示されている内容と同じものを機械的に案内しているんだとか、そして、2番線としては、発車ベルスイッチが扱われるまで表示の繰り上げは行なわれないのではないかとか、こう、ぐちゃぐちゃとしたやっつけ…いえ、積み木細工のような「水道橋対策!(がんばった! でも水道橋でしか使わない! 再利用性ゼロのコードを書いてしまったよ!)」のような実装が疑われてきそうです。(あくまでプログラミングに例えた場合です。)

※中央線といっても、快速線のソレ(線区中央装置)と、水道橋駅が属する緩行線のソレとで、まるで「セカイ」が別(比ゆ的には、ATOS駅装置が把握しているデータのスコープが別=最初期の『自律分散ループ伝送システム』[3019]の『データフィールド』がそのままであれば、物理的にもセカイが別?)で、「東神奈川駅から横浜線の電車が発車しますよ(あとは知りません)」「CTCにいきなり在線がポッ!」のようなソレ(システムの境界[2927])かなぁ、とも想像できそうです。(想像のしかたも含め想像です。)

 水道橋駅で、1番線(西行き)の発車標に在線表示が出せるのか、気になります! ▼(御茶ノ水駅で制御される進路しだいであるので)まったく出せないのではないか、あるいは、▼(線区中央装置から配信される?)緩行線の線路の在線しか出せないのではないか、と推測されました。

・YouTube 中央線各駅停車 (東京→)御茶ノ水→水道橋
 https://youtu.be/w29WsS2eo1E




 映像の6:19に御茶ノ水を発車し、8:14に水道橋に停車します。120秒近くかかっています。

 ▼御茶ノ水駅での進路制御の都合上、特定の条件では、ただちに水道橋駅(西行き)の「接近放送」が流れてしまうとか、水道橋駅のATOS駅装置(非連動駅用)でパッシブに把握される列番の情報が狂うなど、何か不都合があるのではないか?

 ▼水道橋駅の2番線(東行き)で、「ATOS連動放送!」での「ドア閉め放送」が流せない(列車が入線していないのに「発車ベルスイッチ」が操作されたとATOS駅装置が誤認する等?)のではないか?(「発車ベルスイッチ」を操作しさえすれば必ず「ドア閉め放送」が流れるようにするために「自放音源」に切り換えている?)

 水道橋駅としては、1番線(西行き)のほうこそが狂いそうなものの、こちらはしっかり「ATOS連動放送!」で「各駅停車/高尾行きが、まいります」と「流ちょう」に案内されます。なぜ2番線(東行き)が「自放音源」にされているのか、簡単にはわかりません。そこを無理にでも早合点しようと思えば、こんなことも考えられるかなぁ、という程度の「軽微な改造」…いえ、「軽微な類推!」で恐縮です。

 ▼御茶ノ水駅での緩行線の電車の折り返しの際に、水道橋駅(西行き)で同。平日は5:58、土休日は6:37まで、千葉方面から御茶ノ水止まりの電車が設定されています。

 ▼実は水道橋駅は御茶ノ水駅構内だった!?(ATOSの上で)

・Google ストリートビュー 「皀角坂」付近(東京都千代田区)
 https://goo.gl/maps/ueLY9YK5RPU2

・YouTube →水道橋→御茶ノ水(2014年7月28日)
 https://youtu.be/Np2uq3S22tc?t=33m54s




 おお、ATOS導入当時はどうだったか、すぐにはわからないのですが、現状では水道橋駅は連動駅(場内信号機、出発信号機があり、ポイントもある)のように見えますねぇ。西行きのホームで折り返し、東行きに進出できる配線です。しかし、水道橋駅での進路制御と御茶ノ水駅での進路制御に食い違いやタイミングのずれが起きた時、渡り線にかかったまま「デッドロックに乗り上げる」ような気がしてきます。事実上、御茶ノ水駅の駅装置で水道橋駅手前の渡り線や、水道橋駅の西行きの線路からの折り返し発車(のための進路制御)も管理していそうな気配がしてきます。本当でしょうか。

・JR東日本「中央線の安定輸送に向けた取り組みについて」(2000年9月5日)
 http://www.jreast.co.jp/press/2000_1/20000901/

 > 中央線の輸送障害対策については、平成10年度からポイントやレール周辺設備の弱点強化のほか、ATOS強化対策、中央・総武緩行線への新車投入、お客様への情報提供の充実等を実施してまいりました。
 > しかし、中央線は快速線と緩行線で共有化された設備があることから両線が同時に停止するという弱点を抱えております。また、列車の種類や列車待避回数が多いなど輸送体系が複雑で、一旦障害が発生すると回復に時間を要するほか代替輸送がないために輸送影響が大きくなる構造となっています。

 > 水道橋駅折り返し設備整備(総武緩行線の運行確保)
 > 緩行線の水道橋駅御茶ノ水方に折返し設備を新設します。これにより、中央緩行線の輸送障害時に千葉方面からの総武緩行線の運行を確保します。(2003年使用開始予定)

 とはいえ、ATOSの上で、構築時に非連動駅であった駅(駅装置)を後から連動駅にするようなことは(現在はどうかわかりませんが、2000〜2003年の段階では、『システムの都合上』、かなり厳しい要求だったのではないでしょうか)なされないだろうと決めつけます。「水道橋駅御茶ノ水方」とはいっても、このポイント(渡り線)を御茶ノ水駅の駅装置で制御、というのは考えられそうに思えます。

・YouTube 御茶ノ水→水道橋
 https://youtu.be/vL9-A1sESw0?t=22m14s




※うわぁ…、どの信号機を見たらいいのかわからないんですけどぉ…みたいな。(恐縮ですが部外者ですっ。)そして、傍題ですが御茶ノ水駅の水道橋方は、信号機の移設なしで2両分のホーム延伸ができそうですね、わかります!

・YouTube 御茶ノ水駅西方の本線上での折り返し
 https://www.youtube.com/watch?v=grX7EBqNz-A




 このあたりをきちんと読み解こうとすると、西千葉駅と千葉駅のソレ([2945])や、逆線運転のソレ(同じく[2945])など、気になってくるかと思います。

・YouTube 西千葉→千葉
 https://youtu.be/Np2uq3S22tc?t=1h28m23s




・YouTube 千葉駅1番線
 https://youtu.be/Vt7SLpWh8ks?t=6s




※「前面のシャソウ」では遅く感じられますが、いえ、東京駅1番線と同じくらいシャキッと入線してまいります。

・個人のページ「水道橋駅の自放音源」
 http://dilettante.yukihotaru.com/suidobashi.html

※誰が言ったか「自放音源」、それをカッコ書きで『自放音源』あるいは「自放音源と呼ばれ」(※このサイトでの表記です)と書くところまでが限度で、本当に「自放音源」といってテプラが貼られているのかなど、もはや誰も問わない、あたかも「自放音源」なるものがデーンと鎮座しているかのような…テイトクっ!


★連動装置(の有無)で「発車メロディー」の変更(『ご当地メロディー』)を読み解く


 発車メロディーの動向はまったく追っていないので恐縮ですが、仮に▼非連動駅では変更がしやすいが、▼連動駅では装置の改修や更新にあわせてしか変更されない、といった「傾向と対策」のようなものが「発見!」されていてもおかしくないのではないかと思いました。

 それでも、趣味的に、あるいは『地元愛あふれる』地元目線で見ていると、▼駅舎がリニューアルしたら発車メロディーも新しくなった!(気分一新!) とか、▼地元いちばんの大きな駅での『ご当地メロディー』導入の陳情がまるで聞き入れられない、などと、そういう方向から理解されることもありそうに思えます。これは、▼(非連動駅の)駅舎の工事で事務室が移転したので装置を切り換えがてら新しくした(とき、装置を使いまわさず新設するので発車メロディーも必ず新しくしないといけなかった)、とか、▼(地元の大きな駅といえばたいてい連動駅なので)○○駅では発車メロディーは変更できないと説明された、などと、いろいろな説明不足や理解不足が渦巻いて、結果として、たいへんよくわからないことになっていそうです。技術的にできないことについて、技術的な説明を端折る(あたかも個別に、恣意的に判断して『不許可!』と言い放っているかのような誤った印象を与えかねない)ということは、たいへんまずいことだと感じますが、みなさまいかが思われますでしょうか。


この記事のURL https://neorail.jp/forum/3196/


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