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(約7000字)
[4461]の補足です。
・[4208]
> 3桁のオーダーって、なんですか。
・[4269]
> > 数学できない人ほど、因数分解って言葉使うよね。
> > 数学科出身としては、こういうふうに比喩的に『因数分解』という言葉を使われるのが好きじゃない。
> > > この3年間でいわゆる「きらら枠」が成立した
> > させたんでしょ。
> 「幕府の成立」みたいな日本語がいけない。「させた」んでしょ。「きらら枠の成立」は自然現象じゃない。
・[4090]
> 何でも中学校で習う数学みたいな用語や概念で表現してみせるひとが昔はいたよね。なしうる限度! われわれ社会生活を営む上で(棒読み)知的ぶった態度をしたい場面というのは確かにある。そのときなけなしのそれ(※「それ」に傍点)しか出てこないひとだと「きみは同類項(※意訳)」とか「まさかの方程式!(※意訳)」みたいに言っちゃうんだよね。じぶんの知らないことを調べるという習慣がないから、何もかもが学校にいたころのそれ(※「それ」に傍点)で止まってしまう、その範囲においてはピークというかボリュームゾーンというか、中学校で習う範囲がいちばんよく引き合いに出されてくるということになるんだね。もう少しだけ時代が進むと「対偶をとる」とか「アンドをとる」とかね。…うわぁ『アンドをとる』!! ぼくら片田舎(違)アートコーヒーでダイエーについて議論するのが目下の“至上命題”だっ。これにはさすがの店主も苦い顔だが、そんなことは「どこ吹く風」とばかりに白熱する議論であったー。
・[4417]
> > 地理的思考と地理的想像力は一般に何故困難であろうか,また人びとがあまりそれらを意識しようとしないのであろうか
> 都会と田舎ということではなく、(客観的に見て)そのいずれにしても、住んでいるところからほとんど動かないので興味がないですよみたいな話が展開されてまいります。(1992年よりあとのことをいえば)修学旅行で飛行機を使う許可が出る時代になっても、それはあくまで「点」でしかない、と。
・[4461]
> 出張や旅行で全国を飛び回るのは特殊な人で、圧倒的に少数派だと思ってよいので、その気になればかなりの程度まで封じ込められるということが、それとなくはっきりしてきた今般の状況だとは感じています。
本当でしょうか。
・(公財)日本交通公社「JTBF旅行者調査」(2021年3月19日)
https://www.jtb.or.jp/research/theme/statistics/statistics-tourist/
> 「JTBF旅行意識調査」は、国民の人口構成に近いパネルを確保し、中長期的な国民の旅行に対する意識について把握することを目的としています。
> 「JTBF旅行実態調査」は、国民の旅行実施内容を目的、旅行先、旅行先での行動、評価などで把握することを目的としています。
https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2020/10/nenpo2020_1-4.pdf
> 「何となく旅行をしないままに過ぎた」という、旅行に対する消極性をうかがわせる回答も多く、旅行をしなかった人の2割以上がこれを選択している。
旅行より自宅でペットと過ごす時間のほうが大切だという考えを「消極性」と斬って捨てられるのでは、たまったものではありません。
> 「2019年1月〜12月中に国内または海外旅行に行かなかった人」に「行かなかった」理由として当てはまるものを、あらかじめ用意した選択肢から全て選んでもらった。
このような設問にすること自体が、「旅行をしなかった」ことを責め立てる構図になっているのです。
・[4317]
> おおかたのひとは昨今のニュースのほうに一喜一憂しながら「A列車で行こう はじまる観光計画」をすごく遠巻きに見ている(≒あまり興味を持っていない)という実感である。▼桃鉄は道徳…じゃなくて、地図帳を広げて地理のお勉強だからいいし、▼山手線はどんな苦境でも走り続けてエッセンシャルワーカーを支えている&山手線そのものがエッセンシャルである。終息後に子どもが電車を怖がったり嫌がったりしないためにゲームで楽しんでおいてもらいたいというのもあろう。▼しかし、どうだ。とりあえず「満員電車でドル箱でウハウハ」を国土計画…じゃなくて『計画観光!(あらぶる日光号で輪番観光!!)』…でもなくて、えーと…(しばらくお待ちください) 「観光計画」と言い換えたのはいいけれど(げふ)その「観光」というのもねぇ、という2020年の暮れである。
現代の参勤交代いわば国民皆参勤交代というケッタイな光景。そんなものはないとわたしたちは知っているけれど、知っているだけではだめなのです。ありもしないものをあるかのようにいう統計や報告がうっかり出てきたら、ちゃんと見抜いて、そんなものはないと言わなければならないのです。これはわたしたちがお互いに言い合うことです。
https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2020/10/nenpo2020_1-1.pdf
> 旅行平均回数
> 延べ旅行者数
漫然と日本の総人口で割り算する杜撰な「旅行平均回数」など算出してはいけません。そもそも旅行しない人の実数を推定してほしいのです。それすらしないで「パネル」とは呼べません。そんなものを「パネル」と呼ぶことを許してはいけません。数字そのものは信頼するけれど、調査に臨む姿勢に疑問がある。そのようなことも考えてみてほしいのです。じぶんたちが行なう調査そのものをもみずから疑う。これを社会調査というのではありませんか。
> 国内日帰り旅行全体では2.18回/人
> 国内宿泊旅行のうち27.5%が帰省・知人訪問等、海外旅行のうち21.6%が出張・業務による旅行であった(図?T-1-2左)。
https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2020/10/nenpo2020_1-2.pdf
> 国民1人当たりの旅行平均回数は1.36回/人(同1.30回/人)、国民1人当たりの平均宿泊数は2.31泊/人(同2.14泊/人)となり、1人当たりの旅行平均回数、平均宿泊数ともに、前年を上回った。
もちろん、同じ数えかたで前年と比べるのは意味があります。しかし、そこから数字だけをつまみ出して広告などに使ってはいけません。これは絶対にいけません。クイズの答えなどにするのもだめです。
> 旅行平均回数とは、旅行に行った回数の平均を指す。旅行しなかった人は0回として含めている。
「0回」の人の数は、どうやって調べているのでしょうか。「延べ旅行者数」とはいいながら、そちらの実数を把握していて、総人口から引き算するのでしょうか。説明がありません。「0回」の人の数を明示しないまま「旅行平均回数」だけは公表するという態度は感心されません。
> 旅行者の居住地の全体的な傾向としては概ね前年と変わらない。人口の多い南関東が3割を占めており、近畿1.5割強、東海および九州・沖縄がそれぞれ1割と続く。
※「旅行者の居住地」を台帳で管理できていないはずがありません。旅行業ですから当然です。
> 旅行先(都道府県)別の旅行者居住地
> 全体
> サンプル数
> (9364)
およそ1万人を用意した「パネル」から、未回答などを除いた数と見受けられます。都道府県が47もある(属性を47にも分ける)中で1万人では少なすぎるとか、そういうことを“議論”してみてください。(※これは勉強のため。)ひいては、1万人という数を言葉だけで決めていないか(根拠なく「じゅうぶんに多い」と思い込んでいないか)、そういうことをみずから疑うようにしていってください。
※47にも小分けにされた上で、東京都は「(979)」で佐賀県は「(85)」。人口に比例してあるけれど、このとき佐賀県の「パネル」はじゅうぶんな数なのかということ。しかも、協力が得られる人は旅行をする人に偏っている(⇔何でも協力的・協調的な人ほど調査にも協力するし旅行に誘われれば喜んで行く)かもしれず、なおさら「旅行をしなかった人」について考えるには不安のある「パネル」だと思えてまいります。
・[3805]
> ▼「「宝くじ」と「民宿」に“同時代性”を感じるのは気のせいでしょうか。」「お父さん(76)に聞いてみよう。」からの「民宿村」(1966年)については[3653]を参照。1966年は昭和41年です
・[3653]
> > 民宿村は、1966年(昭和41年)の台風26号による土石流災害で集落が壊滅したのを受け、住民が集団移転して形成されたものである。
> 「宝くじ」と「民宿」に“同時代性”を感じるのは気のせいでしょうか。気前よく支払ってみせるのが新橋…じゃなくて、『西銀座!』([3569],[3636])のデキる○○なんですよ。
・[3569]
> いや〜、銀座(※)にお勤めのひとって酒とたばこと宝くじを欠かさず…うーん。退職しても宝くじだけは並びそうだよね。(若い時から並んでいたんだよね。くじ自体の当たりはずれという愉しみもあるけど、そうじゃなくて、宝くじを気前よく買ってみせる(何枚買ったかを職場で競うみたいな)こと自体が「じぶんにもできる何か的なこと(たぶんいいこと)」だということですよね。募金や寄付はしないで宝くじ。これだね。)
> 余るほどのおきゅーきん([3559])は宝くじに消えたよ、との見せかけができれば、とりあえずじゅうぶんなどと(以下略)。
> 「ギャンブルが課税されるのに、宝くじが非課税なのはなぜですか。」
> > ギャンブルが課税されるのに、宝くじが非課税なのはなぜですか。
> > 宝くじは購入代金の約4割が自治体に納められています。すでにそれだけ「税金」を払っているので、当せん金には課税されないというわけです。
> あえていえば「昭和時代の『ふるさと納税』」みたいなものであったのだと、たぶんこういうわけです。就職列車で上京して予想外に高給取りになった者としては、宝くじを買うことで(直接ではないですけど)「ふるさと納税」したような気分になれたのだというわけです。えっ? 貯蓄はしないのですかって? いや〜、職場でいわれた通りに財形貯蓄した上でなお、てもとの現金が余ってコワい(むしろコワい)との…ゲフンゲフン。
> 郵便貯金もございます。財政投融資については[3278],[3323]を参照。(東京など都会の)じぶんのカイシャや業界の発展を願うなら銀行に預金し、ふるさとの発展を願うなら郵便局で貯金。これだね。我々いそがしいんですよ。これよりむずかしいことを考えなくちゃならないなんて、かんべんだね。(※あくまで演出です。)
> 社会科で制度全体を概観しながら家庭科で貯蓄のしかたまで習う(商業高校に行かずとも義務教育だけで必ず習う)現在のわたしたちとは違って、ほとんど何も習わないまま、一種『くまさんはっつぁんのレヴェル!』でにぎにぎしく現金な生活をしながら宝くじ。粋だねぃ。…こいっつぁー、実に粋だね。
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※画像はイメージです。宝くじとは無関係です。
極端なかたちで暫定の(とりうる)「最大」の値を決めるとすれば、年間365日、1日1回の「国内日帰り旅行」をする人がいてもいいわけです。そこまで極端な「最大」の値をとりうる中で「平均」という値が意味を成さないことは常識です。旅行者の人数の実数については、極端な回数の旅行を繰り返す圧倒的な少数派のほかに、年2回の帰省をする人(世帯)の存在が大きなシェアを占めていると、これは新幹線や高速道路のピークを測れば推定できることでしょう。とはいえ、この2者の性格はまったく異なるので、漫然と合算して「延べ旅行者数」にしてはいけないのです。あたかも国民の大多数がささやかに年「2.18回」の「国内日帰り旅行」をしているかのような数字になってしまいますが、とんでもない。とんでもない回数の旅行をする人がいて、帰省したくてもできない人がいて、帰省する必要のない、すでに都会に住んで何世代目かの世帯もあるのです。
そして、じぶんの意思で旅行するわけではない子どもを数に含めて「旅行意識調査」というのは不適切です。学校を含め、大勢の子どもをとにかく旅行に連れまわせば旅行の統計を“盛れる”ということになってしまいます。すでになっていますけれど、そんなことが(統計としてや、社会調査として)健全だとは認められません。
・[3760]
> 東急線の輸送人員は非常に多いのだから、東急線のふいんきが楽しめる(気配のある)ゲームだったら深い興味がなくても「…オッ!?」といって本件ゲームを手に取りうる人は多いのである。
・[3795]
> 東急線のユーザーのMacとWindowsの比率が知りたい。…おっと、それは聞かない約束ですぜ?(※表現は演出です。ま、両方とも使ってる説! ご自宅にはWindowsマシンの1台や2台、必ずあるはずだ。)
それはまた別の話。▼「「ドスパラ調査」を読み解く(仮)」については[3088],[3142]、それに▼「「ヤフー報告」を読み解く(仮)」については[3187]を参照。
・NHK「共通テスト教科再編 2025年から「情報」追加 7教科21科目に」(3月24日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210324/k10012933181000.html
> (記事の終わりに「情報」と「公共」のサンプル問題を掲載します)
> 電気通信大学の
> 「難易度も極めて難しいというものではなく、ごく標準的な問題が出ています。ただ、きちっと自分でプログラミングを書いたり、多くのデータを統計処理ソフトウェアで処理したりして仕組みを理解していることが必要になると思います。自分で論理的に考えて、問題に取り組む能力が問われています」
ぬおー。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210324/K10012933181_2103241720_2103241912_01_16.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210324/K10012933181_2103241721_2103241910_01_16.jpg
要するに「R with Excel」なんですけど、RじゃなくてもいいしExcelじゃなくてもいい。そのうちRのようなもの(「統計処理ソフトウェア」)のほうを使って散布図行列([4458])を描くけれど単回帰分析を複数やるだけで、重回帰分析([4459],[4460])も主成分分析も主成分回帰もやらない。なんかほっとしたけれど、ほっとしていてはいけないのだなぁ。(※詠嘆)
[4465]に続きます。
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