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(約8000字)
[4602],[4621]などの続きです。
・[4613]
> 思わぬところに思わぬ最新情報が…(てんてんてん)。
・[4622]
> これぞホントの思わぬ最新情報。
・[4614]
> まさに思わぬ最新情報。(※七五調)
・朝日新聞「故・青柳氏に米麻酔学会栄誉賞 パルスオキシメーター発明 日本人初」(10月12日)
https://www.asahi.com/articles/ASPBD6G3XPBDULBJ014.html
> 指にはさむだけで採血せずに血液中の酸素濃度を測れる「パルスオキシメーター」を発明した日本光電の技術者、故・青柳卓雄さんに、米国麻酔科学会の栄誉賞が贈られた。
> パルスオキシメーターは胃カメラと並ぶ日本発の医療技術の代表として知られる。青柳さんが1974年に原理を発明。
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20211012002188_comm.jpg
2004年にはこんなに大がかりな装置だった「パルスオキシメーター」。その後は光学式マウスくらいに小さく安くなった。デバイスそのものは、あくまでその程度なんです。「原理を発明」とひとことで片づけられるけれど、光学的な測定値だけ(…だけ!)から「血液中の酸素濃度」を高い精度で推定する回帰式(モデル)こそが本当の「発明」なんです。「パルスオキシメーター」から「自由研究 数学」へ。本日「このフォーラム」であります。
・コニカミノルタです
https://www.konicaminolta.jp/healthcare/knowledge/details/principle.html
> パルスオキシメーターは血液の赤い色を見ています。
> パルスオキシメーターは動脈血の変動を見ています。
https://www.konicaminolta.jp/healthcare/knowledge/details/img/principle_pict003.gif
https://www.konicaminolta.jp/healthcare/knowledge/details/img/principle_pict004.gif
> 校正定数
> 校正定数
> 赤色光(R)と赤外光(IR)の透過光量の変動成分の比率とSpO_2値の関係は、使用されるR、IRのLED波長によって異なり、両者の関係式を校正定数と呼びます。
> 校正定数は、パルスオキシメーターと、同時に採血して得られたSaO_2値との相関を、実験で求めることによって決定されます。
『測定器用語!』だから「校正定数」と呼ばれて、そこだけを言うような言いかた(…言いかた!)になってしまうけれど、「関係式」は定数だけでできているわけじゃない。「関係式」それ全体を回帰式だとかモデルだとか呼ぶのが『統計学用語!』であります。日本語なんですよね。(※ソコジャナイ。)
・「まんがパルスオキシメーター(3.7MB)」
https://www.konicaminolta.jp/healthcare/knowledge/quickguide/pdf/quickguide_index.pdf#page=7
> 相関
> 換算式(校正式)
「まんがパルスオキシメーター(3.7MB)」のほうが日本語が正確だ。(キリッ
・[4620]
> 「偉人たちの健康診断」なのに、ぜんぜん「偉人」じゃないではないか。な・・・なんだってー!!(※顔面蒼白)とってつけたように、江戸時代に偉業を成した人たちがこぞって「ご長寿」であったと説明する。…ちょいとおぬしどこへゆく?
> 江戸時代に偉業を成した人たちがこぞって「ご長寿」であったという説明は「軽症患者の多くは自然に回復するので、薬に効果があったかどうかは診療現場で確かめることはできない」と同じこと。本当でしょうか。みなさんで推理してみてください。(棒読み)いいえ、好き勝手に「自分の言葉で」でディスカッションするのでなく『疫学用語!』を導入してまとめていってください。
・[3297]
> 本件武将(!)に限って「医師の見地」を導入して考察するのでなく、症状と歴史的イベントに強い関係が疑われる事案すべてに対して、もれなく「医師の見地」を導入していかなければなりません。それが「学問的エレガンス」([2992])ですよねぇ。
> 「プライマリケアに対応できる幅広い臨床能力」については[2987]も参照。
・[4621]
> 遡って特定の武将について診断を確定するということでなく、疫学的に、そういう状況であればどのくらいの割合でどういう症状になるだろうから、どの程度の確からしさで本件武将もそういう症状だ、といった議論をするのである。『歴史ロマン!』ということでなく、現代の診断方法や予防方法の改善につなげるものである。もちろん、『歴史ロマン!』としても厚みを増すのは当然で、そこはぜひ楽しんでもらいたい。楽しみはするけれど、楽しいから議論するというだけじゃない、というところが大事。(※恐縮です。)
「パルスオキシメーター」の、デバイスとしての原理を知るだけでは、これを読み取って使ってよいのは医師だけであるということの理屈が、なかなかわからないだろうと思われましょう。よくできた計測器だけど、だいたいそんなかんじ(※ひらがな)という数字しか出てこない(※センサーは赤色光と赤外光のわずか2つだけ!)、だから顔も見て唇の色を確かめ聴診器もあてる。数字として表示される脈拍数という数字(…数字!)だけでなく音を聴く。話しかけて反応を見る。そして診断に全責任を負う。そこに医師の本分がある。
・[4602]
> > パルスオキシメータの数値によって、新型コロナウイルスの感染判断はできません。
> > パルスオキシメータを感染予防目的のために購入されることはお避け下さい。
いくら光学式マウスくらいでヤマダ電機で売ってるといっても、「買ってみた」みたいな記事を絶対に書かないでください。これは絶対です。
> この呼びかけを何度でもニュースにしてもらいたいのに、ニュースの中で「なぜか持っていたパルスオキシメーターのおかげで」といったストーリーが語られるという現実。
・[4221]
> すごく「道徳」である。「態度」である。
・[4602]
> > 一般家庭での医師等の指導のない購入はお控えいただけますよう、今一度お願いいたします。
繰り返しにはなりましたが「コニカミノルタ」でした。
・[4248]
> > SSH初期の指定校での生徒がやってた課題研究の例で感染症流行の数理モデルを改良するみたいなのがあった覚えがあります。
> 「感染症流行」がニュースになっていないときに限ります。ニュースになっている間は、それをやってはいけません。…という考えかたがあります。(※あくまで考えかたです。)
世の中が“有事”であっても、学校の中はのんきでいてほしい。笑いながら取り組んでいい。市販のレトルトカレーの辛さを順位付けするとか、メーカーが公開している原材料名や栄養成分表示だけから推定する方法を考える(*)とか、そういうことであってほしい。実社会の問題を実際に解決しようなどとは思わないでほしい。そんな重大な責任を負わされることなく探究できることを特権だと思って享受してほしい。
*それはできないから辛さの表示があるんだという結論でもよい。(棒読み)
> いまホットだからといって「感染症流行」という『片側』からの見方だけで計算方法を学んでいくということになってはいけないということができます。
> いかなるテーマにも興味は持たせず、データの解析法だけを見ていくという学びを、最初にしておきたい。
・[3927]
> > チリM
> …チリM! 地理だけに。(しーん)
さっき「ホット」とかいうものだから…(てんてんてん)。
※「ホット」は英語で「辛い」の意味。(※ジト目)
・[4602]
> 自由研究には「動機」つまり、研究テーマが『自分事』であることが必須だという説明のしかたをする場合がありますが、だからといって、いまニュースで聞かされ続けているものをそのまま研究テーマにするのはいけません。(※あくまで考えかたです。)
・[4596]
> ▼「【検証しました】『イタリア由来のフォントはフランス料理にはNG』という都市伝説はどこから生まれた?」からの「「都市伝説」と断言したくなる気持ちはわかりますが、断言して納得させることは、「都市伝説」を鵜呑みにしてしまう人に、新しく別の「伝説」を鵜呑みにさせるも同然といえます。」については[3015]、▼「ジョーンズ先生は、いい先生ですか?」については[3461]を参照。
> > 議論を経ることなく、「この意見は正しい」と言い張られているだけでは、わたしたちはその意見の正しさを理解することも信頼することもできない。
> > 「正しいと言われているのだから正しいのだ」と無批判に受け入れてしまうか、「正しいと言われているが、ほんとうに正しいのか?」という不安を抱いたままになってしまうことになるだろう。
なぜ「パルスオキシメーター」の「買ってみた」がだめなのか、じぶんの中で議論を尽くして、じぶんで納得してもらいたい。
・[4626]
> > 他人にわからせようと努力することが、研究対象の深い理解を生み出す。
・[2987]
> > 血液中の酸素濃度を測るパルスオキシメーターと、ペンライトも合わせて備える。JR東海によると、東海道新幹線車内の急病人は、昨年度計285人。うち45人は臨時停車したのち救急搬送された。
> > 3月4日付朝日新聞朝刊「私の視点」で、医師が「急病人の状態を把握するために最低限必要」と指摘したことを受けての対応という。
・[4627]
> > スウェーデンのカロリンスカ医科大は4日、今年のノーベル医学生理学賞を、米国の研究者2人に贈ると発表した。業績は「温度・触覚の受容体の発見」。熱さや冷たさ、痛みなどを感じる「温度センサー」や、皮膚にかかる圧力を感じる「触覚センサー」を発見したことが評価された。
・[4261]
> > 護衛艦**カレーを試食した**艦長は「**のカレーは船の揺れにも耐えられるよう、強いとろみがついている。とろみのほか、甘さの中にある辛さがしっかり再現されている」と太鼓判を押した。
・[3519]
> 糖度計みたいなののお米バージョンでしょ?
「パルスオキシメーター」という固有名詞のままで話を進めないようにします。あれとこれとそれが、だいたい同じ原理でできてる(※「だいたい」に傍点)という理解に到達するよう促します。
・[4634]
> まさに「大村はま」([3494])である。
> 統計ソフトが使えても「言葉選び」ができなければだめだ、ということに尽きる。
・[4322]
> > チバ ザ ビーフ
> …『チバ ザ ビーフ』この絶望的な響き!!(※白目)
> あくまで国語上の絶望です。きっとふつうにおいしいですよ@ふつうがいちばんだよ。
> > 食べれる店
> > 食べれる店
> もっと絶望してください。…国語的な意味で!
・(♪〜)
https://www.asahicom.jp/articles/images/hw414_AS20210330001664_comm.jpg
この意味深な浮世絵はなんだろう。
・[3902]
> 白衣で理科室というのだけをサイエンスだと思っているような雑なことではいけない
・[4297]
> 白衣は何色ですか
・[4626]
> ナレーションでは「データ解析で読み解きます」とも言っている。「データ解析で読み解きます」ねぇ。それを「読み解く」とも「解析」ともいうよ?(ぶつぶつ)
> (全略)これを「理数探究」といいませんか。
・[3584]
> 青木センセイがごしょーだいじそうににぎりしめてるあみだくじみたいなかみきれ
> 朝倉書店「多変量解析実例ハンドブック」でいう「多変量データ解析法の分類(柳井(1994 b)の図1を一部変更したもの)」みたいな図については[3571]を参照。
せめて「パルスオキシメーター」をきっかけに「相関」や測定器の「校正」について調べてまとめ、アヤメやオクタン価とはいわないけれど(…いってるし!)みんな同じものを使うという意味も込めての模擬データを使って『データ解析!』を追体験するといった学習にしてください。それ以上のこと(※アヤメやオクタン価のようなデータをじぶんの手で取ること)は大学に進んでから取り組んでください。(※意見です。)
・[4221]
> > 台風の発生数と地球温暖化の間にはどのような関係があるのか
> > エアコンは本当の熱中症予防にふさわしいのか
> > 高層ビル街は本当に暑いのか
> > 北極の氷が溶けたことによる環境への影響は何か
> > 来たる(略)「かぶる日傘」「人工雪」「ミストシャワー」かえって環境に悪影響説
> > 食べて行う熱中症対策!
> > 水蒸気フィードバックの適応策はないのか、あるとしたらどんなことができるのか
> > 人の日常生活における行動がヒートアイランドに与える影響
> > 海面上昇はなぜ起こるのか?〜南極の氷は溶けていないのでは?〜
> > ヒートアイランド現象に対する適応策〜紫外線から日傘で身を守れ!!〜
> 啓林館に掲載の実践報告の筆者が(教科ではなく)担任として1クラス10班およそ40人で『10面差し!』した結果。(※ジト目)なるほどこれは無理がある。
いいですか。どういうデータを使って、どんな多変量解析ができるのか、タイトル(研究テーマ)を聞いて想像できるようなものになっていなければ「理数探究」ではありません。な・・・なんだってー!!(※真顔)あくまで「理数探究」では変量(説明変数)が5つも6つも16つも225つも(ぐぇ)ある“本式の”の多変量解析にはしないとしても、3変量で3次元、できれば4変量で、「いわゆる単回帰」の単元は大きく超えたところに挑んでほしい。(※意見です。)
※可視化(プロット)に頼らずに考察しきれ、ということ。
・(2021年4月13日)
https://toyokeizai.net/articles/-/422523?page=2
> もちろん海外では、「経済学を学ぶためには、理系並みの数学力が必要」という認識が普通で、その迷信がまともに信じられるのは日本だけである。政治学に関しても、さまざまな内容についての統計学的分析が基礎となる時代であるにもかかわらず、「算数の%が理解できれば十分」と考えるのは残念でならない。
> 新しい入試を早大政経学部が実施したことは、その迷信を過去のものにするうえでベストタイミングであったと言いたい。
> しかしながら、それで万々歳とまでは至ってないことを指摘したい。それは、入試科目の「数学I・A」と実際の応用面との乖離が小さくないことである。
> 確率に人間の意志が介在するゲーム理論や仕入れなどの最適解については、行列が基礎となる線形計画法の知識が基礎となる。
> 経済学での学びに必要な数学に関しては、間違っても「現在の高校数学I・Aで十分」と勘違いしないことに注意すべきである。
・(2014年8月20日)
https://www.iwanami.co.jp/book/b226283.html
https://www.iwanami.co.jp//images/book/226283.jpg
> おしゃべりな人,無口な人…….ただの個性と思われがちなものの言い方にも,実は意外な地域差があった! さまざまな最先端の研究成果を用い徹底分析.「ありがとう」と言う地域・言わない地域など,具体的なデータをもとに,ものの言い方の地域差と,それを生み出す社会的背景を明らかにする.
・「実務の現場から:食品・栄養研究にも活用される生物統計学の専門性」(2019年11月)
https://biometrics.gr.jp/future/all/mirai_131_2-2.pdf
> 食生活や栄養の解析は交絡との戦い
> 疫学や観察研究で食事・栄養の効果を検討する際には,数多くの交絡要因があり,ここにおいても生物統計学の専門性が強く活きます.例えば,「私はパントテン酸だけを食べている」という人はいないように食事は複数の栄養素が関連していること,また摂取栄養素が増えると摂取カロリーも増えることが多く,複数の栄養要因が複雑に絡むこと,食事はその他の生活習慣とも密接に関連することから,考察は実に複雑になります.臨床統計や疫学の解析スキルがないと対処が難しい領域の一つかと思います.
「交絡」とおっしゃるけれど、それこそが多変量解析。
> 多くの場合,解析結果を伝える相手が世間一般のお客様になるため,分かりやすく,かつ誤解のないように解析結果を伝えるためのコミュニケーション力も必要になります.「比例ハザード」はもちろんのこと「オッズ比」も難しいので,どのように結果を理解していただくかという点は工夫のしどころかと思います.
> 「ビッグデータ」というキーワードに注目が集まる一方で,単にデータ規模の問題だけではなく質の高いデータを集める重要性についても注目が集まりつつあります.
ゲフンゲフン。
> 食においては「おいしさ」の観点からの検討も必要なことから,「おいしさ」をどのように定量化するかという課題もあります.
そういうことは頭のやわらかいうちにやっておこうよ。(※個人の感想です。)
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