・「運行計画設定(変更)届出書」を作成しよう ・「地域間の人の動き」の決め方 ・「ターミナル駅」こそ小さくつくろう ・「乗換駅」は考えなくてよい
(約6000字)
「ダイヤ」をどんなに工夫したからといって、それだけでゲームが有利になるということはないのです。(※「それだけで」に傍点。)「ダイヤ」以外の要素のほうが、圧倒的にゲームを左右するのです。それを前にすれば“吹いて飛ぶ!”(違)のが「ダイヤ」なのだと、こういうわけです。「A9V1」を予約で買ったが10年目(げふ)「公式ガイドブック」と呼ばれる事実上の『PCゲーム攻略本の類』全4冊を恥ずかしげもなく繰り返し熟読したわたしがほしょーします!(棒読み)
※「恥ずかしげもなく」:書店のレジで裏返し(違)『PCゲーム攻略本の類』は恥ずかしい! …じゃなくて、何度も繰り返し熟読しないとわからなかったということを恥ずかしいとか、恥ずかしいから隠そうとか、そうは思わないよ、の意。何度も読む必要があるから冊子体(本)というかたちにしてあるんでしょ。…その発想はたぶんあった!!
・「資材」の輸出を滞らせないためには:ダイヤを工夫するのでなく「貨物線」をつくればよい(旅客と別の線路にすればよい)
・「衰退」しないように「降車客」を全駅に必ず送り届けるためには:中途半端な運行をしない(運行するからには列車の発着回数を最大にしよう)
ゲームを有利にしようとしたら、ダイヤについてはできることがない、単純なダイヤにして本数(回数)を増やそうという方針を立てることになるしかないのです。どこにダイヤを工夫する余地がありますか。
●「運行計画設定(変更)届出書」を作成しよう
・ゲーム内での「ダイヤ設定」の「操作方法(設定方法)」ですか:「マニュアル」をぜんぶ読めば大丈夫ですよ
・ダイヤにおける列車や種別、停車駅などを決めるという意味での「運行計画 立て方」ですか:『ダイヤ設定の時刻抜き!』([3850])を参照
・いろいろな選択肢に優先順位をつけたりするための「考え方」ですか
「A列車で行こう9 ダイヤ コツ」というものなら、いろいろあります。「ダイヤ」というと、すわ「発車時刻」とか「2分30秒間隔」とか、そういう「時間」について何か工夫したり最大や最小を極めるものだろう、などと思い込んではいけません。「ダイヤ」を日本語で言えますか。「運行計画」ですね、わかります。
日本語というのはケッタイなものでしてね(しばらくお待ちください)しかじかなんですよ!(げふ)図の形式としては「ダイヤグラム」と呼び分けるという変な慣習があり、その呼び分けのもと「ダイヤ」と短く呼ばれる場合に意味しているのは図の形式のことではなく「運行計画」という書類(役所に届け出るもの)のほうなんです。
・なあに国土交通省「列車の運行計画の届出及び変更の届出」のふいんきを感じていればぎょうざがあったはずだ
https://www.mlit.go.jp/onestop/061/061-008_.html
> PDF(Portable DocumentFormat)形式のファイルを見るためには、アクロバットリーダーというソフトが必要です。右のアイコンをクリックするとアクロバットリーダーが入手できます(無料)。
2001年の空気がぷんぷんである。このあと風が吹くのである。…なにそれこわい。(※国土交通省は2001年1月6日に発足した役所です。)
https://www.mlit.go.jp/onestop/061/images/061-008.pdf
> 添付書類・部数:設定し、又は変更しようとする列車の最高許容速度が安全上支障のないものであることを証する書類、運転曲線図、列車運行図表各1部
https://images.keizai.biz/akiba_keizai/headline/1564452231_photo.jpg
ここで「添付」するのが「列車運行図表」と呼ばれる『いわゆるダイヤグラム』である。あくまで「添付」なのである。
> 運行計画設定(変更)届出書を作成し、地方運輸局運転保安課(国土交通大臣に提出すべき届出書は、所轄地方運輸局を経由して)へ提出して下さい。
この「運行計画設定(変更)届出書」が『本体!』(※意訳)である。頭のおだんご(※仮名)こそが本体だとか、本体を突かないとダメだとか、そういう意味でね。(違)その「運行計画設定(変更)届出書」の様式はよくわからないけれど、本来、そこで文字で書ける内容こそが「運行計画」であって、その実際および時間について正確かつ簡潔に図示するのが「列車運行図表」である。
https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/bus/procedure/noriai/style.html
https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/bus/procedure/noriai/date/regular/example-authorization-regular.pdf
> 一般乗合旅客自動車運送事業(路線定期運行)
> 路線及び運行ダイヤを定め、定時定路線の運行を行う形態です。
こちらは「路線バス」である。バス停の「名称」「位置」「キロ程」を記載して「路線」を届け出よ、「申請路線図」を添えよ、ということである。車両の台数や乗務員の休憩場所については「事業」の届け出で書くから、こちらには書かない。(※恐縮です。)
> 運行系統ごとに地方運輸局長が指定する時間帯ごとの運行回数並びに始発及び終発時刻
これである。…まさにこれである。(※さらに恐縮です。)市販の鉄道の時刻表で『全駅全列車全時刻™!』されない路線について書いてあるアレと同じである。
> 注1.経過地欄には、当該系統の主要な経過地(空港、鉄道駅、病院、学校その他施設等利用者が集中する箇所)を記載する。
> 注2.運行回数欄には、上段に往路の回数を、下段に復路の回数をそれぞれ指定された時間帯毎に記載する。
> 注3.1日における運行回数が15回以下であるため、運行時刻を記載する場合には、運行回数記載欄の上段に往路の発時刻を、下段に復路の発時刻をそれぞれ指定された時間帯ごとに記載する。
> 注4.運行回数を記載する場合の時間帯及び運行時刻を記載する場合の運行時刻は、運行系統の往路及び復路のそれぞれの出発地における発時刻に基づいて記載する。
> 注5.上記事例で「平日」「土曜日」「休日」とあるのは、あくまでも一例であり、運行時刻・運行回数が異なる曜日・期間ごとに区分して記載する。
> 注6.総運行回数欄には、期間・曜日等ごとに往路運行回数と復路運行回数の合計運行回数を按分した回数を記載する。(合計回数が奇数の場合は、端数が0.5回となる。)
> 注7.運行計画を変更する場合は、関係する運行系統について変更前及び変更後の事項を新旧対照表として作成する。
・1日の運行回数は16回以上!!
・時間帯毎!!(ゼロになる時間帯がないように!)
・「平日」「土曜日」「休日」!
・合計回数が奇数の場合は、端数が0.5回っ!
なかなか『丁寧に説明』されているので、わたしたちがゲームで「路線」を計画するガイドにすらなるレヴェルだ。(※表現は演出です。)しかし、…あくまでわれわれはゲームなので!(ぐぇ)本物の届け出と同じ用語をそのまま使うのは紛らわしいので、少しいい加減な感じの言葉にしておく。『ダイヤ設定の時刻抜き!』とか「おおまかな運行計画」みたいにね。…いい加減だよ!(※お湯に手を入れてみせながら!)
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1904/10/news032.html
https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1904/10/kat1904yun02.jpg
・[3850]
> 「時刻を考えないダイヤ設定」いわゆる『ダイヤ設定の時刻抜き!』を考えていきませう。…それは「おおまかな運行計画」「運行の概要」などといえるよ。
「おおまかな運行計画」を厳密に図にしたものを「ダイヤグラム」という。「ダイヤグラム」という形式でいきなりつくってはいけない。最初は「おおまかな運行計画」を言葉で説明するところから始めよう。
> 「どこで乗せてどこで下ろすのか」をじぶんで決める!:駅の「乗客対応」を使います
> かっこよく「通過」しちゃうぜよ!:「通過」は“かっこいい”ぜよ!
> 「折返」するには、そういう配線にする必要あり
> 「隣町」を使い倒せ!(違):むこうからはたくさん乗せてきて、こちらからはガラガラで送り込むのが“コツ”だ
> > 「駅の影響範囲」は「半径0.4km」しかない。マップの「人口」の数字にこだわらず、
> > 駅の近くだけに建物を増やそう。駅から離れた建物は「乗客」を増やしてくれない。
> “駅の数”(※ゲーム内の「駅」というオブジェクトを2つ並べたのも1つと数えて)はアルファベット1文字で足りるくらいにしておきなはれよというチュートリアルである
> 路線網のトポロジーに着目しての「交差駅」と「分岐駅」(※客の視点ではいずれも「乗換駅」)以外の『純然たる中間駅』は省略する(もちろん追加してよいけれど、それはあとまわしだよ、の意)
●「地域間の人の動き」の決め方
・大阪府「地域間の人の動き」のイメージです
http://www.pref.osaka.lg.jp/toshikotsu/pt/tiikipt1.html
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/1876/00013554/fzu17.jpg
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/1876/00013554/fhyo1.jpg
「おおまかな運行計画」は、(ゲームのマップを模写した)『地図』の上で考えよう。上の図のような「人数」(「地域間の人の動き」の量)を、手書きでいいので書いてみよう。この「人数」は、あくまでゲームなので、おおざっぱに決めればよい。「すごく多い!」「ふつう」「少ない」「ほとんどない」くらいでよい。(※書きこむのが数字でなくてよい。)
書き忘れているところがないか確かめるために、下の画像のような「表」をつくって、「地域」のすべての組み合わせを見ていこう。『地図』の上だけで書いていると、書き忘れることがある。
※「少ない」「ほとんどない」ところ(地域と地域を結ぶ線)は図では省略するが表には(「人数」を)書く。
上の図と下の表が同じ内容になったことを確かめよう。
大阪府のページにある図表は「調査結果」を示しているが、わたしたちはゲームなので、すべてをじぶんで決めてよい(※現実を参考にして真似てもよい)。こうして「計画」を示す図表ができあがる。
・(参考)「「すごく多い!」「ふつう」「少ない」「ほとんどない」くらい」のイメージです
https://codezine.jp/article/detail/11270
https://cz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/11270/11270_03.jpg
> 対数軸
> 桁が変わるほど変化が大きい量の変化を表す
> 対数軸では等倍したときの距離が同じ
※「書きこむのが数字でなくてよい」:言葉で書けばよい。もちろん『地図』も手書きでよい。(厳密に正確でないといけないということはない。)
●「ターミナル駅」こそ小さくつくろう
言葉のイメージだけで「巨大なターミナル駅!」をつくろうとしているあなた。駅だけで半径400mの土地を占めてしまったら、乗客はどこから来るのですか。…来ません!!(※駅を地下にする場合を除く。)
https://youtu.be/j4HNhrzx8xM?t=3402
※西武新宿の『たったこれだけ感』よ!(※感嘆)
https://youtu.be/5tPPdxWEPDs?t=4570
https://abenoharukas.d-kintetsu.co.jp/images/floor/f_tb1_map_l.gif
https://www.kintetsu.co.jp/soukatsu/kounai/img/abenobashi.png
※近鉄のターミナル駅は大きいですが地下(?)にあります。…その発想はなかった!(※建物の下という意味では地下。)
ここでようやく、ダイヤを工夫すると有利になってくるということが起きてきます。
・乗客が非常に多い駅にするには「駅の影響範囲」(緑色の円:半径400m)に建物をたくさん建てたい
・大きな建物は、駅の中心にできるだけ近づけたい(駅と隣接させて建てたい)
・:駅は小さい(番線数が少ない)ほうがいい
ホームが狭い駅にすると、駅の面積を抑えることができて有利です。番線数は2または4にします。少ない番線数で列車がひっきりなしに発着すれば「ターミナル駅」に見えてくることでしょう。「ターミナル駅」こそ小さくつくるべきです。
ダイヤ(運行計画)では、どんな工夫ができますか。
・いろいろな方面から当駅に集まってくるような運行にする
・(途中駅では)1本の線路に、行先の違う列車が交互に走るようにする
・各駅停車だけでなく優等列車も走らせ、遠くの駅からの乗客を当駅まで運びきる
先に考えて決めておいた「地域間の人の動き」をもとにすれば、そのようなダイヤは自然とできてくるはずです。ダイヤを、「見た目」や「雰囲気」だけでつくってはいけません。必ず「地域間の人の動き」を先に決めておかないといけないのです。
●「乗換駅」は考えなくてよい
残念ながら「A9V5」までの本件ゲームでは「乗り換え」という概念は実装されていないので、わたしたちは「乗換駅」というものを考える必要はありません。
ここで、「ターミナル駅」と「乗換駅」は別の概念であることに注意しましょう。
・「ターミナル駅」:その駅で改札を出る(必ず出る)=「終点・始発の駅」
・「乗換駅」:改札を出ないで別の列車に乗り継ぐ
現実の駅としては、「乗換駅」は駅の中での「人の動き」が非常に多いので、駅を大きくするということになっています。(※大宮駅、西船橋駅、大阪駅など。)
[4053],[4092]に続きます。
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