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(約3000字)
・[3063]
> ここに「PACIFIC SPIKE」号もエントリーされています。
続報です。12日に結果が発表されていました。
・日本船舶海洋工学会「シップ・オブ・ザ・イヤー 2014 大型貨物船「さやえんどうLNG船」に決定」(2015年6月12日)
http://www.jasnaoe.or.jp/commendation/soy_2014.html
> これを受けて4月23日に技術の専門家からなる予備審査委員会が開かれ、全8隻が本選考委員会に推薦されたが、その後小型貨物船部門の1隻は残念ながら辞退されたため、計7隻が6月9日の本審査を迎えた。
> 一般会員も多数聴講する中、各応募船の熱いプレゼンテーションが行われ、続いて部屋を移して選考委員会が開催された。13名の選考委員のうち11名が出席し(内1名は公平を期し投票を辞退)、会場でプレゼンテーションを聞いた一般会員による投票の最多得票船を1票として加算、満票で11票ということで審査を開始した。
> 事前の予備審査委員会での審査項目(技術の独創性・革新性、技術・作品の完成度、社会への波及効果、話題性・アピール度)の採点結果およびコメントも参考にして選考が進められ、全候補作品から最優秀作品一点をシップ・オブ・ザ・イヤーとして選定し、応募部門ごとに優秀な作品に対してはシップ・オブ・ザ・イヤー部門賞を授与する選考方法とした。
> 最優秀作品一点の第1回目の投票では過半数を得る作品がなく、上位を占めた大型貨物船「さやえんどうLNG船」と「PACIFIC SPIKE」の2隻を対象とする決戦投票を行った結果、4つの球形タンクをつつみこむ(略)
部門の異なる船を客観的に比較するのは、かなり難しいことです。ましてや、同じ大型貨物船部門となれば、比較のしようがない部分での違いしか残らず(比較できるような部分は、ことごとくベストが尽くされていて、差がない)、もっと難しいはずです。そして、難しい問題は鉛筆を転がして…([3061])いえいえ、そこまでは申しません。
(選ぶ立場から見るとして)どの船を選んでも問題ないように、事前にしっかり絞り込まれているということですね。もし、運悪く(断りきれず)選考しなければならない立場になってしまったが自分の(会社の)守備範囲の船のことしかわからない、といった人がいたとしても大丈夫なんです、たぶん。選考の結果がおかしくなることもなく、もはやサイコロで決めても大丈夫…とまでいっては「過言」ですが、「プレゼン」で大失敗でもない限り、あるいは失敗があってもなお受賞したりすることも、あるのかもしれません。
> 最多得票船を1票
…うーん。1位に3票、2位に2票、3位に1票くらい、一般会員の反応を反映させたほうが、おもしろい(一般会員にとって、おもしろい=投票しがいがある)んではないでしょうか。本当でしょうか。
・書評「多数決を疑うー社会的選択理論とは何か」(2015年6月14日)
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2015061400013.html
※「疑うー」は原文ママです。HTMLのTITLEタグではきちんと記号のダッシュが使われているのに、なぜでしょう? うー。「(夕)」([3044])も参照。
> 数学者ボルダは(略)
> 候補者が3人なら支持順で1位に三票、2位に二票、3位に一票を投じる彼の投票法は票割れに影響されない。
> 本当の多数意見としての正当性を得るには約64%の支持がXに必要だと社会的選択理論では考えられている。
「きちんと『科学』すれば解けない問題はない(解法が採用されるかは別として)」([2938])の最たるものだと思いますが、あくまで船の賞の話です。船の設計は、鉄道車両とともに、かなりの部分が数学です。なぜ、それが授賞のプロセスには応用できないのでしょうか。こういう部分(いくら勉強してもOJTしても資格を取っても、知識が目先の仕事にしか活かされない、応用がされない、してみようとも思われない、やってみたことがないのでできるかどうかもわからない、わからないことには取り組めない)に、工学部(に限らず、学部までの教育)の限界のようなものを感じたり感じなかったり、する人もいたりいなかったり、するのかもしれません、たぶん。
あわせて、以下についても少し。
・[3053]
> どこをいつ調査すべきか(多客なイベントを避けるなど)、複数人・複数回の結果をあわせて誤差を修正する(略)
> ・「全米が泣いた」(2015年6月4日)
> http://www.libro.jp/blog/ikebukuro/event/64.php
※[3053]の中での、このつながり(文脈)、読み取っていただけましたか? 脈絡もなく本の宣伝を挟んだ「ステマ」だの、といわれるんじゃないかと、後から不安になりました。
・「紋切型」(2015年6月)
http://book.asahi.com/reviews/column/2015061700004.html
> 結婚式でよく耳にする、「育ててくれてありがとう」。だけど、感謝したくない人だっているんじゃないか。ハリウッド映画の宣伝はいつも「全米が泣いた」。でも全米って誰なのか、本当に泣いたのか。
この種のフレーズには実用的な側面もあり、ニュースや広告のメッセージの理解を促進したり、省エネ化したりする機能もあることを見逃してはなりません。紙面や時間(「尺」)が限られる中、貴重です。また、これは紙面や時間が無尽蔵であれば不要になるかといえば、そうではなく、受け取る側の窓(認知のウィンドウ、情報処理のバッファーのようなもの)にも限度がある(鉄道における情報バリアフリーとメタ認知[2547],[2855]も参照)以上、どんな特性のメディアにあっても戦略的に使っていくことが期待されます。
このあたりをきちんと考えるには、英語を併用するといいのかもしれません([2823],[2819]なども参照)。日本語としては「ヤ倍速」も「超快速」も、あっていい、むしろおもしろく歓迎されるものですが、それだけではどうにもならず、さて、どう英訳したものか、と悩んでみるのが、深く検討する(=日本語で考えた結果に対し、英語でも考えてみることによって、漏れをなくしていく)第一歩だと思います。
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