フォーラム - neorail.jp R16
発行:2017/1/19
更新:2017/12/25

[3405]

「40エーカーとラバ1頭」それに「角数」を読み解く(談)


「丸ゴシック体」を読み解く(仮)

(約16000字)

 「レーダーチャート」に関する[3398],[3403]の補足です。

 個々の報告書などに疑義があるというのではなく、一般にこんな感じの認識が薄く広〜く広まっているんではないですか、という話題でございます。どうぞ気楽に、きら〜くにどうぞ。

・(一財)機械システム振興協会「攻めの経営を支える業務システム構築に関する戦略策定 報告書」(2016年3月)
 http://www.jria.or.jp/activity/result-report/pdf/%E6%94%BB%E3%82%81%E3%81%AE%E7%B5%8C%E5%96%B6%E3%82%92%E6%94%AF%E3%81%88%E3%82%8B%E6%A5%AD%E5%8B%99%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E6%A7%8B%E7%AF%89%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%AD%96%E5%AE%9A.pdf#page=93

 > 委託先 一般社団法人研究産業・産業技術振興協会
 > 本事業の実施にあたり、ご指導、ご協力をいただいた委員の方々、関係各位、さらにはご講演、ヒアリング調査にご協力いただいた企業の方々、研究開発者の方々に深く感謝の意を表します。

 > 研究開発者
 > 研究開発者

※うーん。「研究開発者」と呼ぶだけで、年代や業界が限られたりしませんか?(現在、一般的な呼びかたではないのではないですか&そのような「何が一般的か」を確かめるという基本的な態度が涵養されてきていないと疑われると思ったりしてみませんか、の意。)

 一財から一社に委託の上、委託された側の一社としても小さくなりながら、大きな声で昔話…いえいえいえ、貴重な体験談のほうなどヒアリングされてまとめられたのが本件報告書であるとわかります。(※小さくなるかどうかは実際のケースによって異なります。)

 > イノベーション人材、グローバル人材とはいかなる人材かを明らかにして、どのような情報システムを構築・運用し、どのような成果を求めるべきかに関する基礎情報を求めた。そのために、イノベーション人材に関し、委員推薦の委員会参加企業などの18名について事例研究を行い、イノベーション人材の要件の抽出、また先行研究に基づきイノベーションのチーム編成に関する検討を行った。加えて、グローバル人材の要件に関し、各種文献・委員の知見などの資料をもとに検討を行い、その要件を抽出して検討を行った。

 どのような18名かといいまして、▼「リチウムイオンバッテリ」のひと、▼「ネオジム磁石」のひと、▼「システムバイオロジー」のひと、▼「水晶発振式電子腕時計」のひと、▼「HEMT」のひと、▼「MPEG」のひと、▼「難燃ポリカーボネート樹脂」のひと、▼「日本語ワープロ」のひと、▼「VCSEL」のひと、それに▼「全天球カメラ」のひとということです(※一部を除く)。

※しかし、中身は読みません! 恐縮です。

 > (85ページ)
 > ここでは、活用方法を六角形のレーダーチャートで示しているが、イノベーターの人材要件は、より詳細に分析されている。それは、更に角数の多い多角形に表示できる。また、イノベーター人材の抽出などにおいて、レーダーチャート同士の比較を行う。これには、「協調フィルタリング」[神嶌敏弘(産業技術総合研究所, 2015)他]やデータセットの類似度を示す距離・類似概念 (標準ユークリッド距離、マハラノビス距離、ダイス係数、シンプソン係数等)の利用が可能であろう。アマゾンのリコメンデーションのように、近時、これらの技術進歩は著しい。

 > 近時
 > 近時

※きょうび「近時」なんて、とんと使わないかなぁ(後述)。

 > 角数
 > 角数

 「角数(の多い多角形)」などという『数学用語!』は実在しないぞう(後述)。そして、…わあぃかみつたセンセイ([3181])。「協調フィルタリング」を借りて(※)レーダーチャートまで「高〜い!」しているような錯覚で、ちょっとくらっとしてみます。

※「南部氏を借りて自分も『叡ち』!」([3082])も参照。

※「技術進歩」が「著しい」と一般に感じられるのは、現に実用されているという意味での「迷惑メールフィルター」や「アマゾンのリコメンデーション」であるのはごもっとも。しかし、(一例として)ダイス係数は1948年ですぞ([3400])。あなたのエムぷに赤青鉛筆だね…じゃなくて、あなたの学生時代のカリキュラムではダイス係数は学ばず、教官もわざわざ話題にもしなかったかもですが、1948年からダイス係数というものはあったのですよ。ましてや、じぶんが勉強した時期(≒学生時代や新人時代!)と現在(『近年アマゾン!』)との間の時間は(当人の認知上)『なかった!』ことになっていそうな気配もしてきそうでした。もっと本当でしょうか。こういうことを『医師の見地!』([3297])で研究してくださるキトクな医師のかたなど…ゲフンゲフン。

 「かてるサッカー11」の「22項目の能力」と呼ばれる指標([3398])を『22角形のレーダーチャートっ!』にするおつもりですかっ&(次元を)縮約する場合ですよっ。そして、そのような処理を『先に決めつけ!』しないで、むにゃーっとごにょごにょしながら最終的には要約されて出力されたいと期待されそうですね、わかります!(※一般的な期待を大巾に要約しています。)

 > (89ページ)
 > 図5.1.10 に示すように、要件の大項目をレーダーチャートとして、各項目の理解度、達成度を10段階評価すれば、個人別の要件達成度や得意不得意の領域を明示することも可能である。
 > もちろん、専門性や言語能力に関しては、より精緻な検証を必要とするであろうが、実際に参加委員の組織では、海外の工場長の評価に同様なレーダーチャートを利用した例もあり、その有効性は証明されていると言える。本考察においては、今後、この要件の評価に、相互評価、上司評価、360度評価の結果、本人の文章などをテキストレベルで入力し、AI技術で処理するなどの技術を導入することにより、より充実したものとなりえる。

 えー…。利用例がありさえすれば「有効性は証明されている」だなんて、とんでもない。このようなものいいをするということはとんでもないものいいものなのですぞ&そこからですかっ(⇒有用性[3283],[3306])。そして、「5段階」でもたいへん([3052],[3402])なのに「10段階」ですかっ。

 > 本年度はトライアルとして、多次元処理が可能なkDB(カーネル・プロジェクション・データベース)が適用できるか検証を試みた。
 > これまでに3次元CADに適用され、大手建設会社や不動産会社に納入されている。

 みんな使ってるもん☆わるくないもん! …ゲフンゲフン。カーネル法と写像をカタカナで書いただけでアレ(※)ですかッ。

※『日本語で書かれた教科書』が出ないうち、みなさんバラバラの訳語をてきとーにアテている時分に、いち早く商売したければカタカナで売ればいいんですよ!(勝手な想像です。)そして、ただの商品名としての「kDB」を、「RDB」と並べて書くというのは何かが××ですぞ。(感想です。)「ネットワーク型のデータベース」については[3395]を参照。

 > kDBへの情報登録は、既存の人事業務システムのデータベースや、新たに収集された情報を整理したExcelファイルから、CSVファイル経由で取込める。
 > 結果はExcelやCSVファイルに出力できるので、外部ツールを活用してレーダーチャートなどで表示することができる(図5.2.3)。

 > 情報登録
 > 情報登録

※『教養問題!』『設備体制!』『事業本部!』『情報知識!』『聞書!』『明快平易!』それに「