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[3013],[3014]への補足です。
・[3014]
> 「1駅1国(や地域)」の応援キャンペーンのようなもの
そうなってくると、ATOSと連動する(しなくても)電光掲示板や液晶画面などにおいて、文字コードのUTF-8化や、フォントの多言語対応を進める好機といえます。英文が全角で表示され、あるいはプロポーショナルでない半角で表示されるというとんでもない状況を解消するために、もってこいの状況といえないでしょうか。
・「もってこい」
http://www.weblio.jp/content/%E3%82%82%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%93%E3%81%84
日本語を「新ゴ」で、英文(や数字)を「Frutiger」や「Helvetica」で、と、美しく表示(切り文字だけでなく、LEDや液晶も含め)している中、その他の言語になった途端、日本語でいえば「MS明朝」(Pですらない)のようなヒョロヒョロのフォントで表示することになっては美しくなく、訪日客によい印象を与えることはできないでしょう。
アルファベットを使う言語はまだしも、それ以外の文字を使う(非印欧語圏の言語)言語については、フォントのよしあしがにわかには判別できないのが難しいところです。ハングルやアラビア文字のフォントで、どれがクールでどれが田舎っぽいのか、なかなかわかりません。
・Wikipedia「アラビア文字」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E6%96%87%E5%AD%97
・Wikipedia「キリル文字」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%AB%E6%96%87%E5%AD%97
中でも難しいのがモンゴル語で、そもそもモンゴル語と定義される範囲すらも諸説あり、会話はともかく、文字としてはスラブ系のキリル文字で横書きにするものと、モンゴル文字と呼ばれる文字で縦書きにするものとが地域によって(?)混在していると聞きます。ある時代に、えいやっと文字や文法を画一化して「国語」を成立させることは、(コンピューターで扱うという意味で)実用的にはたいへん意味のあることだと実感できます。とはいえ言語文化的には多様性を失うということでもあり、どんな場合にも、どんな時代にも通用する話では、決してありません。これから行なうのは、ほぼ不可能でしょう。
※ユネスコから「待った」がかかって「物言い」になるんですね、わかります。
さすがに電光掲示板では縦書きへの対応はあきらめざるをえず、Webブラウザ([2946]も参照)と似たような状況といえます。右から左へ読む言語には対応できるんでしょうか。
フォントによっては特定の国のイメージを強く想起させるものもあるといわれ、いくら同じアルファベットを使う言語だからといって、オランダなフォントでスペイン語やイタリア語を表示することは好まれないのではないかという話もございます。
・「【検証しました】『イタリア由来のフォントはフランス料理にはNG』という都市伝説はどこから生まれた?」(2012/4/23)
http://youpouch.com/2012/04/23/62999/
「都市伝説」と断言してしまうのは語弊があるでしょう。スイスなフォントは、スイスを強く想起させるということがない(ような、中立的なフォントに仕上がっている=その意味ではきわめてスイスらしい)ために、いろいろな場面で標準的に使うことができ、公共空間や、世界的なスポーツイベントのロゴや会場の垂れ幕などでも使うことができるのです。田舎っぽい、というと、さらに語弊がありますが、オランダやアメリカ、フランスなどを強く想起させるフォントは、やはり、それを踏まえて使わないとおかしなことになってきます。勘亭流で「しこ名」を表示するようなものといえます。
・Wikipedia「江戸文字」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%96%87%E5%AD%97
大相撲の懸賞で歌舞伎な柄と書体が出てくるのは、理屈からすれば微妙といえば微妙ではありますが、大方の人が何とも思わないのであれば問題はないという、きわめて感覚的であいまいな話であります。
・永谷園「お茶づけ海苔」
http://www.nagatanien.co.jp/brand/ochaduke/
・個人のブログ「寄席文字と勘亭流の違い」(2010/12/29)
http://blog.excite.co.jp/t-director/13896404
・(同)「カテゴリ:書体が特定の国の雰囲気?(12)」
http://blog.excite.co.jp/t-director/i2
> 日本の人から今でもときどき尋ねられるのは、「国を象徴する書体があるって本当ですか?」「イタリアに関係するものは Bodoni、フランスに関係するものには Garamond で組むのが常識ですよね?」みたいなことです。それは、単なる都市伝説です。
> もちろん「イギリス= Gill Sans」みたいに簡単ではないです。
> どこの国で作られたっていうのは、ほとんどの場合書体を選ぶ理由にならないです。見た目の印象はもちろん、キャラクターセット、スペース効率、二種類以上の書体を使わなくてはならない場合その相性など、書体を選ぶ上でもっと大切なことは沢山あります。
> どの書体がいつの時代にどの国でどういう背景でもって生まれたかなんて、ヨーロッパ人のグラフィックデザイナーでもけっこうあやふやな人がいっぱいなのが現状ですよね。かえって、下手に知識がない方がいい判断ができることもあるのかもしれません。
「都市伝説」と断言したくなる気持ちはわかりますが、断言して納得させることは、「都市伝説」を鵜呑みにしてしまう人に、新しく別の「伝説」を鵜呑みにさせるも同然といえます。現実はもっと複雑で、バタフライなのです。ひとつひとつのケースについて、個々人が自分で、しっかり考えられるようになっていかないと、絶えず何らかの「都市伝説」が生まれてしまって、それに振り回されるということをなくせません。「以下、コピペ」([2977],[2932]、古くは[2388])にも通じる話です。
※ドイツでフォントのデザインに従事されている方に日本でのローカルな教育を考えろとまでは申しませんが、日本語で発信されるということは、日本語で受け止められるということですから、ローカルな事情に巻き込まれるということです。
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