・なぜ馬喰町駅は「発車ベル(電子電鈴)」のままなのか ・75Vくらい16Hzでリング!(黒電話の電源は電話局のほうからやってくる) ・永楽電気「電子電鈴 EQZ形」
(約7000字)
この一連の記事では、「じゅんふどうのあっとらんだむ」で「じどうほうそう(ただしはっしゃめろでぃーをふくむ)」を技術面で立体的に読み解くことを目指します。
お好きな順番でお読みいただけるよう、1つの記事を短めに、そして細切れに掲載いたします。その分、1つの記事を読むだけではよくわからないということになるでしょう。レッツ相模相撲相模場所!
・相模原青年会議所「『相模の中心で“相撲”を叫ぶ』 相模相撲相模場所」(4月2日)
http://www.sagamihara-jc.com/info/20160402/
※本件とは無関係ですが、ぬおー! 旧相模原市の中心ですねっ! わかりますわかります!! 「ワン相模原」はもっと『ビック』になれるぅ! 発車メロディーは「石○電気」っ!! でっかいわ〜。いよっ、ごじゅーまるっ!! 100人乗ってもダイジョーブぃ! 相模原青年会議所でボクに拍手っ! その健闘を称えてのりしお…いえ、輝く市長杯を授ければ「完ぺき」だっ!!
・「エレクトリックパーク(PCCA-02106)」
http://www.amazon.co.jp/dp/B000657QV0
> (レビューより)
> ’84、お向いの店で販売実習をしていた時、若い正社員が「イシ○〜と歌い、みんな、あっちに行っちゃうよな〜」とぼやいていたのを思い出しました。ああ懐かしい!
※レッツPCCA! パーッとちからつきて、ちからつきてあきらめた!([3089])
★なぜ馬喰町駅は「発車ベル(電子電鈴)」のままなのか
・個人のページ「馬喰町駅」
http://dilettante.yukihotaru.com/bakurocho.html
> 1面2線を有する地下駅です。開業当時は国鉄の駅で最も地中深くにある駅(海抜30.58m)でした。そのため、(略)
> メロディは使用されておらず電子ベルが使用されています。2011年頃に放送装置を更新し音質が向上しています。
ウィキペディアも参照しますと、馬喰町駅は1972年(昭和47年)7月15日に開業したということです。おお、30年で2002年ですが、2002年には特に何も…いえ、ATOSが導入されたのが2000年9月ですねぇ。この時、1985年くらい(?※※)から使っていた「自動放送装置」がリプレースされたと見てよいのでしょうか。わかりかねます。しかし、その時、「発車ベル」については、よほどの理由でそのままになったと想像されます。よほど、とは、▼消防法?、▼電気的仕様?(配管の都合?※)など、想像されますが、確かではありません。
※地上の駅とは違うのだよ…いえ、(設計が)新しい駅であるので、「天井裏がきわめて狭い!」または「コンクリート打設時に埋めた配管!」などが、当時はよくても後からアレで…などと想像されました。(まったく想像です。)
※※概ね1997年以降、インターネットの時代になってから花開いたのが「発車メロディー」の(趣味の界隈での)ソレだと認識いたしております。ぶりざーどさんのほうに花束を…いえ、馬喰町駅などについては「『国鉄時代』からの『懐かしい』自動放送が健在」といったような紹介のされかた(≒情緒的で情報量に乏しい&趣味なんですからいいんですけれども、後の時代の者が後から詳しいことを知りたいと思うと参考になりません、の意)がされるばかりで、「国鉄時代」を高い分解能で解き明かそうというソレは、(1998年くらいまでの)当時なかったと思い返されます。
・ぶりざーどさんのホームページ(1998年〜2002年ごろ)
http://www.interq.or.jp/www1/creek/jr/
http://www.venus.dti.ne.jp/jn1veo/link/select.html
・Internet Archive
http://web.archive.org/web/20000531152620/http://www.interq.or.jp/www1/creek/jr/soubu/soubu.htm
※馬喰町駅についての言及はありませんでした。他のかたのページでの言及と記憶が混ざってございます。たいへん失礼をば。そして「近道でごんす」のドロップダウンリストが懐かしいっ! 懐かしすぎるっ!!
・安達コンクリート工業「ケーブルトラフ/JR関連製品」
http://www.adachi-con.co.jp/user/item_list/item_category_id/1/
※地上用だと思いますが、馬喰町駅が水に浸かった時だけやたらクローズアップされるソレ(地下線の線路沿いのソレ)も、同じような製品なのでしょうか。それとも、思いもよらないような仕様上の違いがあるんでしょうか。ちょっとワクワクします…ちょっとだけ。そして、青函トンネルでも使うのかなぁ(土木としてはトンネルの躯体まで、排水までは土木であるが信号通信のためのコンクリート構造物は「躯体の上に上乗せで載せられ」ていそうだなぁ、の意)などと想像されました。
・YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=XxPKC6EOusE
うーん、もう少し古いタイプのビジネスホンといいましょうか、1985年の「端末自由化」とともに市販された「第1世代!」(※)では、馬喰町駅のような電子ベルであった…ような気がするんですが、映像を見つけられません。
※電話機の本体に「NTT」のロゴではなく、民間のメーカーのロゴが入っている、の意。そして、PBX(内線の交換機)とセットで納められ、とっても長持ちするので、大学など、敷地内で建物は順々に新しくなっても(=コレ、「高校以下の学校」や「一般の企業」ではなかなかないことで、しかし、「広大な敷地を誇る大きな工場」ではあるかもしれませんね)、電話機は古いのがそのままやってくる(PBXを管理する部署でストックして使いまわしている…たぶん)、というソレだと思いまーす。(恐縮です。)
・OKI「公衆電気通信法改正と感熱式ファクシミリの開発」
https://www.oki.com/jp/130column/11.html
うーん。
・Yahoo!知恵袋(2008年2月21日)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1314941113
> 塾で発車ベルの電子電鈴の音がする電話がありました。同じメーカーが作っているのですか?
確かにあるんですよ、そういう事務所向けの電話機で古くて飾り気がなくてアイボリー(経年で黄色っぽく変色しています)のにくいやつ…いえ、電話機が。おおもとのところで「電子ベル」の回路や定数がまったく同じなのだろうと思います(後述)。そして、おお、聞き分けて同定できるとは、耳がイイですね。スバラシイ!
・YouTube メーカー不明
https://www.youtube.com/watch?v=bo5jyjM17xI
ちょっと違いますね。『ソレっぽいど』な「電子ベル音をチョイス!」っぽく聞こえます。でも、結構、似ているほうだと思います。
・YouTube パナソニック
https://youtu.be/L4mQzxsvSmU?t=4m6s
新しすぎて全然すっかり違います。「子機」はいかにもFM音源っぽい音ですね。
・YouTube シャープ
https://youtu.be/bGlg8keKV_k?t=29s
停電しても着信できる昔ながらの電話機としては、メロディーICでなく「電子ベル」の回路を備えていて、おお、PBXにつなげば、あの独特のリングにちゃんと追随して外線と内線を鳴り分けだっ! …などと(略)。
・YouTube ブラザー
https://youtu.be/V5Mf8mcpqiM?t=15s
ぐふっ。*****ダヨー、*****ダヨー、…などと(壊)。
・YouTube NTT
https://youtu.be/S7ezSFa3goY?t=46s
こんなに新しそうで多機能そうなのじゃなくて、もっと古くて、とっくに黄色くなっているやつですよぉ。
★75Vくらい16Hzでリング!(黒電話の電源は電話局のほうからやってくる)
・個人のページ「ちょっとだけ実験するのもだめです。」
http://www.nahitech.com/nahitafu/mame/mame5/telephone.html
> ちょっとだけ実験するのもだめです。
> ちょっとだけ実験するのもだめです。
> 着信の時には、交換機から16Hzの交流が送られてきます。この交流によってベルが鳴ります。電圧は75V程度を発生させているのですが、伝送路の関係で電話端末に到着する時点では何Vになっているかはわかりません。
> 上に示したのは、電子式ボタン電話器の回路例です。基本的に上の600式電話と同じようなことをしますが、回路の多くが電子化されています。すなわちスイッチなどの機構的な要素がなく、コイルも可能な限り廃しています。回路の大部分が電子化しているために、黒電話ではできなかった極性反転検出や着信検出、メロディー機能などが容易に盛り込めます。
> リング検出や極性反転を検出するための回路にはフォトカプラが良く使われます。リングは16Hzの信号ですが、1秒ON2秒OFFを繰り返しますので、右図のような回路で検出することができます。
> 極性の判定は、フォトカプラを2個使います。互いに逆向きの電流で光るように設計してそれをデジタルICで取りこみ、ONしているフォトカプラが変わったら極性反転だとわかります。
うおー!! この、ちょうど中間あたりの、「メロディー機能はないが電子ベルが鳴る電話機!(「電子ベル音を選べるメロディーIC」を使用しているのでなく「電子ベル」そのものが実装されてある」)」というのがあったはずだと思うのですが、うーん、『幻』なんでしょうか。
・YouTube NEC
https://youtu.be/eXj_tEjjU0s?t=42s
おおー、この系統の音ですよ。波形の鋭さが段違いです。(電子ベルの回路から直接、ぎすぎすっと出力されるんだとしたらあたりまえです。)「PBX電話機」といって、NECや日立だとかなんとか。いえ、音だけを目当てに「PBX電話機」をお求めになるのはマチガッテイル! …とは思いますが、どうしてもといえば、リースを終えた品など、それなりに流通していたり…しないですよね、ええ。きっと『幻』です。
そして、もしかして、国鉄の駅でも、発車ベルが「ベル」である限り交流で鳴動するんですよねぇ。後年「発車メロディー」だといっても、「発車ベルスイッチ」に「75V程度!」のソレが、しかも距離があるので「何Vになっているかはわかりません」と、いかにもありそうだと思えてきます。なるほど、だから、「発車ベルスイッチ」って、あんなにゴツいんですね、わかります!(まったく憶測です。マコトにイカンであります。)
・竹中エンジニアリング「警報ベル・ホーン・サイレン」
http://www.takex-eng.co.jp/ja/products/category/88/
> モーター方式を採用しておりますので、故障が少なく耐久性に優れ、しかも消費電流も僅かです。
本来のベルはモーター方式ではありません、と読めました。
・個人のブログ
http://blog.goo.ne.jp/namahage50ca10/e/727bbd28e2aa3e6cb616ef66530d0f63
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/0e/0c05682dd5b07fff7ee40e22a0987b85.jpg
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/fa/552fdfee40583959c1c8bde0cc0c36cf.jpg
> 前日に交換して不要となった中古品が有ったので調べる。
> 火災報知設備の標準2次側電圧がDC24Vなので、ベルもそれに対応している。
> 消費電流が10mAと、想像していたより(昔の電磁石のイメージ)かなり少ないので、聞いたら中身はモーターが入っていてカムにより鳴動させているという。
> 模型用マブチモーターの本体を伸ばした様な形状のモーターが使われており、シャフトにはカム状のプーリーが差し込まれており、これにスプリングを介してロッドが付いている。
・「電鈴」
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/154624/meaning/m0u/
http://dictionary.goo.ne.jp/img/daijisen/ref/113045.jpg
> 電磁石を利用して鈴(りん)を打ち鳴らす信号装置。
(ふだん忘れていますが)コレですよ、コレ!
・YouTube 電鈴(1)
https://www.youtube.com/watch?v=KjJhPG470J8
・YouTube 電鈴(2)
https://www.youtube.com/watch?v=D7JzFQzBJ8o
おお、ダイオードを使った回路に交流を流しさえすれば鳴動や点滅がっ! …などと早合点しかけました。
・(旧) 岡田信号機製作所
http://www.01okada.co.jp/
http://www.01okada.co.jp/htmls/5_10.html
> 交流、直流とも6V以上各種仕様により製作致します。
> 耐圧2000Vまで仕様により製作致します。(外形寸法異なります)
・YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=AWFeNIWGaHg
おお、交流100Vですね! レッツPSE!!
・電気安全環境研究所「PSE」
http://www.jet.or.jp/consumer/pse/
★永楽電気「電子電鈴 EQZ形」
・永楽電気「電子電鈴 EQZ形」
http://www.eiraku.com/products/jotsu/aizu/aizu_03.html
> 本装置は、駅ホーム等に設置し旅客に対する発車予報を
> 目的とする電子電鈴です。
> 本体とスピーカ2個が1体となった構造で、既設の発車ベル
> と配線変更せずに取り替えて使用することができます。
> AC100V±10% 50/60Hz 30VA以下
> 音色周波数
※リンク先より抜粋
音色 | 第1周波数(Hz) | 第2周波数(Hz) | 切替周波数(Hz) | 1 | 1125 | 900 | 約14 | 2 | 880 | 704 | 約11 | 3 | 660 | 528 | 約8 | 4 | 610 | 488 | 約7 |
ぬおー! まさにAC100Vなんですねっ! (本来の)「発車ベルスイッチ」はAC100Vをスイッチするスイッチだったんですねぇ!!
そして、これ、メロディーICなんて使っているはずがなく、もっと安くて簡単で頑丈な、いたってフツーの発振回路があって、その定数となる回路が4種類あって、スイッチで簡単に4種類を切り換えというソレが、フタを開けずとも想像されてきます。(あくまで想像です。)
※永楽電気さんでいう「音色2〜4」は電話そのまま(ただし間欠でなく連続で鳴りっぱなし)、「音色1」は、往年の『BEEP音!』のオンオフをFOR文で繰り返しているような、と聞こえます。
地下鉄の「プーーーー」(近年サイン音と呼ばれるサイン波!)も気になってまいります。
・80分の1丁目16番地
http://blog.goo.ne.jp/isao_exejp/e/a793061cc78400e2e404ba95c82b4af2
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