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※ATOSと連動した自動アナウンスは、聞きなれている割には、その実、仕組みがほとんどブラックボックスですよねぇ。
このサイト(というより、私)としては、「高度先進鉄道アプリケーション」([2933])となる、アプリケーション層より上位の話を焦点としてきています。ここでの理解のために、必要に応じて下位のレイヤーのことを勉強することはありますが、下位のレイヤーを本職とする方々ほどの詳細なレベルでの勉強は必要なく、そもそもできない(理解しきれない&公開されていないことも多い)という状況にあります。それを踏まえて、それでもある程度は勉強したいなぁ、という話になります。
・日立ソリューションズ「OSI参照モデル」
http://it-words.jp/w/OSIE58F82E785A7E383A2E38387E383AB.html
なお、ウィキペディアにもありますように、OSI参照モデルは今日(こんにち)、理解の助けとして広く援用されているもので、OSIに準拠しているのいないの云々という話ではありません。ちなみに、アプリケーション層より上としては、ユーザ(システムの操作者やサービスの利用者=「エンドユーザ」とも)があります。ここに、きちんと工学的に取り組んでいくことは、たいへん重要です。
※逆に、通信会社では、第0層として土木や建設にも取り組む面があり、大規模な災害時に電話局を仮復旧するための、きわめて効率の高いプレハブ局舎の構築方法などが開発されていたりするそうです。ウィキペディアでは、第0層や第8層が「比喩」として書かれていますが、決してジョークばかりではないのです。
ふだんはブラックボックスでよいと思うのですが、ちょっと深いことを考えるときにはホワイトボックスにしなければなりません。
※およそ「驚き」というものは、白くしなければ生まれないものなのです。
・[2481],[2505]など
> 音声ファイル装置
> デジタルアナウンスマシン
いま、なぜ、英語アナウンスが武蔵小杉、武蔵野線、馬喰町、津田沼という順で広がっているのかについても、音声ファイル装置(デジタルアナウンスマシン)の存在(たぶん)がヒントになりそうです。
おそらく、駅装置(もしくは、従来でいえば音声ファイル装置のような、ATOSにおける自動アナウンスの専用機?)の性能や記憶容量の都合で、余裕のある新しい装置の入っている駅や、更新して余裕が出た駅でしか、英語アナウンスには対応できないのでしょう。あるいは、全面的に日英両方でのアナウンスを行なうとなれば、単純には2倍の容量が必要となりますから、このためだけに新たな装置に交換する必要も出てくるかもしれません。
中でも、空港アクセスと乗換駅を優先しているということですね。馬喰町は都営新宿線(〜高尾山口)、南越谷は北関東の玄関口(東武線)。津田沼は…成田空港から見て最寄りのATOS線区の連動駅です(ちょっと苦しい見立てですが)。あるいは、この施策では成田空港駅を抱える千葉支社が中心になっているのかもしれません。その足元では…やはり津田沼が最寄りのATOSな連動駅(※)となります。実地で検証したり、上のほうの方に向けてデモンストレーションや説明を行なったりするのに必要なのでしょう。
※幕張は除きます。
この件ではプレスリリースが出ていませんので、あくまで内部的な検討のため、つまりは「試行中」「試験導入」ですらなく、その前の段階とみられます。評価が芳しくなければ、大幅な再検討が迫られることもあるのではないでしょうか。逆に、ここで厳しい評価が出ることで、きちんと練り直され、より洗練された英語アナウンスにしていくチャンスともいえます。
[2942]で取り急ぎ、まとめましたように、現時点でのATOSでの英語アナウンスでは、英語としてかなり不自然に聴こえるかと思います。(ほとんど英語のできない私ですら気づくレベルですから、かなりひどいということです。)日本語ともども、しっかり見直されていくことを期待しています。
となると、東松戸でも早々に英語アナウンスが導入されるのではないかとみられるところですが、まだということは、例えば乗換路線を案内する文言を追加するべく鋭意、検討をしているところなのかもしれません。東松戸は、前述の各駅とは違って、空港へ向かうほうの乗換駅となりますので、「接近放送」よりは、乗換の案内を英語で行なうことのほうが優先度が高いといえます。
車両では「Please change here for the 'Musashino' line, ... 」などと、「here」という表現になっていますが、これはある路線を電車で移動してきて、いま、「here」だという文脈、シーケンスに沿った言い方です。一方、駅のホームに降り立った後に耳に入るアナウンスとしては、単に「here」とは言いにくいかと思います。
となると、いわゆる「駅名連呼」と一体のものとして、「Thank you very much, for riding JR-East. This is 'Higasi-Matsudo' station. For going to the 'Narita' airport, please change to the 'Hokuso' line.」といった案内にするのがベストといえますが、やや冗長です。どこまで削っても大丈夫か、文節を並べる順序はどうするか、といったことが、ネイティブの話者を交えて検討されているところかと思います。
この際、日本語のアナウンスも英語にあわせれば「ご乗車ありがとうございました。東松戸です。成田空港方面は、北総線にお乗換です。」と、従来より少し情報を増やすことができそうです。間違っても、いまさら「ご乗車お疲れさまでした」(熱海など)はないでしょうし、「成田空港〜/方面/は/北総線/に、お乗換です。」(既存の「音片」、いわゆる「パーツ」のみで実現)はやめていただきたいところです。
また、基準を作って全駅に適用することは重要ですが、だからといって、基準が硬直的なものであってよいということにはなりません。ここで挙げた東松戸の例では、北総線の成田空港方面だけに言及することになってもよいと思います。また南流山では、つくば方面だけを言及するのでよいでしょう。やや恣意的にはなりますが、むしろ、利用客の戸惑いが大きい部分に、より厚く手当てするという、弾力的な運用ができるようにしておくことが望まれます。南越谷での東武線のように、特段の方向感がない(どの方向に向けても、乗換の流動が多い)路線については、方面は言及しないという方法もあります。
…と、私が検討してもしかたないのですが、英語アナウンスが武蔵野線で試されていること、東松戸が後回しになっていることについては、こういう背景があるのだろうと推測できるという話でありました。車両での英語アナウンスの導入が遅れる分、駅側で手当てしようというねらいもあるのかもしれません。
※訪日客も私たちと同じように、運賃が安上がりな経路をネットで調べてくることでしょう。JRとしては成田空港駅だけでなく、東松戸や船橋、日暮里での態勢も拡充していくことが迫られています。
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