フォーラム - neorail.jp R16
発行:2015/12/21
更新:2018/12/20

[3148]

【柵のない場所で】

柵のない場所で(1) 5千円で「マイ踏切」を


(約11000字)

 [3023]の傍証となるような記事が出ました。

[3044]
 > 沿線に民家が迫りながら防護柵がない(民家の側にブロック塀などがあることでよしとしている)箇所について、民家の工事などにあわせて防護柵を整備できる態勢を整えることも要望されています。だいぶ前だと思いますが、佐倉市内で沿線の民家の小さな子どもが成田エクスプレスにはねられる事故があったように記憶しています。いま、八高線などで幸いにも事故がない(ほとんどない)のは、単に確率の上で少ない(運転本数が少ない、速度が低いなどにより事故の確率が低い)ということに過ぎず、防護柵がないままでは増発も危ういということですね。

[3023]
 > ・同「4 輸送障害に関する事項」
 >  http://www.mlit.go.jp/common/001060507.pdf
 > ・F 「線路内立入り等による輸送障害(部外原因)」(「自殺によるもの」および「動物によるもの」を除く):974件
 > Fが974件もあるというのは多いように感じますが、柵や高架によって「立入り」が防がれている都心部でFは少ないのではないかと思います。したがって、都心部を除く全国各地で、路面電車の直前横断や、田園地帯などで、同じ人が1日に何度も、何度、注意されても、「近道だから」といって線路を横断するようなケースが想像されます。それらが「積もり積もれば」([2997])974件にもなるということなのではないかと思いますが、本当でしょうか。とはいえ、同じ人が別の輸送障害を引き起こせば人数も延べ人数として数え上げられていくこととなります。想像が当たっているか確かめられるような統計は、どこにもないでしょう。

 統計がない、という部分はいかんともしがたいですが、このような事例が「300」あって、ヒヤリが「29」あった上で、「1」の死亡事故が起きてしまっている、ということを示す記事が出ました。

・読売新聞「踏切まで回り道「おっくう」、線路進入し事故」(2015年12月15日)
 http://www.yomiuri.co.jp/national/20151215-OYT1T50034.html?from=yrank_ycont

 > 高松市で踏切のない線路を横切ろうとして電車や列車にはねられる人身事故が、1か月半で3件相次いだ。

 > 13日午前10時25分頃、高松市牟礼町のJR高徳線古高松南―八栗口駅間で、近くの無職女性(80)が徳島発高松駅行き特急「うずしお8号」(2両)にはねられ、即死した。乗客約70人にけがはなかった。
 > 女性は夫(85)と買い物に行く途中で、運転士は先に線路を横断する