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(約2000字)
船でなく、レールセンターのほうの続報です。
・[2955]
> ロングレールのもととなるレールの搬入に便利で、製作したロングレールを各線区に向けて送り出すのに不都合もない場所というのは、そうそうあるものでもありません。
・朝日新聞「各駅停話 潮見駅 イグアナ、レールを運ぶ」(2015年6月20日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH6604LKH65UTIL06Z.html
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20150611004736_comm.jpg
> JR東日本の管内にレールを輸送する東京資材センターにあり、がに股四つんばいのような姿から、「イグアナクレーン」の愛称でも呼ばれる。
> センターには新日鉄住金の八幡製鉄所(北九州市)とJFEスチールの西日本製鉄所(広島県福山市)から、25メートルのレールが月に2100本船で届き、クレーンで陸揚げされる。溶接業者がレールの端面を溶かして高圧をかけて接合。最長200メートルにして専用の貨車で各地に運ぶ。
具体的な取扱量が示されていて、なるほどです。
この手の話題での取材で、レールセンターの今後の見通しなど聞かないでしょうし、話されもしないんでしょうけれども、特段、におわせるような気配もみられません。当分は、現状のままなのでしょう、たぶん。
気になります、といいますか、専門でないのでよくわからないこととしては、コストです。
・船で25mで搬入されたレールを8本(7回※)溶接して200mにして貨車10両で運ぶ(そして敷設現場でさらに長く溶接する)
・150mのレールを北九州から直接、貨車7.5両で運び、敷設現場で溶接する(200mより溶接回数が増える)
・150mのレールを船で東日本管内に搬入した上でストックし、工事のスケジュールにあわせて(センターでは溶接せず)貨車7.5両で運び、敷設現場で溶接する(200mより溶接回数が増える)
・同、センターで2本(1回)溶接して300mにして貨車15両で運ぶ(200mより、現場での溶接回数を減らせる)
※かの有名な「ナナマタノオロチ問題」ですね、わかります。
・個人のブログ(2005年4月16日)
http://d.hatena.ne.jp/mokomoko-9999/20050416/1113581538
品質としては明らかに、工場から150mの長さで運ぶのがベスト(※)で、そのためには、船で運ぶのであれば、そして現在地で受け入れるならば、「イグアナクレーン」の改修(長さおよび重さへの対応)が必要になるはずです。とはいえ、ストックするだけなら騒音もそれほど出ず、海沿いの工業地帯でなくても立地でき(貨物ターミナルに併設するのではないか、の説[2955]も参照、わざわざ潮風にさらされる必要もなく)、他方、現在地で300mへの溶接に対応することは、なかなか難しいのではないでしょうか。本当でしょうか。
※最終的に現場でも溶接することは変わりなく、また溶接の技術もかなり進化していて、溶接の品質自体は文句なくスバラシク、とはいえ、製鉄工場で圧延されたまま、という高い品質(寸法上の精度だけでなく、物性として、構造の均一性も含め)が、溶接で出せるとは到底、信じられません。
また、国内であっても船で輸送して割に合うのは、あくまで25mのレールでの話で、150mのレールを運ぶ船は、[3066]の船1隻しかなく、そしてこの船は外国への輸送を主眼にしているようですから、国内は原則、「専用貨車」での直送ということにされるのではないかと考えられます。
となると、数年後(? 時期は全く不明です)には「イグアナクレーン」の「最後の雄姿」をカメラに収めようとするクレーンなマニアのみなさまで潮見や越中島がにぎわう、そして「ありがとう〜!!」と、その時ばかりは叫ぶという、そういうことにもなったりするんでしょうか。本当でしょうか。そして、クレーン(ゲーム)でイグアナ(のぬいぐるみ)を吊り上げて「これがホントの『イグアナクレーン』」だとする写真がSNSでシェアされるんでしょうか。もっと本当でしょうか。
※数年後にいかなるSNSが主流の座にあるか、かなりわからなくなってきました。そもそも、もはや「SNS」とは呼ばれてもいないことでしょう、たぶん。
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