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かの有名なジュゲム、すももの例文や空飛ぶキツネのようでありますが、もう少し続けますと、おもてなしにおもてうらなしというはなしのうらおもてにおもうはなし、という話題でございます。
JR East Technical Reviewによりますと、外国人旅行客向けの路線図で、東京タワーなど観光名所のイラストを入れようとしているようです。しかし、いまどき、「東京といえば東京タワー」的な、典型的な旅行客だけとは限りません。いろいろと話題の「代々木公園でのイベント」や、深大寺そば、佃島、そのほかいろいろと東京旅行の目的地は多様化・細分化しており、もはや日本語の路線図に求められるものと同じものが外国語の路線図にも求められている、そこに大きな差はないと認識したほうがよいと思われます。
・JR East Technical Review「外国人のお客さまに対する適切な案内手法に関する研究」(2012)
http://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_41/Tech-41-67-72.pdf
路線図に関する「P案」「Q案」ともに、「乗換駅、および外国人がよく訪れる駅」を強調表示しようとしていますが、乗換駅はともかく、「よく訪れる駅」の選定方法を妥当なものとすることがきわめて困難とみられます。また、乗換駅以外の駅の検索性が低い問題は、日本語の路線図でも生じています。
忘れがちな視点としては、外国人の利用客が、かつ高齢者であったり障害者であったりしないとは決まっていないということです。また、外国人だからといって東京の交通事情を何も知らない人ばかりではない、ということも大事です。上記資料でも言及がありますが、JRの公式サイトはあまり閲覧されず、ブログの情報を頼りに移動しようとする人が多いとのこと。これは国内でも、乗り換えについてQ&Aサイトに質問を投稿する人が多いことから想像がつきますね。そうして得た情報が正しいかどうかは、また別の問題です。
※例えば「新松戸で千代田線に乗り換える」など、なかなか難しい表現です。
最近、路線図や各種表記の小さな文字での英語表記を見づらそうに見ている外国人の利用客(旅行客ではなさそうな人も含め)をよく見かけます。都内の移動に関する外国語での情報(ガイドブックやブログなど)も充実してきており、日本語が読めなくても、例えば「五反田で東急線に乗り換える」といった情報を把握した上で、JRの駅の運賃表の路線図で五反田を探そうとしている、という外国人の利用客(かつ高齢者)を実際に見たことがあります。
鎌倉で何気なくグリーン車に乗車し、アテンダントから説明を受けて降りていく外国人利用客も見かけます。車両側のグリーン車マークおよび「GREEN CAR」という表示が、外国人利用客にとっては情報量がゼロであることが問題です。だからといって、グリーン車とはシカジカなもので別料金がカクカク、と長文を連ねるのでなく、ひとこと、そこに「Upper Class」もしくは「Higher Class」と、意味の通じる情報を追加すれば済む話です。
※グリーン車がFirst Classではなく2等車相当であることが話をややこしくしています。「1」「First Class」と表記できれば、確実に伝わるでしょうに。2等車が「Standard Class」である国もあります。
・「First class on trains - what's the point?」
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/magazine/8557468.stm
日本に着いたらすぐにSuicaを使いたいので、自分の国でも販売してほしい、という要望があるということですが、それは無理というもの。むしろ、空港駅を含む全駅で、海外で発行されたクレジットカードや中国の銀聯カードでSuicaを購入できるようにし、かつ、外国人名でも記名式Suicaにでき、旅券もしくは購入時に使用したクレジットカード類での紛失再発行ができ、出国前には空港駅ですばやく払い戻しができる態勢を整えることが先決となります。
「日本」を「東京」に、「外国」を「大阪」に置き換えても通用するような、まさにおもてうらのない(差をつけない)、ユニバーサルな取り組みが重要で、これは2020年に限らず常に必要なことだといえます。
※2002年は、よくわからないまま終わった、一部の鉄道会社で駅名まで4ヶ国語表記になるなど、かえって混乱したという前例があるだけに、今度こそは、と思います。
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