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(約3000字)
[3050]の続きです。
・[3050]
> ・「鉄道利用者の待ち時間に関する研究」(2007年度)
> http://jre.sfc.keio.ac.jp/review16/ronbun/hara2.pdf
> 質問紙調査(アンケート、有効回答119件)で、自由記述を「茶筅」で「テキストマイニング」するという、ちょっと(かなり)時代を感じさせる内容です。
> ※このサンプル数で「テキストマイニング」をば、というのは、ノコギリで鉛筆を削るようなアンバランスさが感じられます。
> > 空港にはファースト・ビジネスクラス利用者向けにラウンジがある.これを鉄道でも見習って,グリーン車を利用するお客様を意識した有料待合所を主要駅に新設したらよいのではないかと考えた.
> 待ち時間と「イライラ感」の分析から、なぜか「有料待合所」(ラウンジ)の話に移ってしまいます。ちょっと展開が強引な感じがあり、鉄道駅と空港の違い(Y-VRさん[2754]も参照)も、あまり丁寧には考察されていないようにも感じられます。
> ※現に、その後、よくわからないまま「待合室」(ただしラウンジでない)の整備が進められていきました。駅舎全体を屋内化しよう(待合室の外は「不快な空間」でよいのか)とか、ホーム上に「エレベーターホール」(エレベーターの乗降口と待合室の一体化)を設けて、少なくともエレベーターの利用者だけは線路への転落を防止しよう(ホームドアの整備を待たずに防止しよう)といった発想には、つなげていけないものでしょうか。
なんと、「有料待合所」という意味合いでのラウンジが、東京駅に設けられるとのことです。
・JR東日本・ビューカード「東京駅に「ビューゴールドラウンジ」が誕生!」(2015年11月19日)
http://www.jreast.co.jp/press/2015/20151113.pdf
> 東京駅八重洲中央口グランルーフ1階に、当日東京駅発のグリーン車をご利用になるビューゴールドプラスカード会員さまやグランクラスをご利用になるお客さま等を対象としたラウンジ「ビューゴールドラウンジ」を開設いたします。
> サービスの監修および運営は、東京駅にある「ホテルメトロポリタン丸の内」を運営する日本ホテル株式会社が行い、優雅で上質な旅行前のひとときをお過ごしいただけるよう質の高いサービスをご提供いたします。
※いみじくもJRな「おもてなし」([3021])と思いかけましたが、いえいえいえ、始まってもいないうちに決めつけてはいけません。
※列車の本数があまり多くはならないと見込まれる北海道新幹線を念頭にした施策と見受けられます。とはいえ、東京駅で長く待つくらいなら羽田から新千歳だ、という状況下では、事実上、「グランクラスをご利用になるお客さま」の利用がほとんどになる(「カード会員さま」の利用はほとんど見込めない)のではないかとみられます。本当でしょうか。
お待たせせず先発列車に乗せてしまうのがいいんだ(駅構内の滞留空間は非常に限られているのでさっさと運んでしまへ)、という考え方と、指定席に確実に乗っていただこう(指定席車両の効率を高めたい)、という考え方とが入りまじり…というよりは、どちらの立場をとるのかが「お立場」(施設と運行と)によって異なるということでしょうか、ほどよくあいまいなまま、「待ち時間が長くなるならラウンジを設置すればいいじゃない!」的な何かが感じられます。大丈夫なんでしょうか。
・「××なら××ればいいじゃない!」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%84
・「イタチ言葉をすばらしいと言う人もいます!」
https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E8%A8%80%E8%91%89%E3%82%92%E6%BF%81%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%84
※ラウンジがホテルっぽい接客であったとしても、一歩出た途端、東京駅の雑踏に放り込まれるわけです。手荷物を列車の座席までお運びしますとか、専用改札口で優先ご案内、くらいまでセットでないと、なかなか厳しいのではないでしょうか。他方、ホテルっぽい接客をするということはそういうことだと(特に外国のお客さまから)受け取られ、その期待に反して「それはしません(そんなサービスはありません)」ということが積み重なると、たいへん期待を裏切るものになってしまいそうです。大丈夫なんでしょうか。
同日、似たような話(※)がJR東海からも発表されています。
※似ていると感じるかどうかには個人差がございます(当社比)。
・JR東海「東海道新幹線における車内改札方法の変更について」(2015年11月19日)
http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000028479.pdf
新幹線でグリーン車ということはすなわち指定席だというわけですが、混雑を嫌ってグリーン車(※1)の指定席を購入しておきながら、始発の東京駅で先発列車(※2)の自由席をのぞいてみたら空いていたので乗ってしまった、という、よくわからない(※3)ご利用をなさる「お客さま」が、そこそこいらっしゃるということなのでしょう。
※1 グリーン車や指定席に対しては、(制度上はそんな保証はないにもかかわらず)潜在的には「周囲に空席があってノビノビゆったり」「大声でしゃべるような客が乗っていない」ということまでが期待されている面があるかと思います。
※2 新幹線の駅までの在来線や地下鉄によるアクセスの定時性に不安がある、もっといえば「難がある」…と感じている人が、新幹線の指定席を買ってなお、早めに新幹線の駅に到着するということでもありましょう。新幹線と在来線とで会社が異なる駅では、やっかいです([3098])。
※3 わかった上で、「東海さん、ゴメンナサイっ!!」と(ココロの中で)謝ってから先発列車の自由席に乗るという方もいるようです。
いくら新幹線とはいえ、目の前にガラガラの自由席があれば思わず座ってしまうというのも、一種「アフォーダンスのようなもの」であるかと思われます。そうして▼指定席の運用効率が下がっていくことはよろしくなく、ならば▼指定席を厳守していただくために新幹線の各駅に有料待合所を用意しましょう、となっていってもおかしくありません。もっと進めば、▼乗車予定の列車がホームに入線するまで、指定席を買ったお客さまを(新幹線の)改札口から中へ入れなければよいのです。
新幹線の自動改札機で、指定席特急券の座席指定の内容も加味して、発車の10分前にならないと入場できないようにする、などということは、現行のハードウェアでは対応しかねる「重い処理」だということなのだとみられますが、いずれはそういうことができるようになっていくのではないでしょうか。
ただし、東京駅の新幹線ホームでこれを実現するには、うーん、単にハードウェアの処理能力の問題というよりも、奥ゆかしい旅客流動の問題のほうがはるかに大きいともみられます。
新幹線ホーム(上の乗客の歩行の動線)を階段も含め一方通行にした上、入場専用口(例えば3階=近隣のタワー型オフィスビルの4階などと直結する等)と出場専用口(例えば1階)に分け、入場待ちの人が滞留できるスペースを(新幹線ホームの上にでも)きわめて広大に設ける必要が出てきましょう。(仮に)そこまで大幅に変えるのであれば、手荷物検査も導入できるのではないかとも思えてきます。
いよいよ空港っぽくなってきますね。
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