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・JRも「自動運転」視野 ・新機軸の導入で標識灯、過去にも例
(約5000字)
新交通システム「ゆりかもめ」を運行する株式会社ゆりかもめが29日、発表しました。
・ゆりかもめ「ゆりかもめは新型車両を導入します」(2018年3月29日)
http://www.yurikamome.co.jp/wp-content/uploads/2018/03/05116436bfdf655657066276bd381025.pdf
> 自動運転灯を新設し、自動運転、手動運転の識別が外からできるようになります。
> 平成30年秋に第1編成、平成32年6月までに計8編成が営業開始する予定です。
現行の車両にも「自動運転灯」の取り付けを行なうのかについては触れられていません。
・Google ストリートビュー ゆりかもめ「台場駅」(※画像はイメージです)
https://goo.gl/maps/DS4t4U9gA6p
「自動運転灯」という用語が使われたのは今回が初めてとみられますが、同様の標識灯として運用することが可能とみられる灯具を備えた新型車両は、既にいくつか登場しています。
●JRも「自動運転」視野
在来線での自動運転は、JR各社でそれぞれ、ATACSや無線式ATC(事実上のCBTC)を前提として検討が進められています。これらは2018年3月現在、総務省による電波の割り当てを待っている段階にあるとみられます。また、新幹線での自動運転は、青函トンネルに関連してJR東日本が技術開発を進めています。
・(再掲)JR東日本「E353系」のイメージです
https://www.jreast.co.jp/hachioji/e353/images/photo01.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=EU6Js7sjSO8
https://www.j-trec.co.jp/company/070/04/jtr04.pdf#page=101
> 前部標識灯は,LED灯を縦に5ユニット(片側)配置し,後部標識灯も,LEDを使用している.
E353系が中央線で自動運転を行なうとは考えにくい状況ですが、羽田空港アクセス線や、中央線の地下線による線増と京葉線(東京−新木場間)との直通が実現した場合、自動運転の導入への支障がほとんどない地下線を通ることになります。また、新線で自動運転が実施されることは、▼運転士の習熟状況に依存せず柔軟に乗務が計画できること、▼開業までの人的な準備期間を大幅に短縮することにつながるとわかります。
・JR東日本「新幹線における携帯電話サービスの一部開始について」(2018年3月26日)
http://www.jreast.co.jp/press/2017/20180316.pdf
> その他新幹線の下記の区間については、2018年度内に携帯電話サービスの提供を開始する予定です。
トンネルを含む全線で携帯電話が利用できるよう基地局が設計されることは、同じく電波を利用するATACSなどの無線式列車制御システムにも貢献するとみられます。2018年度末には、なお「サービス開始時期未定(未実施)」の区間が残ることがわかります。
・日本経済新聞「JR西日本、列車の速度を無線で制御」(2018年3月22日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28463100S8A320C1LKA000/
> 列車の将来の自動運転を視野に入れた技術として、今後導入時期や区間を検討する。
・JR西日本「JR西日本「技術ビジョン」」(2018年3月22日)
https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/03/page_12121.html
> 無線式ATC
> 現在は開発をほぼ終え、先行導入線区について検討している段階です。また、連続制御の利点を活かした将来の自動運転についても可能性を検討していきます。
・YouTube 「225系」のイメージです
https://youtu.be/1KpiBJcYgL0?t=38s
https://ja.wikipedia.org/wiki/JR%E8%A5%BF%E6%97%A5%E6%9C%AC225%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A
> 前部標識灯(前照灯・フォグランプ)にはHIDが使用されている。
※鉄道車両に「フォグランプ」があるという説明の真偽は不明です。
・「323系」のイメージです
https://ja.wikipedia.org/wiki/JR%E8%A5%BF%E6%97%A5%E6%9C%AC323%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A
> 標識灯配置は521系3次車や225系2次車、227系と同じとし、省エネ・長寿命化の観点から、前部標識灯(前照灯)およびフォグランプはHIDからLEDに変更された。
> 標識灯配色はアンバーと白の組み合わせ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a8/JR_West_Mc_323-1_Front_Morinmiya.jpg
「自動運転灯」を備えるべき運行の条件などが不明ですが、仮に「ゆりかもめ」のような無人運転ではなくても「自動運転灯」を備えることとなれば、大阪環状線で自動運転が導入されるときには「自動運転灯」を備えるものとみられます。そのような灯具を後から備えたときに違和感が出るのを避けるため、あらかじめ貫通扉の部分に「自動運転灯」のようなデザインの装飾をしてあるのではないかと想像できそうです。
また、地上信号機(※線路脇に設置される信号機)が必ずしも全廃されるかどうかわからない状況下では、地上信号機と紛らわしい灯具を車両に備えることはできません。ゆりかもめの「自動運転灯」について、今回の発表では点灯のしかた(点滅や色のパターン)などの詳細が不明ですが、踏切の警報機などと同様、利用客が見ても意味がわかり安心感を与えるものであってほしいと期待されましょう。
・東京メトロ「13000系(日比谷線)」のイメージです(2017年3月15日)
https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews20170315_1.pdf
https://travel.watch.impress.co.jp/img/trw/docs/1017/928/04.jpg
> 2020年度中にすべての車両が置き替わるまで、ご利用のお客様にはご不便ご迷惑おかけいたしますが、
※「ご不便ご迷惑おかけ」は原文ママ。
・東武鉄道「70000系」のイメージです
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/Tobu_71703F_at_Kita-Senju_Station_2017.jpg
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%AD%A670000%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A
灯具などを後から追加することは、鉄道車両のエクステリア(外観)のデザインを著しく損ねます。「自動運転灯」に対応するかどうかと直接の関係がなくても(※エクステリアのデザイナーには詳細が知らされないまま設計されたとしても)、後から多色のLEDに変更したり、ソフトウェアで高度な制御をしたりする余地のあるこれらの新型車両の灯具類のデザインは歓迎できるといえましょう。
・(再掲)YouTube 「キット」
https://youtu.be/do2WMXycwcM?t=11s
●新機軸の導入で標識灯、過去にも例
「自動運転灯」のような灯具が運行に必要であるかということは各社が裁量で判断することではなく、鉄軌道に関する省令や通達などで定められるものです。省令などに盛り込まれれば、他の会社でも車両に「自動運転灯」を備えることが必須になるとみられます。
※省令にはなくても通達があるかもしれません。どこに何の定めがあるかということについて、一般の者としては確かめきれるものではありません。しかし、各社に裁量があるわけがないということは上位の法令の趣旨に照らして明らかでしょう。運転や運行にかかわるものは、ある設備などを設けるにしても設けないにしても、すべて国の許認可が必要です。
都営浅草線では、地下鉄線内で急行運転を行なうため、通過電車であることが外から容易かつ確実に識別できる灯具が、同線に乗り入れる各社の電車すべてに備えられたという経緯があります。これは、同線の開業までに「ATC」の開発が間に合わなかったという特別な事情があるためと理解されています。同線では現在、最新の装置には更新されながらも依然として「ATC」ではなく「ATS」が使われています。
・東京都交通局「東京都交通局運輸系採用選考筆記出題例」
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/information/career/toei/recruit/pdf/2013_conductor_03.pdf
> 電車車掌
> 以下は、列車標識に関する記述である。( )内に当てはまる語句のうち正しいものを1つ選びなさい。
> 列車又は車両の前部標識は、最前部の車両の前面に白色灯1個以上を表示し、後部標識は、最後部車両の後面に( )を表示する。
> 以下は、都営大江戸線に関する記述である。誤っているものを1つ選びなさい。
> ア. 都営大江戸線は、すべての列車がATO によるワンマン運転を行っている。
> ○○○について、あなたの考えを述べなさい。
・YouTube 都営浅草線のホームを通過する電車のイメージです
https://www.youtube.com/watch?v=cMR8bJPF_rQ
・北総鉄道「車両図鑑」のイメージです
https://www.hokuso-railway.co.jp/trackside/train/
自動運転は、まずホームドアを運用するためのTASCとして実装されるのが最初の段階です。次に、発車から停車までを自動で行なうATOに進み、最終的には「ドライバーレス運転」に進むことが目指されています。どの段階まで自動化を進めることができるかということは、駅間距離や列車の定員など、路線の状況により異なるでしょう。
・京王電鉄「5000系(京王ライナー)」のイメージです
https://www.keio.co.jp/zasekishitei/images/special/story/img-story01-3.png
https://www.keio.co.jp/zasekishitei/special/story/index.html
> 様々な速度域での走行データをとるだけではなく、実際の運転の感覚なども参考に、ブレーキの効きを微調整するなど、乗り心地と運転のしやすさを追求しました。
まずTASCとしての自動運転の実施に向けて活用できるデータがとれたとわかります。
・Google ストリートビュー 都営新宿線「岩本町駅」(※画像はイメージです)
https://goo.gl/maps/K7Eh5mLwwMy
https://goo.gl/maps/7WSqiaHRheH2
https://goo.gl/maps/yZYjn2ZrLJ42
・YouTube 都営新宿線のホームを通過する電車のイメージです
https://youtu.be/cNxfnbjS9vs?t=31s
都営新宿線は「ATC」ですが、都営浅草線と同様の標識灯が運用されているようすがわかります。保安装置の違いにかかわらず、取り扱いを同一にしているのではないかとみられます。
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